テイルズオブベルセリア 世にも珍しい樹の聖隷   作:メガネ愛好者

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どうも、メガネ愛好者です

キャラの詳細を作っていたのですが、投稿する為の文字数が足りないという悲劇が……
何かしら肉付けしなければ……

それでは


七話 これで一歩前進したが……

 

 

 ——ヘラヴィーサ沖・強奪船——

 

 

 

 結果から言うと、ルィーン達は無事に逃げ果せることに成功した

 今や燃え盛るヘラヴィーサの街も見えなくなる程遠ざかり、火災による騒動も聞こえなくなってきた

 周囲を見渡しても聖寮の船などが確認できないことから、追手が向かってきている様子もない。一先ずの危機が通り過ぎた事により、船に乗り込んだ者達は一部を除いて一息つくのだった

 

 そんな彼女達を乗せた船の甲板にて……少し問題が発生していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……なんで連れてきたわけ?」

 

 「いやーあはは……わっかんねぇ……」

 

 「……」

 

 ある程度ヘラヴィーサから離れた辺りで、ルィーンは鋭い目つきで睨んでくるベルベットにどう言い訳しようかと悩んでいた。——ルィーンの傍にいる”二号”を連れてきた訳を……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの時、二号を蹴り飛ばしたルィーンはすぐさま船に乗ろうとした

 何せ二号が自爆特攻を仕掛けてきた時点でベルベットはダイルに出航させるよう指示を出していたのだ。流石にルィーンも焦っていた

 ここで乗せてもらえなかったらこの場に集まる対魔士全員をルィーン一人で相手しなければいけなくなる……それは流石にルィーン一人で相手取ることなど出来やしない

 多勢に無勢。そもそも戦うこと事態あまり得意な方でもないルィーンにとって、一対多の戦闘など願い下げだ

 

 それらの理由をふまえ、ルィーンは徐々に加速している船に飛び移ろうとする

 ……のだが、そこでルィーンは不意に二号の方に視線を送ってしまった

 

 元はといえば自分のせいだが、テレサの命令により高熱の蒸気の壁を無理に突破してきた二号の体には火傷の跡が残っていた

 更には”ランダムラプチャー”によって吹き飛ばされたときに負ったであろう手傷が火傷のせいで悪化していたのだ。その姿は何とも痛ましい

 ルィーン自身殺すつもりで戦っていた訳ではなかったので重症と言えるような傷は追っていないが、それらの要因で二号は戦う前の姿と比べてボロボロになっているのは明確だった

 

 そんなボロボロの姿の少年が腹部を押さえて蹲っている……

 

 

 

 

 

 ここで一つ、ルィーンの一面について紹介しよう

 ルィーンは目的の為なら何でも利用しようとするし、えげつない行為をする事も躊躇わないようにしているのは間違いない

 

 

 ——しかし、その一方で彼女自身の感情は割と素直でもあった

 

 

 楽しそうなら面白くなるように行動するし、悲しかったら泣きもする

 怒りが沸けば暴れるし、どうでもいい事ならとことん興味を示さない

 全て自身の気持ち次第でどうするかを決め、自身の感情のままに目的を果たすよう行動する。それがルィーンという聖隷の一面だった

 要は気分屋なのだが、だからと言って自身の目的を違えようなどとは絶対に考えないので、全て感情のままに行動するというわけではないのだが……

 

 

 

 

 

 そんな自身の感情に素直なルィーンは、二号の姿を見て何を思ったのか――二号を担いで船に乗り込んだのだ

 二号を担いで船に乗り込んだルィーンを見てベルベット達は驚きに目を見開いたのは言うまでもない。何せルィーンが連れてきたのは対魔士の(しもべ)であり、明確な敵なのだ。そのようなものを連れてくるなど何を考えているのだと思わずにはいられなかった

 

 そして現在、ルィーンは傷ついた二号に回復術で火傷などを治しながらベルベットを説得しようと試みている

 最早今のルィーンに二号を見捨てるなどという選択肢はなかった。せっかく対魔士から引き剥がせたのだから、このまま二号を自由の身にしたかったのだ

 二号の為にも、ルィーンが抱くその想いをベルベットに伝えようと説得を試みる。未だ警戒を解かないベルベットが受け入れてくれることを願って……

 

 因みにベルベット以外の者達は、ルィーンが二号を連れてきたことにはそこまで気にしていなかった

 ロクロウはその持ち前の寛容さですぐに受け入れ、マギルゥはルィーンの行動をただ面白がるばかり、ダイルは二号の見た目が子供だった事もあってそこまで邪険にすることが出来ないといったところだ

 

 「大丈夫だよベルベット。対魔士から離れた以上、契約者の命令さえなければ敵対しようなんて考えないはずだから」

 

 「それはどうかしら。事前に命令とやらをされていれば、今この瞬間にも自爆するかもしれないわよ」

 

 「心が無い以上、自身で物事を考えることが出来ない聖隷に自爆するタイミングなんて謀れねーよ。もし命令されてるんだったらとっくの昔にドカンと吹き飛んでる」

 

 ルィーンの言い分にベルベットは強く否定できないでいた

 確かにベルベットから見ても、二号にそのような器用なまねが出来るとは思えなかった

 何せベルベットの常識でいうと、聖隷は”意思を持たない道具”なのだ。それは目の前の二号にも当てはまる

 現に二号はテレサに使役されていた訳であり、その扱いもまさに道具のそれだった

 反論することもせず、ただ命令に忠実な操り人形である二号。逆に言えば、命令が無ければ自ら行動しようともしないはずだ

 ―—まあ、だからと言って納得するほどベルベットは許容のある人物ではないのだが

 

 「ヘラヴィーサに来る前、その子は単独で街の外を出歩いていた。単独で動いていたぐらいなんだから、ある程度は自分で考えることが出来る筈よ。それこそ自爆のタイミングを謀るぐらいには――」

 

 「もし自分で考える事が出来るんだったら流石のこの子も道具扱いは嫌だろ? 聖隷だって生きてるんだから道具扱いなんて気分がいいもんじゃねえ。……だからもし、この子が心を持った上で街の外に一人で出たんなら……そのまま街に戻らず逃げる筈だよ」

 

 「それは……」

 

 誰だって道具のように扱われることなど望まない。例え人間と聖隷の思考が異なろうとも、自身の意思を蔑ろにするような行為は拒んで当然だとルィーンはベルベットに言っているのだ

 それにベルベットは言葉を詰まらせる

 現に目の前のルィーンは聖隷であるにも関わらず、心を持った上で自身の意思で行動している

 聖隷術を単身で行使した事が聖隷である証明でもある為、ルィーンが聖隷であることは間違いない

 そんなルィーンも多少変わった奴ではあれど、言動事態は人間のそれと変わらない……そうベルベットは理解してしまったからこそ、ルィーンの言葉を否定できなかったのだった

 

 それでもまだベルベットは食い下がる。今度は違う方面から……

 

 「……そもそも、どちらかと言えば私はあんたの方が信用ならない。言動から怪しさ満点だし、あんたが聖隷だって言う時点で聖寮側のスパイだってことも考えられるわ」

 

 「それは……確かに俺は聖寮のもんじゃないなんて証明は出来ないけど……まあ、大目に見てくんねーかな? ははは……」

 

 自分が聖寮のスパイではないという証拠など見せられないルィーンにとっては何とも答えづらい問いかけだった。そんなルィーンの反応を見て、ようやく一本取ったとでも言わんばかりに少し満足そうな雰囲気を漂わせるベルベットなのだった

 

 確かに自分の目的はベルベットに告げはした。だがそれで信じてくれるとはルィーンも最初から思っていない。そもそも信じなくていいと言ってる時点でベルベットの信用を得ようとはルィーンもそこまで考えてはいない

 しかし、二号を連れて来たことで疑惑を深める形になってしまったのは想定外と言えよう。見過ごしておくことが出来なかったとはいえ、自身の言動によって疑われてしまっては今後の関係に支障をきたしてしまう

 だからと言って、今更二号を見捨てることなんてルィーンには出来やしない。そんなことをしてしまえば自身の行動が無意味に終わってしまう

 さて、どうしたものかと回復術を行使し続けながらルィーンは打開策を編み出そうと模索する。ベルベットが納得し、二号を受け入れてくれる方法を……

 

 そんなルィーンの様子を見たベルベットはというと――

 

 「……はぁ、もういい。その子の術は役に立ちそうだし、意思が無いなら好都合。利用出来るだけ利用させてもらうわよ」

 

 「……あれ? いいのか?」

 

 「今更どうしようも出来ないでしょ。結果としてはあのテレサっていう対魔士から戦力を削ぐことが出来た訳だし、それに……」

 

 「それに……なんだ?」

 

 「……なんでもないわよ」

 

 「……とりあえず、ありがとな。やっぱり同族を助けられた……と言えるかはわかんねーけど、聖隷を道具扱いする対魔士から引き剥がせたのは素直に嬉しいからさ。お礼は言っとくよ」

 

 「……」

 

 ルィーンが対処法を考えていると、なんとベルベットが先程までとは打って変わって二号を受け入れ始めたのだった

 一変したベルベットの言動が気になったルィーンはどうしたのかと問い返してみたのだが、最後に何とも意味深げな言葉を漂わせたことで余計に気になってしまう返答となってしまう

 しかし、ベルベットの雰囲気からしてあまり触れられてほしくなさそうな感じだった事は感じ取った為、彼女の機嫌を損ねない為にもルィーンは感謝の念だけ伝えることにしたのであった

 

 そしてベルベットは一旦その場を離れて他の皆の様子を確認しにいった

 周囲の状況が気になったというのもあるし、先ほどからロクロウ辺りが忙しなく動いているのだ。帆のロープを結んだり、荷物を固定したりと明らかに一人でやる作業ではない

 ダイルは操船で手が離せないし、ルィーンは未だに二号の治療中、マギルゥはそもそも手伝う気がないのか近くで暇を持て余している

 

 そうしてベルベットがルィーンから離れている間、ルィーンは二号の体に火傷などの傷が残らないよう念入りに回復術をかけ続ける

 そして――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (……ホントによかった。()()()()術を取りやめるのは少々まずいからな、ベルベットがこの子を受け入れてくれて助かったよ)

 

 ——回復術と並行して、二号が心が消えた原因となる力を解析するのであった

 ルィーンは確かに回復術をかけている。しかしその裏では回復術に隠れて”解析術”を二号に使っていたのだ

 

 聖隷術に関して疎いであろうベルベットでは気づくことが出来なかっただろう。しかし、見る者が見ればわかる事がある

 

 ——明らかに()()()()()()()()()――

 

 確かに傷を残さないようしっかりと術をかけているというのもあるが、それにしては進みが遅い。——それこそ違う作業を同時に行っているほどに

 その原因こそが解析術だ

 未知の力の解析には多少の時間を要してしまう。その間、ただ解析するだけで終わらせるのも勿体無い。場合にもよるが、あまり気づかれたくない事である為ルィーンはこうして回復術に隠して行使することにしたのだった

 

 別に初めから解析が目的だった訳じゃない。確かに最初は回復するのが目的だったのだ

 だが思い出してほしい。ルィーンが掲げる目的を

 彼女の目的の一つは”聖隷を聖寮から解放すること”だ。その為に必要となることは数多く存在する

 何も対魔士を殺せば万事解決という訳ではない。結局は聖隷の心が解放されなければ意味を成さないのだ

 

 だからルィーンは実際に心を失っている二号の体を解析することで、心を解放させる術を編み出そうと考えたのだ。——その先に聖隷達が救われることを信じて

 

 (もうすぐで原因の起点だ。その原因の仕組みさえわかれば解呪法も見い出せる…………よし! 捉えたぞ!)

 

 数分の解析の後、ようやく心を縛り付けている原因まで解析が進んだルィーンは内心で歓喜する

 原因さえわかってしまえば後はルィーンの独壇場だ。新たな術式を構築してその原因を取り除く術を創り上げるだけになる

 今までにも心を失った聖隷とは出会っているものの、そのほとんどが聖寮の対魔士に使役されている者達ばかりだったから例え対面しても皆が皆襲いかかって来るので解析する暇なんてなかった。しかし、今はゆっくりと解析、構築する時間がある。そう考えると今回二号を連れて来たのは僥倖と言えよう

 これで聖隷を自由にすることが出来る……そう思ったルィーンは意気揚々と解呪法を編み出そうと原因を調べ——動きを止めた

 

 (……これって……やっぱり……)

 

 ルィーンはその原因を調べ上げた事で、それがどういった力なのかを理解する。聖隷から心を消した者の正体を自身の記憶から導き出したのだ

 ルィーンにとってその者にはあまり良い印象を抱いていない。……寧ろルィーンにとっては最悪でしかなかった。何せそいつは——

 

 (……っ、いけね、今はそんなこと考えてる暇はないんだった。とにかく原因は分かった以上、解呪法もすぐに作れるだろうし……よし、この子に試してみるか)

 

 ルィーンは一旦自身が思い浮かべた存在を頭の隅に追いやり、手始めに二号の心を解放するための術式を編み出し始める

 長い年月を術の開発に費やしてきたルィーンとしては即席で術を創り上げることなど造作もない。……実用性があるかは置いておくとしてもだ

 

 そうしてルィーンは短時間の間に聖隷の心を確実に解放するための術式を創り上げた

 誓約のように条件を課して術の成功率を上げることでその術式は完成する。まだ改善の余地はあるものの、二号の心を解き放つには十分な効力を発揮出来るまでに仕上がったのだった

 

 (”相手が無抵抗かつ生命活動に異常をきたしていない場合に限る”……まあこんなところだろ。確実性を下げて失敗し、その挙句に心を壊してしまったなんて目も当てられねーしな。……よし、やるか)

 

 ルィーンは術式が正常に仕上がったことを確認し、回復術を止めてから創り上げた術を行使する

 一応周囲の状況を確認した上で術を行使する。ベルベット辺りに見られればまた疑われかねないし、そこは慎重に行うことにした

 

 そしてルィーンが創り上げた術式は正常に効力を発揮したのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……」

 

 「……あれ?」

 

 ——しかし、二号に目立った変化が現れることはなかった

 

 術式は成功した。確かに二号を縛る原因の力は取り除いたのは確認できたのだ

 そして取り除いた結果、二号は……何も変わらなかった

 

 未だに虚ろな瞳で正面を見続ける二号。その瞳には何も映っていない

 自ら動こうとする気配が無いどころか、発動前から何一つ変わらないかのような立ち振る舞い

 それにルィーンは目に見えて困惑する。なぜ何も変化が無いのかと

 

 ——術式を間違った? ……いや、それはあり得ない

 術は確実に成功した。現に二号の体からは原因となる力が消え去っているし、失敗であれば何かしらの影響が体に現れる筈だ

 それでは何故何も変化が無いのか? 考えても考えても確証の無い理論ばかりが並んでいく

 

 

 そして……ルィーンは一つの答えに思い至ったのだった 

 

 

 (……まさか。この子は元から……心が、無い?)

 

 

 今考えられる選択肢において、それが一番有力な結論だった

 そもそも心が無ければ、心を消し去る力も意味を成さない。何せ縛るもの()が無いのだから、心を消されても意味が無いのだ

 そして、更にそこからルィーンは考察を深めていく。何故心が無いのか? そもそも心が無い状況にどうやったら陥るのか?

 考えられることは——

 

 

 

 (——この世に生まれた時点で心を縛られていた……?)

 

 そもそも聖隷は、清浄な霊力が集まった末に生まれ出でる存在だ

 大半の聖隷は”穢れ”の無い清らかな霊力場にて自然発生する

 そして、稀に人間から聖隷に転生する者も存在する。その者達のほとんどは生前の記憶を維持しておらず、まさに”生まれたままの姿”ということになる

 そこから周囲の状況に適応していき、やがては心を確立していくものなのだ

 

 ——しかし、もしもその過程で心が育つことを妨害されてしまえば?

 

 それがまさに今の二号の状態なのではないだろうか? 心が確立する前に心を持つことが出来なくなれば、このようになってもおかしい話ではない

 

 だがそこで、ルィーンは一つの疑問に悩まされる

 

 (聖隷が心を消されたのは三年前だ。それからは再び聖隷の心を奪うような事例はない筈……そうなると、この子は()()()()()()()()()()()()()()()ことにならないか?)

 

 心が確立するのなんて数ヶ月もあれば事足りる筈だ。それからは長い年月をかけて精神が鍛え上げられて行く為、心に変動はありはしないはず

 

 そうなると二号は、聖隷が心を消された日に生まれた事にならないだろうか?

 

 奇しくも聖隷達の心が消された日に誕生した存在……何かしらの関係性がありそうだ

 もしかしたらこの子は”アレ”に関わりのある存在なのかもしれない……もしそうだったとしたら、ルィーンは二号を——

 

 (……考えるのはよそう。今は心を解放する術を手に入れたことを喜べばいい……それに、心を縛る原因を取り除いたんだ。これからこの子は感情を抱いていくはずだから、そうなれば他の聖隷と何ら変わらない子になる筈だ)

 

 ルィーンはあまり想像したくもない未来を多い浮かべ、その瞬間すぐに首を振って思い至った考えを吹き飛ばす

 

 

 

 初めて助けた聖隷なんだ。今はただ、それだけを考えて喜べばいい……

 

 

 

 ルィーンは二号の様子を伺いながら、重い感情を引き上げようと空を見上げる

 しかし、空は不吉を漂わすかのように暗い雲で覆われていたのであった……

 

 




スキットEX4 魔女は見た



 マギルゥ
「……ルィーンめ、なかなかに器用な真似をしおるな」

 マギルゥ
「術に隠して別の術を……”多重詠唱”と言ったところか。流石の儂でも出来るかどうか……」

 マギルゥ
「それにしても……あれはお師さんが創り上げた術式とは異なる。独自に作り上げたものか?」

 マギルゥ
「しかも術の行使と同時に新たな術式を構築するなど、一歩間違えれば術式が暴走するぞえ。器用で済ませる範疇に収まらんぞ」

 マギルゥ
「だがあやつはそれを安定させた上で発動しておる。……あれ程の高度な技術を持つ聖隷、お師さんが知らぬわけがない」

 マギルゥ
「……もしや見逃している? ……いや、ありえん。”理”の為なら非情な選択も辞さないお師さんが見逃す筈が無い」

 マギルゥ
「しかし……儂がお師さんの元にいた際にはあのような術式を使った覚えが無いのも事実」

 マギルゥ
「何やら謎だらけの奴じゃのー。樹の聖隷であり、高度な術式を操る異端の存在」

 マギルゥ
「これからあやつはどのような道を選び、進み、踏み外すのか……何とも楽しみじゃわい」

 マギルゥ
「せいぜいベルベット同様、儂を楽しませておくれよ? ルィーンよ……」

 マギルゥ
「……ま、あやつらがどうなろうが儂にはどーでもいいことなんじゃがの~♪」


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