魔法少女リリカルなのは〜vividと初代な夜天の王〜   作:かぴばらさん32号R

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Q:遅いわ!

A:パズドラ→なのセント→エルガード---以下ループ

真面目な話、暁の方で重要決断とその準備してました。





初代と覇王と(聖王)

その32

 

 一週間のうちでみんなのテンションが一番上がる金曜日、ついに終業式まで一週間を切った。夏休みを楽しみにこれから暑くなってくる今日このごろ、なんとヴィヴィオの家にお泊りすることになったのがこの私、八神ユーリ。最初は欲望を我慢してヴィヴィオのお誘いを断ったんだけど今にも泣きそうな顔をされたので欲望に負けました。しょうがないね。

 でもなぜだろうか、クロハネにそのことを話したらすっごく複雑そうな顔をしていた。最近、クロハネにそんな表情が増えてきた気がする。今度気分転換に一緒にどこか行こうと思う。騎士の心のケアも主たるものの務め、果たしてみせよう!

 

「へへー。ゆーりくんといっしょなのひさしぶり〜」

 

「あー、それもそだね。てかヴィヴィオ、くっ付いてくれるのは嬉しいけど暑い暑い」

 

 私はただいま高町家一階リビングルームのソファーにヴィヴィオと二人で座っている。その際ヴィヴィオがピッタリ寄り添って座るからけっこう暑いのだ、いや私は嬉しいけど。ましてや夏のこの時期にクーラーがついていないのだから尚更である。

 たぶんヴィヴィオも同く暑いと思っているはずだ。

 

「えっ・・・・」

 

 同意を求めた結果がこれだよ。

 

「なんてのは冗談だよォッ!!いやー!ヴィヴィオと一緒だと安心するなーッ!」

 

「うん!わたしもゆーりくんといっしょだとあんしん♪」

 

 嬉し恥ずかしそうにくっつくヴィヴィオは大変萌えるのだが、こんなに暑いと汗が出てくる。お互いベトベトなのはどうかと思うので大人しくヴィヴィオにクーラーを所望する。

 

「くーらーはちきゅうさんがあったかくなるからだめってなのはママがいってたよ?」

 

「ここ地球じゃねーです」

 

「・・・・・・おおっ!ゆーりくんあったまいいっ!」

 

 少し考えてから目を輝かせこちらを見てくる。金髪、オッドアイ、美少女、聖女のような性格、この子に惚れないやつはおかしいね!

 ソファーから立ち上がってとてとてとクーラーのリモコンを取りに行くヴィヴィオ。しかし、途中でその足を止めまたもやなにか考え始めるている。なんかすげぇ気になるんですけど。

 

「ヴィヴィオー。どったのー?」

 

「うーんと・・・・・・あ!ゆーりくん、ちょっとまってて!」

 

 そう言って廊下に繋がるドアを開けてなにかを取りに行ってしまった。一人で部屋に残されてちょっぴしさみしいでござる。

 よくよく考えてみればここって私がこの世界で初めてたどり着いた場所だった。一番思い入れがあっていいはずなのにあんまりない。まぁ、この家に来ることが少ないから当然と言えば当然か。

 と、思い出に浸っていたところ、なにやらゴトゴトと物音が。

 

「よいっしょ、んっしょ、ふぅ・・・・。ゆーりくん!みてみてー!」

 

 ヴィヴィオが引きずりながら持ってきたもの、私には見覚えがあった。

 見る者を魅了する独特のボディに簡素なカラーリングながらも愛着のわく例の奴。

 

「それって・・・・ジャパニーズ『センプウキ』ってやつか」

 

 夏ごろに天界の書物とかで見たことはあったけど実物を見るのは初めてだ。天界の夏は神様と神山に出かけてヤマトオオカブトとかゼウスクワガタとか取ってたんだよなぁ。・・・・本当に強かったよあいつら。

 なんて思い出を懐かしんでいたら、もうヴィヴィオがセンプウキのコードやらスイッチをガチャガチャいじっていた。

 

「そう、せんぷうき。こうやって、こんせんとにつないで・・・・すいっちをおすだけ」

 

 ぽちっとな!と可愛すぎる掛け声のもと、センプウキの『中』スイッチが押される。

 

「・・・・・・おおぉ。こりゃ涼しい」

 

「はぁー・・・・きもちいいー」

 

 二人並んでちょこんとセンプウキの前に座り涼しむ。金髪と黒髪がセンプウキの羽が送り出す風になびかれ空中を漂ってなんか海流に流されるクラゲみたいで面白い。

 髪と言えばヴィヴィオの髪はサラサラで触り心地が良くてとっても綺麗だ。しかも関係ないがオッドアイまで持ってるとか、まさに男の子が憧れる容姿じゃないですかー、やだー。こうして見るとヴィヴィオってゲーゼの奴とそっくりさんなんだよねぇ・・・・・・子孫らしいから当たり前かな。

 

(私はオリヴィエに似てると思うが?)

 

 念話でなはとが湧いた。このニート、久々に出てきたよ。

 

(突然に湧くなはと。てか、オリヴィエって人に会ったことないから知らないんだけどそこは)

 

(気にするな、とにかく話を聞け。正確にはオリヴィエ・ゲーゼブレヒトの幼少期に酷似しておるのじゃ。まるで---写し身のようじゃ)

 

(それってクローンってやつ?・・・・いやいやいや、戦争に使えるものは使い尽くした私の時代の技術力でも出来なかったものがまさか・・・・)

 

(貴様もわかっておろう。貴様の生存していた時代は恐らく戦関係と魔法技術に関してはどの時代にも劣らんが・・・・あとはわかるな?)

 

(医療技術と通信技術はこの時代が最高峰ということかい!)

 

 いつぞやかにこの時代は古代ベルカ、正しくは旧ベルカの技術力には劣ると言った。確かに総合的に見れば旧ベルカの技術は優れているだろう。だが各分野となれば話は変わっちゃうのだ。

 例えば乗り物。この世界は車や電車、飛行機、戦車、ヘリなど多彩な乗り物が私の心を踊らせてくれる。だがだが、私の時は主要な乗り物が『馬』だった。空飛ぶ戦艦やら禁忌兵器(ヒュアレーター)を開発してたくせにこれである。あ、でも最後の方は戦車っぽいのがあったような気もする。

 ありゃ?そいえばなんで医療技術が発達しなかったんだろ。

 

(とまぁ、そういうことだ。可能性として考えておけ)

 

(あ、ちょっ)

 

 そう言ってなはとは一方的に念話を切りやがった。イラっときたので今度あいつのリンゴをお酢に浸しておこうと思う。

 最近ニートしてると思ったら突然出てきてなんなんだろうか。

 

「可能性、ねぇ」

 

 クローンなんざ漫画でくらいしか見たことないんだけど実在はするんだろうか。・・・・マリアージュなんかはそれに限りなく近い存在なのかな?皆同じ顔してたし。

 

「あ゛あ゛あ゛〜♪」

 

「・・・・・・・・きゃわゆい」

 

 別にヴィヴィオがクローンであれなんであれ、可愛いし優しい子だからいいような気がする。クローンとかって悪いキャラっぽいイメージああるけどセンプウキの伝統行事をしてる子が悪いやつなはずない。

 

「二人っきりで涼しんでいるこの状況。ここでいいとこを見せれば恋愛フラグが立つ可能性ワンチャン有り」

 

「どしたのゆーりくん?」

 

「ヴィヴィオと結婚したいなーって」

 

「けっこんー?」

 

 結婚という単語を知らぬとな。これは年上であり人生の先輩でもある私が教えてあげるべきだ。

 

「結婚っていうのはねー。男の人と女の人が正式に合体してもいいっていう---」

 

 

「---ユーリ君。君は人の娘になにを教えてるの?」

 

 

 声が聞こえた気がした。そして気がつけば私は、窓の外へと駆け出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 クラナガン某所にある一軒家。そこに住む少女は、なぜか窓から侵入して来た友人と一緒にいた。

 

「それでここに?」

 

「そうですぜ姉御」

 

 初代夜天の王、アインハルト・ストラトス宅へ逃走。

 

「貴方らしいと言えば貴方らしいですね。そういうのは嫌いではありません」

 

「そう言ってくれるのはニャインハルトだけだよ・・・・」

 

「同類ですしね」

 

「盗んだパンツを」

 

「被り出す」

 

 無言で手を取り合う二人。互いの目をしっかり見つめてなにかを分かち合っている。一般的に見ればとても仲良しな子供達だが、中身は大人もびっくりな妄想やらなんやらでいっぱいだ。

 

「ここでニャインハルトが顔を赤らめながら手を離す」

 

「それなんてオリ主」

 

 初代の希望するシチュエーションは叶わなかった。

 アインハルトは椅子から立つ上がり、キッチンの方に歩いていく。そして初代の方を振り向く。

 

「飲み物、どうします?コーヒー、紅茶、ポカリ、ファンタ、コーラ、私の汗、私の唾液、私の◯◯◯などがありますが」

 

「ちなみに最後のチョイスすると?」

 

「もれなく私とその過程でできた子供が付いてきます」

 

「紅茶で」

 

 どちらも恥じらう様子もなく淡々と何気ない会話を繰り広げる。アインハルトが紅茶の用意をしている間に端末を取り出し、初代はヴィヴィオに『ごめんなさい。怖いのでニャインハルト宅にいます』とメールを送信する。

 それでも暇になったのか、夜天の書を呼び出して魔法の観覧を始めた。

 

「ユーリさん」

 

 キッチンの方から聞こえた声に夜天の書からそちらに目を移す。オープンタイプでリビングとの隔たりがないキッチンから、アインハルトが初代を見ている。

 

「どした」

 

「茶葉がありません。リ○トンのレモンティーを温めればいいでしょうか?」

 

 アインハルトは黄色の紙パック紅茶を揺らしながら初代に言う。「おいしいの?」という質問に「大丈夫です。問題ない」と返答し、早速レンジにぶち込む。マグカップを二つ用意し、テーブルに戻ってきた。

 

「とりあえず二十分に設定してきたのでしばらくお話しましょう」

 

「うん。今すぐ取り出してこい」

 

 爆発フラグである。そもそもクーラーがかかっているとはいえ、こんな暑い日に温かい飲み物を飲む必要がないことに気づく初代。それにリ○トンの紅茶は冷えてる方が断然おいしいというこちは一般常識。無理にチャレンジすることはない。

 アインハルトは残念そうにレンジから紙パックを出して初代へと投げる。初代はとくに慌てる様子もなく夜天の羽衣でキャッチし開封、マグカップに注いだ。

 

「便利な魔法ですねぇ。是非とも教えていただきたいものです。おーけぃ?」

 

「自動誘発型希少技能。レアスキルってやつだから無理ポ」

 

「おや、そうでしたっけ?まぁ、貴方の唯一の近接戦闘能力を真似るのもあれですしね」

 

「・・・・し、失礼なっ。私だってエレミア直伝の総合格闘技術持ってるし!」

 

「使いこなせてない件について」

 

 初代夜天の王のかつての戦友『エレミア』。要所破壊に特化した我流武術で戦場を駆け巡った騎士団長の一人だ。詳しい資料は残っていないものの、その戦闘能力を直接脳に刻み込んでいる初代にとって、エレミアから教わった技術というのは相当な自信がある。なにせあのリインフォース・アインスに勝つほどの実力者の技なのだから。

 しかし、技術は持っていてもセンスがないのが初代夜天の王、八神ユーリ。驚くべき格闘センスの無さがエレミアの高度な戦闘技術の足を引っ張ており、形はできているがしっかり技が決まらない。

 

「・・・・・・い、イレイザーはできるもん!」

 

「成功率50%、命中率50%。25%の確率でしか決まらない技じゃないですか・・・・破壊力は凄まじいですが」

 

 アインハルトは初代に向けて爪を振り下ろすようなどうさをする。これこそ近接最弱の初代が出来る数少ない格闘?技の一つ『イレイザー』。物体を消し飛ばすことを目的としたエレミアの奥義。指、または手に魔力付与を行い螺旋回転を加えた状態で魔力衝撃波を繰り出す必殺の一撃だ。ちなみにこれをアインハルトに見せたとき、初代のイレイザーはなぜか真後ろに放たれた。

 

「命中率とか関係ないでしょ。そもそも、畑を耕すことをメインとした技を格闘技っていうのはどうかと思うんだよね!」

 

「えっ」

 

「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「高町家よ。私は帰って来たァァァッ!---お邪魔しまーす。あとサムスさん、さっきごめんなさい」

 

「さらに私もお世話になります」

 

 

 

「(増えた!?しかも噂のニャインハルトちゃん・・・・!)い、いいよ別に。でもヴィヴィオに変なことを教えちゃだめだからね?」

 

 初代&アインハルト、高町家に到着。

 

「あー!にゃいんはるとさん!」

 

「ヴィヴィオさん。お久しぶりです」

 

 助走をつけて飛びついてくるヴィヴィオを多少よろけながらもしっかり受け止め、くるりと一回転して床に下ろす。「もっとー!」というヴィヴィオ。その肩にポンと手を置きそっと告げる。

 

「ダメですよヴィヴィオさん。そんな思い切った走り方をしたらパンツが見えてしまいますよ?そうなればロリコンホイホイ、もといユーリさんホイホイになってしまいます。管理局のお縄になっちゃいます」

 

「ふんっ。ニャインハルトよ、私がそんな犯罪者になるとでも?」

 

「パンツの色は」

 

「緑の縞パンっ!」

 

「ヴィヴィオさんのお母様。かのエース・オブ・エースの貴女ならユーリさんとて捕まえられるはずです」

 

「えぇっ!?え、あ、いや、ユーリ君、捕まえないから---」

 

 

「ひぃっ!?」←甲冑展開済み

 

 なのはが一歩迫ると一歩引く。プルプル震えながら騎士杖を構えて迎撃体制をとる初代。側では夜天の書が開かれている。いつでも書に記録された膨大な魔法を行使できる状態だ。

 

「(´・ω・`)」

 

「あぅぅ・・・・。だ、だって最後のさんが・・・・・・」

 

「(´・ω・`)」

 

「うぅっ」

 

「( ´・ω・` ) 」

 

「・・・・・・わ、わかりました」

 

 なのはの小動物のような視線に負け、初代は甲冑を解除した。初代の甲冑はアインスには及ばないものの、非常に強固なものだ。その莫大な魔力から形成される甲冑は並の砲撃魔法なら無傷でしのぐほど。それを解除するというのは警戒をほぼ完全に解いたことになる。

 初代がこれほど警戒しているのには八神はやてが関わってるのは言うまでもないが、今は誰も知らない。

 

「冗談のつもりだったんですが」

 

「ニャインハルト。オーバーSランク魔導師を相手にするのは怖いんだよ」

 

「あなたもオーバーSランクじゃないですか。おまけに射砲撃が得意な」

 

「まぁ私も砲撃魔導師と言っちゃ砲撃魔導師だけど・・・・どっちかっていうと広域魔導師、いや騎士かな?どっちみち純正砲撃魔導師のサムスさん相手は厳しいのよ。年季も違うだろうし」

 

 高町なのはは射砲撃、誘導操作、バインドなどに優れているのに対し初代は広域、空間攻撃、超長距離砲撃、次元跳躍などを得意とする。一回の魔法行使で消費される魔力は比べものにならないほど初代が多い。これは単純な威力なら初代の方が優れることを意味する---が、現実はそうではない。

 使用した魔力が100%魔法術式に反映されるかと言われればそんなことはない。どれほど優れた魔導師であっても必ず『魔力ロス』が存在する。これは基礎である体内魔力循環路の形成、伝達を鍛錬し続ければ限りなく少なくすることができるのだが、初代はそれをほとんど行っていない。ゆえに魔力ロスも大きく、思った出力で魔法が出せないのだ。

 なんて難しい話しを繰り広げていたところ、ヴィヴィオが一言。

 

「ねーねー、なのはママ。おなかすいたー」

 

「なのはママー?」

 

「なのはママー?」

 

「「NANOHAMAMAaaaaaaッ!!」」

 

「!?」

 

 からのアインハルト&初代の息ピッタリ謎のなのはママコールが響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 風呂、飯、終了!

 

 

 

「流石に三人は狭いでござる」

 

「あててんのよ」

 

「いひひー」

 

 三人で仲良くベッドで寝ましたとさ。

 




結構過去がわかった回でした。
締まらない最後だった?・・・・すんません。

意見、感想などなど待ってます。


次回→ゲッタードラゴンが復活するころ
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