ソードアート・オンライン Dragon Fang《リメイク版》 作:グレイブブレイド
この間、リアルの方で色々あって書く意欲がなくなってましたが、無事に投稿することができてよかったです。松本梨香さんの『Go! Now! ~Alive A life neo』の歌詞にある「今にもあの痛みに心が折れそうでも、案外思ってるより僕らはずっと強いものだぜ」のところには本当に励まされた気分になりました。
リーファ/直葉の声を務めている竹達彩奈さんとエレンの声などを担当している梶裕貴さんと結婚したことには驚きました。おめでとうございます。
リメイク版ファントム・バレット編第2話になります。
2025年12月7日 GGO内・荒野フィールド
今ではすっかり廃墟と化した旧時代に建てられた高層建築物が点在する荒野。その上空に広がる空は太陽が傾き始めてオレンジに染まっている。後一時間もすれば夜になるだろう。
俺は同じスコードロンのメンバーたちと共に、ターゲットであるターゲットのスコードロンを待ち伏せていた。戦闘に備えて《M4カービン》と《ベレッタ 92》のチェックをしていると、メンバーの1人である短機関銃を腰にぶら下げた男……ギンロウがぼやく声が耳に入ってきた。
「おいダインよう、ほんとに来るのか?ガセネタじゃねぇのかよ?」
ダインと呼ばれたこのスコードロンのリーダーは、愛用しているアサルトライフルに弾丸を詰めながら答えた。
「奴らのルートは俺自身がチェックしたんだ、間違いない。どうせモンスターの湧がよくて粘ってるんだろう。そのぶん分け前が増えるんだ。文句言うなよ」
「でもよぉ、今日の獲物は先週襲った連中なんだろう。警戒してルートを変えたってこともあるんじゃねえのか?」
「モンスター狩りトップスコードロンっていうのは何度襲われても、それ以上に稼げればいいと思っているのさ。俺たちみたいな対人スコードロンには絶好のカモだ。アルゴリズムで動くモンスターみたいなもんだよ。プライドのねえ連中だ」
正直言うとダインのやり方が気に入らない。文句の1つでも言ってやりたかったが、今ここで同じスコードロン内で言い争うになると面倒だと思い、ダインたちの会話を黙って聞いていた。
「けどよぉ、連中が何か対策を立てているかもしれねえだろ?対人用の実弾銃が用意しているとかよ」
「モンスター用に光学銃ばっかり揃えている奴らが、たった1週間で対人用の実弾銃をたくさん用意出来るわけないだろ。精々支援火器を一丁仕入れるぐらいが関の山だ。それに、そいつはGGO1のスナイパーが潰す。作戦に死角はねえよ。なあ、《シノン》」
ダインに聞かれた俺の隣に座っている水色の髪の少女……シノンはマフラーに埋めた顔を少し動かし、頷いた。
「ま、そりゃそっか。シノンの遠距離狙撃がありゃあ優位性は全く変わらねえや!まぁもしも何か起こった時は俺がバッチリフォローしてやるからよ」
ギンロウはサブマシンガンを持ち、カッコつけて構える。そして、四つん這いでシノンに近寄ってきた。
「でさぁ、シノっち~。今日この後時間ある?俺も狙撃スキル上げたいんで相談に乗ってほしいなーなんて。それに良いガンショップも見つけたんだ~。ついでにお茶でもどうかな~?」
この様子だと完全にシノンに色目を使っているようだな。
何だかクラインを見ているようで呆れてしまう。どうして俺の周りにはこういう奴らがいるんだか。
「……ごめんなさい、ギンロウさん。今日はリアルでちょっと用事があるから」
困り気味の様子を見せるシノン。
GGOはALOと比べ、圧倒的に女プレイヤーが少ない。仮にいたとしてもまさに女兵士といったようなアバターばかりで、シノンのような小柄で華奢なアバターはなおさらだ。
シノンは女兵士のようなアバターを希望していたこともあり、GGOを始めた当初はアカウント削除をしようとキャラを作り直そうとしていた。だが、シノンをこのゲームに誘った友人が「勿体無い!」と強硬に主張して阻止。その結果、後戻りできないところにまでレベルを上げ、このアバターのままでプレイしている。
だが、このような姿のアバターだから男プレイヤーから厄介な申し出は時折あり、俺が割って入って阻止したことも何度かある。
「そっかー、シノっちは、リアルじゃ学生さんだっけ?レポートかなんかかな?」
「……ええ、まぁ」
シノンは俺のコートをそっと掴んできた。流石にこれ以上はと思い、俺はギンロウを威圧するかのように言い放つ。
「おい、いい加減にしろ。シノンが困っているだろ。それにリアルの話を持ち出すな」
「何だよ、カイト。いつもいつもシノっちへの誘いを邪魔してよぉ……」
すっかり不貞腐れてしまったギンロウは、他のメンバーのところへと戻って行った。するとシノンが俺にそっと声をかけてきた。
「ありがと、カイト。助けてくれて」
「別に。ただギンロウが鬱陶しくてやっただけだ」
「それでも私は嬉しかったよ」
そう言ってシノンはマフラーで再び口元を隠す。シノンの頬が少し赤くしているように見えたが、気のせいだろう。
「来たぞ」
崩れかけたコンクリート壁の穴から双眼鏡で偵察をしていスコードロンのメンバーが声をあげる。
「ようやくお出ましか」
そう言ってダインは双眼鏡を受け取り、敵の確認を始める。
俺も持っていた双眼鏡を取り出し、敵の方を見る。
「確かにアイツらだ。人数は7人……先週より1人増えてるな。光学系ブラスターの前衛が4人。大口径レーザーライフルが1人。それに実弾銃……ミニミが1人、狙うならコイツからだ。最後の1人はマントを被ってて、武装が見えないな」
最後の1人が気になり、双眼鏡を取り出してマントのプレイヤー見る。そんな中、ギンロウが声をあげる。
「マントだって?噂の《デスガン》じゃねえのか?」
「まさか、そんなもん存在するわけないだろ。多分、アイツはSTR全振り型の運び屋だな。稼いだアイテムやら弾薬やエネルギーパックを背負ってるんだ。武装は大したこと無いだろ。戦闘では無視していい」
ダインはそう言うが、俺にはあのマントのプレイヤーがただの運び屋には見えなかった。そのことがどうしても気になり、ダインに意見する。
「いや、狙うならマントの奴からの方がいい」
「何故だ?大した武装もないだろ?」
「本当にそうだと言い切れないだろ」
「私もカイトの意見に賛成するわ。それに、あの男は不確定要素だから気に入らないからね」
シノンは俺の意見に賛同してくれる。
「それなら、あのミニミの方が不安要素があるだろ。あれに手間取ってる間にブラスターに接近されたら厄介だぞ」
確かにダインの言う事も間違ってない。光学銃の対策として俺たちには《対光学銃防護フィールド発生器》がある。だが、それは距離が近づくにつれて効果は薄くなり、接近されれば敵に圧倒されてしまう可能性だって十分ある。
結局、ミニミ持ちから狙撃することになり、マントの男はその次に可能だったら狙撃するという結果になった。
「おい、喋ってる時間はそろそろないぞ。距離2500だ」
偵察していた奴がダインから返却してもらった双眼鏡を除いて言った。ダインは頷き、俺と他のアタッカーの方を見る。
「よし、俺たちは作戦通り正面のビルの影まで進んで敵を待つ。シノン、状況に変化があったら知らせろ。狙撃タイミングは指示する」
「了解」
シノンは短く答え、再びライフルのスコープに右目を当てた。
「行くぞ」
ダインがそう言い、俺たちはシノンを残して持ち場へと急ぐ。その時、ライフルのスコープに右目を当てながらシノンが俺に声をかけてきた。
「カイト、頑張ってね」
「ああ。シノンお前もな。期待してるぞ」
そう言い残し、高台の後方から滑り降りていく。
配置に着くとすぐに攻撃できるよう、《M4カービン》をスタンバイする。ダインは全員配置に付いたのを確認すると、シノンに無線で知らせる。
『位置に着いた』
『了解。敵はコース、速度ともに変化なし。そちらとの距離400。こちらからは1500』
『まだ遠いな。いけるか?』
『問題ない』
『よし、狙撃開始』
『了解』
『頼むぜシノン』
ここでシノンとダインの通信は終わり、辺りは緊迫した空気に包まれる。
この数秒後、ターゲットとなっていたミニミ持ちのプレイヤーはポリゴン片となって消滅。
奴の持っていたミニミはその場に落ちた。
これを見ていた俺は、改めてシノンの狙撃の腕、そしてアイツが持つ銃の威力は凄いなと思った。
シノンが持つ銃は《PGM・ウルティマラティオ・へカートⅡ》という、現実世界では
シノンの話によると、この銃は今から3ヶ月前にGGO内にある首都《SBCグロッケン》の地下にある最高レベルの危険度を持つダンジョン奥深くに迷い込み、そこで遭遇したボスモンスターと何時間もかけて戦った際に手に入れたものだという。
敵は仲間がやられたことに動揺し慌てている。だが、マントを被った男だけは慌てた様子を見せることはなく、シノンがいる方を凝視していた。
シノンは続けてマントの男にも放つが、マントの男は《弾道予測線》のおかげもあって軽く横にずれて回避。
『第一目標
『了解。シノンはその場に待機。ゴーゴーゴー!!』
ダインの掛け声と共に、俺たちは走り出す。
敵のスコードロンが光学系ブラスターを放ってくるが、防護フィールドのおかげで俺たちへのダメージは0に等しいものとなっている。
俺と何人かのメンバーは途中で瓦礫の陰に一旦身を隠し、様子を伺うことにした。
最前線を走っていたギンロウは、射程距離まで来るとサブマシンガンを構えて敵に目掛けて撃ち始め、1人を倒すことに成功し、すぐ側の岩陰に隠れた。敵をすぐに1人倒したことですっかり余裕を見せていた。
俺もギンロウに続いて敵を倒そうと更に前に出ようとした時、最後尾を歩いていたマントの男が身を纏っていたマントを剥ぎ取った。
よく見てみると、奴が背負っていたのは、アイテム運搬用のバックパックではなくて重機関銃だった。
名前は確か《GE・M134ミニガン》。簡単に言ってしまうとガトリング砲だ。本来あれは、ヘリコプターなどに取り付けて使い、7.62ミリ弾を秒間100発言う狂気じみた速度で撃つものだ。
ミニガンと予備の弾丸を合わせるとかなりの重量となっている筈…。そうか、敵のスコードロンが来るのが遅かったのは、あのミニガン使いの過重状態のペナルティに合わせて移動していたからだったのか。俺ら前にいたギンロウに大声で叫ぶ。
「ギンロウ、今すぐ逃げろっ!!」
『はっ?何慌てているん……うあわああああああっ!!」
直後、凄まじい銃声が響き渡り、弾丸の雨をまともに受けたギンロウは断末魔を上げて消滅した。
このままではマズイと思った俺は急いで後ろの方にある物陰に後退しようとする。だが、今度は違うところから俺に2本の《弾道予測線》が向かってきた。
それに気が付いて横に回避した途端、数発の弾丸が俺の横をかすめる。
俺は《弾道予測線》来た方に《M4カービン》の銃口を向けて応戦する。しかし、俺が撃った銃弾は簡単にかわされてしまう。
「敵は
ソイツは白い中折れハットと白いスーツを着用しているハードボイルドという言葉が似合う中高年の男だった。両手にはサイズが大きめの黒い拳銃が二丁握られていた。
あの銃は《スカルマグナム》。殺傷能力が高いだが、その分重量が高くて片手で扱うのは難しいと言われている拳銃だ。
あの格好にそれを二丁同時に扱える奴となると
ここは一旦引くしかないと思い、持っていたグレネードを白いスーツの男に目掛けて投げつける。数秒後、グレネードは爆発。この隙に俺は奴の元から全速力で逃げた。
なんとか廃墟ビルディングまで辿り着き、そこにあるコンクリートの壁に隠れていたダインたち、そして後方にいるはずのシノンと合流することができた。だが、状況はいいものではなかった。この状況の中、ダインが呟いた。
「奴ら、用心棒を呼んでやがった。あのミニガン使いは《ベヒモス》っていう、北大陸を根城にしているマッチョ野郎だ。カネはあるが根性のねぇスコードロンに雇われて、護衛のマネごとなんかしてやがんだ」
「用心棒か。それなら、あのミニガン使いだけじゃないぞ」
「どういうことなんだよ、カイトっ!?」
「ベヒモスの他に《スカル》もいたんだよ。お前も知っているだろ?」
俺の口から出たスカルという言葉にダインだけでなく、この場にいた全員が顔色を変える。
スカルとは白いスーツの男のプレイヤー名だ。奴は一流の二丁拳銃使いと言われ、前回のBoBではベスト5に入ったほどのプレイヤーだ。スカルもたまに用心棒の仕事を引き受けているとは噂で聞いたことあるが、まさかここで出会うことになるとはな。
あの2人を雇ったということは、奴らは俺たちをこの場で完璧に叩き潰すつもりなのだろう。
すると、シノンはここにいる全員に聞こえるだけのボリュームで言う。
「このまま隠れていたらすぐに全滅する。スカルの方はともかく、ミニガンはそろそろ残弾が怪しいはず。全員でアタックすれば派手な掃射は躊躇うかもしれない」
「無理だ。スカルだけじゃなくてブラスターも3人残ってるんだぞ! 突っ込んだら防護フィールドの効果が……」
「ブラスターの連射は実弾銃ほどのスピードじゃない。半分は避けられる」
「無理だ!突っ込んでもミニガンにズタボロにされるか、スカルに狙われるだけだ。……残念だが、諦めよう。連中に勝ち誇られるくらいなら、ここでログアウトして……」
「今ログアウトした所で、逃げられる訳じゃない」
シノンの言う通り、今ログアウトしても逃げられるわけではない。
ALOでも言えることだが、圏外であるここでログアウトしても、数分間アバターは残る。依然として敵の攻撃の対象になり得る。低確率で、武器や防具のランダムドロップも発生することだってある。
「なんだよ、ゲームでマジになんなよ!どっちでも一緒だろうが、どうせ突っ込んでも無駄死にするだけ……」
「なら死ね!」
すっかり戦意喪失しまっているダインに、シノンはダインの首元を掴んで叫んだ。
「せめて、ゲームの中でぐらい、銃口に向かって死んで見せろ!」
普段から冷静でいるシノンがこんな感情的になるのは珍しいことだ。
「3秒で良い、ミニガンの注意を引きつけてくれれば、私がヘカートで始末する。二手に分かれて、左右から一斉に出る。この間に、スカルが来たら片方がスカルの相手をして時間を稼ぐ」
「わ、わかった」
1人の仲間がつっかえながらもどうにか応え、残り2人も頷いた。だが…
「いや、スカルは俺1人で何とかする」
「カイト、一人で大丈夫なの?」
「ああ。スカルは
シノンも始めはダインたちと驚いた表情を見せていた。だが、俺が最後に言ったことを聞いてから少し間を開けて俺に笑みを見せる。
「じゃあ、スカルの方はあなたに任せるわ」
「ああ。お前たちも絶対にあのミニガンを倒せよ」
「ええ」
最後にシノンと短い会話を交わし、俺はスカルがいると思われる方へと走っていく。
廃墟ビルディングがなくなる前にあるコンクリートの壁に一旦身を寄せ、荒野の方を見渡す。すると、岩陰からタバコの煙が上がっているところが目に留まった。
「戦闘中にもかからわずタバコをふかしているってことは、あの男にはかなり余裕があるってことか。面白い」
俺は笑みを浮かべ、メニューウィンドウを開き、《M4カービン》の代わりに鍔が銃身になっている銃剣を新たに装備する。
これは《無双セイバー》。鍔の後部にあるスイッチを引くことで弾を数発装填し、その後に前部にあるトリガーを引くことで強力な弾丸を発射できる。更に高い切れ味を持つ刃で接近戦でも敵と戦うことができるという武器だ。重火器メインのGGOでは接近戦用の武器は接近する前にやられてしまうことが多く、無双セイバーのようなものは使い勝手が悪いと言われている。
だが、《SAO》の頃からずっと刀を使ってきた俺には何も問題はない。むしろ扱うなら銃よりも刀の方がいいくらいだ。
鍔の後部にあるスイッチを引き、弾丸を数発補充する。
「よし、行くか!」
コンクリートの壁の陰から出るとAGIパラメータ支援を全開にし、猛ダッシュする。身を隠そうなどとはもう思っていない。
俺の気配を察知したスカルも岩陰から出てきて二丁のスカルマグナムの銃口を俺に向ける。
「あんな武器で挑んでくるとはな……」
そう言ってトリガーを二丁同時に引き、銃声が上がって銃口から俺に目がけて弾丸が放たれる。
俺は弾道予測線を見切り、1発目は横に軽く動いて避け、2発目は無双セイバーで斬った。
「何っ!?」
今の俺を見たスカルは一瞬驚きの表情を見せつつも、すぐに二丁のスカルマグナムを連射。対して俺は的確に避けつつ、無双セイバーの刃で防いだり、斬っていく。無双セイバーの刃と弾丸がぶつかり合う度に火花を散らしていた。
俺とスカルの距離は徐々に短くなっていく。それでもスカルは焦る様子は見せず、適格に連射をし続けていた。
避け切れなかった弾丸が数発左腕に命中するが、俺は無双セイバーのトリガーを引いて応戦する。放たれた5,6発の内2発の弾丸がスカルの脇腹に命中し、相討ちとなる。
初めて俺の攻撃を受けたスカルは一瞬だけ怯んだ。
チャンスは今しかない。
俺は地面を蹴り、刀スキル《緋扇》を再現して上下に素早く斬り分けてから 最後に一拍をおいてから突きを繰り出した。
斬撃をまともに喰らって倒れるスカル。数秒後にはアバターも消滅するだろう。
「やるな、兄ちゃん。楽しかったぜ……」
「ああ、俺も楽しかったぞ、スカル」
スカルは満足したというような表情をし、この場から消滅した。
俺とスカルの戦いが終了したことを確認すると、シノンたちが戦っている方を振り向いてみる。先ほどまで聞こえていた銃声や爆音がしないということは、向こうでも決着がついたようだ。最後に聞こえた銃声からすると、どうやら勝ったのはシノンみたいだな。
俺は無双セイバーを片手に持ち、シノンがいる方へと歩き出した。
シノン押しの皆さん、お待たせしました。ついにリメイク版でもシノンを登場させることができました。シノンはこの章から主要キャラの仲間入りになります。
そして、最近リメイク版ではMORE DEBAN状態だったクールなイケメンのカイトさんが登場。旧版を見てくれていた方は知っていると思いますが、この章ではカイトさんがリュウ君に負けないくらい活躍させたいなと思っています。余談ですが、今回の話でカイトさんに伝説の死亡フラグのセリフである「時間を稼ぐのはいいが、別にアレを倒してしまっても構わんのだろう?」を言わせたかったのですが、このセリフを言うのは
敵として登場したのはダブルの鳴海荘吉さん……ではなくスカルという二丁拳銃使い。旧版では地獄兄弟のカブトの矢車と影山でしたが、銃使いとして荘吉さんの方が合うなど様々な理由があってリメイク版ではこのように変更させていただきました。最終的にカイトさんの咬ませ犬になってしまいましたが、映画とか原作を見ると彼が少しでも活躍できそうな場があったので、見せ場を作りたいなと思っています。
次回もよろしくお願いします。