魔法少女リリカルなのは〜vividと初代な夜天の王〜 作:かぴばらさん32号R
A:レアスキルを省いた近接戦闘能力がゴミレベルで低く、遠距離照準や精密コントロールも甘かったから。
最近『・』は偶数数でしか使ってはいけないことを知った。
教えくれた方、ありがとうございます!
その22
友達に男の娘がいることを最後のさんに話したところ、ぜひ連れて来てほしいと言われた。今度の休日に連れて行こう。
「みーさん!みーさん!つるペタみーさん!」
「つるペタ?」
ピュアな心の持ち主に言った自分が恥ずかしくなった。
その心の持ち主の名はミウラ・リナルディ。寝癖みたいな癖っ毛がある薄ピンク色の髪をした男の娘だ。
だから私は略してみーさんと呼ぶ。学校でできた友達一号!
あれから毎日誘拐して一緒にお弁当を食べて友好を深めている。他にも友達はできたけど断トツでみーさんがいい!
そんな私達が今どこにいるかって?
「で、どんな魔法が見たいの?」
公共の魔法練習場だよッ!
魔法が得意ってこと話したら見たいって言うので来ちゃいました。学校終わるの早かったから人もそんなにいないので。
「うーん・・・・ユーリさんの得意な魔法で!」
私の得意な魔法?
広域魔法、空間攻撃魔法、次元間魔法。
「ごめん、全部無理だわ」
とても公共施設でかましていい魔法じゃない。それにこのアリーナくらいなら吹っ飛びそう。
「んー、困りましたね」
「・・・・お、砲撃魔法はどう?」
いいのがあるじゃないか!滅多に見られないベルカ特有の砲撃魔法!
「砲撃魔法、いいですね!見たいです!」
みーさんも期待しているので気合を入れる。
アリーナ使用上の注意でバリアジャケットを着用することが義務付けられているので甲冑を纏う。ついでにシルバリオクロイツも。
「わぁっ!ベルカ式ですか!実物は始めて見ました!」
なんと、ベルカ式を見るのが始めて?・・・・そういえばこの時代ってベルカ式が衰退してるんだっけか、カードリッジうんぬんで。
「そうかいそうかい・・・・よし、始めようか」
〈Yes Myster〉
夜天の書が応え、自動的に砲撃魔法が記録されているページを開く。
「!!」
わくわくしてるみーさんにいいとこ見せなきゃ!
「彼方より来たれやどりぎの枝。銀月の槍となりて、撃ち貫け・・・・」
煌黒のベルカ式魔法陣を頭上に展開し、狙うは80m先の巨大な円の的。
「石化の槍---ミストルティンッ!」
魔法陣の周りから6本、中心から1本の光の槍を放つ。
ミストルティンは寸分の狂いもなく、放たれた通りの場所に突き刺さる。
さぁ、見せ場はここからだ!
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
あるぇ?
「・・・・?」
みーさんも的に刺さったままのミストルティンを見て首を傾げた。
「あ、あれ?」
なんで石化しないんだ?
「今のが・・・・砲撃魔法ですか?」
「あ、うん、砲撃魔法なんだけどさ、副次効果があるんだよ」
「副次効果?」
その単語自体にはてなマークみたいだけど説明が面倒なのでやめとく。
「生体細胞の凝固。簡単に言えば刺さった対象を『石化』させる魔法のはずなんだけど・・・・」
「石化!?」
どーしてだろ?
・・・・あ、わかった。
「的、生き物じゃないじゃん」
生物細胞ないから石化するはずない。おおぽかやらかしちまったよ。
「あはは・・・・誰にでも失敗はありますよ!」
落ち込む私を慰めてくれるみーさん。すげぇいい友達なんですけど。うちの騎士達とは大違い。
「ごめん、今度はちゃんとしたの見せるよ!さっそくこれで!----『エクセリオンバスター』?」
次の瞬間、突き出した騎士杖から、桜色の閃光が駆けた。
閃光はそのまま的へ一直線。10mはあるはずの物体を破壊の光が呑み込んだ。
まぁ、そんなものが的に当った程度で止まるはずもなく・・・・。
防護フィールドに直撃するわけさ。
『アリーナ内の規定魔力値オーバー。フィールドレベルをエマージェンシー級に引き上げます』
「・・・・・・」
「・・・・・・」
な、なにこれぇ?
威力高そうだからちょいと拡散させた・・・・つもりなんだけど、なにこの砲撃魔法怖い。
二人でだんまりしちゃう。どうしてくれようこの空気。
こうなればトンズラをするしか-----
「こらーっ!君達なにをしてる!」
そんなわけにもいかないらしい。
「持っててよかった嘱託魔導師資格」
普通に怒られて保護者を呼ぶとかになったけど、嘱託魔導師資格のデータを見せたら結構あっさり帰してくれた。何でじゃろ。
なので二人揃って帰宅路についてます。
「ユーリさん、嘱託魔導師なんて凄いじゃないですか!」
尊敬の眼差しを向けてくれるみーさん。・・・・筆記試験やってないなんて口が裂けても言えない。
「そーでしょ?初代さん頑張っちゃったんだから」
主に最後の模擬戦で。
「(初代?)資格データ、もう一度見せてもらっていいですか?」
「もちのろん。ほいどーぞ」
小さな端末機をぽいっと渡す。慌ててキャッチするみーさん、ナイスキャッチ。
「・・・・ユーリさん」
「へい」
みーさんは端末に目を向けたまま真剣そうな声を出す。何事?
「魔導師ランク総合SS−ってどういうことですか!?」
ふーむ、どういうことって言われても。
「努力の証」
「・・・・ユーリさん、実はすっごく強かったりします?」
「戦い方によっては絶対に負けない自信があるね」
守ってくれる強い前衛がいれば負けないと思う。
「ほぇぇ」
私とデータを交互に見て変な声を出してる。見せなかった方がよかったかな?みんなに知られても困るし・・・・。
よく考えたらみーさんがそんなことするとは思えないや。
・・・・む。
「おっと、ここでお別れだね」
話しながら歩いていたら時間が経つのが早く感じられる。もう八神家の前に来てしまった。
「あ、もう着いちゃいましたね」
「おお、聖王様よ!時の流れはなんて残酷なんでしょうか!」
「ふふっ、言い過ぎです」
たしかに言い過ぎた気がする。あれ?聖王様ってヴィヴィオだよね・・・・言ってみるかこのセリフ。
そんなこと話してる私達の前に人影が一つ。
「初代?なんや今帰り?」
こ、この声はっ!?
「---ちっぱい魔人っ!」
「くたばれや」
ぼっこぼこにされた。他人の前でも容赦無しとは。
というかなんで羽衣を貫通させてくるのか。本当に私と同タイプの騎士なのか疑わしい。
「え、えぇっ!?あ、あ、貴方はっ!!!」
「ん?私?」
みーさんがわなわなしてる。私がアイアンクローされてるのは無視ですか。
「八神さん・・・・機動六課部隊長の八神はやてさんですよね!?」
「そうやよー。元やけどねー」
軽いノリでお返事するのはいいけどこっちに込める力も軽くしてほしい。痛い痛い。
「サイン貰ってもいいですか!?」
「ん、ええよー」
いそいそと取り出されたメモ帳に素早く、そして丁寧にサインを書く最後のさん。慣れてるなこの人。
でも片手で書くとか起用すぎるでしょあんた。
「最後のさんって有名人?サインとか慣れてるみたいですけど」
「ユーリさん知らないんですか!?」
「おぉぅ」
ずいっと迫られても困る。アイアンクローで行動不能だから何かあっても避けられない。
「八神はやてさんと言えば『歩くロストロギア』の二つ名を持ち、かつてのJS事件で大活躍をした部隊『古代遺物管理部機動六課』通称、機動六課の部隊長をしていた・・・言わばミッドチルダの英雄的存在ですよ!」
聞いたことのない単語が山ほど出てきやがった。相変わらず時代に乗り遅れる私。
「言い過ぎな気もするけどなー。ところでその子は----」
「みーさん。門限たしか5時だったよね、もう5時になるけど大丈夫?」
最後のさんに睨まれたが気にしない、しちゃいけない。
自分の青い腕時計を見て、急に慌てだす。この反応の切り替えスピードがおもしろい。
「す、すいません!もう帰らなきゃ!ユーリさん、それに八神さんもさようならっ!」
「まーた明日」
「今度家に遊びにおいでー」
はーいっ!って聞こえた、急ぎながらも聞いてはみたいだ。そのままみーさんは夕日の光に照らされながら走り去っていった。
「やっぱりおもしろいなー、みーさん」
「たしかにおもろそーな子やったね」
その後、最後のさんとのんびり晩ご飯を作りました。
「って!みーさんって噂の男の娘やないか!?くっ、写真撮っとけばよかったわ!」
悔しがる最後のさんでした。ちゃんちゃん。
「そういえばみーさん・・・・私が最後のさんの家に住んでることわかってるのかな」
『石化の槍ミストルティン』
遠隔発生型のベルカ式の砲撃魔法。射程は短く、直接的な攻撃力や防御貫通力もあまり高くないが、命中した相手の生体細胞を凝固させることで達成される「石化」の追加効果を併せ持つ。これ非殺傷とか関係あるのか。
『カードリッジ』
ベルカ式の最大の特徴。魔力を込めた弾をロードして魔力ブーストを行う。
初代は相性が悪いので使わない。
『エクセリオンバスター(初代)』
どっかの白い砲撃魔導師から蒐集した砲撃魔法。初代の大魔力と『拡散』、『広域』の資質によって凄まじい攻撃範囲を叩き出した。あまり収束はされていなかった。
『ちっぱい』
身長が低いから仕方ないね。
『古代遺物管理部機動六課』
はやて達が所属していた部隊。ミッドチルダの英雄的存在。
『羽衣を貫通』
はやての攻撃(物理)はなぜか夜天の羽衣を貫通する。どこの幻想殺しだ。
ミウラちゃんはちょっと抜けてる。
意見、感想を貰えたら希望が出る。
次回→ファランクス・息抜き