ティア・ドロップ   作:心があくタイプの人

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なんとか間に合いました!
短いですが、本編どーぞ!!


第二十二夜 悪夢〖ナイトメア〗

ザザ..ン

 

「…なんだ?」

 

ラビが呟いたのが聞こえた

海の向こうを目を細めて見ている

 

「?…どうした」(ゼェ…ゼェ…死ぬっ)

 

「今…遠くで何かが光った」

 

「……」

(光?うーん見えなかったけど…?)

 

聞けば光が見えたと言う

私は見ていなかったが…

 

ハァッハァッ

 

私もかなり消耗した

ネールの身体能力のおかげで助かったことも多い

 

…鍛えようかな。

 

「良くないことが起こる…

血を(こぼ)したような暁だ」

 

マホジャさんの呟きが聞こえた

 

その言葉が私をさらに不安にさせる

ウォーカー君と妹君はまだだろうか

無事だといいが……

 

 

「ラビ!!」

 

「!」

 

「……!」(あれ、妹君?)

 

妹君がボロボロな姿で息を切らしながら現れた

走ってきたのだろう

 

ハァッハァッ「助けて…」

 

妹君は蚊の鳴くような声で懇願(こんがん)した

 

 

**─*─*─*─*─*─**

 

 

ラビと妹君はウォーカー君を探しに行った

 

私は怪我人(けがにん)の手当てをしなければならないので、ゴーレムをつけて二人を見送った

 

二人がアクマに見つからないように祈ろう

 

 

少なからず死傷者(ししょうしゃ)がいた

傷者(しょうしゃ)には適切な手当てを、死者(ししゃ)には手を合わさせてもらった

 

妹君とウォーカー君が抜けた穴はかなり

大きかったようだ

 

いや、これは言い訳だな…

護れなくてごめん……

 

 

────────

 

 

─────

 

 

───

 

 

 

 

ゴーレムから聞こえる二人の会話からウォーカー君がいなくなったのは察しがついた

 

しかし、ウォーカー君はこの物語の主人公だった(多分)

そう簡単にいなくなるだろうか

ましてや【破壊者】の予言をされた少年が死ぬはずない。

 

考えれば考えるほど、ウォーカー君が死んだとは思えなかった

 

そうこうしてるうちに気づけば、フードをかぶった中国人が船に乗っていた

 

「…?誰だ」(何こいつ?)

 

「黒の教団 アジア区 支部長(しぶちょう)補佐役(ほさやく)のサモ・ハン・ウォンです。

ネール様ですね?お初にお目にかかります」

 

「…ああ、ネールだ」(アジア区…?)

 

「私は支部長からの伝言(でんごん)を届けに参ったのです

伝言はリナリー様が戻ってからお伝え(いた)します」

 

「…わかった。ブックマン、ラビに連絡を」(日本にも支部があったり…しないな。

てか無理だわ)

 

「……うむ。ピピ聞こえるかラビ」

 

ネールの言葉に従ってラビに連絡するブックマン

ラビはすぐに応答した

 

『…何?』

 

(こちら)へ戻れ使者が来た」

 

『使者?』

 

ま、いきなり言われても

わけわかんないよね…

 

 

**─*─*─*─*─*─**

 

 

ザザ..ン

 

「お久しぶりでございます リナリー様」

 

「!あなたは…アジア支部員の…」

 

妹君は知っている様子を見せた

 

やっぱ知り合いか

妹君の名前が出た時点でわかってたけどさ

 

「ウォンにございます

取り急ぎ 我ら支部長の伝言をお伝えに(まい)りました」

 

「伝言?」

 

ラビが促す

 

「こちらの部隊のアレン・ウォーカーは

我らが発見し 引き取らせて頂きました」

 

妹君の瞳に光が(とも)

 

「本当に…!?」

 

ウォンさんに詰め寄る

 

「はい」

 

対するウォンさんは冷静だ

 

「彼は…アレンくんは無事なの?

お願いウォンさん今すぐアレンくんに会わせて!」

 

叫ぶように懇願(こんがん)する妹君

しかしウォンさんは無情な答えを返した

 

「あなた方は今すぐ出航なさってください

アレン・ウォーカーとは中国(ここ)

       お別れです」

 

妹君の動きが止まった

 

「辛いと存じますが お察しください」

 

「リナリー」

 

ラビが呼びかける

 

「お前もティムのメモリーを見ただろ

あいつは左腕(イノセンス)を失ったんだ

あの時点でどのみち アレンはエクソシストじゃなくなった

 

オレ達は 進まなきゃならないんだ」

 

妹君はラビの声を聞いているうちに

泣き出してしまった

 

空気が重い

 

重い空気を破ったのはアニタさんだった

 

「ですが私共の船は昨夜(さくや)の戦闘で

ひどくやられました 今すぐとはとても…

修理には相当(そうとう)かかります」

 

今すぐは出航できないと

申し訳なさそうに言うアニタさん

 

しかし、ウォンさんは目を細めて

笑みを浮かべた

 

心配御無用(しんぱいごむよう) 本部から新しいエクソシストがこちらに来ております

 

彼女がいれば出航できるでしょう」

 

「…?」(え?)

「え?」

 

ラビと一緒に疑問の声をあげた(中の人)は悪くない

 

カッ

ヒュオ

 

ラビが船を見上げたのでつられて船を見上げる

 

船の(ふち)に一人の女性が立っていた

 

「彼女… ミランダ・ロットーなら」

 




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