バタン。
ドアが閉まる。
今なにをしているか?
スーパーに行くんだ。聞いてない?すまん。
今は親から離れ一人で暮らしてるこの主人公。
名前は言わない。オリ主と呼んでおこう。
「、、、つまんねえな。」
オリ主は今の生活に飽きていた。
高校にいっては普通に勉強し、帰って
バイトをして寝る。
毎日同じことの繰り返しに飽きていた。
なにか面白いことはないのか、、、。
そう考えながらアイスだの弁当だのとを買い、店をでる。
ついでにと、包帯や薬だのを買ってきた。
「ん、猫じゃん。」
道端で見つけた黒毛の猫。
怪我をしていて動けないのだろうか。
(包帯あったし、手当てすっか。)
男はしゃがみこみ、手当てを始めた。
気まぐれだった。
そう、ただの気まぐれ。
猫の手当てを終えると、立ち上がろうとする。
その瞬間、トラックが突っ込んできた。
「ッ、、、まじかよ、、、。」
猫にかまわずに逃げれば助かるはずだった。
だが、オリ主はそばにいた人に猫を投げると
親指を立てた。
受け取った人は訳が判らずにこちらを見ると
こちらに走り出そうとする。
グシャァッ!
肉のつぶれる音が鳴る。
オリ主は宙を舞い地面に叩きつけられた。
不思議と痛みが感じなかった。神経がイカレタノダロウ。
怖くはなかったが、猫が気になった。
猫は心配そうに鳴いている。
なんとか声をつなげて話した。
「がん、、、ばって生き、、、ろ。」
意識が闇に沈んだ。
「、、、い、、きろ、、お、ろ、、。」
誰かの声が聞こえる。
自分は死んだ筈なのに、と不思議に思った。
「おーい、おきろー。」
目が覚める。
目の前には金髪に黒いバンダナの男がいた。
体の軸と肩から腕に沿った黒いラインの服を着ている。
背中の白い剣が威圧感を発していた。
恐怖と同時に滲み出るカリスマが感じられる。
オリ主は威圧感でその場に釘付けにされたかのように
動けなかった、どこも動かせない。
「よし、まず君には転生してもらう。」
喋れないままなのに気がついているだろう。
それをあえて無視している。
質問が嫌なのか説明がめんどくさいか。
「能力あげるけどこっちが勝手に決めたから。」
訂正、めんどいだけっぽい。
「あ、そうそう。能力はサービスして六つね。
それに世界はこっちが決めたし武器もこっちが
選んだよ、武器って概念が無いけどね。」
やっと喋れるようになった。
オリ主は自分勝手な神様っぽい人にとりあえず言うことがあった。
「ありがとう。」
「?」
「俺に新しいチャンスと面白そうな日常をくれて。」
そう、礼をいわなければならなかった。
死んだにもかかわらずチャンスをくれた。
そして能力をくれた、この神に。
「馬鹿、そんなんじゃ生きてけねぇぞ?」
「こっちの気がすまないんだよ。」
「フッ、面白い人間もいるな、、、。
行って来い、新世界に。」
「ああ、行ってきます。」
オリ主は穴に飛び降りていった。
神、、、イクスはその姿を見守った。
「、、、柄じゃねえことしたな。」
「たまにはいいだろ?」
喋っている青年、この作品の作者、といえばわかるであろう
アルファランスと喋るイクス。
その紅い目と黄金の目は期待の色が混じっていた。
見てくださってありがとうございます。