やはり俺を中心とした短編集を作るのはまちがっている。   作:Maverick

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俺の新しい青春【クロスオーバー:×クオリディアコード】

突然だが、俺には幼馴染みが二人いる。そいつらは兄妹で、そんでもって兄が妹を溺愛している。

今日はその妹、名は千種明日葉というのだが、ともかくそいつが我らが総武高に入学するその式の日だ。

計らずともいつもの信号でチャリを停める幼馴染み、千種霞が見える。大体ここで俺たちは待ち合わせしてるわけでもないのに鉢合わせ、なあなあでそのまま一緒に学校へ行くことになる。

 

「よう、霞」

 

「ああ、八幡か。おはよぉ…」

 

「いつもより暗くないか?どうしたよ」

 

心なしかいつもより目の腐り方が3割増くらいになってる気がする。ついでに言えば顔に面倒だと書いてある、長い付き合いだからわかるだけだが。

こいつの事だから今日はむしろ若干テンション高めだと思ったんだが、明日葉と一緒に学校行けるーって。そういや明日葉が…ああ。

 

「いやね、入学式午後だから明日葉ちゃんと一緒に行けないじゃない?で俺たちは入学式出るために学校で待機じゃん?その間にも周りのオス共が明日葉ちゃんに声をかけるところを想像すると…まあ、こうだわ」

 

このシスコン。だが人のことを言えない立場であるのもまた事実だったりする。悲しいかな、俺もこいつほどではないにしろシスコンを自覚してる。

信号の色が変わったところで俺達は並走何ぞせず前後に並び学校に向かう。それって並走じゃねってツッコミはヤメロ。

 

「まあ大丈夫だろ。あいつなら『誰あんた?もしかしてコロッといっちゃった?まじうける』とか言ってそうだが」

 

「いや、それは無いわ。明日葉ちゃんに限ってそれはないわ」

 

「…さいですか」

 

それきり会話らしい会話をせず学校へ向かう。

春休み中に張り出されるクラスをわざわざ見に行くほど能動的でない俺達はつまりクラスを知らない。少し急いでクラスを確認しなければと思い少しばかりスピードをあげた。

 

 

 

 

 

「「一緒か…はぁ」」

 

学校についてクラスを確認した俺達は同時に自分の名前を見つけ同時に同じクラスに幼馴染の名前があることに気づき同時にため息をついた。

別に霞と同じクラスなのには文句はないんだが、しかし周りからの視線が痛い。俺たちふたりはどちらも目が腐っていることから『腐り目ズ』と呼ばれてる。もうちょいネーミングセンスあるヤツに頼めよと何度思っただろうか。

さらに言えばこれで霞と同じなのは9回目くらいだ。幼稚園小学校中学校高校と一緒だからそれくらい普通じゃない?と思うだろうが、しかし実際学校生活での会話のうち半分は霞が占めてるだろう、伊達に何度も同じクラスの腐れ縁ではないということだ。

 

「行くか」

 

ロッカーで靴を履き替え教室へ向かう。隣合って歩くも会話など皆無。そもそも二人とも進んで喋ろうとするタイプではないのだ。致し方ない。

教室に着き、俺が先に入って黒板に張り出されていた座席表を見る。見事に隣どうし、これには流石に苦笑を浮かべる他なかった。ため息一つつき席に向かう。席について一息吐いて右をチラリ、そこには背筋が伸びた長いポニーテールの美少女が佇んでいた。ふと俺の視線に気づいたかこちらを見る。かなりのつり目だ。

 

「ああ、比企谷か。今年もよろしく頼むよ」

 

「お前もこのクラスだったのか、凛堂」

 

昨年度同じクラスであった凛堂ほたるだ。一度は俺の目に警戒していたものの、一月も経てばその警戒も薄れ寧ろ何故か好印象に転換され何度かペアワークで助けてもらっていた。

身体を右に向け少し雑談をしていると俺の後ろ、つまり俺の席の左から元気な声がする。そこはすなわち霞の席である。間違いなく霞の声ではなく疑問に思った俺は後ろを振り返った。そこには後ろの女子に髪をくしゃくしゃされながら本を読んでいる霞がいた。

 

「どした、お前」

 

「八幡、助けてとは言わんが助力願いたい」

 

言い方が変わっただけじゃんか。どうしようか決めあぐねていると凛堂が声を発した。

 

「ヒメ、何をしてるんだ?」

 

「およおよ?ほたるちゃん!ほたるちゃんもこのクラスだったんだ!!」

 

どうやら霞の髪をいじっていた『ヒメ』という美少女と凛堂は知り合いらしい。ヒメさん(便宜上そう呼ばせてもらう)は霞をいじる手を止めると凛堂へ駆け寄り、凛堂の机に顎を載せる体勢になった。凛堂は右手でヒメさんの頭を撫でながらこちらを見て他己紹介してくれた。

 

「天河舞姫、私の幼馴染だ」

 

「ついでに元同じクラス。今年もだけど…並びまで一緒てどゆことよ…」

 

凛堂の説明に霞が補足する。しかしその言葉を鵜呑みとするなら去年も霞の後ろはヒメさんで、それはつまり頭わしゃわしゃを去年も受けてたと。なんか面白いな。

彼女の名前が判明したところで、呼び方をヒメさんから天河にチェンジ。折角なので挨拶しておこうと天河を呼ぶ。

 

「そうか…天河」

 

「むむ!?今誰か私を名字で呼んだか!…貴様かー!あはは!」

 

天河と呼ぶと突然立ち上がり遠くのものを探すようにキョロキョロしたあと俺の方を指さした。どうでもいいけど、いやあと一年同じだからどうでも良くないのかもしれないけど、天河うっさい。

 

「ヒメは名字で呼ばれるの嫌なんだよ〜。名字じゃなきゃなんでもいいよ!」

 

ぼっち非リアコミュ症の俺にそれは酷だ。おい、誰だ俺を童貞キモヲタ陰キャみたいな字並びで紹介したやつ。間違いなく俺ですね。

霞の意見を参考にしようと霞の方をちらと見る。ため息した霞が口を開いた。

 

「姫チャン、こいつは比企谷八幡。俺の腐れ縁でぼっち非リアコミュ症」

 

なんでそこ綺麗に一語一句違わないんだよ、なんの策略だよ。

 

「えっと…どうしても天河じゃダメか?」

 

「ダメだよー、舞姫かヒメか姫チャンが最有力候補!」

 

そう言われ悩みに悩んだ結果思いついたのを口走ったのが運の尽き。

 

「て…テニプリ!」

 

天河のテと姫のプリンセスからプリが来たのは分かる。ニはどっから出てきたのだろう。

少し思案したあと、天河は頭をガバッとあげた。

 

「却下!罰としてこれからは舞姫って呼んでね!」

 

結果論的に言うならば決定権はすべてあっちにあるのでは?ということになる。

気に入らなければ独断と偏見で却下できるんだから、まあ怖いよね。とまあこんな感じに新学期一日目の朝を過ごしていった。まあぼっちになることは無いだろうと思う。四人でつるんでいければなと思いました、まる。最悪霞がいる。

始業式のために移動する俺たち。座る場所も変わっているため、少しばかり迷うも霞のおかげでなんとか列に合流出来た。

始業式は校長先生の話だけで、その前に新任式があって、そして今から生徒会役員の紹介だ。ここまで起きていたのは凛堂だけだった。真面目か、真面目だわこいつ。

 

『やっほー!!生徒諸君!私が生徒会長天河舞姫である!』

 

ハウリングギリギリの大ボリュームでシャウトされたボイスによってスリープからウェイクアップしたウィーだが、しかしハーがスクールプレジデントだったとはサプライズだぜ。

とまあ眠気の海に潜っていた俺はカタカナ語を多用するくらいには混乱していた。霞の方をチラ見すると同じく混乱している。多分あいつは逆に全部漢字になってると思う。

 

『副会長、朱雀壱弥』

 

簡素にそう言った彼は確かうちの学校一ナルシストという面で有名な朱雀とか言うやつだ。てかなに、あいつも生徒会かよ。マジかよ。どうでもいいわ。

因みに朱雀についての情報源の大半は盗み聞きだ。

 

『え、えーっと書記の宇多良カナリアです!』

 

一番まともな挨拶をした書記の宇多良。総武の歌姫として慕われており、昨年の文化祭でもその才を輝かせたバンドは最優秀賞かなんか貰ってたと思う。因みに宇多良についての情報源の半分も盗み聞きだ。

ほかの役員の話は特に興味もなかった。朱雀と宇多良についても特別興味があるわけでもなかったけど。まあ、一応知り合いではあるし。そのくせあいつらのことは直接聞いたよりも盗み聞きの方が情報量多いとか、俺どんだけコミュ症よ、考えるのを放棄した。

 

 

 

 

 

「なあ、霞。お前舞姫が生徒会長って知ってた?」

 

「いんや。まったく」

 

やることやって教室に戻る最中霞に聞いた。すると横にいた凛堂が話だした。

 

「貴様ら少しは学校に興味を持ったらどうだ。ヒメが生徒会長なんだ、今年の文化祭は楽しくなるぞ…」

 

「どうだろうな、別に生徒会主体の文化祭じゃないし。そういうとこもあるらしいが」

 

その言葉に多少ばかりショックを受ける凛堂。こいつどんだけ舞姫好きなんだよ。

歩いていると後ろからかけてくる足音が三つほど。なんだなんだと俺たちは振り返る。舞姫と朱雀、それに宇多良がこちらに走り寄ってくるのがわかる。

 

「ほたるちゃああああん!!!!」

 

おおっと舞姫が凛堂に飛び込みダイビング!しかしそれを難なく受け止める凛堂。舞姫は確かに高校生の中では小さいほうだが、しかしそれを微動だにせず受け止めるとは…コヤツ何者。

 

「八くん久しぶりだね!」

 

「よう、八幡」

 

「…あ、俺か。おう」

 

どちらも比企谷と呼んでくれないから反応に遅れる。基本的に俺を名前で呼ぶのは霞と明日葉だけだしな。舞姫も俺のこと名前で呼ぶつもりらしいが。

 

「なあ、八幡。なんでお前が4位様と歌姫と交流あんの?」

 

「ああ?誰かと思えば千葉カスくんじゃないか」

 

「お前も今は千葉住まいだろうが…去年の文化祭実行委員だよ」

 

そういうと納得するように霞が頷く。

去年いつの間にか文化祭実行委員にされていた俺は記録雑務の役割を担っていた。他にも同じく記録雑務の人がいる、その中の一人が宇多良で仕事についての会話をしていくうちに廊下ですれ違えば挨拶する程度の仲になった。因みに朱雀は副委員長を務めていた。宇多良と幼馴染らしく、なあなあでいつの間にか俺のことを八幡と呼ぶようになった。

凛堂と宇多良が自己紹介し合う横で霞と朱雀が言い合いをしている。ええいやかましい、先に教室に帰ることとし、すすーっとバレないようそそくさと逃げる。

 

 

 

 

 

「…ふぅ」

 

一足先に教室に戻ってきた俺は席に座り息を漏らす。

今年の学校生活は騒がしくなりそうである。そのうち生徒会の仕事でも手伝ってやるかな、知り合いが多いわけだし。

そのままぼーっとしているといつの間にかHRも終わっていて、帰る者と入学式に出席する者で行動の差異が出ていた。

 

「おぉい、八幡くぅん。入学式行くよぉ」

 

「ところどころ伸ばすな、キモいぞ」

 

「さくっと言うね…」

 

何を今更。

そのまま教室を出ようとする俺たちふたりを舞姫が呼び止めた。

 

「あれ?かすみんと八幡どこ行くの?」

 

「あ?入学式だが…」

 

「そうなのかー。あ、じゃあ少し待ってくれる?私たちも行かないといけないから」

 

そういって舞姫と凛堂がわたわたしつつも準備を終わらせる。舞姫は大方生徒会長からの挨拶とかだろう。面倒だな。

しかしなぜ凛堂も?そう思っていると凛堂が俺に耳打ちするように言ってきた。

 

「私の目的は舞姫のスピーチのみ」

 

あ、あー、はい、はいそういうことね。

女子特有の匂いに少し頭がクラクラしてたが、なんとか正常に戻ることに成功、言葉の意味を噛み砕いて納得すると共に呆れる。

 

「さ!それじゃ行こっか」

 

いつの間にか舞姫が廊下に出ていて俺たちを先導しようとする。

前述した通り、今年は騒がしくなりそうだなと思いを馳せ、しかしそんな『青春』もあながち悪くないかもしれないと心のどこかで考えていて、まあいいやと結局思索することを断念して舞姫に連れられ歩いていった。




明日葉、小町「あれ?あたし(小町)たちの出番は?」

作者「この話が好評だったら続き書いてあげる」

明日葉「どうする?こまちゃん、しょーじき出なくてもいいんだけど」

小町「ええ!?小町は出てみたい!!まだ姫ちゃんとほたるさんと話したことないよ!もちろん朱雀さんとカナリアさんとも!!」

作者「じゃあ読者の人に頼んでみたら?」

明日葉「こまちゃんのためにも、感想待ってます」

小町「皆さんお願いしますね!!」

作者(これぞ策略…多分好評じゃなくても書くし。しかし感想等はどんなものでも嬉しいので、皆さん出来ればでいいのでよろしくお願いします!)
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