神たる少年、人たる少女。   作:にわかな仁

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連投、第九話です。

遂にクロスオーバー要素出ます。

取り敢えず本編へ。


第9話 あの人ェ………

現在の最前線は第50層。2度目のクウォーターポイントであることから攻略の難航が予想された。

それに伴い、"あいつ"の復活を俺たちは要請しにいくことにした。

 

「すまないが、私でも彼を連れ戻すのは至難だ」

「いや、連れ戻せ」

「そうですね、こればかりは」

「しかも姉ちゃんが帰ってきてないし!」

「彼も男であるということだろう」

 

ヒースクリフもずかずか言うようだ。彼とはどういう間柄なのか気になるところでもある。

 

「本人が居る前で何怪しい会話してんだ」

「「「!?」」」

「おや?昨日の姫君2人はどうした?」

「ん、ベッドでスヤスヤ寝てます」

 

突然会話に入ってきたのはご本人。まさに噂をすればなんとやら、である。

 

 

「ったく、50層だろ?なんとかなるんじゃねえか?俺が作ったときは2、3割が死ぬを目安にクウォーターボスを作ったしな」

「「「それじゃダメだろ(でしょ)!!」」」

「ま、俺は観に行くよ。死人が出そうになったら本気だす。」

「それでよかろう、解散だ」

 

ヒースクリフが強制的に話を終わらせる。有無を問わないのが『血盟騎士団』流だ。

 

「俺は今から育成に行く。お前らもついてくるか?ちなみにシオンとランは同行だ」

「「「行く」」」

「おけ、しゅっぱぁつ!」

 

 

第50層迷宮区。ここで俺は渡せる技術を全て叩き込んでいく。その相手は―――

 

イチカ(・・・)くん!スイッチ!」

「おう!せいッ!カタナ(・・・)!」

「任せてッ!」

「いーねいーね!サイコーだね!さすがカップルは格が違いますなぁ」

 

どこかずれた評価を下していると敏感な反応を示した者が1人。

 

「イチカくん!?カタナさん!?」

「?あっ、シオン!?」

「え?シオンちゃん!」

 

………あぁ、そうだったな、あいつの母さんが…

 

「まさか、こんなところで会えるなんて!」

「こっちこそ!てことはもしかして副団長は…」

「名前いったろ!何で気付かねえんだよ!」

「あはは、そこがイチカくんらしいのよ」

「くそ、厄介なやつめ、このゲームをクリアしたら絶対に"あれ"の"コア"止めてやる」

「それはやめて!?」

 

我ながらちょっと高レベルな話を出来た。満足!

 

「とまあ、話は戻すけどこいつらも参加させたいんだよな、だから俺も行くつもり」

「ま、来るに越したことはないな」

「そうね、本当はジン君1人でやるはずだもんね」

「そりゃねえだろ!?」

 

アスナさんの毒はかなり強烈な模様。俺に対して効果はバツグンだぁ。

 

「取り敢えず再開。明日が攻略会議だからな、気合入れて行くぞ」

「「おう(ええ)!」」

 

俺の『閻魔もびっくり!地獄って温いね訓練』を再開する。狩りまくるだけではあるのだが。………だから荒しじゃないって言ってるでしょ!?

 

 

「これより、第50層フロアボス攻略会議を始めます。進行は、毎度のごとくアスナが務めさせて頂きます。」

 

攻略会議、スタート。

 

「今回は、第8層攻略以来、チーターが来たので彼に前衛をしてもらいます。その他前衛は回転をいつもより早めにします」

「ねぇ、アスナは俺に何の恨みがあるの?なんかしたっけ?」

「決定事項です。異論は認めません」

「くそっ、こんなの認めねえからな!」

 

俺はやけになってここを離れた。

 

 

そして次の日。

 

「今回は『血盟騎士団』の副団長に一言貰おうかな」

「え………この鋼鉄の城も遂に半分が制覇された。しかし、苦しいのはここからだろう。そして、ここが最初の難関!ここを突破せんとして何が解放だろうか?我々は目指そう!いつか再び、愛する者たちの元へと帰るために!皆の者行くぞ!我らに天の加護があらんことを!」

『おぉぉぉぉぉ!!!』

「出陣!!」

「お前何なんだ!?」

 

キリトに不服な評価を頂きつつボス部屋へ全軍がなだれ込む。そして現れるは―――

 

『グウォォォォォ!!!』

「ドラゴンだぁ!」

 

まずは先頭で俺が相手の攻撃を…

 

「そげぶっ」

「ジン!?」

 

ブレス!忘れてた………

 

「ブレス、あたると危険!前衛はかわしながらアタックしろ!」

『了解!!』

「ふぅ、ぬっ!」

 

愛剣『ファントムキラー』を握り直し、走り出す。その時、右方にキラリと光るものが…

 

「爪か!」

「ふっ!」

 

ナイスだ、ヒースクリフ。というかあれは―――

 

「『神聖剣』か。おっ!」

「君もどうかね?」

「んなもん要らねえよッ!」

 

振り向き様に一閃。そしてソードスキル。

 

「ぬんッ!」

 

片手剣重単発スキル『ヴォーパルストライク』は敵を貫いた。相手のHPがガクンと減る。

 

「よし!フルアタック!」

『おぉぉぉぉ!!!』

 

全軍が突撃を開始する!と、その時だった。

 

「ヴォォォォァ!!!」

「聞いたことが…ない!?」

「我々では無い者が作ったようだな」

 

俺にしか聞こえない程の小さい声でヒースクリフは言った。

と、なると―――

 

「束さんか、なら装備追加あたりだろ」

「君の結論はそれか、ならそれでいこう」

 

そしてこの予想は当たった…答えはその斜め上をかすりつつ越えていった。

 

ビュン!!!

 

「レールガンかよ!?」

「これは予想外過ぎるな、さすが束だ」

「誉めてる場合とちゃう!」

 

答えは背中に単発重火力型レールガン、腰に全自動(オートマチック)型レールガン。あの人なにやってんだ!?

 

束「呼んだ?」

 

博士は後回しだ、今は敵を―――

 

「レイドヤバくない!?」

「ああ、はっきり言ってヤバい」

「ジン!ヘルプヘルプ!し、死にゅ!」

「全員外に出ろ!!敵を見ながら後退、攻撃を受けたら終わりだと思え!」

 

ヒースクリフが崩壊するクラスにあの人はヤバい。レイドもとっくに崩壊。

 

「しゃあねえな、行くぞ!」

「承知した!」

 

最強、最凶の2人が敵に突っ込む。片方は盾を突き出して走り込む、そしてもう片方は…

 

「行くぜ、相棒!」

 

緋色に染まる剣を構え走り出した。

 

「ふんっ!」

「『ジ・エンペラー』ッッ!!!」

 

ギンッ!ギンッ!ガンッ!ギャリンッ!ザシュッ!!

 

「終わったな」

「そのようだな」

「うし、この剣どうすっかな?」

 

LAの片手剣『エリュシデータ』。真っ黒な刀身で強さは魔剣クラス。ならば。

 

「おーいキリト、これやるよ」

「えっ終わったのか?っていいのか!」

『勝った!?』

「この剣はキリトのもんだ、俺が持ってちゃ活かせねえからな」

「ありがとよ」

『勝った!勝った!勝った!!』

 

万歳三唱が如く叫ぶ声が木霊する中、1人冷静な人がいた。

 

「ねぇ………ジン君?『ジ・エンペラー』って何?」

「あ、アスナさん?目が笑ってないんですけど」

「あんな隠し玉まであって?それでボス攻略しない?許されると思うの?ここの皆は帰りたいはずだよ?それで一番強い人が、攻略不参加?サボり?」

「アスナさんの凶気オーラがヤバい!死ぬ!」

「反省しなさいッ!!」

「ひ、ひえぇぇぇぇ!?」

 

情けない声を出しながら俺は殴られる。そこで意識はパッツンといった。

 

………今度は対アスナスキルを極めないと―――

 

 

「解ってくれた?あれは強いスキルなんだけど、それの発動には手間が…」

「もうわかったわよ、つまり君は今度から攻略参加してくれるのね」

「は?」

 

―――それは不可能なようだ。




ジン君……強すぎないですか?(2回目)

そして登場したのは

「束さんだよ!」

これは主人公そのままにIS編も作るつもりなので。

それではまた次話で。ありがとうございました!
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