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「……おいしい!」
「よかった~」
「この船にはろくな料理人がいませんからね、とても助かります」
いろいろ喋ってたらお腹すいたのでなんか食べ物ない?って聞いたら、ろくなもん出てこなかったから作ってやった。
アンさんとメアリーちゃんに料理を振る舞ったら好評でした、うれしい。
「ぐぬぬ、まさかサツキ殿にお料理属性があったなんて。このままでは船長である拙者より、二人と親密になってしまうでござる!」
「元から船長なんて床のシミぐらいにしか思ってないから」
「そうね、しかもとびきり落ちにくいやつね」
「ウマァイィィィィィィ」
「いやぁ、おじさんも多少は出きるけどここまで上手い料理は久しぶりに食べたよ」
先生とエイリークさんにも好評だった。
船長だけは親の敵を見るような目付きでひたすらムシャムシャしてるけど。
「こんなシミよりも君のサーヴァントになった方が100倍はましだったよ」
「メアリー、それは間違いよ。100倍じゃなくて1000倍はましだわ」
「くそぉぉぉぉ!でもそのゴミを見るような目付きもたまらないwwwまさかサツキ殿に寝とり属性もあるとは!」
「そもそも船長の物じゃないから、やめてくれるかな、気持ち悪い」
「デュフフフフフwww」
「ウマァイィィィィィィ!!!」
この船楽しいなぁ、カルデアにはない楽しさだよね。
と思ってたら船長がいきなりキリッとした。
「ん?そろそろ出てくるか……行くでござるよ皆の衆!」
みんな行っちゃうみたいなのでお片付けしてよ。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
一通り洗い物が終わったから甲板に出てみた。
どうやら戦闘中らしい、がんばれーみんなー。
……あれ?なんか向こうの船に見たことあるメンツいるな?
「船長、いまどういう状況?」
「おぉ、サツキ殿!見てくだされ!あれこそが、拙者の探し求めてしたエウリュアレたんでござるよぉ!!!デュフフwwwペロペロしたいなぁwww」
「あ、ほんとだ可愛い」
「そうでござろうそうでござろう!今こそ、エウリュアレたんを手に入れるチャンス!行くぞ野郎共!船を付けろ!乗り込めぇ!」
あ、マシュ達だ、目があったから手振っとこ。
ん?なんか言ってんな、全然聞こえないけど。
「ねぇ、アンさん。あれなんて言ってるかわかる?」
「はい、おそらく『そんなところでなにしてるんですかマスター!早く戻ってきてください!』って言ってますわね」
「マジかー、怒ってるかなぁ。いきなり出てきちゃったもんなぁ」
「どこからどうみても怒ってるねあれ、というか君マスターだったの?」
「そうなんだよメアリーちゃん、いじめられたから逃げてきたんだ」
あれ、アンさんとメアリーちゃんが困った顔してるんだが?なんで?
「あの、サツキさんが向こうのサーヴァントのマスターということは私達の敵になるんじゃ?」
「だよね」
「えぇ、困るよぉ。それって敵陣のど真ん中で無防備でウロチョロしてるってことじゃないですかぁ」
「……どうしましょうか、とりあえず拘束だけしときます?」
「そうだね」
「あんまり痛くないやつでお願いします」
はい、拘束完了。
あんまりキツくしないでくれた、二人とも優しいわぁ。
「ちょっとアン殿、メアリー殿!乗り込むでござるよ!……なんでサツキ殿は二人と拘束プレイしてるんでござるかぁぁぁ!?拙者だってそんなうらやましいことしてもらったことないのにぃ!拙者も!拙者も拘束して欲しいでござる!サツキ殿よりもキツめに!キツめにお願いするでござる!」
すごい、二人が流れるように船長を拘束した。
大丈夫かな、メアリーちゃんが峰打ちした脛とアンさんが銃を降り下ろした頭がエグい音したんだけど。
散々後輩に殴られてきた俺にはわかる、あれは痛い音だ。
しかも一切体に触ってないのにボンレスハムみたいにギッチギチに締め付けてるんだけど。
「ぐぉぉぉ、二人の愛が重いでござるぅ!でもこれを受け止めてこその紳士!あ、だんだん気持ちよくなってきたぁwww容赦ない締め付けがたまらんwww」
「船長に愛なんて感情を抱いたことなんて一瞬もないよ。強いて言うなら嫌悪と憎悪だよ」
「なにしてんだいおたくら、もう乗り込むってのに……」
あ、船がくっついた。マシュがなんか言ってる。
「先輩、なにしてるんですか!?先輩が拘束されてるのはわかるとして、なぜ黒ひげが拘束されてるんですか!?しかも先輩よりエグい感じに!?」
「かくかくしかじか」
「欠片もわかりません、殴りますよ?」
「マシュマロちゃん!殴るならぜひ拙者を!君の愛をすべて受け止めみせるよぉwww」
隠れちゃった、誰だろあのおっきい人。
エウリュアレちゃんも隠れてるし。
「エウリュアレたん!エウリュアレたんじゃないですかぁ!安心するでござるよぉ、拙者の一番は君だからねぇwwwデュフフ、ここまで近づけば拙者のもの、あれ、動けない!なぜだぁぁぁ!こんなに近くにいるのにぃぃぃ!」
「バカね」
「バカだね」
「バァカァァァァ!!!」
皆が冷めた目で船長を見てたらドレイクさんが来た。
メッチャ恐い、銃クルクルしながら船長見下ろしてる。
「……殺していいかい?」
「一応私達の船長ですので、本当に嫌ですけど止めますわよ」
「そうだね、本当は僕達も殺したいけど仕方なく止めるよ」
あ、ちょっとピリピリしてきた、どうしよかなぁ。
まぁ、どうしようもないけどなぁ。
「……あのぉ」
「どしたんマシュちゃん」
「そんなに黒ひげの所が嫌なら、先輩に再契約してもらえば解決するんじゃ……」
「それが出来るなら今すぐにでもしてもらいたいですけど」
「そうだね、そうなれば今すぐにでもこの汚物を消し去れるから。でもそんな簡単に都合よくいかないでしょ」
マシュがすごいこっち見てくる。
え、あ、統一言語か!アルテラさんのときやったみたいな?
「ヌフフ、この二人はすでに拙者のハーレムの一員でござる。いくらサツキ殿がマスターだとしても」
「二人ともこっちの味方になってください」
令呪がポゥって光った。
「……あれ?あれあれあるぇぇぇ?なんでアン殿とメアリー殿のパスがなくなったんでござるかぁぁぁ?おかしいでござる!おかしいでござるよぉぉぉぉ!?むさ苦しいおっさんとのパスしかないだと!?……こんなの死ぬより酷い仕打ちでござる」
「すごい、ほんとにサツキとパスが繋がってる」
「……あら、本当に解放されたんですわね。いくらお礼をしてもしきれないですわ」
……なんかごめん船長、そんな甲板に陥没するほど落ち込むとは思ってなかった。
あとエイリークさんがすがるような目でこっちを見てる。
「……オレモォォォ」
「先輩、エイリークさんが可哀想です」
「うん、俺も思った。エイリークさんも味方になって」
ポゥ
「ヨッシャャャャャ!!!」
あとは先生さんだけなんだけど、なんかすごい困った顔してるなぁ。
「先生はどする?」
「いやぁ、おじさんもまさかこんな展開になるとは予想してなかったから、ちょっと思考停止しちゃったよ。……しかしサツキ君にそんな力があるとは、これはどうすればいいのやら」
「先生も味方になってください」
ポゥ
「……まぁ、いいか。こっちのが性に合ってるし」
くろひげが なかまになりたそうに こちらをみている
どうしよっかなぁ、船長も仲間にしてあげてもいいんだけどなぁ、みんながなんて言うかなぁ。
だって、伝わってくるんだもの、俺を見るみんなの心が。
やめろよ、絶対にやめろよ、ふりじゃないぞ!って。
でもなぁ、貴重なオタク仲間だしなぁ、なんだかんだ楽しかったしなぁ。
「……先輩」
マシュの目が語りかけてくる、絶対に嫌だって。
「……仕方ない、船長は……
ーーーーー
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ーー
ー
「……つまり、ヘクトールさんは本来、黒ひげのサーヴァントではなく、イアソンに召喚されたサーヴァントだったということですか」
「そういうこと、イアソンに黒ひげの持ってる聖杯と、エウリュアレを連れてくるように言われてたんだけどねぇ」
衝撃の新事実!先生はイアソンのスパイだったのだ!
……イアソンってだれ?
「あの変態に狙われたのはわかるけれど、なぜイアソンとかいうのにまで狙われなくちゃいけないのかしら」
「なんでも、アークに触らせて無敵の力を手に入れるとかなんとか。おじさんにはよくわからないけどねぇ」
アークってなんぞ?
知らんのだが?
その後、いろいろと聞いた話を整理したら、
イアソンは悪いやつだよ!
エウリュアレちゃんとアーク?が合体するとすんごいことになるよ!
メディアちゃんかわいいよ!
ヘラクレスさんがいるよ!
ヘラクレスさんマジでやべーっす!
ということがわかった。
どうすりゃいいんだろ、また統一言語でチョロピーかな?
「イアソンはポンコツだが、補佐してるやつが厄介なのよ。メディアは神代でもトップクラスの魔女だ、マスターの統一言語もどうにかしちまうかもしれないねぇ?」
「ヘラクレスさん味方にしようと思ったのに、ダメじゃん」
「ヘラクレスさんと正面から戦えるサーヴァントなんて、アステリオスさんしか……」
みんなを見回してたマシュの視線が、アルテラさんで止まった。
俺が貸したスマホでアク○リオン見てるアルテラさんで止まった。
「……先輩、アルテラさんは戦ってくれますかね?」
「聞いてみよっか、アルテラさん、敵にヘラクレスさんがいるみたいなんだけど戦ってくれる?」
「そのヘラクレスさんとやらを倒さなければ、アニメは無くなってしまうのか?」
「そうだね、人類史が終わっちゃうからね」
「やろう、全力で排除させてもらう」
おっけ、なんとかなりそう。
アルテラさんがやる気になったらこっちのもんだわ。
「それじゃあ、早速イアソンを倒しにいくとしよう。さっきヘクトールが言っていた通りなら、恐らく向こうはアークを手にいれようとするだろう。先に手に入れてしまえばこちらは待てばいいということさ」
「なんでドクターがしきってるんですか」
「そういえばあんたもいたねぇ」
「……大丈夫、僕にはマギ☆マリがついてる、だからたとえ忘れ去られていたとしても泣いたりしない」
ロマン……、強く生きて欲しいものだ。
そういえば結局黒ひげさんは仲間にすることにしました。
みんなから猛反対にあったけど、しかたないよね、なんだかんだ面白いし、俺には実質害はないし。
でも、船に乗せるのはドレイクさんが断固拒否したから、現在は船の先っぽのとこにくくりつけられてる。
見張りもできて一石二鳥だって、みんな喜んでた。
……なんか食べ物でも持って行ってあげようかな。
「先輩、そろそろご飯ですよ。ジャンヌさんとアルトリアさんが先輩の料理が食べたいって言ってたんでぜひ作ってあげてください」
「ちょっとマシュ!?私そんなこと言ってないんですけどぉ!?」
「言っていたな、ドレイク殿に頂いた料理を食べながら『これならポンコツマスターの料理のがまだマシね』と」
「ほんといけすかないわねぇ!?なんであんたがそっち側なのよこの暴食騎士!」
「なんでもいいから早く食べたい。サツキの料理はいい文明だ」
……アーク探しの前に、とりあえず料理しよか。
m(__)m
次がいつになることやら……