こちらは2本目です
私達はアジア支部内を移動しながら説明を受けている
「えっ 地下なんですかここ!?」
今まで地下にいたと聞いて驚くウォーカー君
まあ中にいれば建造物だと思うよね
天井超高いし
「昔 ただの洞窟から先人達が掘り進めて造られた、巨大な隠れ聖堂なんです 今 現在も拡大していて、総面積は本部よりもありますよ」
へぇーそんなに広いんだ
「迷わないよう気を付けろよウォーカー 昔 二週間迷子になって
とフォーが脅かす
ゾッ「えっ ウソ」
<ウォーカー君は迷子のプロですからねェ…>ハハハハッ
ウォーカー君には冗談じゃないからね
本部でも迷子になってたし…
『………………』
ん?ウォンさんとバクちゃんが
「おしゃべりは
バクちゃんが誤魔化すように扉を開ける
いつの間にか目的地に着いていたようだ
ガチャ
ギイイィィィイイ
ボア
「!?」
部屋に入った瞬間白いモノが私達を包む
バタン
「この部屋は………!?」
ウォーカー君が困惑している
<すごいですねー>
私はわかる これイノセンスだ
「煙…じゃない 何ですかこれ…?霧!?」
ウォーカー君は見たまんま霧だと思っているようだ
「これがキミの左腕だったイノセンスだよ」
「えっ ええっ!!?この霧が?」
バクちゃんの説明を聞いて驚くウォーカー君
まあ左腕の見る影も無いからね
「霧ではない。形を無くし 粒子化しているんだ」
<かなり手酷くやられたんですねェ…>
「ああ 通常 粒子になるまで破壊されればイノセンスであっても消滅する
だが このイノセンスは消滅しなかった
それどころかキミを助け、今もなお 神の結晶としての力を失わずにいる」
私の事例に似ているなと少し思った
「お前を竹林から運んだ時もこの霧がお前を守るみたいに周囲に満ちてたぜ おかげで前が見えなくてここに帰るの苦労したんだ そん時イノセンスだって気づいたんだけどよ」
「こんな状態になっても生きてたなんて…どうして僕のイノセンスだけ…………?」
「残念ながら我々の科学じゃ、そこまで分からない」
<キミは神に愛された存在… なのかもしれませんね──>
**─*─*─*─*─*─**
「バク支部長ぉ~~~~~~~~」
フォーとウォーカー君が話していると
バクちゃんを呼ぶ若者の声が聞こえてきた
「お 良かったまだやってねェや」
「どーしよ焦ってメガネ忘れたぁ」
「頭にあるよ」
やって来たのは三人の男女だ
白衣の袖を肩までまくっている男性は
三ツ編みメガネの女性は
糸目の男性はシィフ君というらしい
みんな科学班見習いだとか
蝋花さんは
「あ アレン・ウォーカーの左腕 今から復活するんですかー?」
なんて言っている
見学だろうか
「何だ キミ達 仕事はどうした」
バクちゃんは呆れている
エヘヘー「見学さしてくださいよぉ♪
オレら まだ入団したばっかでイノセンスちゃんと見たこと無いんス♪」
無邪気な少年のような笑顔だ
李佳君は好奇心だけで動いているように見える
「科学者としての今後の勉強のためにも是非」
シィフ君は勉強熱心だな
「少年エクソシストはどこですかぁ~~」ヒョコ
後ろでメガネをかけ直していた蝋花さんが顔だけシィフ君の体から出す
「! はじめまして」ニコッ
呼ばれたウォーカー君は愛想よく笑って挨拶した
瞬間
バキューン
ぶわっ
蝋花さんの周りを花が咲き誇った
(ストライク…!!!)
蝋花さんはウォーカー君に背中を向け真っ赤になった顔を隠している
「?」
ウォーカー君は突然蝋花さんに背中を向けられ疑問符を浮かべている
『…………』
バクちゃんと李佳君、シィフ君がなんとも言えない顔をして蝋花さんを眺めていた
<青春だねェ…>
「しょうがないな 構わないかい?ウォーカー」
バクちゃんは諦めてウォーカー君に見学させるか聞く
「はい?」
ウォーカー君は何故自分に許可を求めるのか分からないようだ
「今からこの散乱したイノセンスを発動して対アクマ武器に戻すんだ
武器化さえできればキミはまた戦えるだろう」
バクちゃんはどや顔で説明を終えた
**─*─*─*─*─*─**
ウォーカー君は部屋の中心に立って息を調えている
イノセンスが発動するのか実験だ
ウォーカー君が気合いをいれてイノセンスを発動する
「発 動!!」
イノセンスがウォーカー君の周りを渦巻き始める
「おおっ イノセンスの粒子がウォーカーの元に集まってくぞ!」
「左腕の対アクマ武器が…」
粒子化したイノセンスが集まりウォーカー君の左腕の辺りで指先から武器化していく
「復活する…っ!!!」
皆左腕が復活したと思ったとき
バサッ
武器化したはずのイノセンスが一気に粒子に戻り
『!?』
サァアアァ
部屋の中に流れた
「えっ…?」
(((粒子に戻っ…!?)))
<あららー…失敗か>
やっぱりそう簡単には成功しないか…
「も もう一度だウォーカー!!」
<がんばれー>
「は はい!」
そのあとウォーカー君は一時間ぐらい発動を繰り返した
私は飽きたのでウォンさんに伝言を頼んで本体に戻った
(あれ ネールさん帰っちゃったんですか?)
(ウォーカーくんに伝言を残していかれましたよ
<左腕の復活を祈ってるよ 頑張れ>と)
ブワッ
(ネールざんっ!いつもは冷たいのに…!)
((確かに…))