神の子と生きる   作:ユキノスケ

9 / 9
どうも、ユキノスケです!またまた更新が遅くなってしまってすみませんm(_ _)m
結局更新ペース上げるとか言っておきながら全然上がってなかった…

題名にもありますが、今回で一旦、このシリーズには区切りをつけたいと思います。



それでは本編、どうぞ!


最終話ー終結ー

荒れ狂う大気。大地は常に震え、ただならぬ緊張が走る。

 

「…」

 

「…」

 

互いに睨み合う。どちらが先に出てもおかしくない状況。

 

「シャアア!!」

 

先に動いたのは『魔剣ダークネス』。力を一気に解放し、龍雅との距離を詰める。

しかし、

 

「────」

 

『魔剣ダークネス』が剣を振り下ろした場所に龍雅の姿は無かった。

 

かわりに、なにかに気づいたのか、『魔剣ダークネス』は空を見上げた。そこには『神剣ライトニング』にかなりの聖属性の力を込めた龍雅の姿があった。

 

「速い!」

 

迅から賞賛の言葉が出る。

 

「はっ!」

 

繰り出したのは直接攻撃ではなく、波動を使った中距離攻撃だ。

 

ガギィィィィィ!!

 

それを守ろうとする『魔剣ダークネス』。龍雅の斬撃の規模は相当のものだろう。

そして、胴がガラ空きになった敵に、

 

「せいやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

三条流剣術『風廻斬』を決める。

 

「グギャアァァァァァァァ!!」

 

呻き声を上げる『魔剣ダークネス』。しかし、それだけで龍雅の攻撃は終わらない。

 

「おりゃああああああああああ!!」

 

横移動、上下移動を駆使し、全方向から斬撃を加えていく。

とうとう、龍雅の攻撃に耐えられなくなったのか、『魔剣ダークネス』は膝まづいた。

 

「終わりだ」

 

光の力を集中させ、最後の1振りを放とうとした刹那、

 

ギュオオオオオオオ!!

 

『魔剣ダークネス』を中心に渦ができ始める。

 

「きゃあああああ!」

 

雪が悲鳴を上げる。そのまま吸い込まれそうになるが、

 

「はっ!!」

 

龍雅の風魔法で結界を生み出し、なんとか力の奔流の影響を受けない空間を作ることに成功した。

 

「なんだ…?」

 

その渦は、徐々に消えていき、生まれ変わった『魔剣ダークネス』が現れる。

 

「あれは…」

 

その場にいた全員が驚きを隠せずにいた。

なぜなら、『魔剣ダークネス』が龍雅とまったく同じ姿をしていたからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんであんなことが…」

 

迅は疑問を抱いた。

そこで口を開いたのは龍雅だった。

 

「これはあくまで噂だと思っていたんだが…」

 

一呼吸おいて、

 

「『魔剣ダークネス』には複写(トレース)能力があるらしい」

 

「具体的にはどこまで複写できるんだ?」

 

「能力すべてらしい」

 

すなわち、

 

「龍雅の消滅剣閃も…?」

 

「そういうことだ」

 

つまり、相手の消滅の力が暴走した場合、過去の龍雅と同じように、すべてを消滅させてしまう恐れがあるのだ。

 

「早く止めないとまずいな…」

 

龍雅は呟いた。

 

「龍雅…!」

 

心配そうな声音で話しかけてきたのは雪だ。

 

「本当に大丈夫なの?」

 

その問いかけに、龍雅はしっかりとした眼差しで、

 

「これは俺が片付けるべき問題だからな…」

 

そう一言かけた後、

 

「えっ…?」

 

龍雅は雪の頭に手を置いた。

 

「見守っててくれ、必ず、みんなを守ってみせるから」

 

その時、龍雅の覚悟を悟ったのか、雪は少し黙り込んでから、

 

「約束…だよ…」

 

消え入りそうな声で言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「随分と俺の姿に似てるんだな…」

 

雪との会話をした後、龍雅は『神剣ライトニング』を納刀した状態で『魔剣ダークネス』と対峙する。

 

…消滅剣閃が使えるとなるとな…

 

自身の技は自分がよく分かっている。一番の課題である消滅剣閃は消滅剣閃でしか防ぐことは出来ないだろう。

 

…そして、あの構えは…

 

『魔剣ダークネス』は武器を日本刀のように形を変え、腰だめの姿勢をとっていた。その構えは単なる抜刀ではなく、『偽刀斬』と酷似していた。

 

「行くぞ!!」

 

「クシャアアアアアアア!!」

 

互いに全力で突進する。

 

ブォン!!

 

『魔剣ダークネス』が繰り出したのは予想通り『偽刀斬』だった。それを予測した龍雅は2人がぶつかる直前、もう一度地面を蹴り、真上に飛んだ。

 

「おおおおおおおおお!!」

 

空中から体を回転させながら一閃。しかし、その斬撃は防がれてしまう。

 

「シャア!!」

 

こうなると、空中にいる方が圧倒的不利。そのまま力で吹き飛ばされてしまう。

 

「がああああああああ!」

 

龍雅は高層ビルに激突し、そのまま中まで飛ばされる。しかし、それだけでは終わらない。

 

キュイイイイイン!

 

『魔剣ダークネス』が消滅剣閃を波動にしてこちらに飛ばした。それに気づいた龍雅は、

 

「やああああああああ!」

 

同じく消滅剣閃で相殺。その力の奔流に乗じて、ビルから脱出する。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

龍雅は酷く疲れていた。雪からの刺突、その前の『神聖石像』との交戦の傷も完全に癒えてはいない。

 

「クシャア!!!」

 

更に『魔剣ダークネス』はこちらに休む暇さえ与えてくれない。

 

ギン!ガギィ!バキィ!

 

「くっ…!」

 

それどころか、どんどん斬撃の威力、狙い、速さが向上していく。龍雅は気圧されそうになるが、

 

「やあああああ!」

 

相手の斬撃を飛んで躱し、脚を振り上げ顎を蹴る。

 

「グゥ?!」

 

仰け反った瞬間を龍雅は逃さない。相手が瞬時に体勢を前に持ってくることを予想。再び跳躍し、

 

「はぁ!」

 

ガラ空きの脳天に一撃を入れる。

 

「グギャア!?!」

 

あまりの衝撃で、斬られた後、地面でバウンドするように飛ばされる。

 

「…くっ…?!」

 

吹き飛ばしたのも束の間、一瞬でまた距離を詰められてしまう。

 

「グルゥア!!」

 

『魔剣ダークネス』の横薙ぎを真正面から受ける事を強いられる。

 

ガキィィィィィ!!

 

その斬撃は長い金属音を生じた。みるみるうちに龍雅は後退させられていく。

 

「っ!!」

 

必死に地面に足をつけるが、とうとう堪えきれなくなり、地面と体が水平になるように飛ばされてしまう。

 

「キシャア!」

 

完全に浮いた龍雅に上から超高速で移動し、『魔剣ダークネス』は斬撃を繰り出そうとする。しかし、龍雅も黙ってはやられない。

 

「おおおおおおお!!」

 

剣の具現化を一時的に解き、両手で一瞬だけ地面を捉え、そこを軸として両足を『魔剣ダークネス』の腹に入れる。

 

「ゴガァ!?」

 

虚を突かれたのか、『魔剣ダークネス』は一気に上空へと吹き飛ばされる。

その後、龍雅は首跳ね起きの容量で飛翔。剣を具現化し空中で前転を行い切りつけ、一時的に空中で『魔剣ダークネス』の動きを止めたあと、『墮追斬』を叩き込む。

 

ズガアァァァァァン!

 

そのまま『魔剣ダークネス』は地面に落下、巨大なクレーターを穿った。

 

「グ…ガ…」

 

もはや立つことすら出来なくなった『魔剣ダークネス』。とうとう最後の一撃を放つ時が来た。

 

ヒュイイイイン…

 

龍雅は元の『神剣ライトニング』の形に戻す。その刀身は徐々に神々しい光を帯びていく。

 

「終わりだ…」

 

そして、龍雅は己の全身全霊を込めて、消滅剣閃に光の波動を重ね剣の波動を放った。

 

「グゴアアアアアアアアアアア!!!」

 

そして、視界がカッと強い光で包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュオオオオ…

 

「はぁ…はぁ…っぁ…」

 

龍雅の体から完全に力が抜け、『神剣ライトニング』が手から落ちる。

 

「うっ…」

 

そのまま龍雅も落下していく。しかし、その落下は途中で止められた。なぜなら、

 

「龍…雅…」

 

雪による抱擁があったからだ。目からは涙が溢れ、肩は震えている。それでも、もう二度と離さないと言わんばかりにしっかりと抱きとめていた。

 

「ありが…とう…」

 

雪は降下しながら言った。雪も残りの体力はそう多くはなかった。

 

「雪…」

 

「龍雅…!」

 

薄れゆく意識の中、龍雅は静かに、

 

「あり、が…とう…」

 

そう言うと、龍雅の瞳は閉じられた。その頃には雪と龍雅は地上にいた。雪は龍雅を膝枕しながら龍雅の髪を撫でた。

 

「ふふっ…」

 

先程まで、死闘が繰り広げられた地に穏やかな風が吹く。龍雅は穏やかに寝息をたてていた。

 

「さぁ、街を元に戻して帰ろうか」

 

迅達も龍雅の傍に駆け寄った。

 

「そうね」

 

リースは巨大な魔法陣を展開。そのまま街の修復に入った。

 

「雪、あとは俺達でやるから、先に2人で休んでおいで」

 

迅にそう言われ、

 

「うん…わかった…!」

 

雪は心の底からの笑顔を見せ、龍雅と共に龍雅の家へ転移した。

 

「良かったな…龍雅…」

 

迅は街の修復作業の途中、ふとそう呟き空を仰いだ。

 

「ほら!さぼらない!」

 

「げっ!?」

 

しかし、それも束の間、すぐさまリースの叱責が入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん…ぐっ…」

 

龍雅は体に残る痛みで目を覚ました。

 

「ここは…」

 

意識はぼんやりしているが、今いる場所が自分の部屋だという事は理解出来た。すると、

 

ガチャ

 

ドアが開く音がして、龍雅は自然とそちらに視線をうつす。そこには、

 

「龍…雅…」

 

龍雅を見た瞬間、口元を手で抑え、涙を零した少女、龍雅がずっと、ずっと、守りたいと思っていた、好きだと思っていた、雪がいた。

 

雪はすぐさま体を起こしていた龍雅に抱きついた。

 

「怪我は?大丈夫?」

 

「あぁ…まだ痛みはあるけど、もう寝込む程じゃないよ」

 

龍雅は笑ってみせる。

 

「心配かけて、ごめんな…雪…」

 

龍雅が謝罪すると、雪は首を横に振った。

 

「ううん…私の方こそ、ごめんなさい…ずっと、騙してた…」

 

雪は自分を責めていた。今までずっと好きだった青年を騙していたのだから。罪の意識は毎日のようにあっだろう。

 

龍雅はそっと、彼女の背中に手を回した。

 

「また、スタートしよう…」

 

龍雅は、はっきりと伝えた。あの事件以来、止まった時をもう一度進めようと。

 

「うん…」

 

雪は笑って少しずつ龍雅に顔を近づけていく。

 

「…」

 

「…」

 

お互いが見つめ合いながら、2人の顔はどんどん近づいていって──




いかがでしたでしょうか?

今まで、こんな過去設定もめちゃくちゃで、描写も雑くて、分かりづらい小説を最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。初投稿のシリーズとはいえ、もう少し良いものを書きたかったなと少し後悔してます(笑)

これからも活動は続けていくつもりなので、もしまた読みたいなと思って頂ければ幸いです。

現在はSAOの二次創作と、新シリーズを考えています!どんなものになるか分かりませんが、もし良ければ見ていってください。

それでは、またどこかでお会いしましょう~!
ありがとうございました!!
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