偉大な力を受け継ぐ鬼の魔導士   作:ドルキ

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第5話 氷の造形魔導士

勝負をすることになったサイクとグレイ。ギルドから少し離れた広場にやって来た。

 

グレイ「新人だからって容赦はしないぜ」

 

サイク「手加減なんていらねぇよ。てか、服着ろよ」

 

グレイ「はっ!しまった!」

 

今度はズボンは、はいているが上半身が裸になっている。

 

サラ「兄ちゃん、そんな変態なんかぶっ飛ばせ!」

 

ナツ「そうだ!グレイなんか負けちまえ!」

 

2人の勝負を見るためにギルドにいた者はほとんど見に来ている。

 

サイク「さぁ、やろうか」

 

グレイ「いくぜ。アイスメイク・ランス!」

 

グレイの手から氷の槍がサイクに放たれる。

 

サイク「造形魔法、しかも速い。接収『(オーガ)』!ヌラァァァ!!!」

 

サイクは鬼の姿になり、氷の槍を殴り粉々に粉砕した。

 

エルフマン「あいつも接収を使うのか!」

 

この男、エルフマン。彼も接収を使う魔導士でミラジェーンの弟である。

 

マカロフ「ホホホ、鬼の接収。ジャスティを思い出すわい」

 

マカロフは感心している。

 

グレイ「接収か。これならどうだ!アイスメイク・ハンマー!」

 

氷で出来た巨大なハンマーがサイクを襲う。サイクは破壊出来ないと判断し、それを避けた。

 

サイク「うぉぉぉぉおおお!!!」

 

サイクはグレイに向かって駆け出した。

 

サイク「でぇりゃぁぁぁ!!!」

 

サイクは殴りにいく。

 

グレイ「アイスメイク・シールド!」

 

サイクの攻撃はグレイの氷の盾に阻まれた。サイクは一旦、距離を取る。

 

サイク「やるな、グレイ」

 

グレイ「サイクこそな」

 

2人はワクワクし出す。

 

マカオ「やっぱ、ジャスティの血を引いてるな」

 

ワカバ「ああ。魔法も同じだしそろそろだな」

 

2人の会話にサイクの魔法を知らない者は首を傾げた。

 

サイク「接収『熱鬼(ヒート・オーガ)』!紫の炎(パープル・フレア)!」

 

サイクが出した紫の炎がグレイに向かっていく。

 

グレイ「こ、これはマカオの!アイスメイク・シールド!」

 

グレイは驚きつつ、氷の盾を出し攻撃を凌いだ。

 

ワカバ「紫の炎か。マカオより威力があんじゃないか」

 

マカオ「ほっとけ」

 

見ていた者達は驚きに包まれる。

 

エルザ「マスター、彼の魔法は接収ではないのですか」

 

この少女は、エルザ・スカーレット。妖精女王(ティターニア)の異名を持つS級魔導士である。

 

マカロフ「確かに接収じゃ。しかし、鬼の接収の中で、属性がある鬼の接収はその属性に応じた魔法を扱うことが出来る。もちろん、それぞれの魔法を覚えるのはとてつもない努力が必要となる。じゃから、サイクの父、ジャスティは様々な鬼の接収を使い分けその荒々しい戦いぶりから『百鬼のジャスティ』と呼ばれておった」

 

マカロフは懐かしそうにそう説明した。

 

グレイ「上等じゃねーか。もっと見してみろよ。アイスメイク・ソーサー!」

 

円盤状の氷がサイクに向かって飛んでくる。

 

サイク「俺も使うか。接収『冷鬼(コールド・オーガ)』!」

 

サイクの姿は、体格は元のサイクと変わらず、肌の色が薄い青色になり、角が2本生えてきた。

 

サイク「アイスメイク・ウォール」

 

サイクの目の前に氷の壁が出現し、グレイの攻撃が阻まれる。

 

グレイ「何!造形魔法だと!」

 

グレイは驚愕する。

 

サイク「グレイより速さは劣るし、規模も小さいがな」

 

グレイ「どこでその魔法を習った?」

 

サイク「確か、13、4年前かな。旅先で出会ったウルって魔導士に習った」

 

グレイ「ウ、ウルだと!!!」

 

グレイは再び驚愕する。

 

サイク「それがどうした?」

 

グレイ「ウルは俺の師匠だ」

 

サイク「そうなのか。ウルは元気か?」

 

グレイ「知らねぇのか。ウルは死んだ」

 

サイク「そうなのか。悪い」

 

グレイ「いや、いい。それよりも・・・」

 

グレイの闘志が先ほどより沸き上がる。

 

グレイ「ウルに習ったってことは俺の兄弟弟子だ。こんなに嬉しいことはねぇ。全力でいくぜ」

 

サイク「なら、俺も全力でいかせてもらう」

 

サイクは接収を解いた。

 

ナツ「おっ!あれを使うのか」

 

ナツがウキウキしながら言う。

 

マカロフ「ナツ、あれとはなんじゃ?接収以外に何か使うのか?」

 

マカロフを含めマカオとワカバも接収のことしか知らないようだ。

 

グレイ「アイスゲイザー!!!」

 

間欠泉の如く地面から大量の氷が出現し、サイクの方に向かっていく。

 

サイク「炎鬼(えんき)業炎(ごうえん)!!!」

 

サイクが両手を合わし炎を出す。その巨大な蒼い炎の塊がグレイの氷を呑み込んで、グレイに向かっていく。

 

ドゴォォォォォォッ!!!!!

 

それは爆音をあげて爆発した。煙が晴れると、

 

グレイ「ハァハァハァ・・・すげぇな」

 

バタッ!

 

グレイは倒れた。

 

サラ「やった!兄ちゃんが勝った!」

 

ナツ「へへへ、グレイざまーみろ」

 

サイクが勝ったことで2人はおおはしゃぎする。サイクはグレイの元に歩み寄る。

 

サイク「立てるかグレイ?」

 

グレイ「何とかな」

 

サイクか差し伸べた手を取り、グレイは立ち上がった。

 

グレイ「今度は負けねーぜ」

 

サイク「いつでもやろうぜ」

 

2人は固く握手を交わした。

 

マカロフ「サイク、あの蒼い炎の魔法はなんじゃ?あんなものは見たことがない」

 

ナツとサラ以外のメンバーは驚愕していた。

 

サイク「あれは鬼の体質に近づける太古の魔法(エンシェント・スペル)滅鬼魔法(めつおにまほう)』です」

 

マカロフ「ジャスティはそんな魔法を使っていなかったが・・・」

 

サイク「はい。接収は親父から受け継いだ魔法です。これは旅の途中に出会った、炎鬼テスタロスに教えて貰いました」

 

マカロフ「これは、ジャスティを越えるかも知れんのう」

 

サイク「まだまだです。親父はもっとハチャメチャでしたから」

 

サイク対グレイはサイクが勝利を納めたのであった。

 

 

 

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