偉大な力を受け継ぐ鬼の魔導士   作:ドルキ

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第6話 鉄の滅竜魔導士

サイクとグレイの勝負が終わって話していると、サイクに話しかける者がいた。

 

ガジル「おい、俺とも勝負しろ」

 

この男は、ガジル・レッドフォックス。鉄竜(くろがね)のガジルの異名を持ち、鉄の滅竜魔導士である。

 

サイク「今は疲れたから今度やろうぜ」

 

ガジル「ケッ、疲れたを言い訳に逃げんのか」

 

ガジルがそう言うと、サラが怒り始めた。

 

サラ「兄ちゃんが逃げる訳ねーだろ。さっきの勝負を見てなかったのか。このブツブツ野郎」

 

ガジル「誰がブツブツだ!これはピアスだ!」

 

サラ「だっさ。何それ」

 

ガジル「これはオシャレだ!チビは黙っとけ!」

 

サラ「チビ・・・誰がチビだ!!!」

 

ガジル「チビじゃねーか。色々とな」

 

ガジルはサラの身長、そして胸元あたりを見て言う。

 

サラ「てめぇ!言ってはいけないことを!兄ちゃんが相手するまでもない!私が相手になってやる!」

 

サイク「サラ、落ち着け」

 

サラ「落ち着けるか!」

 

ガジル「ケッ、いい度胸してやがる。いいぜ、相手になってやるよ、チビ」

 

サラ「チビって言うな!!!」

 

ガジルとサラは勝負することになった。

 

マカロフ「サラは随分男っぽくなったのう」

 

サイク「いや~、すみません。多分、ほとんど俺としか関わってなかったのでああなったのかと」

 

マカロフ「いや、サイクは立派じゃぞ。親の代わりにあそこまでサラを育てたのじゃからな」

 

マカロフは感心する。

 

グレイ「おい、サイク。サラをガジルなんかと戦わせていいのか。意外にあいつは強いぞ」

 

サイク「確かに、ガジルは強そうだ。だけどな、サラだって俺と一緒に旅をして修行したんだ。あいつも強い」

 

まわりの者達は2人の戦いを見守る。

 

サラ「こいよ。ブツブツ」

 

ガジル「舐めやがって。いくぜ!鉄竜棍!」

 

腕を鉄の棍に変え、サラに伸びていく。

 

サラ「あぶねっ!」

 

ガジルの攻撃をサラは避ける。

 

サラ「よっしゃ、こっちからも行くぜ!」

 

サラのまわりに蒼い雷が迸る。

 

サラ「蒼雷剣(そうらいけん)鬼切(おにきり)』!」

 

サラの手に蒼い雷が収束し、それが剣の形になる。

 

サラ「そりゃぁぁぁ!!!」

 

ガジル「鉄竜剣!」

 

サラの剣とガジルの剣がぶつかり合う。

 

サラ「そりゃそりゃ!」

 

ガジル「でりゃ!」

 

サラの斬撃をガジルが弾く。

 

ガジル「おりゃ!!!」

 

ガジルが剣で斬りかかる。すると、サラの体が蒼い雷に包まれ高速で避け、ガジルから距離をとる。

 

サラ「お前、やるじゃねーか」

 

ガジル「チビこそ、やるじゃねーか」

 

お互いに戦いを楽しみだす。

 

ナツ「サラって強いな。あれも滅鬼魔法か?」

 

サイク「そうだ。サラは雷の滅鬼魔導士だ。雷鬼ザボルグに教えてもらった魔法だ。あと、サラは接収は使えない」

 

ナツ「何でだ?兄妹なんだろ?」

 

サイク「言っただろ。俺の接収は親父から受け継いだって。親父は死ぬ時に俺に接収の魔法を渡してきたんだ。俺はまだ親父のように全ての接収を使える訳じゃない。親父のスゴさがわかるぜ。それは置いといて見守ろうぜ」

 

まわりはサラの強さに感心する。

 

サラ「いくぜ、ガジル」

 

ガジル「こいよ、サラ」

 

いつの間にか、お互いに強さを認めたのかお互いに名前を呼ぶようになっていた。

 

ガジル「鉄竜の咆哮!!!」

 

サラ「雷鬼(らいき)覇哮(はこう)!!!」

 

2人の口から放たれた鉄と雷がぶつかり合う。

 

ドゴォォォォォォォ!!!!!

 

その衝撃で爆発が起きる。

 

煙が晴れると、2人は肩で息をしていた。

 

ガジル「ふぅー、結構楽しめたぜ」

 

サラ「はぁ、はぁ、次は、負けねえよ」

 

バタッ!

 

サラは倒れた。

 

この勝負は、ガジルの勝利で終わった。

 

 

 

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