神たる少年、人たる少女。   作:にわかな仁

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激お待たせしました。第九話です!

原作準拠パート2です。

本編どうぞ!


第10話 黒の剣士と…?

「あら?あなたにはそこの竜が回復してくれるからアイテムは要らないんじゃない?」

「そういうあなたこそ前衛にでないのにアイテムが必要何ですか?もういいです。あなたとは一生パーティーを組みません。私を欲しいって言ってくれる人はまだまだいるんですからね!」

 

 私はそう捲し立てると、ここ、『迷いの森』を1人で抜けようと歩き出した。

 

 

「キリトは何処かな?おっ発見!ここからまだ南か」

 

 俺は今、迷っている。否、単純にキリトとはぐれたのである。ここは第35層、『迷いの森』。とある目的で降りてきたのだ。

 

 

「お前…どこ行ってたんだ」

「すまないのぅ。ま、管理者権限行使で地図見れるんだけどね!」

「ああ、チートか」

「チートじゃなぁぁぁぁい!!!」

 

 キリトと合流。っとその時、俺たちの前方にプレイヤー反応を発見。しかもモンスターに囲まれているようだ。

 あっ、言っておくけどこれは正規のスキル、『索敵』だからな!

 

「助けに行くか?」

「あったりめえよん!」

 

 キリトも気づいたようで俺たちは走り出す。2人共に出したのは片手剣用単発技『スラント』。

 そしてプレイヤーを囲んでいたモンスター、『ドランクエイプ』を軽く捻る。

 

「あ、ああ、ピナぁぁぁ」

「!?」

 

 なぜ驚いたか。助けたプレイヤーがレートぎりぎり位の歳であろう女の子だったからだ。

 と、そういやテイムモンスターは蘇生可能にしてたよな。うし、思い出したぜ!

 

「こほん。その羽根にはアイテム名が付いているはずなんだが、ある?」

「あぁぅ、はい、あります…」

「うむ、そのアイテムはテイムモンスターの『心』なんだな。それがあれば47層の『思い出の丘』にて蘇生アイテムの入手が出来る」

「そうなんですか!…っ、47層ですか…」

「おう、条件は大きく2つ、テイミングをした本人が居ることと3日以内だということだ」

「……そんな…ピナぁ!」

「俺も一緒に行くぜ?ついでにこいつも」

「おいおい、ひでえな。ま、取り敢えずここからでようか」

 

 キリトに話を振るも強引に切られる。うわあんキリトくんのバカぁ!………アスナかな?

 

アスナ「ハクシュン!風邪かしら?」

 

 ダンジョンを抜け、着いたのは第35層主街区、『ミーシェ』。白壁に赤い屋根が立ち並ぶ放牧的な農村といった街で、主に中層プレイヤーが利用している。

 

「なあキリト、今日帰るか?」

「いいよ、ここに泊まろう」

「本当ですか!それならあの宿がおすすめです!あそこのチーズケーキが結構行けるんですよ!」

「本当か、食べてえなそりゃ」

 

 と、その時俺はこちらに近づく気配を察知した。素早く後ろに振り返ると、

 

「オイお前ら、何俺たちのシリカちゃんと一緒にいるんだ?」

「次は俺たちだぞ!」

「あっ、そういうことね」

 

 納得。"シリカ"という中層でアイドル的なプレイヤーが居るという情報をキャッチしたことがある。是非とも我らが『血盟騎士団』に入れたいものだとヒースクリフは言っていた。

 

「すいません、急用で今はこの人たちとパーティーを組んでいるんです」

「そうなんだ…どういうことだ?」

「ちょっと、ね。ついでにギルドに入ってもらおうかなと」

「それならうちに入ってもらうからな!」

 

 キリトがいきなり張り合ってきた。ま、ネームバリューで言って選ばれるのは『黒閃義勇団』であろう。

…そういえばあそこの名前考えたやつ誰だろ?

 

シオン「クシュン!ま、また?」

 

 ま、いっか。

 

「おいおい、俺たちのシリカちゃんが生半可なギルドに入るわけねえだろ?」

「じゃあ言ってみろよ」

「『黒閃義勇団』」

「『血盟騎士団』」

「「!?」」

「もういいだろ、行くぞ」

 

 大事になる前に速やかにここを離れる。そして一行は宿屋に入る―――

 

「あらシリカじゃない?ちゃんと帰ってこれたのね…あら?あの竜はどうしたのかしら?」

「……ピナは死にました。だけど必ず生き返らせます」

「ふーん、それじゃあ『プネウマの花』を取りに行くのね。でもあそこは47層よ?あなたなんかに出来るのかしら?」

「うん、出来るね。あそこの敵は弱いから」

「…へぇー、あなたたちもなんか弱そうね?シリカにたらしこまれちゃった口?」

「いや、俺には正妻がいるんで。さ、行こうぜ」

 

 対シオンスキル第一号、スルー!……言ってて悲しくなってきたわ。

 俺は内心泣きながら宿に向かって歩き続けた。

 

 

「ほい、あげるよ」

「え、いいんですか!?」

「もちろん。死なれたら嫌だからね」

「あ、ありがとうございます!」

 

 宿に着いたあと、俺たちは作戦会議をしていた。今はシリカにちゃっちゃと装備を渡しているところだ。

…権限行使ではありません。上層のドロップです。

 

「そうだ、忘れてたけど自己紹介。俺はジン、こっちはキリトだ」

「私はシリカです。………あの、聞きたいんですけど良いですか?」

「おう、いいぞ」

 

 何て来るかな?どんときやがれや!

 

「お2人は、どうして私を助けてくれるんですか?」

「笑わないなら言う」

「何それ気になる」

「絶対に笑いません!」

「君が……妹に似ているから」

「ブフォォッ!!」

「おい、お前」

 

 家族想いだねぇ。うん、いいと思うw

 って、ま、待てよ。ほ、ほら見ろよ、シリカも笑ってるだろうが!

 

「ふふ、すみません。次はジンさんですね」

「ああ………何でかなぁ。ピナは君の大切な仲間であるうえに俺の子供でもあるからかな」

「?なぜです?」

「あんまり深く考えなくていいさ。いずれわかる話だから」

 

 さっと誤魔化す。ちなみにこれも対シオンスキルの1つだったりする。実戦では惨敗しているのだが。

 

「ま、取り敢えずこっちにちゅーもく。こいつを見てくれ。これは『ミラージュスフィア』。立体地図みたいなやつだな。」

「ああ、でここが主街区『フローリア』、こっちが『思い出の丘』だ

「すごい…きれい…」

「それシオンも言ってたわ」

 

 全部シオンに重ねる思考回路はもう直らない。

 そんなこたぁどーでもええねや、さっとキリトに目配せをすると走り出す。

 

「へいおまち!!」

『!?』

「な、なんですか!?」

「誰かに聞かれてたみたいだ」

「『聞き耳』の練度が高いとドアの意味無くなるんだよな」

「う…ちょっと怖いです」

「安心しな。まあ、もう夜中だし寝るか」

「唐突だなおい」

 

 シリカに探られる前に話題を転換。そして今度は爆弾投下だ!

 

「キリトとシリカはベッドで寝な、俺は床がいい」

「ええ!?い、いいんですか?」

「う、うん、まあ、いいぞ?」

「本当ですか!?」

「ジン………!」

「おやすみなさい!」

 俺は意識をシャットダウンした。

 

 

 タンタンタ~タンタン!w〇ndowsが起動した音を想像しながら起きました。

 

「うし!出発やな!」

 

………誰もいない………だと………!?

 

 

「あいつ起きなかったから置いていってやったぜ!」

「キリトさん誰に話しているんですか、怖いです」

 

 と、そんな時後ろから声が。

 

「突進ソードスキル連打ァ!!!」

「あいつ『ソニックリープ』で進んでる!?あれ?『スキルコネクト』って超難易度技じゃなかったっけ?」

「システム外スキルで世界を救うだぁ!」

「キリトさん!?あれ本当に怖いです!?」

 

 皆が皆錯乱しつつ合流。

 

「んしょっと。早く行こーぜぇ」

「はぁ…わかった」

 

 

 一行はずんずん進んでいく。その途中。

 

「ひゃあぁっ!?」

「シリカ!?」

 

 レッツ宙吊りシリカ。あ、このパターン読めたわ。

 

「キリトさぁん、ジンさぁん助けてぇ、見ないで助けてくださいぃ!」

「冷静になって倒して!誰も見ないから体を振って触手掴んでぶった切れ!」

「は、はい!このっ!せいやっ!」

 

 フラグクエイク。俺氏イケてます。

 シリカはさっと飛び降りる。(勘のいい人ならわかるかも?)

 

「見ました?」

「あ、見てないっす」

「右に同じ」

 

………見てねぇからな?

 

 

「そういえば、キリトさんの妹さんってどんな人なんですか?」

「一言で言えば強い、かな…」

「妹さんだって女の子だろ?それに向かってそりゃねえだろ?」

「じゃあお前シオンのことどう思う?」

「悪の化身もしくはメデューサ」

「ダメじゃないですか!?」

 

 キリトの妹とか絶対に可愛いだろうな、だってキリトはさぁ…

 

「誰が女顔だって?」

「ファッ!?」

 

 な、なばぜれた?コホン、落ち着け俺。なんか話題転換になるものを…

 

「おっ、あれがお求めのアイテムだぜ」

「本当ですか!」

「さ、取りに行ってきな」

「はい!」

 

 『プネウマの花』を発見、そして回収する。そして、ここからが俺たちの仕事だ。

 まずはキリトが切り出す。

 

「ピナを生き返らせるのは町に戻ってからにしよう」

「はい、わかりました」

 

 一行は進む。そして半分ほど行ったとき。

 

「居る」

「せやな。そこに居るのぉ!わかっとるどぉ!」

 

「あら?私のハイディングを見破るなんて、ずいぶんと地味なスキルを上げたものね?」

「ロ、ロザリアさん!?」

「せやな、あいつオレンジギルドのリーダーやってんだよな、たしか『タイタンズハンド』だったか。お目当てのちゃんシリカに逃げられてかわいそっすね」

「?今ここで殺るつもりだったのよ。カモン」

 

 シリカが驚くのも束の間、ロザリアは仲間を呼ぶ。

 説明しておくと、『オレンジ』とはカーソルの色で、窃盗やら殺人やら罪を犯すとカーソルが緑からオレンジになるからだ。

 

「しゃあねえな、やったる」

「ジンさんが…キリトさん!」

 

「キリト?」

「おい、キリトって…」

「攻略組の?」

「『黒の剣士』か?」

「こんなところに攻略組が居るわけ無いだろ!もしそうだとしても全員でかかれば余裕よ!」

 

………俺は気付いてしまった。そう、シリカは、"ジンさん"も言っていたのだ。つまり―――

 

「俺の知名度低くねえかぁぁぁ!?」

「お前が隠れてたツケだな」

「い、いいし?別に目立ちたい訳じゃないし?グスッ」

 

 半泣きになりつつまた敵と対峙する。剣は抜かず、だらんとした姿勢で立つ。

 

「なめてんのかぁ?あぁ?」

「もち嘗めてる。基本だろjk」

「んだと?」

 

 お怒りのご様子。冷静になれない時点で三流だ。

 

「やってしまいな!」

『逝ねやぁ!!!』

「カムヒア!イエス!」

 

 俺は謎に叫ぶ。そして相手に切り裂かれてポリゴン片に………なると思った?

 

 

「助けなきゃ…」

「いや、いいだろ。というかなんだあれ、あいつのHPバーバグってんのか?」

 

 なぜそう思うか、それは単純。攻撃を食らってもHPバーが変動しないのだ。

 ということはつまり?

 

「おいおい、そりゃ…」

「チートじゃなぁぁぁぁい!!!」

『!?』

「もしかしてお前が『死の宣告者(キラー・ザ・キル)』なのか?」

「なんじゃそりゃ!?」

 

 ジンが驚く。

 

 

「なんじゃそりゃ!?」

 

 思わず声を張り上げる。

 ちなみにHPバーの変動はレベルやスキルに依るものであり決してチートではない!

 

「おい…お前たち逃げるよ!」

「いや逃がさねえし、それなら悪いけど犯罪者ということで殺るけど?」

『!?』

「しゃあないな、ほい、これ使え」

 

 敵に渡したのは『回廊結晶』。複数人を同時転移できる優れものだ。開発はもちろん茅場先生。

 

「行き先は牢獄。使わなかったら第75層ボス部屋内に飛ばす、でいこう」

『行きます!』

 

 最後の1人まで入っていき、扉は閉じた。

 

「なぁ………『シルバーフラグス』の話したか?」

「あ………」

 

 『シルバーフラグス』というのはギルド。

 俺たちがここに来たのはそこのリーダーに頼まれたからである。先ほどのオレンジに壊滅させられたので仇に牢獄送りにしてほしい、と。

 

「ま、いいじゃないか。それより町に戻ろうぜ、ピナ復活の儀を執り行おう」

「はい!」

「はぁ、わかった」

 

 無理矢理に話を切り、話題の的を移す。

 その後は平和に『ミーシェ』に到着した。

 

 

「さ、やってくれ」

「はい!」

 

 花の雫を一滴垂らすと、『ピナの心』は光出し、青いフェザーリドラを形どった。

 

「ピナ、ピナ!」

「フェザーリドラね、だから『竜使い』か」

「もしよければうちのギルドに入らないか?ビーストテイマーも居るから教えてもらえるし」

「本当ですか!入ります!」

「あっ、ちょっ!?」

 

 キリトに先手を打たれてしまった。

 

「やっぱ『黒閃義勇団』は最強だな」

「いや戦力はお前らが上に決まってんだろ。ヒースクリフにお前とか」

「やっぱり『黒の剣士』と『死の宣告者』なんですね」

 

 あ、そう、それそれ。

 

「『死の宣告者』ってなんだあれ、何でそうなった?」

「有名な情報屋さんが『奴は敵を絶対に殺す〔死の宣告者〕ダ』って言ってました」

「アルゴォ!?」

 

 

「楽しかったな。ピナには今度話してあげるね?私の、1日だけのお兄ちゃんとお父さんの話を」

 

 ピナにそう語りかけ、私は目を閉じた。

 

 その頃、『お父さん』は正妻に骨抜きにされていたとは、知る由もない。

 




原作準拠って言った奴誰だ?

はい、二つ名出ました。

ルビの『キラー・ザ・キル』。
DMで一番好きな奴だったりします。
………使えるかは別だ。

では、次回作に乞うご期待!

ありがとうございました!
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