魔法少女リリカルなのは〜vividと初代な夜天の王〜   作:かぴばらさん32号R

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Q:生きてたのか

A:生きてたのよ


ここで重大な発表があるのです。


iPhoneあるある〜!!!

文字書いたよ!→タップ→全選択→コピー---しようとして間違えてカット。

あるある!あるある!あるある!


アインスデート回が消えちまったよ。

今回は埋め合わせですね。

(`・ω・´)


そういえばアンケートとかするときってTwitterとかでやればいいんでしょうか?
意見くださいな。


音楽〜女の子の縦笛〜

その31

 

 初代の通う学校には土曜授業というものが存在する。月に一回の学力強化の日だ。なので初代は土曜日にもかかわらず元気に登校していた。

 四十五分授業が基本であるこの学校では、現在二時間目。初代達初等科四年Aクラスは音楽の時間、しかもリコーダーのテストだ。

 

「・・・・・・あ、やっちゃった」

 

「ユーリさん?どうしたんですか?」

 

 あっと言ったまま固まっている初代を気にかけるミウラ。初代がなにか失敗したような表情をするのを見るのが珍しいようだ。

 わいわいと騒がしい音楽室の中、初代は隣の席のミウラに体を向ける。

 

「リコーダー----の、一番上の吹くとこ忘れた」

 

「どうしてそこだけっ!?」

 

 ミウラが初代の手を見る。たしかに三つのパーツのうちの一番上の吹く部分だけがはめられていないリコーダーがその手にはあった。

 ミウラはどうしてこうなったかの経緯を初代に聞く。

 

「え?そりゃ改造してたからに決まってるでしょ?」

 

 リコーダーに改造を加える要素はない。ミウラは丁寧に説明してあげた。

 

「むむ、そうなの?にしても困った・・・・・・あ、そうだ!みーさんの貸して!」

 

「あ、いいで---よくない!?それはだめです!」

 

 善人の塊のような性格をしたミウラ。しかし、初代のお願いをそのまま聞こうとしたが慌てて断わった。

 考えてもみて欲しい。ミウラ・リナルディは初等科四年の十歳、俗に言う『お年頃』というやつなのだ。異性にリコーダーの上の部分を貸す、それは間接キスを意味する。いくら仲が良くてもためらってしまうのは当然と言っても間違いではない。

 「いいじゃんー」という初代に「絶対だめですー!」と対応するミウラ。しばらく言い合いになる。

 二分ほど小さな戦いを繰り広げた後、折れたのは初代の方だった。

 

「そこまでか嫌とな・・・・。なら仕方ない、あやつに頼ろう」

 

 そう言うと初代はズボンの右ポケットに手を突っ込み、スッと通信端末を取り出す。

 横長い端末を下にスライドさせることによりパソコンのような形になり、端末から小さなホロスクリーンが映し出される。ホロスクリーンを人差し指で下に素早くスクロールさせていき、やがて出てきた一つのアイコンをタップする。

 アイコンの絵は、なぜか猫耳カチューシャを付けた壁銀の髪の女の子。

 

「---!?(なっ、び、美少女!?)ゆ、ユーリさん!そのアイコンの人!」

 

「ん?あぁ、ニャインハルトのこと?私の友達なのさ。可愛いでしょ」

 

「確かに可愛いです・・・・って、しかもStヒルデの制服!?お嬢様じゃないですかっ!ユーリさん!なにやらかしたんですっ!?」

 

「え、私がなんかしたこと前提?」

 

 なぜミウラがぷんすか怒っているかを理解できない初代だったが、事は急ぎの用なのでニャインハルトあてにメールを打つ。

 

「(ニャインハルトはこの時間なら自然公園にいたはずだけど・・・・)」

 

 八神家から歩いて三十分ほどの場所にある自然公園。それほど大きくはないものの、豊富な緑にクラナガンで唯一湧き水場がある。初代がアインハルトに紹介したところ、かなりお気に召したらしく、週一回は通うほど。

 そんな彼女にメールを打っていた初代の手がピタリと止まる。

 

「(いきなりリコーダーの上の部分を貸してっていうのはどうなんだろう)」

 

 いくら彼女がR18を具現化させたような存在であっても女の子なのには変わりない。流石に失礼ではないか、初代の心からそんな気持ちが芽生えた。なので初代は考えた。

 

「(機嫌が良かったらワンチャンある)」

 

「ユーリさん聞いてます?・・・・え?なんですかその単語」

 

「ニャインハルトの機嫌を調べる魔法の言葉」

 

 魔法の言葉が書かれたメールは、直様送信された。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・むぐむぐ」

 

 とある自然公園のベンチ。ニャインハルト---正しくはアインハルトという少女がサンドウィッチを頬張っていた。

 最近知り合った友人に教えてもらった自然公園。日頃の疲れを癒すのには最適な場所なのでアインハルトはしょっちゅうここに来る。

 今日は母親特製のサンドウィッチで遅めの朝食を取りつつ、小鳥のさえずりでヒーリング中である。

 そんななか、アインハルトのバッグの中にある通信端末が揺れる。

 

「むぐ?」

 

 メールが届いた。そのことに気付いたアインハルトはサンドウィッチを咥えたままバッグの中を漁り端末を引っ張り出す。電源ボタンに触れ、スリープモードを解除してからメールボックスを開く。その中を一言で表すならば、

 

 

 

 

 

 

 

!!

 

 開かれたメールボックスはとにかく初代との他愛のないやりとりのメールで溢れかえっていたのである。なぜか?

 非常に残念なことながらアインハルトは友達が少ない。アインハルトの物静かな見た目だけでなく、壁銀の髪、虹彩異色がそれを加速させている。

 最近仲良くなって互いのメールアドレスを知っているのは初代とヴィヴィオくらいのもの。しかも年下のヴィヴィオとはどうも話が合わない---よってアインハルトは、ほぼ初代としかメールをしていない。自分の話題についていけてなおかつ面白い話題を提供してくれる。彼女にとってこんなにも良い友はいないのだ。

 今日もまた、いつものように他愛のないメールのやりとりが繰り広げられることをちょっぴり嬉しく思いつつ、メールを開く。

 

『でっていう』

 

 ただ一文、白い余白を残しその文字はぽつんと書かれていた。

 

「?・・・・・・!」

 

 初代とはまだ三ヶ月ほどの付き合い、けれども彼女はおそらくアインスに続いて初代のことを理解している。アインハルトはなんのためらいもなく、端末のキーで文字を打ち込み始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「返信きた」

 

「ど、どんなのですか」

 

 初代の送りつけたあの意味不明な文を彼女はどう理解するか、ミウラは真剣に画面を見つめる。

 

『でででっていう』

 

「ラッキー!今日は機嫌がいいみたいだよ!」

 

「なんでわかるんですか!?ユーリさんもですがニャインハルトさんっていう人も!?」

 

「そりゃぁ・・・・あいつは私のソウルシスターだから、かな」

 

「そ、ソウルシスター?」

 

 言葉の意味の理解に苦しむミウラ。するとさらにメールが届く。

 

『ところでソウルブラザー。なに用ですか?』

 

「のりのりだこの人・・・・!」

 

 しばらくメールのやりとりが続く。初代→アインハルト→初代・・・・の順番。

 

 

『リコーダーの上の部分だけ貸してちょ』

 

『えらくマニアックですね。たしかにあなたにも穴があるとはいえ、そういうプレイはまだ早いと思いますよ』

 

『お前はなにを言っているんだ』

 

『軽いクラナガンジョークです』

 

『でっていう』

 

『でででっていう』

 

『ででででっていう』

 

『こんなこともあろうとリコーダーは用意してあります』

 

『本音は?』

 

『明後日音楽の授業のテストがあるので練習しようかと。もしかしてもしかしなくてもユーリさんは今テストを?』

 

『うん。あいうえお順で八神のやだから順番は一番最後。だからはよ』

 

『了解しました。すぐそちらに向かいます。あ、午後から家に遊びに来ませんか?そろそろカービィのエアライドの決着をつけたいので』

 

『ワープスターに破壊されるハイドラの再来か』

 

『いいえ、ピンクの悪魔(ワゴン)です』

 

『やめてくださいしんでしまいます』

 

『しんでしまえばいいと思います』

 

 

「・・・・仲、いいんですね」

 

「でしょー?・・・・ねぇみーさんなんで後ずさってるの」

 

 ミウラには会話のレベルが高すぎたらしく、少々引き気味になっている。初代もアインハルトも途中からまったく関係の無い話になっていたが、別にお互い気にするほどではないようだ。初代は席のすぐ横にある窓を開けてアインハルトを待つ。ミウラもひょっこりと横に座る。

 

「メールを見るかぎり・・・・変わった方なんですね、ニャインハルトさんって」

 

「そうなんだよー。私と出会ったころはスカートがヒラつくだけで顔を赤らめてたのに、今となっては堂々とパンツを見せてくるようになってさぁ。いったいなにがあったのやら」

 

「間違いなくユーリさんが原因ですよそれ・・・・」

 

 失礼な、と横目で睨む初代。ならもう少し自重してください、と反論するミウラ。なかなか大きな声でのやりとりだったにも相変わらず、教室はいっこうに静かにならない。

 リコーダーのテストは別室で一人ずつ行っており、今は十二番目。初代は三十番目なので時間はまだまだある。

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

 二人は無言のまま窓の向こうを見つめる。天気がよく、雲のかかっていない青空は太陽の日差しをよく通す。そよそよと窓を吹き抜ける風が髪を揺らし、教室熱気をほどよく冷ましている。

 

「お、来た」

 

 教室の窓から見える校門の入り口に彼女は訪れていた。真っ白なワンピースを纏い、大きな麦わら帽子をかぶり、そこから壁銀の長いツインテールを流している少女。右手には大きめの手提げバッグを下げている。

 少女---アインハルト・ストラトスは空いている手で麦わら帽子を抑え、眩しそうに四階立ての校舎を見上げる。視線を左右に動かし目的の人物を探す。

 

「ユーリさんは・・・・・・あれですね」

 

 アインハルトの視線のほぼ真正面、四階の窓から手を振っている黒髪の少年とこちらをじーっと見るピンク髪の少女。おそらく片方はミウラ・リナルディと呼ばれる少女だろう、そうアインハルトは気付く。

 すると突然、初代が右手を掲げ魔力を纏わせ始めそれを消したり纏わせたりと続ける。ミウラははてなマークを浮かべているが、アインハルトはわかっていた。

 

「(ナ・イ・カ・ク・タ・カ・メ・ノ・ス・ラ・イ・ダ・ー、ですか)」

 

 モールス信号である。

 

「(距離はだいたい九十m弱・・・・身体強化だけで問題なし。余裕です)」

 

 手提げバッグを地面に下ろし、アインハルトはワンピースのポケットからリコーダーの上の部分をそっと取り出す。狙うは四階、八神ユーリの右手めがけて内角高めのスライダー。

 左足を高く上げ、体全体を後ろに持っていく。限界まで、限界まで体を弓の弦のように引き----。

 

「---ふっ!」

 

 一気に放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「可愛い、というかは綺麗な方・・・・」

 

「でしょでしょー?見た目はすっごくいいんだよ!見た目は」

 

「?なんでそこを強調するんです?」

 

「・・・・みーさんにゃまだ早い」

 

 ミウラがどうしてか聞く前に初代が言葉を遮る。アインハルトが投球フォームに入ったからだ。

 初代は左手に魔力付与を行い、キャッチャーのように構える。

 瞼を閉じる。アインハルトのリコーダーを確実に受け止めよう、目指すはプロ野球選手。そう覚悟して目を見開いた---次の瞬間。

 

 

 リコーダーの上の部分が、初代の顎を砕いた。

 

 

 

 

 

 

 午後二時。アインハルト宅。

 

「(#^ω^)」

 

「あぁ!ま、まってください!予想以上の速度で変化させたのはわざとじゃないんですっ!だ、だから!ハイドラ!ハイドラだけは・・・・あぁぁぁぁっ!?」

 

「(怒゚Д゚)!!!!!」

 

 初代激おこぷんぷん丸でしたとさ。

 

 

 

 




『リコーダー』
縦笛とも言う。


『ソウルブラザー/ソウルシスター』
この三ヶ月で色々とわかりあった二人。アインハルトは初代に対して悟りを開いたらしい。


『カービィのエアライド』
友情崩壊ゲー。現在はPS3のソフト並のお値段がするよ!


意見、感想、くださいな!

次回→作者の頑張り次第。
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