ソードアート・オンライン Dragon Fang《リメイク版》   作:グレイブブレイド

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ついに本作も5日前に3周年を迎えることができました。ここまで来られたのは読者の皆さんの応援があったからです。ありがとうございます。本来なら3周年記念として、これまでの振り返りとしてそーどあーと・おふらいん的なものをやりたかったのですが、難しくて断念してしまいました。楽しみにしてくれた皆さん、申し訳ございません。ですが、いつか私にそれを書けれたらやりたいなと思っています。これからも頑張っていきたいなと思います。

あまり関係ないですが、グリスのVシネマを見てきました。笑いのあるシーンもありましたが、それ以上に熱くてカッコいいシーンもあったので、あっという間の1時間でした。DVDがレンタルされたらまた見たいくらいです。そして主題歌の『Perfect Triumph』がカッコよかったです。これも早くフルで聞きたいなと思いました。


第5話 銃の世界へ

菊岡さんとの会談から一週間後の土曜日。予定通りGGOにログインする場所が用意することができたということで、その場所へとバイクと走らせる。

 

ケータイの地図アプリのナビに従いながら、やって来たのは千代田区にある大きな都心病院だった。バイクを駐車場の端にあるバイク置き場に停める。脱いだヘルメットを片手に持ち、病院の入り口前まで向かい、カズさんが来るのを待つことにした。数分程で彼はやって来た。

 

「よ、お待たせ」

 

「じゃあ、行きましょうか」

 

ロビーにある受付で簡単な手続きを終えて、メールに記載されている入院病棟三階の指定された病室へと向かう。最中、カズさんが俺にこんなことを聞いてきた。

 

「なあ、リュウはスグにはGGOに行くっていうことは話したか?」

 

「いいえ……」

 

「そうか……。まあ、話さなかったのが正解だろ。スグもアスナみたいにお前のことを絶対に引き止めると思うからな。それに、話さなかったのは俺も行くってことがバレるからだろ?」

 

「カズさんにはバレてましたか」

 

「まあな。そのためにも早く終わらせてアバターをALOに戻そうぜ」

 

「ですね」

 

こんなことを話している内に、病室へと辿り着いた。ドアをノックし、「失礼します」と言って開ける。

 

「おっす!桐ヶ谷くん、お久しぶり!そして君が橘君だね。私は安岐ナツキ、よろしくね!」

 

俺たちを出迎えたのは、ナースキャップの下の長い髪を一本の太い三編みにまとめ、その先端に白い小さなリボンをつけた長身の女性看護師だった。

 

「ど、どうも、ご無沙汰してます」

 

「橘龍哉です、今日はよろしくお願いします」

 

女性看護師……安岐さんと軽くあいさつを交わすと、安岐さんはいきなり両手を伸ばし、カズさんの肩から二の腕、わき腹あたりをぎゅうぎゅうと握った。その後、俺にも同様のことをする。

 

「おー、桐ヶ谷君けっこう肉ついてきたねぇ。橘君はちゃんと肉ついているけど、桐ヶ谷君はまだまだ足りないよ、ちゃんと食べてる?」

 

「食べてますよ!それより、どうして安岐さんがここに?」

 

「あの眼鏡のお役人さんから話を聞いてるよ。なんでもお役所の為に仮想……ネットワーク?の調査をするんだって?まだ帰ってきて1年も経ってないのに大変だね。それで、リハビリ中だった桐ヶ谷君の担当だったあたしに是非モニターのチェックをして欲しいって言われて、今日シフトから外されたんだ。看護師長とも話がついているらしくてさ。流石、国家権力っていう感じだよねー。とりあえず、またしばらくよろしくね、桐ヶ谷君。橘君も」

 

「こ、こちらこそ」

 

「よろしくお願いします」

 

安岐さんが手を差し出してきて、俺とカズさんは彼女と握手を交わす。

 

「あの眼鏡のお役人さんだけど、外せない会議があって来られないから、伝言預かってきてるんだよ」

 

そう言って、安岐さんは俺たちにメモを渡してきた。

 

『報告書はメールで頼む。諸経費は任務終了後、報酬と併せて支払うので請求すること。追記、美人ナースと個室で一緒だからといって若い衝動を暴走させないように』

 

最後の追記のところでイラッと来て、今度会ったら文句の一つでも言ってやろうと心に決めた。メモを持っていたカズさんは握りつぶし、ジャケットのポケットに放り込む。

 

「今度アイツに会ったら、須郷モドキって言ってやってもいいかな?」

 

「言ってもいいと思いますよ……」

 

普段の俺なら止めた方がいいと言うところだが、菊岡さんに若干苛ついていることもあって今回はカズさんに同意する。

 

彼より早く冷静になった俺は安岐さんに言った。

 

「あの、早速ログインしたいんですけど……」

 

「それなら準備できてるよ」

 

2つのベッドが並んでいて傍にモニター機器が並んでいるところに案内される。真新しいアミュスフィアも2人分用意されている。

 

「じゃあ脱いで、桐ヶ谷君、橘君」

「「は……はい!?」」

 

安岐さんの発言に俺たちは戸惑ってしまう。

 

「電極、貼るから。桐ヶ谷君は入院中に全部見ちゃったし、橘君だって入院中に他の看護師さんに見られちゃったんだから赤くならなくていいよー」

 

「全部だけは、勘弁して下さい……」

 

「上だけでいいですか……?」

 

安岐さんも察してくれたらしく、上だけ脱ぐことにしてもらった。

 

俺たちは上に来ているものを脱ぎ、ベッドに横になる。そして上半身に数箇所に電極をペタペタ貼られていく。アミュスフィアにも心拍モニター機能はついているが、万が一のためのことを考え、これまで使うことにしたんだろう。

 

ログインするための準備を全て終えると、アミュスフィアを頭に被り電源を入れる。

 

「それじゃ行ってきます」

 

「多分、4〜5時間ぐらい潜りっぱなしだと思いますが」

 

「はーい。2人の身体はしっかり見ておくから。安心して行ってらっしゃい」

 

「は、はい……」

 

「よろしくお願いします」

 

そう言って、俺たちは横になって目を瞑る。

 

「「リンク・スタート!」」

 

和人さんと同時にコマンドを唱えると、意識を肉体から解き放っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を開けた場所は、薄く赤みを帯びた黄色い空が広がっていて、メタリックな高層建築群が空高くへ向けてそびえたっているところだった。地面も土や石ではなく、金属のプレートで舗装されている。SF系のゲームということもあり、アインクラッドやアルヴヘイムのようにファンタスティックな街並みとは大きく異なっていた。下調べした情報によると、GGOの世界は最終戦争後の地球を舞台としているらしい。

 

背後には、初期キャラが出現するであろうドーム状の建物があり、メインストリートらしき広い通りの脇にはぎっしりと怪しげな店が並んでいる。行き交うプレイヤーたちも屈強な姿をした男性プレイヤーが多く、殺伐とした雰囲気が漂っている。仮に女性プレイヤーがいたとしても女性兵士のように強そうな人が多いだろう。

 

近くを行きかうプレイヤーたちを見ている内に、この世界での自分の姿がどうなっているのか気になり始めた。

 

「そう言えば、この世界の俺の姿はどうなっているんだろう?」

 

GGOを始めるのに、新規アカウントではなく、ALOで使用している《インプ・リュウガ》のキャラデータを《コンバート機能》を使用して始めた。

 

コンバート機能は、あるゲームで育てたキャラが持つステータスを、別のゲームに移動できるシステムだ。そうすることで、初めから初期よりも強いキャラでゲームを始められる。しかし、コンバートすると元の世界で手に入れたアイテムやお金がなくなり、元の世界でのキャラデータは消滅してしまう。そのため、俺とキリさんはアイテムのほとんどを、イグドラシルシティにあるエギルさんの店の保管庫に預けてもらい、終わったらALOに再コンバートする予定だ。

 

また、外見もアイテムと同様に引き継ぐことができないため、新たにランダムで姿が生成される。どんな姿になっているのか気になり、自分の容姿を確認しようと近くにあるミラーガラスへと近寄る。

 

ガラスに映っていたのは、やや癖がある長い黒髪をポニーテールにし、左目の下に泣きぼくろがあるなど多少違いはあるも元々の俺とあまり変わりない顔立ちをした少年だった。

 

「これがGGOでの俺の姿か。顔は元々の俺とあまり変わりないけど、髪型が違うだけでも思っていたより印象が変わるんだな」

 

自分の姿を確認していると、誰かが後ろから話しかけてきた。

 

「なあ、もしかしてリュウか?」

 

「あ、はい。もしかしてキリさんで……」

 

キリさんの方を振り向くが、彼のアバターを見て言葉を失ってしまう。

 

振り返った方にいたのは、肩甲骨辺りまで滑らかに伸びている黒髪を持つ、透き通るような白い肌に大きい瞳をしたこの世界に似合わない可愛らしい顔をした少女(?)だった。

 

「へえ、リュウのGGOの姿はこんな感じか。悪くないと思うぜ」

 

キリさんはまだ自分の姿に気が付いていないようで呑気に笑っている。

 

「なあ、俺の姿はどうなっているんだ?何か、ちょっと身長が縮んだ気分なんだけど……」

 

「そ、それは……」

 

「どうしたんだ?何で言いにくそうにしているん……って、な……なんだこりゃぁぁぁぁっ!?」

 

俺が見ていたミラーガラスで自分の姿に気が付いたキリさんは、一気に驚きの表情へと変える。

 

「やっぱりこうなったか……」

 

ショックを受けている少女……キリさんを見て本当にご愁傷様ですと思う。そんな中、背後から俺たちに1人の男性プレイヤーが声をかけてきた。

 

「おおっ、お兄さんとお姉さん、()()()()で運がいいね!そのアバター、M2000番系とF1300番系でしょ!レアだね~、その2つ滅多に出ないタイプなんだよ。どう、今ならまだ始めたばっかだろうしさあ、アカウントごと売らない?二メガクレジット出すよ!」

 

「「ぶっ!」」

 

男性プレイヤーの口から出た『カップル』という単語に思わず吹き出してしまう。

 

「ちょっと待って下さい!俺たちカップルじゃないですっ!!」

 

「俺、男なんだっ!あとそういう気も一切ないからっ!!」

 

俺とキリさんは慌ててカップルを否定する。

 

「じゃ、じゃあ……アンタのはM9000番系かい!?す、すごいな、それなら四、いや五メガ出す。売、売ってくれ、ぜひ売ってくれ!!」

 

俺のもレアなアバターのようだが、キリさんのアバターは更にレアなものらしい。

 

「えっと……俺たち、初期キャラじゃなくてコンバートなんだ。ちょっと金には替えられない、悪いね」

 

「コンバートなら仕方ないか。じゃあ、もしも気が変わったら連絡してくれ」

 

男性プレイヤーはそう言って、キャラ名、性別、所属ギルド名などが書かれた透明なカード型のアイテムを俺たちに渡して去って行った。

 

隣にいるキリさんはどんよりとした暗い空気に包まれるほど、かなり落ち込んでいた。しかも、俺に泣き付いて……。

 

「うっ、うっ……。何で俺だけこんな姿に……」

 

「あの~キリさん。俺に泣き付いてくるのは、ちょっと止めてくれませんか……?」

 

「お前はまだまともな姿だからいいだろ!こんな姿になった俺を慰めてくれよ!」

 

「ですから……」

 

先ほどから近くを通り過ぎていく男性プレイヤーたちは、キリさんのことを女だと勘違いしているようで、俺を「リア充爆発しろ」と言うかのように睨み付けていく。

 

自分の彼女の兄とカップルと間違えられる経験をしたのなんてこの世できっと俺だけだろうな…。

 

これをリーファに見られたら浮気と誤解されるどころか、変な疑惑をかけられそうだ。そしてリズさんやアルゴさん辺りには、未来の義兄弟で禁断の恋だとからかって来るに違いない。

 

「最悪だ……」

 

俺はまた何処かの物理学者みたいにそんなことを言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

キリさんを慰めた後、『バレット・オブ・バレッツ』というGGOの最強プレイヤーを決める大会にエントリ―するため、とりあえず総督府に向かうことにした。

 

だけど、渋谷スクランブル交差点のように大勢のプレイヤーが行きかうところを通り抜けようとした際に、キリさんとはぐれてしまう。急いでキリさんを探そうとするが、中々見つけられず、街の中をさまようことになった。

 

オマケに、このSBCグロッケンという都市はダンジョンのように複雑な構造となっており、メインメニューから呼び出した立体マップを見てみるが、今どこにいるのかわからない始末だ。

 

(完全に迷ってしまったな…)

 

誰かに聞こうと辺りを見回すと、やさぐれた雰囲気を漂わせている2人組の男が、少し離れたところにある階段に腰掛け、黒い革ジャンを着た『兄貴塩』、『弟味噌』と書かれたカップ麺らしいものを食べている姿があった。だが、直感的にあの2人には近づかない方がいいと思い、すぐにこの場から離れて他のプレイヤーを探す。

 

少し進んだところで、1人のプレイヤーを見つけ出すことができた。何故かそのプレイヤーの後姿を見た時、 何処かで見たことがあるような気がした。だけど、今はそんなこと気にしている場合ではなく、小走りに駆け寄って話しかけた。

 

「あの、すいません……」

 

「何だ?」

 

振り向いたのは、俺より少し年上に見える男性だった。明るめの茶髪の髪をした大人びた雰囲気をし、一言で表すとクールなイケメンで、どう見ても見覚えのある顔だった。

 

「えっ!?カイトさん……?」

 

「確かに俺はカイトだが、どうして一度もあったことのないお前が俺のことを知っている?見たところ初心者のようだが?」

 

カイトさん(?)は俺を警戒してみてくる。

 

(そうか、姿が俺の知っているカイトさんに似ているだけで中身は全くの別人かもしれない。でも、話し方や雰囲気からして俺の知っているカイトさんと共通するところがいくつもあるんだよな。試しにちょっと聞いてみるか。)

 

「あの、ALOで赤と黒のロングコートを着たサラマンダーのアバターで武器は刀を使っていますよね?」

 

「どうしてGGOでALOの俺のことを……」

 

この反応からしてやっぱり俺の知っているカイトさんだ。

 

「やっぱり!カイトさん、俺ですよ、俺!リュウガ……リュウですよっ!SAOからずっと青いフード付きマントを羽織っているあの……」

 

俺の話を聞いて、カイトさんは気が付いた反応を見せる。

 

「青いフード付きマント……。もしかしてお前リュウなのか?」

 

「はい!わかってもらえましたか!?」

 

「ああ。そういえば顔も確かにリュウっぽいしな」

 

 

 

 

移動しながら、菊岡さんの依頼や死銃のことは伏せて事の顛末を話した。

 

「そいつはとんだ災難だったな」

 

「はい。でも、まさかこんなところでカイトさんに会うなんて……。GGOをやっていたことも今初めて知りましたよ」

 

「俺がGGOをやっていることはザックにしか話していなかったからな」

 

「カイトさんはALOの時とあまり姿が変わっていませんけど、もしかしてコンバートしているんですか?」

 

「いや違う。コイツは別のアカウントで作ったヤツで、偶然ALOの俺と同じ姿になっただけだ」

 

「まあ、そのおかげで俺もすぐにカイトさんだってわかったんですけどね」

 

新たにゲームを始める時にランダムでキャラの容姿が生成されるため、こんな偶然はほとんどない。カイトさんはかなり運がよかったと言ってもいいだろう。

 

「俺も総督府に向かうところだったから案内するぞ。それに、キリトも総督府を目指しているっていうなら、闇雲に探すよりそこを目指した方が見つかる可能性があるだろ」

 

「そうですね」

 

「だが、その前にお前に聞いておきたいことがある」

 

「聞いておきたいこと……ですか?」

 

「そうだ。キリトはともかく、お前がコンバートしてまでGGOを始めるなんて明らかにおかしいだろ。何があった?」

 

やっぱりカイトさんには隠せないか。いくら誤魔化したところで彼には通用しないと思い、先ほど話さなかったことをカイトさんに話す。

 

菊岡さんからの依頼で、GGOで死銃……デス・ガンと名乗るプレイヤーによって、ゼクシード、うす塩たらこ、ガイというプレイヤーたちが殺害された思われる事件を調査するため、ここにやって来たということを。

 

「なるほどな。あの胡散臭い国家公務員からの依頼か。死銃……デス・ガンの存在や奴らが死んだことは単なる噂程度しか思っていなかったが、まさか本当のことだったとは」

 

「だけど真相はまだ謎だらけで……」

 

「そう言うことなら、俺も協力するぞ」

 

「気持ちは有難いんですけど、奴が本当にゲーム内で殺したプレイヤーをリアルでも殺せる力があったら……」

 

「そんなことで俺が引き下がると思うか?それに、GGOの経験者がいた方がいいだろ」

 

この様子からしてカイトさんは絶対に引くことはないだろう。

 

「ありがとうございます、カイトさん。でも、万が一命に関わるようなことになったら無理だけしないでください」

 

「ああ」

 

この殺伐とした世界で謎だらけの死銃の調査をするのに、カイトさんが協力してくれるのは凄く心強い。キリさんと合流したら、このことを話さないとな。

 

「総督府に行って大会にエントリーするのも大事だが、まず装備品を集めないとな。いいガンショップを知っているから、まずはそこに行くぞ」

 

カイトさんに案内されて、ダンジョンのような構造をしている街の中を歩き始めた。




リュウ君のGGOでのアバターは、に普段のリュウ君(fateのジーク君)と刀剣乱舞の大和守安定を合わせて2で割ったような姿としました。アリシゼーションのアニメで追加されたGGOでの戦闘シーンを見てリーファと揃ってポニーテールというのも見てみたいなと思った私がいました。

そして旧版と同様に男の娘キリト……通称キリ子とカップルと見間違えられるリュウ君。このネタは旧版でも好評でしたので、リュウ君には可哀想だと思いつつもリメイク版でもやりたいなと思っています(笑)。でも、リュウ君とキリ子のカップルも案外悪くないと思うんですよね(笑)

色々と災難続きのリュウ君でしたが、GGOでカイトと出会って協力者に。オリキャラ最強の彼が加わったことで、世界樹を目指していた時と比べてリュウ君たちの戦力はかなり上がっているでしょう。

次回もよろしくお願いします。

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