ーカルデアー
今、私の目の前には先輩が寝ています。と言っても添い寝をしているとかそんな甘酸っぱいことではありません。
現在の先輩の姿は、まさに満身創痍といった様子です。
身体中に包帯を巻き、湿布を貼り、疲れているからか弱々しい呼吸を繰り返しています。
「……サツキは目を覚ますわよね?」
ベッドの向かいに座りながら、先輩を心配そうに見つめていた所長が、不安を隠しきれずに質問をしてきました。
「きっと、……先輩のことですから、すぐにまた起き上がって、勝手に礼装を召喚しますよ」
「そう、よね」
うまく笑えたでしょうか、場を少しでも和ませようとしたのですが、……所長の表情を見るにあまり成功とは言えそうにありませんね。
ふと、病室の扉が開いてドクターがやってきました。
「ドクター、先輩はどのような状態なのでしょうか?」
「そうだね、まず筋肉の疲労が半端じゃない。所々断裂してるところもある、ただし、幸いにも腱とか重要な部分は無事みたいだから休めば回復するよ。……ただ」
ドクターの表情が暗くなる。
少し言葉に詰まりながら、ドクターは続けます。
「ただ、脳に大部負荷がかかったみたいでね。恐らく、サツキ君の脳は現在一時的に休息状態に入ってるんじゃないかな。それがいつまで続くのか、いつ目を覚ますのかははっきりとはわからないんだ……」
「そんな……」
所長が言葉を失っている、かくいう私もなにも言う言葉が見つからないのだから、お互い様でしょうか。
自分でも知らず知らずのうちに、先輩の手を握っていたようです。
あの日、瓦礫に押し潰されて絶望にくれていた私にかけより、自分が逃げ遅れることも気にすることなくこの手を握ってくれた先輩。
どんなところに飛ばされても、いつも飄々とした態度で緊張を解してくれた先輩。
……すこしふざけすぎだと思うところもありますが、それでもカルデアのたった一人のマスター。
なぜでしょう、縁起でもないとわかっているのですが、先輩との思い出が自然と沸き上がってくるようです。
「マシュ……」
「変、ですね、所長の顔が、ぼや、けて……あれ?」
「泣いていいのよマシュ、我慢する必要なんてないわ」
「大丈夫、サツキ君はきっと目を覚ます。だからそれまでは好きに泣いていいんだよ」
「……う、うぅ、グスッ……うわぁぁぁぁぁん」
溢れ出る涙を押さえきることができませんでした。
サーヴァントとして守ることができなかった悔しさ、いつも強く当たってしまったことの後悔、そして、今さらになってようやく気づいた私の中での先輩の大きさ。
それら全てが爆発したかのように、心が暴れて言うことを聞きません。
「もう大丈夫そう?」
「……グスッ、はい、ありがとうございます、所長、グスッ」
しばらく所長の胸で泣いてしまったようです、今になって顔が暑くなってきました。人の目の前で、というかしがみつきながら号泣するというのは始めてのことでなんだか恥ずかしいです。
「泣きつかれたでしょう、食堂でなにか食べましょ。あなた帰ってきてからろくに食べてないじゃない」
ギュルルルルル
「……そういえばそうでした」
盛大にお腹の虫が鳴いてしまいました、またまた恥ずかしい。
「ほら、行くわよ。ついでに、なんでサツキがあんな状態になってしまったのか詳しく教えてちょうだい」
「えぇ、了解です。私達は無事にアークを手にいれることが出来たんです、しかし、問題はそこからでした……
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
アタランテさん、ダビデさんと合流し、無事にアークをこちらの手中に納めることができました。
あとはイアソンがやってくるのを待つだけという状況で、こちらはサーヴァントも多数いました。今思えばあのときからすでに気持ちの緩みがあったのでしょう。
「みんな警戒してくれ、島に近づくサーヴァント反応がある。恐らくイアソン達だ」
ドクターの言葉で、全員が警戒体制に入りました。
先輩と私とアルテラさんを先頭に、アーチャーの皆さんは援護射撃、他の皆さんは私達のサポートという陣形です。
「サツキ君、まずは君の統一言語が効くかどうかを試してくれ、戦闘がないに越したことはないからね」
「りょーかいです」
「先輩は私達が守ります」
「敵影確認!アルゴノーツだ!」
船が視認できたと同時に、アーチャーの皆さんによる射撃が始まりました。
まるで雨のようにとどまることなく降り注ぐ矢は、さすがのアルゴノーツでも避けきれないらしく、船の上で暴れて騒いでるイアソンが見えました。
「気をつけてくれ!ヘラクレスが来るぞ!」
最初、ドクターの言葉に耳を疑いました、だってまだアルゴノーツは沖にいたので、空でも飛ばないと来れるはずがないと思っていたから。
しかし、ヘラクレスはこちらの想像を越えていました、船を大きく揺らすように踏みつけて、降り注ぐ矢をものともせずに、一跳びで浜までやってきたんです。
「……おいおい、おじさんそんなことできるの聞いてないよ」
「つーか弓矢が効いてねーじゃねーか!なんだあの体、一本も刺さんねーぞ!?」
そのまま、ヘラクレスはエウリュアレさんに向かって走ってきました。
「ヘラクレス!イアソンとのパスを切って俺のサーヴァントになれ!」
先輩が統一言語で話しかけても、一向に変わる様子はなく、そのまま止めに入ったアルテラさんと正面からぶつかり合います。
「一気に燃やすわ!マスター、魔力貰うわよ!」
「マスター、こちらにもお願いします」
「アルテラさん!宝具を使用します!避けてください!」
アルテラは頷き、ヘラクレスと2、3度打ち合い大きく飛び退いた。
取り残されたヘラクレスへ、黒炎を纏った槍が殺到する。そして、群がるように燃え上がりながら次々とヘラクレスを刺し貫いた。
体を貫かれ燃やされたヘラクレスは、1度力なく腕を下ろしたが、再び行きを吹き返し槍をへし折りながら雄叫びをあげた。
「エクスカリバーーー!!!」
アルトリアが、すかさず宝具を降り下ろす。
体から槍を取るのに気をとられた隙をつかれたヘラクレスは、避けきれずに左半身をえぐり取られた。
「……やはりヘラクレスは12回殺さなければ死なないか」
「アルトリアさんの言う通りみたいですね」
実は、事前にアルトリアさんが言っていた。
聖杯戦争でヘラクレスと戦ったことがある、その時は、ヘラクレスは宝具の効果で12回殺さなければならなかった、と。
「しかも、黒ジャンヌの宝具が効かなくなってるから、同じ方法じゃ2度は死なない所も一緒だね」
先輩の視線の先では、いつの間にか復活したヘラクレスが、ジャンヌさんの2回目の宝具を弾いていました。
「とりあえず、それぞれのサーヴァントで宝具を使用していこう。そうすれば少なくとも1度ずつは倒せるはずだ」
ーーーーー
ーーー
ー
ジャンヌさん、アルトリアさん、アルテラさん、アルテミスさん、アタランテさん、エウリュアレさん、ダビデさん、メアリーさんとアンさん、エイリークさん、ヘクトールさん、黒ひげ氏、総勢11人の宝具がヘラクレスさんに直撃しました。
しかし、完全に倒すにはあと1回、1回分の攻撃が必要でした。
「全員の宝具は撃ち尽くした、……あと1回なんだ!なにか、なにかないか!」
「今はアルテラさん達が押し留めてくれてくれていますが、このままではじり貧です。……先輩、どうしましょう」
ジャンヌさんや、アルトリアさんはもちろん、それぞれ宝具を展開するものの、ヘラクレスの体にはかすり傷程度にしかなりませんでした。
このままではいたずらに先輩の魔力を消費するだけ、いくら礼装を取り込み膨大な魔力を持っている先輩だとしても、無限というわけではないのでいつか消耗に耐えきれなくなってしまいます。
絶望的な状況に、思わず先輩にすがってしまいたくなる。
しかし、この状況で先輩の表情は諦めや、絶望などではありませんでした。
なにか決心したような、今まで見たことがないような表情に、不安な気持ちになってしまいます。
「あの、先輩?」
「あぁ、大丈夫だよマシュ、なんとかするからさ」
「しかしサツキ君、宝具は全て撃ち尽くしてしまった。これ以上ヘラクレスを倒すすべはもう残されていないんだよ」
「それはサーヴァントならの話でしょ?」
先輩の言葉に、不安が確信に変わりました。
今この場にいるのは、私達と一緒にカルデアから来た3人、そしてこの特異点で出会ったサーヴァント達。
そして、この中でサーヴァントではない人員は、先輩だけだったから。
「先輩!?なにをする気ですか!」
「いやだって、他に方法ないしさ。ここで頑張らなきゃ来た意味がないもん」
「それでも!先輩は人類最後のマスターなんです!先輩がやるくらいなら私が」
「それじゃたぶんダメだよ、俺じゃなきゃできないと思う」
「皆さんもなにか言ってください!」
私の言葉では先輩を止めることができない、そう思い周りの皆さんに意見を求めようとしましたが、どうやら味方になってくれる人はいないようでした。
「……マシュちゃん。男の子が覚悟を決めちゃったら止まれないんだよ、わかってあげなさい」
「ダビデさん……」
「安心しなって、こっちはこんなにたくさん英霊がいるんだから、援護だって万全だよ。ね、みんな?」
先輩の言葉に、皆さんは任せろといった表情で頷き返す。
「ほら、だから安心してよ」
「出来るわけないじゃないですか!相手はあのヘラクレスなんですよ!?」
「大丈夫大丈夫、そんな正面から戦うなんてことしないから。アルテラさん達の後ろからちょこちょこするだけ」
「それじゃ倒せませんよ!!!ドクターもなにか言ってください!」
ドクターは短い沈黙のあと、先輩に問いかけました。
「……勝機はあるのかい?」
「なかったら流石にこんなバカみたいなこと言わないって」
「……わかった、サツキ君を信じよう」
「ドクター!!!」
「マシュ、今はサツキ君を信じるんだ。人類史を救うにはヘラクレスを倒すしかないんだから」
「それは……」
私だってそんなことはわかっています、でも、頭ではわかっていても納得できないんです。もし先輩がヘラクレスに殺されてしまったらと思うと、どうしようもなく不安になってしまうから。
「サツキ君、カルデア所長代理として命じる、敵サーヴァントヘラクレスを討伐せよ」
「オッケー、ロマン」
「ドクター!!!」
返事をすると同時に先輩は走り出しました。
私にできたのは、遠ざかる先輩の背中に手を伸ばすことだけだった。
ヘラクレスと激音を立てて打ち合うアルテラ、ジャンヌ、アルトリア。
走りながら片手サイズのダガーをその手に召喚した皐月は、3人と打ち合うヘラクレスの隙をつきその体にダガーを突き立てた。
しかし、いくら礼装で身体能力が上がっているとはいえ、大英霊に攻撃が通るはずもなく軽い切り傷をつけるだけですぐに飛び退く。
「……ドクター、先輩はなにをしているんでしょうか」
「それは私が説明しよう!」
「ダ・ヴィンチさん?」
ヘラクレスに効いていないことを気にする様子もなく、皐月はひたすら切り傷を増やしていく。
反撃を受けないはずもなく、薄皮一枚スレスレでの回避や、3人に庇われながらも果敢に攻め続ける。
「あれはヒュドラダガーだ!」
「ヒュドラダガー、ですか?」
「そう、前に皐月君にこれがなんなのか教えて欲しいと言われて調べたことがあってね。あの刃にはヒュドラの幼体の毒が塗ってあるんだ」
「なるほど!それならヘラクレスもどうにか出来るかもしれない!」
「しかし、ヘラクレスに効いてるようには見えません」
「伝承でヘラクレスはヒュドラの毒に侵されるんだ。恐らく皐月君は毒を蓄積させてヘラクレスを倒すつもりなんだろう」
掠めたヘラクレスの岩剣による出血を気にかける余裕もなく、針の穴に糸を通すようにダガーを振るい続ける。
その顔はいつものダラけきった表情など微塵も見えない。
次第に、ヘラクレスの動きが精細を欠いていくのが皆の目にも見てとれた。
致命傷にはならないまでも、3人の攻撃が当たるようになり、傷口からの出血が体を染めていく。
「……これなら!」
「あぁ、ヘラクレスの動きが徐々に鈍くなってる!このまま行けば倒せるぞ!」
3人のサーヴァントによる近接攻撃、後ろからの援護射撃、そして皐月のよる毒の蓄積。
次第に衰えるヘラクレスに、皐月に一瞬だけ気の緩みが生じた。かすり傷からの出血、肉体の疲労も相まってか、激しい戦闘により荒れた地面に足をとられた。
「先輩!」
「皐月君!」
ヘラクレスの目が残酷に光る。
弓を絞るように捻りあげた大振りから、圧倒的質量が体勢を崩した皐月に襲いかかる。
間一髪、皐月を庇うように押し退けたジャンヌが、防いだ旗ごと、弾丸のように吹き飛ぶ。
飛んできたジャンヌを屈んで避けたアルトリア、しかし次の行動に移る暇すらなく、一歩で踏み込んでいたヘラクレスの一撃をくらう。
「はぁ!!!」
後ろからアルテラが切りかかる。
アルトリアを吹き飛ばし、そのまま回転するようにして斬撃を防ぐヘラクレス。
そのまま、右の前蹴りをアルテラの腹に叩き込んだ。
体勢を立て直した皐月だったが、3人のサーヴァントは既に距離を開けられてしまい、目の前には岩剣を振り上げるヘラクレスの姿があった。
「先輩が!」
転んだ瞬間駆け出していたマシュだったが、未だ皐月とは距離がある。
皐月の死という絶望に表情が染まりそうになった瞬間、マシュの視界がなにかを捉えた。
「させるかよ!!!」
ザシュッッッ!!!
数瞬、噴水のごとく血渋きを上がる。
黒いマントを脱ぎ捨て、皐月を背に守りながらも、黒ひげの体の中ばまで岩剣が抉り込んでいた。
「黒ひげ!」
明らかに致命傷、しかし、黒ひげは血を垂らす口元にニヒルに歪ませ、岩剣をその手で握りしめる。
「女の子侍らせてるのは気に入らねぇが、皐月殿にはババアに殺されそうになったのを助けて貰ったからな。受けた義理は返さねぇってのは、俺の仁義が通らねぇ」
「……黒ひげ、お前」
「気にすんな、俺は英霊、ここで死んだところで縁がありゃまた合える。だからよ、……今回は大英霊様にオタクの底力見せつけてやることにするぜ!!!」
喀血しながら、豪快な笑みを貼り付けながら、黒ひげは意地を通す。
黒ひげの背後の空間が波うち、彼の誇りを乗せた戦艦が姿を表した。
「おらぁ!皐月、いや、マスター!砲撃命令だ!」
甲板には皐月の姿がある。
「黒ひげ、……わかった」
砲門の先にはヘラクレスと、岩剣を握りしめるヘラクレスを固定している黒ひげ。
このまま砲撃命令を下せば黒ひげごと砲火にさらされてしまう。しかし、皐月は一度うつむき、決心した顔で前を向く。
そして、黒ひげの命を賭けた宝具が炸裂した。
「クイーンアンズ・リベンジ!!!」
その身を楔とし、ヘラクレスを食い止める黒ひげごと、砲弾の雨が飲み込んだ。
爆音を響かせながら、地震のように地面が揺れる。
砲撃が止まるか止まらないのところで、皐月が爆音の中に突撃する。
「グルァァァァァ!!!」
爆炎と黒煙を振り払い、ヘラクレスが叫び声を上げる。
黒ひげの宝具の直撃を受け、全身から血を流しながらも、ギロリと鳴りそうなほどに皐月を睨み付ける。
「黒ひげか、……見事です!!!」
「ったく、いいとこ持ってたわね!!!」
「今のはロマンだ!!!」
皐月の動きを読んでいたかのように、三方向からアルテラ、アルトリア、ジャンヌが躍りかかる。
ドシュッドシュッドシュッ!!!
「グルァァァァ」
苦しげに呻くヘラクレス、しかし、とどめにはなり得ない。
そして、最後に、助走をつけ飛び上がった皐月のダガーが降り下ろされる。
「くらえ!」
ズシャッッッッ!!!
運動エネルギーが余すとこなく乗った一撃は、ちょうど二股になったダガーが嵌まり込むように、ヘラクレスの眼球に深く深く突き刺さった。
「……グ、グァァァァァァ!!!」
全員を振りほどくように、最後の力を出すヘラクレスに皐月の体は簡単に吹き飛ばされる。
目を覆うように押さえ、呻き声を上げる。
フラフラとおぼつかない足取りで、一歩二歩と歩いたヘラクレスだったが、とうとう膝から崩れ落ちた。
倒れ伏したヘラクレスの体は、足の先からしだいに淡い光へと変わり、空へと還っていった。
「先輩!」
私が駆け寄ると、先輩はアルテラさんの膝の上に頭を置き、地面に寝かされていました。
「まずいな、皐月君のバイタルが低くなっている」
「でしたら早く帰らないと!」
「しかし、修復を完了させるにはイアソンを倒さなきゃ」
「クックックッ、ヘラクレスは倒されてしまったのか。サーヴァントですらないマスターに倒されるなんて、大英霊が聞いてあきれる」
声の方向に目を向けると、金髪のいけすかないイケメンが嫌悪をもよおす笑顔で立っていました。
私はこんな男に構ってる時間すら惜しいというのに、なんなんでしょうか、潰したくなります。
……あれ?これを潰せば修復が完了して先輩と帰ることができる?
……なるほど。
「だが、シャドウサーヴァントは十分に用意できた。さぁ、大人しくエウリュアレとアークを出すんだ!そうすれば女は命ぐらい助けてあげるよ、クックック」
「……ジャンヌさん、アルテラさん、アルトリアさん。宝具展開です」
「はぁ?そんなことしたらコイツ死ぬんじゃない?」
「そうですね、皐月の体に負担がかかると思いますが」
「大丈夫です、先輩の魔力はまだ余裕があります。それよりも身体的疲労、消耗の方が深刻です。今はいち早くこのゴミをなんとかするのが先決です」
「た、確かに皐月の魔力はまだ余裕があるけど、というかマシュ君なんでわかるの!?」
変なことを聞くドクターですね、先輩のことなんて見れば簡単にわかることなのに。
そんなことより今は早く先輩を連れて帰らないと。
「みなさん、早く」
ヒィッ!?
なぜでしょう、みなさんが青い顔で宝具の準備を始めました。まぁ、変に反論されるよりいいですけど。
「ちょ、ちょっと待て、なにする気だ?おい、こら!やめろ!落ち着け!」
「うるさいです、早く潰れてください」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
……ということがあって」
「ちょっと待って、マシュ最後すごいことになってなかった?」
「なにがですか?」
「……いや、うん、なんでもないわ、気にしないでいいわよ。……わ、私ちょっとトイレに行ってくるわね」
なぜでしょう、所長が逃げるように行ってしまいました。
まぁ、今は先輩に早く良くなってもらいたいですし、私は先輩の所に戻るとしましょう。
こんなに心配させる先輩にはお仕置きが必要ですね、でも、殴ると脳にダメージが行ってしまうかもしれませんし……。
そうだ!先輩が起きたときに恥ずかしくなっちゃうようなことをすれば今度からは無理をしないようになるのでは!
「フフフ、……待っててくださいね、先輩」
自分で書いててよくわかんなくなったんでちょっと休みますorz