魔法少女リリカルなのは〜vividと初代な夜天の王〜   作:かぴばらさん32号R

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Q:お前、暁はどうした

A:しばしまたれよ、もう少しだ


夜天の闇(イージーモード)

“道は・・・騎士達が切り開いてくれたっ!”

 

“主!”

 

“クロハネ!”

 

““ユニゾン・イン!!””

 

 

“ユニゾン・ドライブ---ぶち抜けぇぇぇぇぇッッ!!!”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜夜天の闇〜

 

「・・・・・」

 

そこには三対の黒翼『スレイプニール』を展開し、ユニゾンをした初代が立っていた。だがあまり変化が見られない。強いて言うなら髪の色が灰色になったくらいだ。

 

「・・・・あれ?」

 

はやては期待はずれだったらしい。初代---開発者のことだ、もっと派手になると思っていた。

 

「どうしました?」

 

「あ、いやー、なんでもあらへんよ!」

 

首をブンブン振り、笑いながら誤魔化す。

 

「そうですか・・・?まぁいいや、クロハネ・・・私の甲冑を」

 

〈御心のままに〉

 

初代の体が輝黒の魔力に包まれる。

 

10秒ほどで魔力が消え、騎士甲冑を纏った初代の姿が現れた。

 

 

「リインフォースのと・・・お揃い?」

 

はやてが目にしたのはリインフォース・アインスが纏っていた騎士甲冑を着た初代。スカートの部分がズボンになり、背中には剣十字の---夜天の証の金刺繍。

 

「そーなんです。ね、クロハネ」

 

〈お、お恥ずかしながら・・・〉

 

声からでもわかるほど恥ずかしがっている。どんだけ初代好きなんだってレベル。

 

 

「----貴様ら話しは終わったか?」

 

空間の一部が歪み、現れたのは---ナハトヴァール。

 

〈!?お、お前はっ〉

 

「リインフォースの知り合い?」

 

アインスは驚愕し、はやては首傾げる。

 

「うん、終わったよ」

 

初代は気にする様子もない。

 

〈あr・・・初代!この者は!〉

 

「大丈夫、大丈夫、ナハトヴァールでしょ?知ってる」

 

〈そうです、危険です!下がってくださ・・・・・・・え?〉

 

会話になにか違和感を感じたアインス。

 

「こうして直接会うのは久しいのぅ・・・管制人格」

 

〈ナハトヴァール・・・!〉

 

ナハトヴァールは口角を上げ、楽しそうに笑う。

 

「え、うぇぇっ!?この女の人がナハトヴァール!?」

 

はやてが見たナハトヴァールは、まさに『怪物』と呼ぶにふさわしい姿をしていた。それがこの美しい女性である。

 

「ふふん、驚いたか?まぁ無理もない、お前達が見たのは本当の姿ではないのだからな」

 

えへん、と大きな胸をはりドヤ顔をするナハトヴァール。誰得だ。

 

「劇的、ビフォーアフター!今回の依頼人は夜天の書防衛プログラムのナハト=ヴァールさん」

 

〈初代!ふざけている場合ではありません!なぜあれがここに!?〉

 

焦りのみえる声でアインスは初代に問いただす。

 

「あー・・・あの子も連れて行こうと思いましてね」

 

〈つ、連れて行く!?正気ですか!〉

 

初代はナハトヴァールを外に連れて行くと言い出したのだ。今までの暴走の根源を。

 

「初代、それはちょっと・・・」

 

はやても異を唱える。

 

「ちっちっち・・・安心してください、バグの部分は全部消しますから。それにナハトヴァールだって本来暴走するものじゃなかったんだよ?」

 

〈ですがっ!初代の身になにかあれば・・・〉

 

それでも食い下がるアインス。過去の記憶がなにかを思わせるらしい。かなり必死だ。

 

「はいはい、話し後でねー・・・さーて、バグを集めるよ」

 

---が、そんなことはお構いなしに初代は手を叩く。

 

 

次の瞬間、ナハトヴァールのいた空間のように世界は雲のない大海原へと変化した。

 

「・・・・・おぉ」

 

感嘆の声。

 

「これでよし・・・・・最後のさん、甲冑を着てください---来ますよ」

 

「ほぇ?」

 

はやてのぬけた声が聞こえた刹那

 

 

 

 

 

「ゴァァァェェェェォォォォァッッ!!!」

 

 

海から化け物が現れた。

 

「うっわ、予想以上にデカイ」

 

「だいたい200〜300mといったところか」

 

冷静に分析をし、どうでるかを考える2人。

 

「あれ・・・ナハトヴァール!?」

 

化け物の姿は10年前に自分達が倒したナハトヴァールに細部は違うものの、そっくりなのだ。

 

「私のバグが大きかったせいだな」

 

「ということは噂の複合障壁もあるのかな?・・・シルバリオクロイツ」

 

掛け声とともに銀の剣十字杖が初代の手へ収まる。

 

「初代?なにを----」

 

「クラウソラス」

 

突き出された杖から砲撃走る。

 

優に直径3mはあろう砲撃は吸い込まれるようにバグに向かい-----。

 

 

なにかに阻まれ無効化された。

 

 

『クラウソラス』の副次効果で着弾地点から青い球状の衝撃波が発生する。

 

 

こちらは先ほどとは違う。阻まれはしたが、無効化されてはいない。

 

「・・・魔法障壁?」

 

魔法攻撃が通らなくて物理攻撃は通る---すなわち魔法障壁。

 

「ふむ・・・魔法障壁が二層みたいだな」

 

初代の大出力砲撃にも耐えた。バグ---残りカスのようなものでも強いようだ。

 

「ナハトヴァール・・・何でわかるん?」

 

真っ先に魔法障壁が二層と答えたナハトヴァールに疑問を持つはやて。

 

「あれはほぼ私だ。何となくわかる」

 

「何となくって・・・」

 

 

 

「ギョォォァァァァァァォォッ!」

 

バグが叫びを上げ、大量の触手を出現させる。

 

「うるさい、黙っておれ」

 

それに対しナハトヴァールは海中と自らの服の袖口から血のように紅い鎖を出し、バグを縛り上げた。

 

「魔法障壁ってことは・・・物理で砕けばいいわけだ。となると『アレ』か」

 

夜天の書のページがめくられ、その魔法が記録されているところで止まる。

 

「なにをするのか知らんが・・・抑えは私がやる。さっさとしろ」

 

縛る力を上げ、ナハトヴァールが言う。

 

「ほいさっさ。最後のさーん」

 

「なに?」

 

いつの間にか騎士甲冑を纏っていたはやては初代の呼びかけに振り向く。

 

「---ラグナロク撃っちゃってくだいさい。貫通破壊型で、全力で」

 

「うん、わかった・・・・・え?」

 

了承した後で気づく。

 

「今はまだですからねー。でも準備はしておいてください」

 

初代は正面に輝黒の足下には青色のベルカ式魔法陣を展開。

 

「ちょ、魔法障壁は「最後のさん、この夜天の書ってどういうデバイスか知ってますよね?」---あ!」

 

夜天の書は巨大蒐集ストレージ型デバイス。その手の対処方は山ほどある。

 

〈初代、いつでもいけます〉

 

「お、了解・・・そんじゃま、いきますよ」

 

輝黒の魔法陣に黒と白の魔力が集まりはじめる、バグの頭上には青色のスフィア。

 

 

「海より集え水神の槍」

 

 

海から大量の水の槍が続々とスフィア向かう。

 

 

「彼方より来たれ銀雪の吐息」

 

 

スフィアに集う海水は渦を巻きながら急速に凍結され、その姿を大きくしてゆく。

 

 

「逆巻き連なり天に座せっ!」

 

 

詠唱が終わるころにはバグの大きさの半分はあるだろう、巨大な氷塊が完成していた。

 

 

 

物理攻撃魔法-----『ヘイムダル』

 

 

「っ!?なんやあれ・・・!」

 

はやては驚愕していた。

 

自分は魔力量と広域魔法には自信があった。だてに広域Sランクを持っているわけでもない。

 

だがあれは別格。

 

ユニゾンの補助があるとはいえ、あれほど巨大な氷塊をこのスピードで作り出すのは明らかに異常である。

 

「ふぅー・・・って、最後のさん!早く準備!」

 

「あ、りょ、了解や!」

 

そんなこと気にしている場合ではない。自分は今自分のできることに集中する---その思いを胸に、はやても魔力をチャージし始める。

 

 

「つーわけで、く・だ・け・ろぉぉぉぉッッ!」

 

 

杖が振りかざされ、氷塊が落ちる。

 

単純な攻撃だが規模が違いすぎる。抵抗しようのない圧倒的な質量による物理攻撃。

 

 

『ヘイムダル』は第一層の魔法障壁にぶつかり合い---砕け散った。

 

 

砕けたのだ。

 

 

「一層しか破れとらん!」

 

魔法障壁は二層構造。

 

一層目は破壊できた、しかしさらに強力な二層目がある。

 

 

「まだですよ、ブラスター1ッ!ヘイムダル再氷結!」

 

「ブ、ブラスターシステム!?」

 

初代の体が薄っすらと黒い光に包まれ----砕け散った氷塊達が再び氷結を開始したのだ。

 

それもさっきより巨大に。

 

 

「槍陣を成せ 白銀の破槌!」

 

夜天の書のページからも魔力があふれる。

 

「ヘイムダル----ファランクスシフトッッ!!!」

 

 

先ほどより超巨大化した氷塊。

 

それに加え、周りにも新たに氷塊が形成されていた。

 

サイズはすでにバグを超える。

 

 

「ぐっ・・・」

 

夜天の書を持つ右手の指と爪から出血する。ブラスターシステムの反動だ。

 

〈初代!なぜブラスターシステムをお使いになられたのですか!あれの危険性はあなたが一番知っているはずです!〉

 

「ごめんごめん・・・痛てて、ブラスター1でもこれか・・・進歩してないなぁ」

 

血を払いながらから苦笑いをする初代。その額には脂汗がういている。

 

「・・・貴様ら魔法と言えばなんでも有りか」

 

ヘイムダルを見て呆れ返っているナハトヴァール。

 

「・・・くらえこのヤロー」

 

 

大氷塊が一斉にバグへ降り注ぐ。

 

 

轟音を立てて衝突。

 

 

第二層、破壊。

 

 

「やった!」

 

バグを守っていた障壁は全て破壊された。

 

残るは本体のみ。

 

「やるなら早くしろ!もう抑えられんぞ!」

 

バグは鎖を無理矢理引きちぎって抵抗。おそらくもうすぐ拘束は解かれる。

 

 

 

だが。

 

 

 

「---それより私達の方が早い」

 

 

夜天の王2人はすでに魔力チャージを終え、発射体制。

 

「(ヘイムダルと一緒にラグナロクのチャージ・・・レアスキルでも持っとるんかねぇ)」

 

普通では絶対にできないことをやっている初代にしびれて憧れるわけでもなく構えるはやて。

 

「さぁ、フィナーレ!」

 

2人の魔法陣が輝きを増し、ベルカ式特有の三角形魔法陣の各頂点に魔力を収束させる。

 

 

「響け!」

 

「終焉の笛!」

 

自分の持つ必殺の魔法を全力でぶつける。

 

 

「「ラグナロク!!」」

 

 

黒と白。

 

対なる二つが混ざり、連なる。

 

 

「---ドライブッ!」

 

 

出力がさらに上がり----

 

 

バグのコアを飲み込んだ。

 

 

 

そしてバグごと-----

 

 

 

 

 

空間を破壊した。

 

 

 

 

 

 

〜海鳴公園〜

 

「ッ・・・主はまだかっ!」

 

はやてと初代が夜天の欠片入ってから20分が経とうとしていた。

 

しかし2人は一向に動かない。

 

「も、もう魔力がっ」

 

「踏ん張れシャマル!」

 

弱音を吐くシャマルに喝を入れるヴィータ。

 

「でも・・・さすがに厳しいかも」

 

この20分間、6人は魔力を送り続けている。疲れが見えるのは当然だ。

 

「そうだね・・・・・?」

 

「どうしたの・・・フェイトちゃん?」

 

フェイトの見る先をなのはも見る。

 

 

初代とはやての間が光り始めていた。

 

「----!!!」

 

 

なのは達がなにか言うよりも早く。

 

 

 

 

 

巨大な魔力爆発が起きた。

 

 

「きゃっ!?」

 

「うわっ!」

 

あまりの衝撃波になのは達と守護騎士達は簡単に吹き飛ばされる。

 

 

 

 

魔力爆発が起きた中心部。

 

 

そこには----。

 

 

「いったぁ・・・ん?みんなどうしたん?」

 

けろっとしたはやて。

 

「お帰りクロハネ」

 

「・・・ただいま戻りました」

 

夜天の書を持つ初代と消えたはずのリインフォース・アインス。

 

「な、な、なんなのじゃこれはぁぁぁっ!?」

 

 

絶叫している謎の幼女。

 

 

 

無事に帰って来れたようだ。




『バグ』

アインスとナハトヴァールのバグの集合体。本当はけっこう強いのだが、ナハトヴァールの拘束と初代の大魔法のせいで輝けなかった
残念な子。


『夜天の血鎖』

ナハトヴァールが使用した紅い鎖。異常に頑丈。


『クラウソラス』

砲撃魔法。使用者の魔力光に関係なく青色。副次効果として着弾地点に物理的な衝撃波を発生させる。


『魔法障壁』

バグが頑張って作った対魔法障壁。魔法に対して強いのだが残念ながらヘイムダルにあっさり破壊された。


『ヘイムダル』

海水をくみ上げて作る巨大な氷塊。純粋な物理攻撃。魔法なのかこれ?


『ヘイムダル・ファランクスシフト』

ヘイムダルのファランクスシフト。砕けた氷塊を再氷結させ、さらに巨大化、数を増やす。初代はブラスター1による魔力ブーストをかけていた。


『ブラスターシステム』

別名、旧ブラスターシステム。ベルカ時代初期のころのもので、ミッド式のブラスターシステムより魔力上昇率が高い。ただし反動が非常に大きく、危険性が高い。


意見、感想、待ってます。

次回→息を抜きすぎた
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