第5護衛隊群出撃録 〜17 wake till the end〜 作:しがみの
第5護衛隊群がいた世界の父島近海では、タイコンデロガ級29番艦「ブロンクス」艦長、ヤマザ・D・ルーデルは第1護衛隊群8隻、第15護衛隊4隻、在日米海軍2隻と共に第5護衛隊群を捜索している現場を艦橋から見ていた。
「見つかるといいですね。」
「ああ。護衛隊群丸々1つ消えたんだからな。しかし、霧が深いな・・・。」
副長がそう答えると、艦長は、頷きながら言い、外を見た。この時、父島近海には深い霧が立ち込めていた。海霧は通常オホーツク海などの寒い地域などでしか観測出来ないが、今は比較的熱帯に近い父島周辺にも立ち込めていた。
「この辺りは霧が発生する場所では無いんですがね・・・。」
『艦橋、CIC!!!か、艦長!!!大変です!!!』
突然スピーカーから電測員の驚く声が聞こえた。
「?」
『対水上レーダー、第15護衛隊所属の護衛艦のしぐれ、たま、むつき、あおば、第1護衛隊群旗下、第11護衛隊所属のきさらぎ、そして、付近を航海中の輸送艦いらごをLOST!!!』
「何だと!?」
ルーデル艦長は驚きながら窓から外を見た。すると、さきほどまで立ち込めていた霧は無くなり、第15護衛隊4隻と〝きさらぎ〟、〝いらご〟以外の軍艦達がそこいた。
『日本の軍艦が17隻消息不明。』そのニュースは直ぐに世界中に広がり、軍艦なども含む全ての船舶が航海を自粛するようになった。それから数ヶ月後、第5護衛隊群と第15護衛隊と、護衛艦きさらぎの捜索は打ち切られた。しかし、第15護衛隊が消えたあとに航行中に消える船舶は確認されなかった。
『!!!水上レーダー、目標探知!!!右40度、距離3200!!!計6隻!!!本艦隊に向かって急速接近中!!!』
『対水上戦闘よーい』カーンカーンカーン
ちょうど同じ頃、第5護衛隊群の護衛艦のスピーカーから突如、武鐘が鳴り響いた。自衛官達は驚いたが、直ぐに艦内に消えて行った。
曙はインカムを片耳だけに付けると、マイクのスイチを入れ、叫んだ。
「CIC、艦橋!!!レーダーで事前探知できなかったの!?」
「弟島の陰にいたようです。この海域の海洋データが、不足しています!!!」
「馬鹿者!!!お前らの訓練不足よ!!!」
「すみません!!!」
「海面の反射でよく見えない。
!!!艦娘視認!!!」
〝あけぼの〟ウイング要員が艦娘を視認した。
「旗艦と思われる艦娘から発行信号!!!『こちらは横須賀鎮守府第7艦隊旗艦鳥海。貴艦隊の所属と航行目的を述べよ。』です!!!」
「司令、どうしますか?」
〝あけぼの〟ウイング要員から沖波司令に報告が入り、旗艦〝しょうかく〟の所属する第5護衛隊司令
「敵ではなさそうだな・・・。返したまえ。」
「了解しました。」
沖波司令がそう言うと、〝あけぼの〟に直ぐに通信し、〝あけぼの〟のウイング要員は、直ぐに探照灯で発光信号を送った。
「敵味方不明艦隊から発行信号。『こちらは海上自衛隊横須賀基地第5護衛隊群所属、護衛艦〝あけぼの〟。現在、本艦隊は、負傷者発生のため、横須賀基地に向かって航行中である。』以上です。」
横須賀鎮守府第7艦隊に発光信号が送られると、第7艦隊所属艦娘の駆逐艦朝潮が読み上げた。
「ん。ありがとう朝潮。ふむ・・・。自衛隊ね・・・。一応、司令官さんに電文を打つか・・・。」
朝潮が発光信号を解読したのを聞いた後、旗艦、重巡鳥海は電文を横須賀鎮守府に打った。
「・・・。」
「日の丸を掲げ、たった2年しか存在していなかった部隊の名前が書かれたオートジャイロ・・・か・・・。」
海上自衛隊幹部常装第一種冬服らしき服を着ていた提督らしき男性は戦艦 日向の報告書を読んでいた。横では日向が不機嫌そうに秘書艦机に頬杖をついていた。
「日向、相手は海上自衛隊だよ?攻撃したから反撃されるのは当たり前じゃん。」
「いや、勝手に私の瑞雲のパイロットが勝手に攻撃したから壊わされた。パイロットよ、私は貴様らを許さない。」
提督らしき男性は多分攻撃されて不機嫌になっている日向を慰めようと言ったが、日向は攻撃されたことではなく、自分の瑞雲が攻撃した事に怒っていたらしい。
「そっちかよ。まあいい。多分、そのオートジャイロを乗せた艦は横須賀に来るかも知れない。今は哨戒を強化してる。多分そろそろ哨戒網にかかると思うが・・・。」
提督らしき男性は苦笑いしながらそう言った。すると、軽巡 大淀がドアを思いっきり開けて執務室に入って来た。
「提督!!!鳥海さんが旗艦の第7艦隊が不明艦隊と接触しました!!!」
「それで相手は何かした?」
大淀が焦りながら言うと、提督らしき男性、いや、提督は落ち着きながら大淀に尋ねた。
「えー、『こちらは海上自衛隊横須賀基地第5護衛隊群所属、護衛艦〝あけぼの〟。現在、本艦隊は、負傷者発生のため、横須賀基地に向かって航行中である。』と、発光信号があったと・・・。」
大淀は、鳥海から送られてきた電文を提督に読み上げた。
「第7艦隊の付近にいる第2水雷戦隊にも連絡。その艦隊を第7艦隊と第2水雷戦隊で横須賀鎮守府付近まで護衛させて。そこからは、そこに着き次第連絡するという事で。」
「了解しました。」
大淀は提督に敬礼すると、電信室に向かって言った。
この世界の新たな歯車が今、回り始めた。
アンケートを取っています。新キャラを出します。その女性の本気モードの時の喋り方以下から決めて欲しいです。沖縄弁、博多弁、宮崎弁、大阪弁、京都弁、津軽弁の中から選んでください。締切は11月30日までです。あ、性格や見た目、声は某軽巡のだらしないネームシップです。