第5護衛隊群出撃録 〜17 wake till the end〜 作:しがみの
「ところで、貴女誰ですか?」
「え?」
戦闘終了直後、漣は、思い出した様に横に立っていたしょうかくに尋ねた。
「そういえばそうですね・・・。貴女は誰ですか?」
「あ、はい。私はしょうかく型護衛艦1番艦の〝しょうかく〟です。」
「「「は?」」」
「(やっぱりか・・・。)」
秋津は、予想通りの反応をしたCIC要員に、しょうかくは、正規空母時代の〝翔鶴〟の艦魂を受け継いだ女性で、艦隊これくしょんに出てくる〝翔鶴〟と同じ姿で、護衛艦〝しょうかく〟と分離し、艦娘〝しょうかく〟としていて、艦に被害を受けても私に影響はないということを教えた。
「なるほど・・・。」
副長の漣や、CIC要員が感心していた。
「んで、他の艦にも艦娘が居るか確かめてくれ。多分、全ての艦に艦娘が現れているかも知れないからな。」
秋津の指示で、通信士が他の艦と交信をした。
「秋津艦長。」
「何だ?」
通信士は交信が終わると、秋津に話しかけた。
「秋津艦長の推測通り、僚艦全てに現れました。全艦、発見当初は大騒ぎになっていましたが、今ではすっかり落ち着いて、楽しく話しているようです。」
「そうか・・・。もしかして、〝艦これ〟の世界に我々が来たとか?」
「冗談はやめてくださいよ〜。」
秋津がそう言うと、CIC要員は、笑いながら言っていた。まあ、CIC要員はモニターの映像しか見ていないのでそう思うの無理はないだろう。
「水上レーダー、目標探知。0度25マイル!!!
6隻の艦隊です!!!レーダーが探知しずらい島影にいた模様です!!!」
「何!?」
「司令。また敵だったら困ります。方角を変え、最大速力で離脱すると、最大速力が若干遅い〝はやすい〟が危ないです!!!速力を下げて〝あやなみ〟〝あけぼの〟を〝しょうかく〟の前に出してください。」
『分かった。〝あやなみ〟〝あけぼの〟を〝しょうかく〟の前に出せ!!!潜水艦2隻と〝あきづき〟は〝はやすい〟と主砲修理中の〝おぼろ〟を中心に護衛。艦隊速力は第1戦速!!!』
秋津は、艦橋にいる沖波意見を具申すると、その意見はそのまま通り、2隻に命令が下った。
『『『『了解!!!』』』』
「〝しょうかく〟の前に出る!!!取り舵20度。最大戦速!!!」
「対水上戦闘用意。主砲、SSM攻撃用意!!!」
『対水上戦闘よーい!!!』カーンカーンカーン
大海原を進む全艦に、武鐘が鳴り響た。