本編ドーゾ!
食人花達が爆発して城の一部が壊れた
ガラガラガラ
ヒュッ
フワリ
城から二人の襟首を掴み脱出した
ドサッ
『ぐはっ』
「無事だな」(もう少し丁寧に下ろそうよ…)
二人共顔は真っ青だ
「死ぬかと思った!ちょっと本気で死んじゃうかと!!」
二人とも吐く息が粗い
ゼェーハーゼェーハー
「イテテ…打撲程度ですみましたね さすが特製の
助けてくれて ありがとうございますネールさん」
「ありがとさー…」
ゼェーハーゼェーハー
「構わん」(うむ、素直な事は良いことだ)
「ちょっとオレ吐いていい?腹 打った」
おえ゛え゛え゛え゛ぇ
ゲロゲロ
ラビが塀の向こう側(私たちが来た方)に
汚ないよ!?
ラビから目をそらし反対側を見ると…
「…ウォーカー」(あれは…!)
とっさにウォーカー君を呼んでいた
ウォーカー君は呼ばれたことに気付きこちらを振り向く
すると私と同じものを見たようで すぐにラビを呼んだ
「!ラビ!」
「あ゛い?」
ヒュウウウウ
私たちが見たのは…円形に並んでいる 木でできた簡易な
「…墓地だ」
「…………」(誰の墓だ?)
**─*─*─*─*─*─**
ラビも復活したようなので
三人で墓地へ降りた
ザッ
「ずいぶん粗末な墓さ ペットのかね ナンマイダブ」
確かに粗末な墓だが…ペットではないだろう
なんか引っ掛かるなあ
「……! これ…連れ去られた村人の墓じゃないですか」
ウォーカー君はそんな考えを口にした
「ヘ?」
「成る程…」(あ、確かに…)
私は納得したが
ラビは何のことかわからなかったらしい
「さっきエリアーデって女の人がフランツさんを埋めに行くって言ってたでしょ
それに…ほら 数が八つ」
「ゲ…」
ゲ…て ラビ失礼だな
「村長さんが言ってた犠牲者の数と合いますよ」
「ん?クロウリーにやられたんは九人だろ?」
ラビは首をかしげる
「最初の奴は蒸発しただろう」(持ち帰って喰うってのは村人の憶測だったな 安心した)
クロウリー男爵がフランツさん喰ってる所に遭遇とか 嫌だよ私は
ラビに墓が八つな理由を話していると
パキン「あっ」
何かが崩れる音とウォーカー君の小さな声が聞こえてきた
「あーーっ! アレン壊したさ!」
直後ラビが声をあげる
どうやらウォーカー君は十字架に触ったらしい
「うあ ちょっと触っただけなのに!!ごめんなさい!」ペコペコ
ウォーカー君は焦って土下座して謝っている
しかし…粉々になるとは。私も予想外だった
「!ラビ、ネールさん!これ見てください」
地面を見たときに何かを見つけたようで
ピタッとウォーカー君の動きが止まり、私とラビを呼ぶ
ザッザッ
ウォーカー君が地面の雪を手で払う
『(ん?)』
二人してウォーカー君の手元を除きこむと
「これ…!」
地面にあったのは
『(!?)』
アクマのマークである
「地面に
「アクマの血のウィルスだ」
これ体の中に入ったら死ぬんだよね?
「まさか… この
ザッザッ
他の墓も調べてみたが
「あーーー こっちのにも
「こっちもだ」(うわぁどうする?)
八つの墓全ての地面に
「そういえばさっき
「あぁ…」(爆発する前だよね)
ラビも見ていたのか
「ありゃあもしかして…」
「アクマを
「…………」(その仮説だとフランツさんはアクマってことになるけど)
『(………………)』
「…掘ってみよう」
…ウォーカー君の言うとおり
墓を掘って
「うーん……やっぱ確かめるにはそれしかねェか…」
ラビは観念したように溜め息を吐いている
「…………」(墓堀りかあ…)
「僕らは…何か大きな間違いをしてるかもしれない…」
**─*─*─*─*─*─**
私たちは墓を黙々と掘っていた
ウォーカー君はスコップで 私とラビは木片で
ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ
ザザッ ガコン
「…出た」(やっとか…)
棺らしき物に当りそれを掘り出す
ガコン
「出たぞ」
フー
ラビが一息つきながら言う
ハー
「そうですね」
ウォーカー君も応じる
『…………』
なんだ二人共 開けたくないのか
『じゃんけんポン!』バッ
なら私が開けよう
ちなみにじゃんけんの結果は チョキでウォーカー君の負けだ
パキパキパキ
脆いな…
ギイ
『え?ちょっ ネールさん!?』
じゃんけんで一喜一憂している間に
私が棺を開けた事に気付き 声をあげる二人
ガン無視して言う
「……見ろ」(うへぇ…やっぱり)
中にいたのは
「………………」
「皮の肉が腐ってる
アクマだ」
**─*─*─*─*─*─**
そのあと棺を全部開けて中を確かめた
ガラン
ラビが最後の棺を開けてから言った
「くせぇ
全部アクマだ…地面の
ウォーカー君は腕を組んで考えている
「男爵はアクマを襲っていた…」
「そうなるな」(これだけ証拠が揃えば
ねェ)
「
それは私も薄々思っていたけど
もしそうだとしたら 村人達にどう説明する…?
「こりゃ吸血鬼退治じゃないさ クロウリーって奴は…」
話しているラビの背後に黒いマントを羽織った人影が立っていた
『(ラビ!!)』
「!」
ラビが気付き振り向こうとするがその前に腕を振り抜かれ
ゴ
バァン!!!
壁に激突する
「…………お前らか」
クロウリー男爵だ
「………っ」
私の隣でウォーカー君が息を呑んだ
「私を 怒らせたな」
あの時よりも強い殺意と敵意を向けてくる
これは単なる吸血鬼退治ではない
「男爵」
今は仮説でしかないが
アレイスター・クロウリー三世
彼は…
「死ね エクソシスト」
はい!今月の分しゅーりょー!!!
皆さま来年も
▼年始はちょっとおめでたくないので挨拶は控えさせていただきます
では皆さま よいお年を!