第十夜 馬車内での任務説明
病院に着いたので妹君の病室へ向かった
部屋の前に立ったら中からすごい音がした
ドパン!!!
「!?」(何事!?)
ガチャッ
急いでドアを開けると中は土煙が酷かった
リー君が置いていたであろう資料も宙を舞っている
おまけに窓がぶっ壊れて外が見えている
本当に何があった…?
「またアレで飛んできたな ラビ」
ドアの近くにリー君がいた、妹君も起きている
ドッ
ザパ
「アハハハ 悪い!これ便利なんだけどブレーキの加減がちょい難しいんだなぁ
でも気持ちよかったろ アレン」
ラビがそんなことを言いながら土煙の中から顔を出す
「? アレン?」
ウォーカー君から返事がなかったせいか、もう一度ウォーカー君を呼ぶラビ
するとラビの近くで誰が体を起こした
ザパッ
ぬ゛ぬ゛ぬ゛ぬ゛ぬ゛ぬ゛
「小僧ども…っ!」
「アレ…!?」
気絶したウォーカー君を頭に乗せている激怒の表情をしたブックマンだった
**─*─*─*─*─*─**
雨の中、二頭立ての馬車が進んでいる
ドルッドルッドルッ
ガシャッ
馬車の中
リー君が話を切り出す
「それじゃあ任務について話すよ いいかいふたりとも?」
『はい…』←正座中
ウォーカー君とラビの両名は病室をぶち壊した罰として正座をしていた
妹君はふたりの隣で苦笑いしている
ちなみに私はラビの向かい側でブックマンとリー君の間に座っている
「先日 元帥のひとりが殺されました」
あの話か…
「殺されたのはケビン・イエーガー元帥
5人の元帥の中で最も高齢ながら常に第一線で戦っておられた人だった」
「あのイエーガー元帥が…………!?」
妹君が口許に手をやり驚愕を
「ベルギーで発見された彼は協会の十字架に裏向きに吊るされ背中に『神狩り』と彫られていた」
「神狩り…!?」
ウォーカー君は神狩りが何を意味するか解っていないようだ
「あ イノセンスの事だな コムイ!?」
その辺りさすがブックマン
「そうだよ 元帥は適合者探しを含めて それぞれに複数のイノセンスを持っている
イエーガー元帥は八個 所持していた
奪われたイノセンスは元帥の対アクマ武器を含めて九個」
「九…っ」
多いよな…
「瀕死の重傷を負い十字架に吊るされてもなお、かろうじて生きていた元帥は
息を引きとるまでずっと歌を歌っていたらしい」
リー君からアイコンタクトが来た
ゴーストを呼び出し保存されていたイエーガー君の音声を再生した
『せんねんこうは… さがしてる♪』
皆がいきなり歌いだしたゴーストを見つめているのがわかる
『だいじなハート さがしてる…♪ わたしはハズレ… つぎはダレ…♪』
再生が終わった
ゴーストを戻す
「…………」プチ
「センネンコー?」
ラビは歌中の名前が気になったようだ
「伯爵の愛称みたいだよ」
「ほー」
リー君に答えをもたらされ納得するラビ
「アレンくんとリナリーが遭遇したノアがそう呼んでいたらしい」
そうか、ふたりともノアに会ったんだな…
「あの…『大事なハート』って…?」
今度はウォーカー君が質問する
「我々が探し求めてる109個のイノセンスの中にひとつ
『
『それはすべてのイノセンスの力の根源でありすべてのイノセンスを無に
それを手に入れて初めて我々は終焉を止める力を得ることができる』
「伯爵が狙ってるのはそれだ!」
「そのイノセンスはどこに?」
ウォーカー君がハートがどこにあるか聞くが…
「わかんない」
「へ?」
リー君は愚痴モードに入ってしまった
「だから わかんないの こっちもさー見つけたイノセンスをヘブくんにみてもらったりしていろいろ考えてはいるんだけどサー 実は ぶっちゃけるとサ
それがどんなイノセンスで何を目印にそれだと判別するのか
もしかしたらもう回収してるかもしんないし、誰かが適合者になってるかもしんない
いくらボクがかなり優秀でも何も手掛かりがないんじゃねェー ホント困ったものなんだよ。こっちも忙しいしさぁ、古代の人もせめてヒントだけでもかいててくれればいいのにケチだよね、そりゃ色々事情があったんだろうけどさーこっちの身にも少しはなれってんだよホント」チラッ
話の最中こっちを見るリー君
うぐッ…しょうがないじゃん…知らねーもん
まぁ、一通り話したらすぐに戻ったが
リー君もストレス溜まってるな…
「ただ最初の犠牲者となったのは元帥だった
もしかしたら 伯爵はイノセンス適合者の中で特に
アクマに次ぎ、ノアの一族が出現したのも、おそらくそのための戦力増強
エクソシスト元帥が彼らの
おそらく、各地の
アクマを使ってな
今頃、他のエクソシストはアクマの大群に襲われていることだろう
「確かに、そんなスゲェ イノセンスに適合者がいたら 元帥くらい強いかもな」
しかし、適合者が子供だった場合…いや強いかもな
ウォーカー君と言う前例がいる
ますますわからないな
予想するだけ無駄な気がしてきた
「だがノアの一族とアクマ両方に攻められてはさすがに元帥だけでは不利だ
各地の仲間を集結させ四つに分ける
元帥の護衛が今回の任務だよ
君達はクロス元帥の元へ!」
…よりによってマリアン君の護衛か
あの人に護衛の必要性を感じないのは私だけかな…?
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