よろしくお願いいたします。
どうぞ!
ボスへの扉が開かれ、ボス攻略レイドはボス部屋へ一気になだれ込む。
「来た!陣形を整えろ!」
開戦の時。俺は動かなかった。なぜなら。
「あ、これ作ったの俺じゃん。」
製品版のボスの行動を設定したのは俺と茅場で、第一層は俺がやったからである。なので自主的に規制がかけられてしまった。
「ジン!遅れるよ!」
「ああ、すまん、今行く。」
ようやく俺も、ボス戦へ向かった。
ボスの取り巻き、センチネルもまあまあ堅く、かなりの難敵ではあるのだが、俺達は抜群のプレイヤースキルで攻略していった。俺とアスナ、紺野姉妹、ジンとシオンの3ペアで一匹ずつ排除していき、センチネルを全滅させることができたので、ボス、コボルトロードを見た、その時だった。
「全員下がれ!俺が行く!」
ボスの体力ゲージが、赤に達した時、ディアベルが単身で出たのである。普通はボスに全力攻撃がセオリーなのに、と思っていたら………ボスは、俺たちの予想を越えていった。
「あれはタルワールじゃない!?」
「野太刀だ!全力で後ろに跳べ!」
隠れβテスターのランも気付いたらしい。だが、もう遅かった。ディアベルはコボルト王に突っ込んで行き、コボルト王が発動した刀スキル、『浮舟』が彼を襲う。誰もが諦めの境地に入った瞬間だった。
「危ない真似しやがるなっ!」
誰とも言わぬあの男が、ソードスキルを剣で受け止めたのである。そして極めつけには、ただの剣撃を一閃。ボスを《
「奴の攻撃は全て止めるからなりふり構わず攻撃しろ!あ、他人の攻撃が当たったらドンマイな。」
その言葉に困惑しつつも、全軍がボスに突っ込んでいった。
「全員下がれ!俺が行く!」
そう叫んだのは、以前俺が迷宮区のマップをあげたイケメンだった。多分LA取りたいんだろうけど…
「あれはタルワールじゃない!?」
「野太刀だ!全力で後ろに飛べ!」
ごめんなさい、武器変更したんですよ。βの最前線プレイヤーの一部が居たら行けるかな。
しかしコボルト王さんは無慈悲にソードスキルを発動。あれは『旋車』かな?しょうがない、なぁ。
「危ない真似しやがるなっ!」
─『"
俺は全速力で駆け抜け、ボスのソードスキルに逆手にもったアニールブレード+7をぶつける。そしてその勢いのまま腹部に一閃。
「奴の攻撃は全て止めるからなりふり構わず攻撃しろ!あ、他人の攻撃が当たったらドンマイな。」
さぁて、作業に取りかかりますか!
「うぉぉぉぉぉ!!!」
最後に、俺が片手剣用2連撃スキル『バーチカルアーク』を決めて、ボスはポリゴンの破片となった。
「うぉぉぉぉぉ!」
「勝ったぞぉぉぉ!!」
「ついに!!ついに!!!」
皆が勝利の喜びで騒いでいるとき、1人、階段を上って行こうとする者がいた。
「早く装備取りに行きたいなぁ~!」
俺は、勝利の喜びより、まだ見ぬ装備への期待に胸を膨らませていた。すると。
「おい、お前!なんか知ってたんやろ!」
嫌な奴に捕まった。ここからが問題である。
「お前!あのチーターだろ!」
「何!?あいつ、ズルしたのか!」
「くそ野郎じゃねえか!!」
はあ、めんどくさい。取り敢えず一旦黙らすか。
「うるさい。ストーカーどもは黙っとけ。」
冷ややかであって、とても重みのある一言。だが、一度頭に血が上った奴らには通用しないようだ。
「チーターは黙ってろ!」
「そうだ!」
「ちょっと…あなたたち……。」
「なにいってるの!」
「やめなさい…。」
同じパーティーメンバーが抗議するも聞いていないようだ。なので。
「しょうがねえな。今度からお前らの前に出てきたときは俺を殺しに来い。殺せた奴にエクストラスキルをくれてやろうじゃないか。魔法が使えるってやつ。勿論オレンジにはしないぜ。いい話だろ、頑張れよ?じゃあな。」
シオン、ごめん。また会えたらいいな。その言葉を口にできず、俺は後悔するだろうと思いながら、階段を上って行った。
「ジン!やだよ!そんなの無いよ!」
そこには、少女のすすり泣く声が響いていた。
残されたシオンをどうにか泣き止ませた俺達は、第2層のアクティベートを済んでいることを確認して、ジンを探すことにした。その途中で、岩を割る羽目になったりして、第1層攻略から一週間がたった。
「ジン……そんな……。」
「シオン、元気出して!ジンも悲しくなっちゃうよ。」
「そうですよ。もっと元気でいましょう。」
「さあ、気分をリフレッシュするためにケーキでも食べようか!」
「ケーキ!食べたい!」
「何で俺を見るんだよ…。」
とてつもなく美味しくて、とてつもなく高いケーキを食べ、所持金の虚しさに途方に暮れていたとき。
「あ、アルゴさん!」
「ん?おう、キー坊たちカ。残念だガ、ジン坊のことはまだ見つかってないゾ。」
「そうですか…。」
「そうソウ。キー坊にしてもらいたいことがあってな…。」
それは………。
「はぁ!?ギルド!?」
「そうダ。何故かキー坊たちについていきたいっていう奴がたくさんいてナ。多分ジン坊が人をたくさん助けてたからだナ。」
「はぁ~。あいつそんなことしてたのか。」
「ジンを見ない時って大体そうだったのかな?」
そんなこんなで何故かギルド創設の確約をさせられた俺。そこに仕打ちをかけてきたのはユウキだった。
「これからもよろしくね!団長!」
「は?」
「そうですね。よろしくお願いします、団長様。」
「な、なに?」
「え、そうなの?よ、よろしく、団長。」
「っはぁ!?いやいや待てって…」
「そういう事だナ、よろしくダヨ。」
「えー……。」
俺が団長になっていた。まあ、多分それは後の話だろう。俺は、もう少し凹まざるを得ないのだった。
ついにゲットだぜ!ってさ。これ、『ファントムキラー』やん。しかも装備まで『ファントムコート』、ちゃんとエクストラ効果が使える。俺氏は世界の垣根を越えたらしい。いや違うか。
そういえば俺の現実での武器見せたじゃん。これほしいって。だから茅場が作ったのか。茅場っち凄いなー!でもあれ?『エンペラーロード』も見せたよね?っま、いっか。
一応説明しておこう。現在の最前線は第3層。俺が茅場っちに言われた装備を取っているうちに2層は突破されてしまった。しかもとある5人が大活躍したとか…。
そしてその5人を中心に『黒閃義勇団』といういかにも革命を起こしそうな名前のギルドが作られたらしい。現時点では最高戦力のようだ。
………俺も自衛隊とか作ろうかな。でもそしたら殺される確率上がるわ。ダメだこりゃ。
「んなわけで俺に何がしたいんだ?」
「もちろん単純さ。うちに入ってくれ。」
現在俺は交渉中である。相手の名前はヒースクリフ。俺は、こいつをよく知っている。
「でもよ先生?そこで殺されたりしないか?俺は先生と違ってログアウト出来ないんだよ。」
「あはは、安心したまえ。君以外ではまだ誘っていないしな。」
「まだ、だろ?はぁ、殺されなきゃ入りたいかな。」
「そうでなくっては。君に装備をあげた意味がなくなってしまうよ。」
「別に実はシステム外スキルで出せたりするんで。」
「それにはペインアブソーバーが効かないと言っていたじゃないか。」
「そうっしたね。あ、そういえばギルド名何ですか?」
「ああ、名前は『血盟騎士団』だ。」
「良いッスネ。そいじゃ、血盟騎士団副団長、ジンという事で。」
「ああ、よろしく頼むよ。」
2人の天才はここに、真の最強ギルド誕生を決めた。
どうでしたか?
血盟騎士団にはオリ主を投げ込んでみました。
どう?斬新でしょ?びっくりっしょ?
………まあ、後の展開次第ですね。
それでは、次は第五話で。
ありがとうございました。