第5護衛隊群出撃録 〜17 wake till the end〜   作:しがみの

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どうも。Aobaです。挿絵はもうちょっと待ってください。


第3話 対水上戦闘

 

「対水上戦闘用意!!!」

 

『対水上戦闘よーい!!!』カーンカーンカーンカーン

 

「CIWSで迎撃!!!」

 

「ダメです!!!間に合わない!!!」

 

副長兼砲雷長で、ピンク色の髪をツインテールにしている斉藤(さいとう)(さざなみ)が、CIWSを撃つように指示を直ぐに出すが、急な襲撃の為、間に合わず、数発しか撃ち落とせなかった。そのまま〝しょうかく〟に近づいて来た。そのままの進路では弾薬庫に命中する確率がかなり高く、撃沈の可能性もかなり高いことが電測員から伝えられると、動揺し始める自衛官もいれば、泣き出す自衛官も居た。

 

 

 

 

 

 

沈んでしまう・・・。

 

 

漣がそう思った瞬間・・・

 

『させるかぁぁぁぁぁ!!!』

『やらせはしません!!!』

 

いきなり通信機から女の子の叫び声が聞こえた。

 

「!!!

 

あやなみ、おぼろ両艦が限界の速度で本艦に接近!!!あのままではタービンが逝かれます!!!」

 

「何!?」

 

「砲弾、本艦に接触します!!!」

 

「3!!!」

 

「2!!!」

 

「1!!!」

 

CIC要員は、全員両手を手を合わせ、砲弾が当たらないように祈った・・・が、艦には衝撃が来ないのに、着弾音のみ聞こえてきた。

 

 

 

 

「・・・。当たってない・・・?まさか・・・

 

 

 

あの短時間でこの〝しょうかく〟を庇った!?」

 

漣の驚く声がCICに響く。

 

「〝あやなみ〟後部甲板に命中!!!現在消火活動中!!!」

 

「〝おぼろ〟主砲に命中!!!主砲故障!!!」

 

 

〝しょうかく〟のCICには、〝しょうかく〟を庇った僚艦の被害報告が報告される。CICには焦りと緊張感、そして、砲弾が当たらなかったため、少しばかり安堵感も漂っていた。その空間に艦長の秋津としょうかくが入ってくる。

 

「砲弾7、本艦並びに進行方向に真っ直ぐ突っ込んで来る!!!」

 

「後進いっぱい!!!CIWS作動!!!」

 

電測員からの報告で、漣は直ぐに指示を出す。

 

『後進いっーぱい!!!』

 

スクリューが高速で反転したため〝しょうかく〟艦内がガクンと揺れ、多数の自衛官が体勢を崩し、地面に倒れ込みそうになった。

 

「CIWS、AAWオート、撃ちー方始めー!!!」

 

ブォォォォォォ!!!

 

左舷に2機あるCIWSが向かって来る砲弾に向かって、撃ち落とそうと弾を吐き出す。しかし、幾つかは、撃ち落とせてもすぐにCIWS残弾数が0になってしまい、いくつかの弾が〝しょうかく〟に近づいて来た。

 

 

しかし、撃ち漏らした弾は、全て船首スレスレを通過し、水面に吸い込まれて行った。

 

「躱した!!!」

 

「〝あやなみ〟がSSMを発射!!!」

 

〝あやなみ〟が発射したSSMのアイコンが5つのうちの2つに近づいて行った。

 

「弾ちゃーく、今!!!」

 

目標撃沈(target・kill)!!!」

 

5つあった目標のうち、2つの目標がレーダーから消失した。

 

 

 

「残り3隻!!!」

 

電測員がその言葉を言った瞬間、〝しょうかく〟のCICには、希望の光が少しづつ現れてきていた。

 

「魚雷音聴知!!!195度、高速接近!!!」

 

「っ!?相手は無誘導魚雷を発射した!!!今すぐ避けろ!!」

 

「出力一杯、最大戦速!!!」

 

〝しょうかく〟艦長の秋津が、怒鳴り気味に指示出したので、漣は、直ぐに艦橋に指示を出した。

 

『了解!!!出力一杯、最大戦速!!!』

 

艦橋に居る航海士がコンソールを前に倒した瞬間、〝しょうかく〟はガスタービンを唸らせ、スクリューを高速で回転させながら急加速した。

 

 

「躱せ!!!」

 

航海長の叫びと同時に、船尾ギリギリを魚雷が通過していった。

 

「躱した!!!」

 

 

 

 

「〝あけぼの〟〝さざなみ〟から発射された9発のSSMが敵艦3隻に向かって飛翔中。艦長、どうされますか?」

 

「そのままだ・・・。敵艦隊は全滅させる。」

 

漣からの問い掛けに、秋津はそのままにせよと言った。

 

「・・・。了解・・・。」

 

 

 

「命中まで、5、4、スタンバイ。」

 

 

「だんちゃーく、今。」

 

その瞬間、レーダーから3つの目標が消えた。

 

目標撃沈(target・kill)・・・。」

 

 

 

 

『探知圏内に近づく対空、対潜、対水上目標なし。』

 

「対水上戦闘用具収め。」

 

『対水上戦闘用具収めー。』

 

CICは一気に緊張が解け、椅子や、コントロールパネルにつっ伏す者まで出てきた。

 

「一時はどうなるかと思ったが・・・。全艦無事で良かった・・・。」

 

「そうですね・・・。」

 

「フーッ・・・。ドキドキしました・・・。」

 

しょうかくは、冷や汗でビッショビショになった弓道着を掴みながら胸元をパタパタし、周りの自衛官の目線を釘付けした。

 

「ところで、貴女誰ですか?」

 

「え?」

 

漣は、思い出した様に横に立っていたしょうかくに尋ねた。

 

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