ティア・ドロップ   作:心があくタイプの人

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エタる寸前です…いえいえ頑張りますよ‼多分
でももう少し感想欲しいなー…なんてσ( ̄∇ ̄;)


第二十三夜 時の破壊者

「みなさん 少し下がっていてください」

 

ロットーさんが船を見上げて深呼吸する

 

トン

 

荷物を置き

腕に何かを取り付けイノセンスを発動する

 

対象空間(ターゲット)を包囲   確定!」

 

ヴン!!

 

船がイノセンスに包まれた

 

「これより私の発動停止まで秩序を亡失(ロスト)時間回復(リカバリー)します」

 

時間回復(リカバリー)!!!

 

バン!

 

コチ

 

イノセンスの発動と同時に現れた時計が時を刻み始めた

 

『『『!』』』

 

ウォンさんがロットーさんにぐっとサムズアップしているのが見えた

 

他の皆は驚きでおかしな顔で固まって(フリーズして)いる

 

私もとても驚いているが端から見れば表情は変わっていないのだろうなぁ…

 

しーん

 

「あ… あの… あれ?」

 

ロットーさんは皆の反応が著しくないので動揺している

 

 

そのあと何を勘違いしたのか海に身投げした

 

って…え?!

 

ヒィイイイイイィ

「ごめんなさい ごめんなさい~~~~~~~~っっ!!」

バッチャーン

 

「あっ…ミランダが海に…」

 

ナニヤッテルンデスカーッッ

ホットイテ アタシナンカホットイテェェェェェ

ゴボボボボボボボボ…

アッ ヤバイ シズンデッテル!!

イケラビ

エーーーッ!!!!

 

最終的にはラビが助けに行ってなんとかなった

 

 

**─*─*─*─*─*─**

 

 

ボーーーーッ!!

 

ドドドド

「出航ーーー!!!」

 

ロットーさんのおかげで万全の状態となった船は出航した

 

これでマリアン君を追いかけられる。

 

 

船内

 

エクソシストに割り当てられた部屋で

海に落ちた…と言うか見投げしたロットーさんを助けに行ったラビが着替えた

 

ロットーさんもタオルをもらって髪を拭いている

 

ラビが着ているのはロットーさんがリー君から預かった新しい団服だ

 

私達も着替えた

 

団服の形はあまり変わっていない

強いて言えば前より体のラインがでるかな?

 

 

「コムイ達から?」

 

「『最新の団服です』って

みんな もうボロボロだろうから渡すように頼まれたの」

 

ピョーンピョーン

 

ラビが団服を着て跳ねる

 

「軽くて動きやすいさっ」

 

ブックマンが(うぜぇ)と言いたそうな顔でラビを見やる

 

「でも とても丈夫なんですって」

 

そう言ってロットーさんは階段に座って虚空を見つめたまま動かない妹君の方を見る

 

何を言っても反応しない妹君が心配なようだ

 

「リナリーちゃん…」

 

ロットーさんが声をかけようとしたときブックマンが口を挟んだ

 

「心の整理がつかんのだろう リナ(じょう)は昨夜アレンの側を離れたことを()いておる

 

自分を責めているんだ」

 

確かに今の妹君は何を言っても反応が無く

まるで生き人形のようだ

 

現場に居なかった私達の言葉など心に届いていないのだろう

 

妹君をどうやって慰めようか考えていると

 

ガシャン!!

 

ガラスが割れる音がした

 

音源に目を移すとラビが窓ガラスを割っていた

拳を叩きつけたようだ

 

「いい加減にしろよ…」

 

妹君に反応はない

 

ラビはイラついているのか険しい顔つきだ

 

拳を更に握りしめて語る

 

「仕方ないことだったんさ…………っ

オレらは昨日 必死に戦った

どうしても助けらんなかったんだよ…っ

戦争なんさ しょうがねェだろ!!

諦めて立てよ!!!」

 

ラビは叫びながら目に涙を溜めていた

 

やはり仲間を失ったのは辛かったのだろう

 

ツゥーー

 

妹君は涙を流した

 

皆の(泣かした…。)という視線がラビに突き刺さる

 

「スマンな リナ嬢 ほれ きつくお仕置(しおき)しとくから」

 

と言ってブックマンがラビの首を()める

 

ぎりぎりぎりぎり

 

「ぐげがぎごげぶぶっっ」

 

ラビが意味のない言葉を発して(もだ)えている

ブックマンが何か耳打ちしたようだがそれにラビが反抗して殴られていた

 

しかし…

 

「私はウォーカーが死んだと思っていない」

(ラビ アニタさんに怒られるよー窓壊してさ)

 

『『!!!』』

 

バッと全員の視線がこちらに集まった

妹君もゆるゆるとこちらに顔を向ける

 

あっれー?

なんか思ってないこと喋ってるなー

冷や汗が止まらないよー

誰かおんなじ思考の人タスケテー

 

 

「……うむ。私もそう思う

私には『時の破壊者』と預言を受けたあの小僧が死んだとはどうも信じられん」

 

た、助かったー…

皆の視線はブックマンに移った

 

「室長殿に頼み込んでクロス部隊に入れてもらったのはあの小僧に興味があったからでな

時の破壊者の『時』とはある人物を指しているのではないかと

 

アレン・ウォーカーは千年伯爵を破壊する者ではないだろうか

 

ならば こんな所で死ぬハズは無い」

 

 

ブックマンの考えは皆の不安を打ち消し納得させるものだった

 

私の根拠(こんきょ)の無い…いや、あるけど話せない根拠より断然(だんぜん)説得力のある説明のおかげで妹君も前向きになれただろう

 

 

**─*─*─*─*─*─**

 

 

ビュオオオォォ

ビュウゥウウウウ

 

ガラスが割れた音を聞き付けてアニタさん達が来た

 

窓に穴が空き、風が入っているのを見たマホジャさんの顔は恐ろしく(ゆが)んでいる

 

『コイツが割りました』

 

ビクッ

 

ブックマンとクロウリーがラビを告発

 

ボキッ

 

マホジャさんが指を鳴らしラビに近付く

 

「ごめんなさい」

 

ラビは即座に謝る

 

「あ?」

 

しかしマホジャさんは大変ご立腹のようでラビに迫る

 

「ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい」

 

ラビは冷や汗をだらだら流しながら必死に謝る

 

ラビはロットーさんに助けを求めた

 

「あの人こわいさー」(泣)

 

男のクセにだらしないぞー

 

「だ 大丈夫ですよ!ホラ 窓を見て」

「!?」

 

窓を見ると

 

キュン

パキキ…

パキキキキ

カチ

 

窓のガラスが逆再生していくようにみるみる直っていく

 

「勝手に直るのか!?」

 

マホジャさんが驚きの声をあげる

 

「はい 私が発動してる間 この船の空間は現実の時間に(おか)されません

常に最善の状態に回復するようになってます

 

それに乗組員や私達も。

この空間にいるうちはどんな傷を負っても回復します」

 

へぇー凄いな

さすがエクソシスト

 

「便利な能力だな」

 

マホジャさんは感嘆の声をもらす

しかしロットーさんは強く否定する

 

「いいえ 結局は仮初(かりそめ)の能力です

私が本部で学んだことは刻盤(タイムレコード)とのシンクロ率を上げて発動時間を長くしただけ

私が発動を解けばすべてが現実の時間に戻ります

だからもしこの船で戦闘になったら無茶をしないでください

傷は必ず体に戻り 致命傷を負えば必ず死にます

私の能力は死者の時間を戻すことは出来ません」

 

なるほど あくまで時間を止めただけ、か

 

「わかりました(みな)に伝えておきます」

 

アニタさんは船員達に伝えると言った

 

「だがミランダ そうなるとおぬし大丈夫なのか?」

 

「え?」

 

ロットーさんが疑問の声をあげる

 

わかってないのか、忘れているのか

 

「どう計算してもこの船で日本まで最低五日はかかる

それまで発動し続けるつもりか?」

 

「そっ そうさ!発動しながらなんて寝られねぇじゃん!!」

 

ラビもブックマンに便乗する

 

「…ああ 大丈夫 眠れないの得意なの 私

失業し続けてた時とか自分のダメさについて考えてたら十日くらい眠れなかったこと あるもの」

にっこり

 

(((え…)))

うふふふふふふ…

(((それって… 大丈夫…?)))

うふふふふふふふふふふ

(((((大丈夫 なのか…?)))))

 

ロットーさんの笑い声が船に響き渡った

 

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