ソードアート・オンライン Dragon Fang《リメイク版》   作:グレイブブレイド

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お待たせしました2020年になって最初の投稿になります!

リズ「GGOで最強ガンナー決定戦の第3回BoBが開催した。リュウとキリトとカイトの3人も大会にすることを知ったあたしたちは、皆で集まってALOで観戦することとなった」

シリカ「3人を探す中で、あたしたちはライブ中継に映る奇妙な3人組を目撃。その3人はアスナさんたち元攻略組のメンバーからラフコフのプレイヤーだということを聞かされる」

オトヤ「この中で唯一元SAOプレイヤーではないリーファは、ラフコフの存在やリュウのかつての仲間たちの死の真相を知り、動揺を隠せずにいた」

アスナ「これはただ事ではないと思う私たち。そして、私はキリト君とリュウ君の依頼主に連絡を取りにログアウトした。って、何で今回は私たちがあらすじ紹介しているの?」

リズ「ここ最近あたしたちの出番が少ないからに決まっているでしょ。このままだと本家でメインヒロインだったアンタも【MORE DEBAN】村に入村決定よ」

アスナ「うっ……。それはマズいわね。まさか私がこうなるなんて……」

オトヤ「僕なんか主要人物のオリキャラたちの中で唯一入村しちゃっているんですよ……」

シリカ「【MORE DEBAN】村はいつでも入村歓迎です!では、GGO編第12話どうぞ!」


第12話 ラフコフの残党

死銃(デス・ガン)による4人目の犠牲者を出してしまった。しかも、俺の目の前でだ。

 

何もできなかった自分の無力さとゲーム感覚で人の命を奪う死銃(デス・ガン)に対する怒りに震える中、シノンさんの掠れた呟きが耳に入ってきた。

 

「あいつ……他のプレイヤーをサーバーから落とせるの……?」

 

何とか怒りを抑えつつ、シノンさんの呟きに答える。

 

「いいえ、そんな生温い力じゃないですよ……。あのボロマントは、殺したんです。ペイルライダーを……ペイルライダーを操っていた人を……」

 

「何冗談言っているのよ。そんなことできるわけ……」

 

シノンさんが言い終える前に俺の口が開く。

 

「できるんですよ。何せ、アイツは死銃……デス・ガンですから……」

 

「デス・ガン?それって、撃たれたプレイヤーは二度とログインしてこないっていう妙な噂の?」

 

「はい。アイツは何かしらの方法でプレイヤーを本当に殺害しているんです。実際に《ゼクシード》と《薄塩たらこ》と《ガイ》の3人は、少し前に死体で発見されてて……」

 

俺たちが話をしている間に、死銃と仲間の2人は鉄橋の陰へと姿を消した。すぐに出てくるだろうと思っていたが、10秒経っても奴らは出てこなかった。

 

不審に思っている中、3回目のサテライト・スキャンを行うことを知らせるアラームが鳴りだす。

 

「こっちの方は私が確認しておくから、リュウはそのまま橋の方を監視してて」

 

「あ、はい……」

 

言われるがまま橋の方を監視していると、後ろの方からシノンさんが驚いた様子で声を上げた。

 

「これはどういうことなの?」

 

「どうかしたんですか?」

 

「プレイヤーの数が3人足りない。この短時間に移動するのは絶対にありえないはずだわ」

 

俺もシノンさんが開いたマップを見て確認してみるが、あの場にはペイルライダーに倒されたダインというプレイヤーしかいなかった。何処かに移動したのかと周辺も見回すが見つからなかった。

 

「あの3人がどうやって姿を消したかわからない以上、むやみに探すのは危険だわ。それよりも、ここにいる2人と合流するのがいいみたいね」

 

シノンさんが指さしたところには、カイトさんとキリさんの名前があった。

 

「あの2人もあなたと同じようにペイルライダーを追っていたなら、あの様子を見ていただろうし、早く行きましょ」

 

「はい」

 

シノンさんと一緒にキリさんとカイトさんがいる方へと走っていく。ちょうど中間地点のあたりまで来たところで、反対側の方から2人がこちらに走って来ているのが見えた。

 

「キリさん、カイトさん!」

 

「リュウ、シノン!2人とも無事でよかった」

 

「はい。でも、犠牲者をまた1人出してしまって……」

 

そのことに悔いて拳を強く握っていると、キリさんが俺の肩に右手を置いた。

 

「そんなに自分を責めるな。俺たちも見ていたけど、何もできなかったんだ。今は奴らにどう対抗するか考えようぜ」

 

「キリさん……」

 

キリさんに励まされ、俺はさっきのことを話した。話し終えるとカイトさんが俺に訪ねてきた。

 

「つまり、あの3人は橋の陰に隠れてから、一切姿を見せなかったんだな」

 

「はい。でも、どうやって姿を消したのかはわからなくて……」

 

「そうか。やっぱり、川に潜って移動したとしか考えられないな」

 

「川に潜って移動したってどういうことですか?」

 

そう聞くとカイトさんは簡潔に説明する。

 

スキャン時に水中にいれば居場所を特定されないみたいで、死銃(デス・ガン)はそれでサテライト・スキャンから逃れたのではないのかという。

 

ちなみに、キリさんは川の中に潜ってペイルライダーを追い、川から上がってきたところを敵だと勘違いしたカイトさんに発砲されて焦ったという。シリアスな空気を破壊するような出来事に少々呆れるも、今はそれはさておき死銃(デス・ガン)のことを話し合うことにした。

 

「あの中にいた算盤みたいなもので何かをカウントしてた奴は間違いなく《ソニー》だろう」

 

「やっぱりそうですか……」

 

ラフコフの幹部の1人、ソニー。奴はSAOでも自分やメンバーが殺害したプレイヤーの数を赤と黄色の玉が着いた算盤でカウントするという悪趣味をしている男だ。

 

だけど今の奴の名前は何なのかはわからない。候補者はさっき殺害された《ペイルライダー》を除くと《銃士X》、《エイビス》、《ビーン》、《スティーブン》の4人。

 

この中の誰がソニーなのか考えていると、キリさんが声を上げた。

 

「100%そうだってまだ言い切れないけど、《ビーン》っていう奴がソニーかもしれない」

 

「何でソニーがビーンだって思うんですか?」

 

「俺、思い出したんだよ。討伐戦でアイツが『自分の名前はソニー・ビーンから由来している」って言っていたのを……」

 

ソニー・ビーンって前に少し聞いたことがあるな。確か昔スコットランドに実在したかもしれないという殺人鬼のことだったか。奴は一族を率いて洞窟に身を隠して付近の街道を通った旅人を殺害。金品を奪い、更には殺害した人間の肉を食っていたとされている。最終的に一族全員は捕まって処刑され、事件は解決したという。

 

キリさんの《ソニー》=《ビーン》と言う推測は、合ってる可能性が高いと言ってもいいだろう。

 

すると、カイトさんがキリさんに問いかける。

 

「キリト。お前が昨日、接触した二人組のうちの1人は俺に興味を持っていた感じだったんだよな?」

 

「ああ。その内の1人は目の前にいる俺じゃなくて、お前のことを聞いてきたからな」

 

これを聞いてカイトさんはある確信をする。

 

「昨日からずっと考えていたが、ソイツは《ザザ》……《赤目のザザ》だ」

 

《ザザ》という名前にも聞き覚えがある。ザザはエストックの使い手でラフコフの幹部の1人だ。そしてバロンのメンバーを殺害した。カイトさんにとっては因縁が深い相手だと言ってもいい。

 

「となると、残る1人もラフコフの上位の幹部の可能性が高いな。だけど、いったい誰なんだ?」

 

残っているラフコフの上位の幹部プレイヤーは3人。ザザの相棒で毒ナイフ使いの《ジョニー・ブラック》、リーダーの《PoH》、そしてサブリーダーの《アビス》だ。

 

この3人の中の誰かである可能性が高いが、有力な情報がないため誰なのかはハッキリとはわからない。一番可能性としては同じく幹部の ジョニー・ブラックだが、 PoHや アビスの可能性だってある。

 

仮にアビスがいた場合、俺は奴と戦って倒すことができるのか。

 

そう思っている中、シノンさんが俺たちに恐る恐る話しかけてきた。

 

「ねえ、3人して何話しているのよ……」

 

SAOやラフコフのことを知らないシノンさんは、俺たちの話にすっかり置いて行かれている状態で、カイトさんが代表して彼女に謝った。

 

「悪い。奴らは本当に俺たちと因縁がある相手でな……」

 

「…………。カイト、あなた達ってやっぱりあのゲームに……」

 

シノンさんは、俺たちの話を聞いて、俺たちがSAO生還者(サバイバー)だと察したみたいだ。だけど、俺たち3人は誰も黙り込んで答えようとはしなかった。シノンさんも聞いていけないことを言ってしまったことに気が付き、「ゴメン」と言ってこれ以上何も聞いてこなかった。

 

「シノン、俺たちはあの3人を追う。奴らがどうやって殺人を行っているかわからない以上、お前はあの3人に絶対に近づくな」

 

「でも……」

 

「お前も見ただろ。あの中にいた1人が持つ黒い拳銃でペイルライダーを撃って殺したのを。1発でも撃たれたら本当に殺されるかもしれないんだぞ」

 

カイトさんはシノンさんを巻き込むわけにはいかないと説得する。だが……。

 

「カイトが何と言おうが、私も一緒に行くわ。こんな危険な状態で1人でいるよりはあなた達と一緒にいた方が安全でしょ?」

 

この様子だとカイトさんが何を言ってもシノンさんは付いてくるだろう。なんかキリさんと2人で世界樹に行こうとした時にリーファに呼び止められた時みたいだな。

 

カイトさんもこれ以上何を言っても無駄だと思い、「ったく…」と呟いてシノンさんに向かって言った。

 

「わかった。一緒に来るなら覚悟を決めろ」

 

「ええ、わかっているわ」

 

最初はキリさんと2人で死銃(デス・ガン)を追っていたが、まさかカイトさん、更にはシノンさんまでも加わることになるとはな。まあ、敵が3人もいる以上、こっちにも仲間が増えたのは心強いが。

 

これ以上被害者が出る前に、奴らが現れる可能性が高いところを探すことにした。シノンさんによると、死銃(デス・ガン)はスナイパーだから障害物の少ないオープン・スペースは苦手。残された場所からもっとも奴らが現れる可能性が高いところは、都市廃墟エリアだと考えられた。そして急いで川沿いを進み、都市廃墟エリアへと向かった。

 

 

 

 

 

都市廃墟エリアへやって来た俺たちだったが、死銃(デス・ガン)たちと遭遇することはなかった。途中で追い抜いたと考えられたが、キリさんが川を警戒して見ていたため、それはないと結論できた。だとしたらもうこのエリアにいるのは間違いない。

 

次のスキャンまでの間に、狙撃から逃れるために建物内に隠れ、《ペイルライダー》と《ビーン》を除く候補者の名前から死銃(デス・ガン)が誰なのか話し合うことにした。

 

初めに声を発したのはシノンさんだった。

 

「あのさ、この《銃士X(ジュウシエックス)》が死銃……デス・ガンなんてことないからしら?」

 

「どうしてなんですか?」

 

俺の問いにシノンさんは答えてくれた。

 

「《ジュウシ》 をひっくり返して《シジュウ》……《デス・ガン》。《X》は《クロス》で、あのボロマントがやっていた十字を斬るジェスチャー……。でも、流石に安易すぎよね」

 

「キャラネームはほとんどが安易だから、その可能性は十分あるだろ」

 

「ああ。俺もキャラネームは本名のモジリだしな」

 

シノンさんに続くように、カイトさん、キリさんの順に言う。

 

話し合っている内に4回目のスキャンが行われた。急いで片っ端から光点をタップし、名前を確認していく。この中に俺たちが探している《ビーン》と《銃士X》の名前があった。そして《銃士X》の近くに《リリコ》というプレイヤーがいた。

 

「今ここに《銃士X》がいるってことは、シノンさんの言う通り、奴が死銃(デス・ガン)で間違いないでしょう。そして2人目のターゲットは恐らく《リリコ》というプレイヤー……」

 

「だったらリココが死銃(デス・ガン)の射程に入る前に早く止めないと……」

 

「だが、 ビーン……ソニーの方も放っておくわけにはいかない」

 

「だったらソニーの方には俺とリュウが行く。カイトとシノンは 銃士Xの方を頼む」

 

「こっちも二手になるってことか。わかった、こっちは俺たちに任せろ」

 

「2人とも気を付けて下さい」

 

「あなた達もね」

 

最後に全員で拳をぶつけ合い、二手に別れて移動する。

 

 

 

 

 

目的地へ向かう最中、俺はキリさんにこんなことを聞いた。

 

「キリさん。あの時、橋の上にソニーやザザと一緒にいたもう1人って誰だと思います?」

 

「俺もそれが気になっていたんだよ。スティーブンかエイビスのどっちかとは思うけど、正体が誰なのかはまだ……」

 

有力な情報がないから、キリさんもわからないか。今わかっているのは少なくともラフコフの誰かということくらいか。

 

「まあ、どっちも今は近くにいないから、まずは俺たちが今追っている2人の相手をすることに専念しようぜ」

 

「そうですね……」

 

走り続けること数分。俺とキリさんがやってきたのは、都市廃墟エリアの片隅にある廃倉庫だった。

 

「確かここだったな」

 

「はい。さっきマップにはここに奴の名前がありました」

 

入り口付近に横転しているトラックの陰に隠れ、双眼鏡を取り出して廃倉庫の様子を伺う。2階部分にある割れた窓ガラスの奥に、動く人影と白い布切れみたいなものが見えた。

 

「いました!」

 

「本当か?」

 

キリさんも俺が指さした方を双眼鏡で確認する。

 

「俺たちが持っている銃で狙撃することはできないですし、待ち伏せて出てきたところを倒します?」

 

「いや、ここで待ち伏せても向こうが狙撃してきたり、さっきみたいに知らないうちに逃げられるかもしれない。侵入して奇襲をかけた方がまだよさそうだな」

 

「なら、別のところから侵入しましょう」

 

俺たちは倉庫の裏手に回り、シャッターが半分上がっている入り口から倉庫内へと侵入する。

 

廃倉庫の中は、古くなって使われなくなったフォークリフト、錆び付いたコンテナや角缶に壊れた木箱などが至るところに放置され、端から端までを見通すことはできない。オマケに窓から夕陽の光が僅かしか入ってないため、薄暗い状態だ。

 

何かトラップが仕掛けられたり、ソニーが攻撃してくるんじゃないのかと思い、武器を手に持ち進んでいく。

 

廃倉庫を進み続けること数分が経った時だった。

 

「予定通り、獲物が2体引っかかったな」

 

突然、何処からか男の声が耳に入ってきた。

 

ソニーに気づかれてしまったのかと思い、俺たちは各々の武器を手に取る。

 

そして10メートル先にじじっと光の粒が幾つか流れ、空間を切り裂き、そこから黒いポンチョで身を隠している男が姿を現す。明らかにソニーとは違う奴だった。

 

「久しぶりだな。《黒の剣士》キリト、そして《青龍の剣士》リュウガ。お前たちにまた

会えるなんて思ってもいなかったよ」

 

この話し方、PoHでもジョニー・ブラックでもない。

 

ーー間違いない…《奴》だ!

 

俺は背筋が凍るような思いをしながら、だが同時にマグマのような怒りを思い出しながら、胸の奥から言葉を絞り出した。

 

「……お前……アビスか…!」

 

「お前がその名前を憶えててくれて嬉しいぜ、《青龍の剣士》。でも、今の俺は《エイビス》。《Abyss》ていう単語は《アビス》だけじゃなくて《エイビス》とも読めるんだよ」

 

エイビスがアビスだったのか。でも、さっき確認した時はエイビスは発見することができなかった。なら、奴は……奴らはどうしてサテライト・スキャンに見つかることがなかったんだ。俺だけでなく、隣にいるキリさんもそう思っているだろう。

 

すると、アビスは俺たちの疑問に答えるように話し始めた。

 

「お前たちには特別に教えてやるよ。俺たちはあるアイテムを使ってサテライト・スキャンから逃れることができるんだよ。これを用意してくれたザザには後で礼を言っておかないとな」

 

まるで友達と話しているかのような口ぶりだ。今にも爆発しそうな怒りを抑える中、キリさんが怒りが籠った声でアビスに問いかける。

 

「お前たちの目的はなんだ?どうして、死銃(デス・ガン)なんて名乗ってプレイヤーを現実世界でも殺すんだ?」

 

アビスは数秒間考えてこう言った。

 

「アイツらがどう思っているかは知らないが、俺としてはちょっとした退屈しのぎくらいしか思ってないぜ」

 

その言葉にとうとう怒りを抑えきれなくなった俺は、ホルスターからイクサカリバーを抜き取り、アビスの顔の真横をめがけて発砲。弾丸は奴の後ろにあった木箱に命中した。

 

「ふざけやがって……。そんな理由で人を……ファーランさんとミラを殺したっていうのかっ!!」

 

更にもう1発撃とうした時、キリさんが俺の左腕を掴んで静止させる。

 

「リュウ落ち着け!今挑発に乗れば、アイツの思う壺だ」

 

「キリさん……」

 

キリさんのおかげで何とか冷静さを取り戻す。

 

「あーあ、久しぶりに殺し合いができると思ったのによ。まあ、いいや。今はその前にやっておくことがあるからな」

 

すると、アビスはハンドガンを取り出し、何故か上に銃口を向けて発砲。バンッと銃声が倉庫内に響き渡る。

 

コイツは何がしたいんだと思っていると、黒いボディに青いサイバーチックなラインが走る近未来的なデザインをしたベンツが、脆くなっていたところの壁が破壊して倉庫内に入り、アビスの隣に停車する。運転席のドアが開いて中から、黒いニット帽を深く被り、白の布で顔の下半分を隠した男が出てきた。

 

男が姿を現した瞬間、隣にいるキリさんが声を上げた。

 

「お前はソニー!」

 

「また会ったな、黒の剣士……」

 

白の布で顔の下半分を隠した男……ソニーは呟くようにそう口にする。

 

「来るのが早くて助かったぜ、ソニー」

 

「人に囮役をさせておいて、今度は用意した車を取りに行かせるとは……。人使いが荒い人だ……」

 

「悪い悪い、久しぶりにコイツらと話がしたくてな。お前の獲物の黒の剣士は盗らないから安心してくれ」

 

アビスはソニーと話し終えると、今度は俺たちに向けて数発撃ってきた。俺たちは寸前のところで避けて地面に転がる。この隙にアビスとソニーはベンツに乗り込んだ。

 

「これは《ネクストトライドロン》。戦闘にも特化している未来の自動車っていう設定なんだぜ。お前たちには特別にコイツの威力を見せてやるよ」

 

「いくぞ… Start Our Mission」

 

『OK…』 

 

すると、ボンネットの上にホログラムでできた砲撃機関が現れる。

 

「ヤバい!リュウ、逃げるぞ!」

 

「さあ、地獄を楽しみな」

 

アビスがSAOの頃から使っていた決め台詞を口にした直後、砲撃機関銃から連続して光弾が放たれた。

 

周りにあるフォークリフトや資材に光弾が命中し、周囲にいくつもの爆炎が上がる。

 

俺とキリさんはその中を全速力で走って入り口へと向かう。

 

倉庫内にある【DANGER】の文字が書かれているドラム缶が積まれたところに光弾が命中した瞬間、大きな爆炎が起こった。

 

「うわああああああっ!!」

 

「ぐわああああああっ!!」




この1か月忙しかったり、ちょっとスランプになったりで投稿が遅くなってしまいました。今回の話はスランプ中に書いたものなので後日修正する可能性もございます。
宣伝になってしまいますが、この間にR18版の投稿しました。

去年の暮れにアンダーワールドにシノンがソルスとして参上しましたよね。春から始まるアンダーワールド大戦の2クール目の初回には彼女が登場することを期待しています!それまでにウォズに祝いの準備をしてもらわないといけませんね(笑)。そしてリュウ君にはクローズエボルに変身してもらって、奴に必殺技のオンパレードを叩き込んでもらいたいです(黒笑)

去年の秋ごろから、アリシゼーション編でリュウ君が暴走したり、厄災的力を手にしそうなど、リュウ君を心配する声をいくつも頂いているんですよね。かという私自身も、自称プロテインの貴公子とは名前や青いドラゴン繋がりで嫌な予感を連想してしまってますが、同時にリュウ君も彼のように希望になることを信じています。

そして今朝のゼロワンでイズが不破さんにゴリラ発言したシーンは爆笑しました(笑)

遅くなりましたが今年もよろしくお願いします。

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