色々ありまして期間が空いてしまい申し訳ありません。
皆様のおかけで評価の色がオレンジになりました!
本当にありがとうございます!
では、どうぞ!
「あ~、美味しかった」
「ご馳走さまです。美味しかったよノンナ」
「お粗末様です」
買い物を終えた頃にちょうどノンナも帰ってきたので、俺の家でボルシチを作ってもらい、三人で美味しくいただいた。
流石はノンナ。腕が良いからとても美味しい
「ふぁ~…………お腹一杯になったから眠くなちゃった」
そういいながらソファでうとうとしているカチューシャ
そんなことだから子供扱いされるんだよ
「俺は皿洗いしてるからカチューシャを頼むなノンナ」
「はい」
母親のような微笑ましい笑みを浮かべたノンナがカチューシャの寝そべってるソファに近づき、綺麗な歌声で子守唄を歌っている。
ロシア語なので意味はあまり分からないけど、ノンナの声が綺麗だからとても心地よく聞こえる。
「寝ちゃった?」
「はい、気持ち良さそうに寝てますよ」
お皿を洗い終わったユキが私の側に座ります。
「熟睡してるな」
「私を引き留めることに神経を大分使ってくれたので、疲れているんですよ」
本当にカチューシャにも感謝してもしきれないです。
「そっか。それなら寮にまで送っていくか」
「そうですね、明日も学校がありますから」
流石にユキの家にカチューシャを寝かせたまま帰るのはあれですしね
ユキはカチューシャを起こさないようにおんぶする。
「確かノンナと同じ部屋だよな?」
「はい。すいません、カチューシャを運んでもらって」
「いや、ノンナがいくらカチューシャが軽いとはいえ、女の子に任せる訳にはいかないよ」
本当にカチューシャは軽いのでほとんど苦ではないのですが
…………もしカチューシャじゃなくて私でも運んでくれますか?
「もちろん運んであげるけど、ノンナの場合はおんぶじゃなくてお姫様抱こになるかな」
「っ!?」
「あ、今のは俺が心を読んだとかじゃなくて、ノンナが普通に声が出てたよ。すごく小さかったけど」
…………失敗しました。すごく恥ずかしいですけど……ちょっと嬉しいです。
「と、ところでなぜ私はおんぶじゃないんですか?」
失敗を隠すために少し気になったことに話をそらします。
「……ノンナから聞かれたから答えるだけで、セクハラとかじゃないからな」
少し答えずらそうな顔で頬を少し赤くするユキ
「カチューシャはまだ成長途中だから気にならないけど、ノンナの場合…………柔らかいものが気になって大変だろうから」
「…………あ、そういうことですか」
最初は分かりませんでしたが、セクハラと柔らかいもので分かりました。
「…………えっち」
「……俺も男だから、そういうのに反応するんだよ」
ちょっと困った顔で答えるユキ
男の子はやはり大きい胸に興味があるみたいです。
正直大きいのも邪魔で重いだけと思っていましたが……ユキが意識してくれてるなら大きくて良かったかもしれないです。
「ノンナ、寮に着いたから案内お願いね」
「はい」
ユキの家から寮は結構近いので数分歩いて着きました。
「西住くんだ!」
「わぁ、本当だ!どうしたの?誰かに用事?」
寮の中に入ると同級生に見つかり話しかけられるユキ
「ちょっとカチューシャを届けに来ただけ、すぐに帰るよ」
簡単に同級生たちに説明すると、またねっと言って私の隣に戻ってくる。
隣にユキがいるのは―――やっぱりいいですね
「着きました」
「ここがノンナたちの部屋か」
私とカチューシャの部屋に到着した私達。
「じゃあ俺は帰るわ」
「はい、ここまでありがとうございます」
ユキからカチューシャを受けとります。
本当に熟睡してます。寝顔が可愛いですカチューシャ
「あれ、ノンナちゃん?」
「あ、寮長」
ユキが帰ろうとした時、偶然寮長と出会います。
「なんでノンナちゃんが寮に居るの?確か寮出るんじゃなかったけ?」
「あ…………」
忘れてました……。昨日、寮長に退寮届を出したんでした
「マジか……。あの寮長さん、退寮届って取り消したりできますか?」
「お、これは珍しい、彼氏にしたいランキング一位の西住くんまでいる。ラッキー」
……そんなランキングが存在してるとは
「それで取り消しは?」
「ああ、えっとね、出来るけど学校に受理されちゃったから、早くて一週間くらいかかるかな。遅いと三週間くらい」
……どうしましょう、実家からだと学校までかなり遠いです。バスなどの乗り物もないですし
「じゃあ出来るだけ早く取り消してもらっていいですか?」
「分かったわ」
「ノンナは一週間くらいの荷物をまとめて持ってきて」
「……?分かりました」
中に入り、カチューシャをベットに寝かせて自分の荷物をまとめます。
……カチューシャ一人で一週間以上大丈夫でしょうか?
かなり不安です
「行ってきますね、カチューシャ」
メモを机の上に残して荷物を詰めたリュックを持って部屋を出ます。
「早かったね」
「そうですか?」
「うん、女の子の準備って長いイメージがあるから。それじゃあ寮長さん、明日申請すると思うのでよろしくお願いします」
「了解、明日待ってるわね」
私が荷物をまとめてる数分の間に、ユキが寮長と話をつけてくれたみたいです。
「はい、また明日」
「お休みなさい寮長」
「二人もね」
寮長と別れてユキと一緒に寮を出ます。
さて、どこに行きましょう?
ホテルは一週間以上も泊まれるお金はないですし、大分遠いですが実家に帰るしかないですね
「ノンナ、リュックちょっと貸して」
「別に構いませんが」
背負ってたリュックをユキに渡します。
でも、なんでしょう?
「あー、ちゃんと重いから本当に一週間くらいの荷物は入ってるわ」
「そんなことを疑っていたんですか?」
「ちょっとね。ノンナが待たせるの悪いと思って早く終わらせたんじゃないかなって。ノンナ優しいから」
ニコッと笑ったユキはそのまま私の持ってたリュックを背負います。
…………全くユキの方が優しいじゃないですか
「さて、泊まる場所で悩んでいるノンナに提案です」
「?」
「学校から近くてタダで泊まれる場所がある」
……そんな場所、聞いたことありませんが
「ただし、自分の部屋以外での薄着は止めてること…………俺の理性がもたないから」
え……それってもしかして
「ノンナが良かったら―――俺の家来ない?」
ユキのお家で一週間近くお泊まり…………
「嫌なら嫌って言っても―――」
「い、嫌なんてことないです!」
ただ、好きな人と一緒に生活するのにわ、私の心臓がもつかと
「お邪魔だと思いますが…………よろしくお願いします」
「こっちもよろしく。あと一つ言うけど部屋も余ってるから邪魔なんてことはないから」
そういって歩き出すユキ。
そんなことまで気を使わなくてもいいのに……。本当にユキはユキらしいです
「ノンナはこの部屋使って」
「はい」
ユキの部屋から一番遠い部屋。ユキが気を使ってくれたんだと思います。
「それでお風呂は入る前にお互いに言うか、入ってることが分かるようにする。俺は良いけど、ノンナは嫌だろう裸見られたら」
……ちょっと恥ずかしいですけど、別にユキなら…………。
「後は特にないな。あるものは好きに使っていいし、ご飯も俺が作るから」
「料理くらいは私がやります。何もしないで泊めてもらうのは申し訳ないです」
「うーん……じゃあ当番制にする?」
「いえ、泊めてもらう身なので私がやります」
「それはちょっと困る。ノンナの料理美味しいから一週間近く食べてたら、自分が作る料理が微妙に思えてきそうだから困る。ノンナに作りに来てもらう訳には行かないからな」
ちょっと困った顔をしながらも微笑むユキ
……やはり手料理を美味しいと認められるのは嬉しいです。
「分かりました、当番制にしましょう。すいませんワガママばかり言ってしまい」
「いやいや、ノンナの提案は凄い嬉しかったから。俺の料理のスキルがあればね」
「大丈夫ですよ
―――私の料理が食べたくなったら私が作りに行きますから」
今出来る最大の笑顔で伝えます。
ユキの為なら喜んで行きますよ
「そ、そっか、ありがとうなノンナ」
頬を赤くしながら嬉しいそうに笑うユキ。
もしかしてドキッとしてくれたんでしょうか?
ふふふ、ユキも可愛らしいですね
「あ、ノンナ今日は疲れただろうから先にお風呂入ってきたら?」
「そうですね、ユキが先に入ってからそうさせてもらいます」
「分かった、早めに出てくるよ」
私が譲らないのを察したユキは着替えを持ってお風呂に向かいます。
「ふぁ…………」
一人になったからかつい欠伸が出ます。
今日は色々ありましたからね、疲れました。
ユキの家の匂い……落ち着きます。
「ん……」
「あ、ごめん、起きちゃった?」
ソファで座ったまま寝てしまったようで目を覚ますと、お風呂上がりで髪を僅かに湿らせてるユキの顔が真っ先に目に入ります。
……何だか色っぽい雰囲気が出ててそれはそれでいいです。
それにしてもユキの顔がいつもより近くて良く見えますし、なんだか体が浮いてる…………浮いてる?
「もうちょっとだから待ってね」
もしかして今…………お姫様抱っこで運ばれてます?
「顔を赤くして、可愛い」
バカ……私だって女の子なんですから好きな人にしてもらったら顔だって赤くしますよ
「着いたよ」
私を抱えたまま器用にドアを開けて、自分の部屋のベットに私を優しく下ろします。
「今日はここで寝て」
「でもここはユキの――」
「うるさい。大人しく俺の好意に甘えて寝なさい」
私に強引にお布団をかけて優しく頭を撫で始めます
ユキの撫でかたが上手なので……寝てしまいそうです。
寝る前にこれだけは伝えなくては
「雪穂―――ありがとうございました」
今日の内に言いたかった。雪穂への感謝の気持ち
「ノンナ、もう寝な」
一回雪穂は頷くと、いつも私がカチューシャに歌っている子守唄を歌い始めます。
ふふふ、まだまだ私の方が上手ですね
でも……悪くないです。
疲れていた私は目を閉じる。
「ん…………朝ですか」
目を覚ますとちょうど目覚ましが視界に入り、今が朝だと分かりました。
「あ……そういえばお風呂に入らないで寝てしまったんですよね」
ユキに会う前に入ってしまいましょう。
私も女の子ですから、ユキには変な匂いがすると思われたくないですからね
「ユキ……?」
着替えを持って洗面所に行く途中でリビングを通ると、昨日私が寝ていたソファにユキが寝ていました。
熟睡しているようで呼び掛けても反応しません
「可愛い顔で寝てますね」
こんな寝顔をしているユキに助けられた私…………。
「本当にありがとう。大好きですよ雪穂」
もう私も止まる気はありませんから覚悟してくださいね雪穂
読んでいただきありがとうございました!
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