魔法少女リリカルなのは〜vividと初代な夜天の王〜 作:かぴばらさん32号R
A:つける。ただいま考え中。
その21
ちょっと緊張する。
最後のさんに教えてもらった、手の平に『轟』と三回書いて飲むおまじないを-----するわけないだろ、画数多過ぎるわ。
おっと、今はみんなの前だ。
黒い髪をしっかり整え、自由服の赤黒なチェックのシャツを着こなす。シンプルな細身の黒縁メガネは爽やかさと誠実さを引き出す。
「皆さん初めまして。今日からこの学校に転校してきた八神ユーリです!好きなものはヴィ---ヴィヴィオで、嫌いなものは近接戦闘。あとデバイスは魔導書型。よろしくお願いします!」
自己紹介・・・完璧ではないか?
「はい!八神ユーリ君です。皆さん仲良くしてあげてください!」
元気のいい担任の先生の声とともに教室中に拍手が鳴り響く。みな様々な目で私を見ている。
そう、私は遂に学校に通うことになった。
「はーい!それじゃ、一限目はユーリ君への質問タイムします。質問のある子は手を上げてください!」
これも対策済みだ。天界とかこっちで二次小説を読み漁った私に敵はいない。
あれだろ?魔力はどのくらいーとか、好きなスポーツはー?とかだろう、問題無い。シュミレーションはしたさ。
みんなが一斉に手を上げる。その中で先生が一人、男の子を選んだ。
さぁこい!どんな質問でもばっちこい!
「好きな子いる?」
・・・・・予想以上にレベルが高かった。
〜同時刻 時空管理局 地上本部 捜査司令官室〜
「ああ!どうしましょう我が主!初代はしっかり自己紹介できたでしょうか!?ご友人はできたでしょうか!?」
「・・・・だーかーら、大丈夫って」
先ほどからこれの繰り返し、はやては半ば呆れていた。
初代が学校に行ってからはや2時間。アインスはずっとそのことを気にかけている。はやては既に同じ質問を38回受けていた。
「お姉ちゃん、心配しなくても初代なら大丈夫です!」
リインがちっちゃな拳をぐっと握り、自信ありげに言う。
「だが・・・・やはり私も書の中で待機しておくべきだったか・・・」
現在、夜天の書に待機(引きこもっている)のはなはとのみ。有事の際は強力な戦力になるはずだが、はたして彼女にその気はあるか?アインスの心には不安が募る。
「(そもそも、なはとと初代は一度もユニゾンしたことが無い。私も初代とのユニゾンは二度しか経験していないが、一回目で完璧なシンクロ率を出せるとは到底思えない・・・初代とユニゾンするために生み出された私がそうであったように)」
こんな複雑なことを考えているが、所詮は学校に行った初代が心配---そんな理由で、アインスは今日一日頭を悩ませるのであった。
〜学校〜
「ではここの問題は・・・転校生の八神君に答えてもらおうか」
「はい」
先生の指摘に席を立つ。私の目に写る黒板には---古代ベルカ文字。
「(よし、ちゃんと機能してる)」
はっきり言おう。私はまだミッド文字が読めない。簡単なのは読めるようになったが、それじゃ実用性が無い。
ということで最後のさんが特別に発注したのがこの黒縁メガネ。なんと、ミッド文字を古代ベルカ文字に変えてレンズに映し出すことができるのだ!
「(離れたところにある的を同時に攻撃するときの適切な魔法はなにか・・・はっ、楽勝)---空間攻撃魔法ですっ!」
「おお、難しい魔法を知っているね!正解!他には誘導射撃魔法などがあるね」
誘導射撃は苦手です。サムスさんに教えてもらわなきゃ・・・。そのためのブラッディダガーなんだけど。
「(しかし私にとって重要なことはそれではない・・・・重要なのは
誰とお昼ご飯を食べるかだ!)」
もうすぐ四限が終わる。それと同時にみんなは仲良しグループとのお昼ご飯タイムになるだろう。
私はそれに混ざりたくないっ!
私の青春は少数精鋭で行きたいんだっ。だからこそ、一緒に食べる人は控えめな性格をして、なおかつ友達関係があまり広くなさそうな人がいい!
目星はついている。隣の席の薄ピンク色の髪をした男の娘だ。だってワンピース着てるんだもん、この子たぶん男の子だと思うんだけど・・・?
もう食べれません、とか呟いて居眠りしてるけど、この子がいい。
「よーし、授業はここまで!」
男の娘が慌てて起きた。
先生の言葉に日直が反応する。
「起立」
私の席は一番後ろの窓側----ルート確定。
「気をつけー」
窓は開いており、綺麗な青空がはっきり見えた----夜天の羽衣、セット完了。
「礼」
オールクリアッ!
《ありがとうございましたー》
ready go!!!
先生が教室を出て行くため、扉の方を向いた瞬間---行動は開始された。
まずは夜天の書を展開、次に自分の弁当を取り、隣の男の娘の弁当袋に羽衣を伸ばし、引っ掛けて確保。
まだ誰も動けてない。
席から立ち、男の娘をを身体強化した右腕で抱える。ほえ?なんて言ってるのは無視。
数人がこちらを振り向こうとしているのが見えた。このままではばれるだろう。
だが今は夜天の書がある。
〈Sonic Drive〉
蒐集魔法である高速移動魔法で一気に加速。これで彼らには金色の粒子しか見えないはずだ。だって-----
振り向くころにはもう私達は窓の外にいるから。
「これでっ」
ここは三階。屋上までは3、4m。
スレイプニールを発動して------羽ばたく。
黒く輝く羽を舞わせ、屋上まで飛翔。
「フィニッシュ!」
屋上の芝生に着地して到着。この学校、屋上に芝生の場所があるとかなんて豪華なんだ。
「・・・・・・・・?」
何が起きたがわからないのか、男の娘は硬直していた。ふむ、ならばここは一つ。
「お昼ご飯、一緒に食べよ?」
ちゃんと誘ってみることにした。
「野郎ゥぶっ殺してやらぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」
「ひぃっ!?」
男の娘な人は僕でいいなら・・・なーんて言ってくれて一緒にお昼ご飯を食べることになった。なったんだが・・・!
「どうして中身が白米だけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
ひっでぇよ!?まさかの白米オンリーだよ!?梅干しすらないし!日の丸弁当にもならねぇ!
「・・・・・真っ白」
男の娘は逆に関心しちゃってるけど、あれか!ちっぱいって言った仕返し!?姑息すぎでしょ!?
「くっそ・・・帰ったらシグナムとのおっぱい対決を開いてやる」
勝敗は明らかだけど。
「あの、ぼ、僕の・・・分けよっか?」
神様がここにいた。思わず手を握ってしまう。
「本当!?」
「!?はははははいっ」
・・・・・あ、この子いじりたい。そういうタイプの子だ。
「ありがとう!じゃあ私は白米をトレードに出そう!」
「は、白米しかないじゃないですかっ」
盲点だった。
「君のは・・・おぉっ、美味しそう!」
ブロッコリーとかパスタとか占いグラタンとか、色とりどりで食欲をそそるメニューになっていた。最後のさんも手抜きしなきゃ料理上手いはず。
「お母さんが作ってくれるんです、美味しいですよ?」
「ごはんですよ?」
「そんなこと言ってません・・・」
しっかりツッコミを入れるとこがまた律儀でいい!
「でも美味しいよね」
「たしかに美味しいですね」
ごはんですよさえあれば我慢できた。美味しいよあれ!
「では・・・貰ってもいいですか?」
「はい!どうぞ!」
いくつかおかずを分けてくれもらいました。
初めてのお弁当タイムは楽しかった。
男友達っていいなー!
『黒縁メガネ』
ミッド文字を古代ベルカ文字に翻訳できる謎のメガネ。開発者は秘密★
『空間攻撃魔法』
一定空間を純粋魔力で攻撃する魔法。回避なんてさせねぇ!
初代の得意分野。
『男の娘』
いったい誰なんだろー、誰なんだろー?
初代、盛大な勘違いをし始めた。
意見、感想を分けてくれ!
次回→スレイプ息抜き