ソードアート・オンライン Dragon Fang《リメイク版》 作:グレイブブレイド
俺の目の前に現れたのはキリさんとカイトさん、ザックさんの3人だった。
「キリさん、カイトさん、ザックさん……。どうしてここに……?」
「アルゴからお前がピンチだって連絡が来たんだよ。あとでアルゴに礼言っておけよ」
キリさんが俺の方に振り向いて笑顔で言う。
そういえば、俺が蘇生アイテムを手に入れるためにどんな手段も選ばなかったあの時もアルゴさんが俺を止めようとキリさんにお願いしたんだったな。
今回もあの時と同じくキリさんたちが助けに来てくれて凄く嬉しかった。でも、今回はそういうわけにはいかない。
「すいません……、今回は首を突っ込まないでくれませんか。これは俺自身の問題なんです。アイツを倒した後にアビスを殺すか、それともその前にここで俺が死ぬかなんです……」
強がって3人にそう言う。すると、3人の口が開く。
「リュウ、俺たちはアビスのことでお前に何があったのか知らない。ただ、あの時と同じようにお前を助けたい。そのためにここに来たんだよ」
「1人で何か危険なことに首を突っ込むくらいなら、少しは俺たちを頼れ」
「リュウ、前にオレにこう言っただろ。『プレイヤーは助け合い』だってな」
そして、ザックさんは俺に手を差し伸べてきて、カイトさんは回復ポーションを、キリさんは《ドラゴナイト・レガシー》を渡してくる。
俺はザックさんが差し伸べてきた手を掴み、カイトさんが渡してきたポーションで体力を回復させ、最後にキリさんから《ドラゴナイト・レガシー》を受け取る。
「ありがとうございます……」
「気にするなって。俺たち仲間だろ」
「そうだぜ」
キリさんとザックさんは微笑んでそう言う。微笑んでいる2人を見て俺も自然と笑みがこぼれた。俺には頼れる仲間や共に戦ってくれる仲間がいる。俺は1人じゃないんだ。
そう考えているとカイトさんの声がする。
「盛り上がっている中悪いが、今はアイツをなんとかしないといけないだろ」
カイトさんが視線を向けた先には白い巨人がいた。奴は今すぐにも俺たちを倒そうとゆっくり近づいてくる。
そうだ、今はあの白い巨人をなんとかしないといけない。
「アイツ、全身の皮膚が鎧みたいに硬くて全然攻撃がほとんど効かなくて……。ここの巨人はうなじ辺りが弱点ですが、そこを突くのも簡単じゃないです。俺たち4人だけで戦うのは最前線のフロアボスと戦う並に厳しいかと……」
「確かに見る限り、アイツ強そうだよな。オレたちの攻撃だってまともに喰らったはずなのにあまりダメージ受けてなかったぞ」
「だが、全身を覆うタイプの鎧でも構造上、鉄で覆えない部分がある。そこを重点的に攻撃すれば勝機はある筈だ」
「そしてどんなに強くても腕と脚は2本、目は2つ。鎧のつなぎ目を狙うぞ!」
俺、ザックさん、カイトさん、キリさんの順に言う。
その間にも白い巨人は俺たちに拳を振り下ろして来る。俺たちはバラバラになって回避。キリさんが白い巨人の注意を引き、その隙に俺とザックさんは左足の鎧の継ぎ目……岩みたいな硬い皮膚に覆われていない部分を攻撃する。
攻撃は効いており、HPゲージも先ほどよりも大きく削り取ることができている。
更にカイトさんがジャンプして白い巨人に攻撃を放とうとする。だが、白い巨人もこのままやられるわけにはいかなく、カイトさんを左手で捕まえ、握りつぶす。
「ぐわぁっ!」
「「「カイト(さん)!!」」」
カイトさんが握りつぶされてしまったと思った時だった。白い巨人の左手がバラバラにされ、赤いエフェクトとバラバラになった左手がポリゴンとなったものが飛び散る。その中からカイトさんが出て来る。
「そんなもので俺を殺せるつもりかっ!」
流石カイトさんだ。あんな状態から抜け出してダメージを与えることができるなんて。これで奴の左手は使い物にならなくなった。
白い巨人は左手をバラバラに刻まれたことで、悲痛な声をあげる。その隙に全員で硬直時間の短いソードスキルを全体の弱点に叩き込む。
1本のHPゲージを削り取るとともに、フィールドを徘徊している普通の巨人型モンスターが2体出現する。すぐにソイツらを倒すが、数分後には新たな巨人が出現する。
「HPゲージが減ると、取り巻きのモンスターが出てきてボスを倒すまでずっとリポップする仕組みかよ……」
そう嘆いた直後、キリさんの声が届いた。
「俺が取り巻きの巨人たちの相手をする!皆はその間に白い巨人を攻撃してくれ!」
「頼むぞキリト!ザック、リュウ!俺たちは集中攻撃で奴の右足から部位欠損させるぞっ!!」
「「はいっ!(ああっ!)」」
カイトさんの声に俺とザックさんは叫んで返事する。
「今だっ!!いくぞっ!!」
カイトさんの合図と共に俺たちは地面を蹴って駆け出した。
一番先頭にいたカイトさんが白い巨人の岩みたいな皮膚に覆われていない右足のひざの裏に目がけ、刀スキル5連撃《鷲羽》による斬撃を与える。
「スイッチっ!」
そしてカイトさんと入れ替わり、ザックさんが前に出る。槍スキル5連撃《ダンシング・スピア》を先ほどカイトさんが攻撃したところに放つ。
「スイッチっ!」
更にザックさんと入れ替わり、今度は俺が前に出る。片手剣スキルの《デッドリー・シンズ》をザックさんと同様にカイトさんが攻撃したところに放つ。計17連撃のソードスキルによる攻撃で、白い巨人の右足は膝から下の部分が完全に消滅した。
体勢を崩す白い巨人。俺たち3人はまだ攻撃を止めようとしない。硬直が解けると共に右手と左足の弱点部分を攻撃していく。
左手と右足を失い、右手と左足に大ダメージを負っている。これで白い巨人の動きを大方封じ込めたに等しい。
これで左足も部位欠損させてやれば、完全に動きを封じてあとは巨人型モンスターの弱点のうなじ部分にソードスキルを集中させて倒せる。そう思った時だった。
何故か、カイトさんがバラバラにした左手で拳を振るってきた。カイトさんとザックさんは避けられたが、俺は避けきれず、攻撃を少し受けてしまう。
「ぐはっ!」
殴られた衝撃に地面に転がる。少し攻撃を受けただけなのにHPは4割近くも失ってしまった。
「リュウ、大丈夫かっ!?」
「大丈夫ですっ!」
ザックさんに叫んで答えた途端、あるものが目に入った。それは先ほどカイトさんがバラバラにした左手が完全に元通りになっている。更に右足も傷口から蒸気みたいなものが上がって徐々に右足を再生させていく。
今まで相手してきたモンスターは部位欠損してもまた元通りに戻ることはなかった。だけど、コイツはバラバラにされた左手を回復させた。
「コイツ、部位欠損したところを回復させれるのかっ!?」
「上等だぁっ!」
ザックさんとカイトさんも白い巨人の部位欠損の回復に怯むことなく、立ち向かう。
2人の息の合った連係で白い巨人の硬い皮膚に覆われていないところを攻撃していく。HPも着実に減らしていっている。
だが、右足も完全に回復し体勢を立て直すと、カイトさんとザックさんに蹴りを入れてきた。
「ぐっ!!」
「ぐわっ!!」
「カイトさん!ザックさん!」
2人のHPは一気に大幅に減らされる。特にザックさんの方は先ほどまでのダメージも蓄積されてレッドゾーンへと突入している。
倒れている2人に更に左手で作った拳を振り下ろそうとする。
「させるかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
片手剣スキル《シャープネイル》を発動させ、攻撃を弾く。
白い巨人は少しよろけた程度だが、俺は体勢を崩してしまい、地面に倒れる。これで奴のHPゲージは残り1本となった。
だけど、この状況はこの展開かなりはまずいぞ。俺とザックさんはすでにHPがレッドゾーンに到達して、カイトさんは俺たちほどじゃないが半分くらいしかHPが残ってない。
今は比較的1番HPに余裕があるカイトさんが攻撃を食い止めている。このままじゃ、カイトさんのHPもレッドゾーンに到達するのも時間の問題だ。
そこへキリさんが前に出てきた。
「キリさんっ!?」
「取り巻きの巨人たちは同時に倒したから数分は出てこない!俺がアイツの攻撃を食い止めている間にお前たちは回復してくれ!!」
「食い止めるって、いくらキリさんでも俺たちが回復するまで1人は無茶ですよっ!!」
「大丈夫だ!!」
俺にそう言い、キリさんはメニューウインドウを開いて何かを操作する。それを完了させると白い巨人に向かって走り出す。
「カイト、スイッチっ!!」
カイトさんと入れ替わり、キリさんが前に出る。
それと同時にキリさんの背中にもう1本の剣が鞘に収まった状態で出現する。あの剣はリズさんに作って貰ったと言っていた青白い片手剣《ダークリパルサー》。キリさんはそれを左手で抜き取る。
そして、2本の剣で白い巨人が振り下ろしてきた拳を弾く。
白い巨人はそれでも怯むことなく、もう1度振り下ろして来る。
キリさんはそれを今度は2本の剣を交差して攻撃を受け止め、2本の剣が光りを纏って攻撃を弾く。
右手に黒い片手剣《エリュシデータ》、更に左手には青白い片手剣《ダークリパルサー》を持った状態でソードスキルを発動させたキリさん。その姿を見て、俺とカイトさん、ザックさんは驚く。
「に、二刀流……?」
SAOには二刀流のスキルなんて存在しない。でも、今キリさんは
「《スターバースト・ストリーム》」
キリさんがそう呟くと、絶叫しながら青白い光りを纏った左右の剣を連続で白い巨人に叩きこんで行く。
その間にも新たに出現した2体の巨人はキリさんを狙おうとする。だが、彼はソードスキルを発動させていて、奴らから避けることができない。
その2体の巨人はそれぞれ攻撃を喰らってよろける。
「お前たちの相手は俺たちだっ!!」
「こっちだっ!!来いっ!!」
体力を回復させたカイトさんとザックさんが1体ずつ巨人を迎え撃つ。
キリさんが放った《スターバースト・ストリーム》という未知のソードスキルによる攻撃を受けた白い巨人は、HPを3分の2近くも削り取られる。
すると、キリさんが俺に向かって叫ぶ。
「リュウ!トドメはお前がさしてくれ!このソードスキルを使ったら硬直時間が長いんだっ!カイトとザックが手が離せない中、トドメを刺せるのはリュウしかできないんだっ!!」
奴の弱点はうなじ部分。そこを攻撃出来れば、一気に勝負を決められる。だけど、空を飛ぶ手段のないこのゲームで、高所にあるうなじを攻撃するのはかなり難しい。赤い目の巨人や他の巨人は腕や足を部位欠損させ、体勢を崩すことでうなじを攻撃できた。白い巨人の場合、他の巨人より圧倒的に部位欠損の回復スピードが速いため、そこを狙えるのは恐らくこれがラストチャンスだろう。
もしも少しでも外れたりしたら……。
あの時も俺は自分の不注意で赤い目の巨人に捕まって、それを助けようとしたファーランさんとミラは死んでしまった。このことを考えて不安になってしまう。これで失敗したらまた同じことになる可能性もある。
戸惑っている中、3人の叫びが俺の耳に入ってきた。
「リュウ、お前には俺たちが付いているから大丈夫だ!!」
「さっきも言っただろ!俺たちを頼れってな!もう忘れたのか!!」
「俺たちを、自分の力を信じろ!!」
ザックさん、カイトさん、キリさんの順で叫ぶ。3人の声が耳に入ってくる。
ここで決めるしかない。仲間を守るためにも。
《ドラグエッジ》を強く握りしめ、地面を蹴り、白い巨人に向かって疾走する。疾走スキルを使って白い巨人の攻撃を軽々と避け、ウォールランで一気に壁を上って行く。白い巨人が俺を捕まえようと右手を伸ばしてきたが、片手剣スキル《ソニックリープ》で指を斬り落とす。そして、奴の右腕に着地すると、右腕を駆け上ってうなじへと接近する。
カイトさんとザックさんもそれぞれ刀と槍のソードスキルを使い、自分が相手していた巨人を倒す。
コイツらにとって俺たちプレイヤーは小さな虫けらにしか見えないかもしれない。だけど、その虫けらにも巨大な敵に立ち向かうだけの強大な力があるってことを忘れないことだな。
片手剣スキルを完全習得した俺はあのソードスキルを使う。片手剣最上位スキル《ノヴァ・アセンション》。《ドラグエッジ》の刃に青い光りが纏う。
「ウォォォォォッ!!」
渾身の10連撃を白い巨人のうなじに叩き込む。HPはあまり減ってないが、7連撃目を与えた時には白い岩みたいな皮膚は砕け散り、鎧に覆われていないところと同じ皮膚が剥き出しとなる。そこへ残りの3連撃が叩き込まれると、先ほどより多くHPを削り取っていく。
「「「行けえええええええええぇぇぇぇぇっ!!」」」
「セイヤァァァァァァァァッ!!」
そして、最後の一撃が振り下ろされ、残りのHPを全て削り取った。白い巨人は断末魔を上げ、ポリゴン片となって消滅する。
俺は奴がいたところへと着地する。それから数分間、俺たちは沈黙したままこの場に立ち尽くしていた。
白い巨人を倒した俺たちは、第45層の主街区と《巨大樹の森》の間にある巨人から街を守るように形成されている高さ20メートル近くにもなる石造りの壁の上にいた。壁の上には関所の近くにある階段で上れるようになっており、そこからの絶景は中々のものとなっている。
そこで、キリさんたちにアビスのことを大方説明する。
「そうか。リュウの仲間が死んだのはアビスが関わっていたのか。オレたちの時もそうだったが、アイツらにとって人の命を奪うことはゲームや暇つぶしみたいなものなんだな。改めてそれを思い知ったぜ……」
「俺とザックは仲間を殺した奴らはとは一応決着を付けたが、お前はアイツとの決着はまだ付いていないってことか。まあ、俺たちもこれで決着を付けたかハッキリとは言えないが……」
俺とは違う方法だが、ラフコフに仲間を殺されたカイトさんとザックさんがそう言う。俺たちは仲間を殺したずっとアイツらのことを許すつもりはないだろう。こんなことを考えているとキリさんが話しかけてきた。
「なあ、リュウ」
「どうしたんですか?」
「リュウはアビスとまた何処かで会った場合はどうする気なんだ?牢獄に送るのか、それとも……」
キリさんは最後まで言うことができなかった。しかし、最後になんて言おうとしていたのかはわかる。
「あ、悪い。これは聞くとヤバかったな。実は俺もそのことで悩んでいるんだ……。ソニーは投獄させたが、PoHとはまだ決着が付いてないからな……。正直俺にもその答えはわからなくて……」
「俺もキリさんと同じくその答えはわからないです……。それにこんなことはあまり考えたくないですね……」
少し間を置き、言葉を紡ぐ。
「でも、アビスやPoHが好き勝手しないようにするためにも、この世界を早く終わらせたいっていうのはハッキリわかります。ファーランさんとミラ、そして
すると、キリさん、カイトさん、ザックさんの口が開く。
「そうだったな。俺たちが攻略組として戦っているのはゲームクリアのためだったよな」
「ああ。でないと死んだアイツらに申し訳ないからな」
「下の層にいるオトヤやリズ、多くのプレイヤーたちのためにもオレたちが頑張らないと……」
3人が言い終えたところで、俺たちは黙って壁の上からの絶景を眺めていた。
そんな中、俺はあることを思い出す。
「ところでキリさん、あの2本の剣で戦っていたスキルは何なんですか?」
「言わなきゃダメか?」
「そりゃそうですよ」
俺だけでなく、カイトさんとザックさんも知りたいという顔をしてキリさんが言葉を待っている。
「エクストラスキル《二刀流》だ。だけど、出現条件は分からない。1年ほど前にスキルウィンドウを開いたら《二刀流》のスキルがあったんだよ……」
「そんなエクストラスキルは聞いたことねえし、情報屋の情報にも載ってないからそれは《ユニークスキル》じゃないのか?」
ザックさんが言った《ユニークスキル》という単語に俺たちは驚きを隠せなかった。
エクストラスキルは出現条件があり、それを満たすことで出現するスキルのことだ。例えば、カイトさんやクラインさんが使う刀のスキルは曲刀のスキルを上げることが出現する仕組みとなっている。このようにエクストラスキルは複数のプレイヤーが習得できる。
一方でユニークスキルは、習得できるのは1人だけしかいない。《血盟騎士団》のヒースクリフ団長が持つ《神聖剣》もその1つだ。キリさんと同じ片手剣使いの俺が片手剣スキルを完全習得したのに関わらず、出現しないとなれば《二刀流》もユニークスキルに含まれていてもおかしくない。
キリさんは恐らく、他のプレイヤーたちにこのスキルの存在を知られ、妬まれるのが嫌で今まで隠してきたんだろう。前に
そんな中、カイトさんが口を開いた。
「キリト。お前がそのスキルを公前で使いたくない気持ちはわかる。だが、それがいずれ今回のように必要となるときは間違いなくやって来る。それはお前も分かってるだろ」
「それに何かあった時はオレたちがフォローしてやるから安心してくれ」
「もしかすると、キリさんと同じようにユニークスキルを隠し持っている人がいるかもしれませんし、これからユニークスキルが出現するっていう人もいてもおかしくないですよ」
「…ああ、そうだな!」
アインクラッドも現在最前線である第74層も入れて残りは26層。残りは4分の1ほどであるが、上の階に行くほどモンスターも強力になって戦いも激しさを増していく。でも、この世界を早く終わらせるためにも俺たちの戦いはまだまだ続くことになるだろう。その中で俺たちは何のために戦うのか、今回の一件を通し、改めて考えることができた。
色々と詰め込みましたが、リュウ君、キリト、カイト、ザックの4人と白い巨人との戦闘、そしてキリトの二刀流の披露という第74層のフロアボス戦の前日談でした。
実はオリキャラのオトヤや攻略組プレイヤーであるアスナも戦闘に参加させたかったのですが、攻略組ではないオトヤにはこの場は危険過ぎる、アスナにはここでキリトの二刀流を見せるわけにはいかないという理由で登場させませんでした。そして、ヒロインたちにリュウ君の戦闘描写を見せれなかったのが残念です(涙)
ちなみにリュウ君たちが連続でスイッチを繰り返して攻撃するところはオーディナルスケールの連続スイッチのシーンを見て思いつきました。
キリトが二刀流を使ったのは、いくらこの4人でもあの白い巨人を倒すのは難しい、リュウ君たちが危ないと判断したためです。普通ならここでオリキャラがユニークスキルやエクストラスキルを使用するということになりますが、リュウ君にはあえてそれらは持たせず使わせませんでした。このことに関してはフェアリィ・ダンス編やゲーム版で取り上げたいと思います。
次回もよろしくお願いします。