平凡な男の幻想郷   作:サイクロップス

3 / 6
遅くなりました。

ではどうぞ


帰レナイ

いったいどうなってんだ。おれは夢を見ているのか。でも実際さっきまであの霧雨って奴に眠らされていて、目を覚ますと何だこれは

 

 

 俺は箒に縛られて飛んでいるのだ

 

 

 「なんだこれええええええええっ!!!」

 

 「お、目を覚ましたか。よかったよかった。」

 

 「あ、ご心配かけましてすみませ・・・じゃねえよ!なんだよこれっ!!」

 

 「何って箒に乗って飛んでるんだぜ。」

 

 「あ、これは夢だ。そう夢だからこんな非現実てきなこtゲブッ!!」

 

 「ははは!!飛んでるときにしゃべると舌を噛んじまうぜ!じゃあスピード上げるぞ!」

 

 「ふ・・ふじゃける・・・ななああああっ!!」

 

 俺が言おうと言う前に霧雨に飛ぶスピードを上げられた。バイクにも乗ってない俺にはわかる。これはバイク以上の速さだ。星のような速さだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はー何もない日々。本当に素晴らしいものだわ。」

 

 ここは博麗神社。幻想郷の神社の一つでこの幻想郷の結界、博麗結界の要の場所でありこの少女。「博麗霊夢」はこの神社の巫女であり博麗結界の管理人でもある

 

 

 「さ~て。棚に隠してあった大副をお茶と一緒に食べようかしら~」

 

 

 彼女はかなり機嫌が良いらしく鼻歌で大福を取りに行こうとした時

 

 

 「おーーい!れえええいいいいいいむううううううう!!」

 

 外から声が聞こえてきた。彼女は大福を取ろうとした手を止めた。

 

 「あぁ・・また何か持ってきた流れね・・・まったく」

 

 そして大福をまた隠して声の聞こえる外に出た。

 

 「何よ~魔理沙。こっちは今からゆっくり大福を食べるつm」

 

 「ど、どいてくれぇぇぇぇぇ!!!止まんないんだぜええええええ!!」

 

 彼女が言葉を言う前に霧雨の箒が神社に激突した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「いててて・・・・だからどいてっていったんだ・・・・」

 

 「あんたいつもいつも忠告が遅すぎなのっ!!これで何度め!」

 

 「まぁ私は過去を振り返らない女だからな。覚えてねえぜ!!」

 

 「この白黒がああああああああああっ!!」

 

 

 「いてぇ・・くそが・・こっちは怪我人なんだぞ・・・・・・・っ!!」

 

 俺はあることに気付いた。そうあの刺し傷がもう治っているのだ。おかしいさっきまで痛かったのだ。しかも血ももう出ていない。こりゃ好都合だ。俺は逃げようとした。しかし

 

 「し、しまった。し、縛られたままじゃないかあああ!!」

 

 「生きてたか!お前なかなか頑丈じゃないか!見直したぜ!」

 

 「こいつ誰?」

 

 霧雨の隣に巫女さんの恰好をした女の子がいた。

 

 「え、えっとその・・とりあえずほどいてください・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「しかし本当によかったな。これも私の治療のおかげだな」

 

 「何いってんのよ。逆に悪化してんじゃない」

 

 「痛い!そこ痛いです!」

 

 なんとか解いてもらったがどうやらまた怪我をしてしまったようだ。しかし刺し傷よりはましであった。

 

 

 「すみません。急に押しかけてきたうえ怪我の手当てをしてまでもらって・・・」

 

 「いいわよ。このぐらい魔理沙で経験ずみだしね」

 

 「なに言ってんだ。もともとは霊夢が悪いんだよ。邪魔な場所に居るからな」

 

 「あんたが急にこっちにむかって飛んできたのが悪いんじゃない」

 

 「私は急には止まらないのさ」

 

 しかし、この巫女さん普通にいい人だと思う。まあ霧雨よりはマシではある。

 

 「はい。これでいいはず。一様応急手当したわよ。」

 

 「ありがとうございます。・・・・えっと・・・」

 

 「あぁ。博麗霊夢。ここの巫女よ。」

 

 「どうも。鎌瀬悠斗です。手当てありがとうございます博麗さん」

 

 「霊夢でいいわよ。なんか気持ち悪いし。」

 

 「わかりました霊夢さん」

 

 やっと手当てが終わった。しかもかなりていねいで綺麗にやってくれたようだ。

 

 「なんだよなんだよお前。なんで霊夢には名前で呼んで私は名字なんだ」

 

 「そりゃ魔理沙とは日頃の行いが違うからよ。」

 

 そりゃそうだ。いきなり知らない人に変なものを入れられた薬を飲まされたら信頼もくそもない。

 

 

 「そういえば霧雨さん。どうして神社何かに連れてきたんですか。」

 

 俺はうすうす思っていた。なんで神社につれてこられたのか。正直神社は嫌な思い出しかない。

 

 「簡単だ。お前が此処の人間じゃなくて外の世界の人間の可能性が高いからだ。」

 

 は?どういうことだ。俺は疑問しか浮かばなかった。此処の人間?外の世界?なんだいったい

 

 「わからないみたいね。まぁ無理もないわね。教えてあげる。」

 

 そう言って霊夢さんが説明してくれた。

 

 

 「あなたはたぶん外の世界の人間だと思うの。あなたは見たはずよ此処は外とはちがうことに。」

 

 たしかにそうだ。おかしな魔法使いが空を飛んでたしな。

 

 「そしてこの世界は外の世界から隔離、忘れられたモノが集まる場所。『幻想郷』って言うの」

 

 「じゃ、じゃあ俺は皆から忘れられたってことなのかっ!!」

 

 なんてことだ。嬉しいようで悲しいようだ。忘れられるのはいい。でもこの異様な世界に飛ばされたのがまさに不運。ただただ平凡を望んでいた結果がこれか

 

 「まだそんな事はいってないわ。実はまれに外の人がこの幻想郷に迷い込む事があるの。もしかしたらあんたも忘れられたじゃなくて迷い込んだ可能性があるの」

 

 「でも結局迷い込んだら戻れないんじゃないのですか?」

 

 「いいえ。そのために私がいるのよ。」

 

 そういって霊夢さんが胸を張って言った。そんなに誇らしい事なのか

 

 「霊夢はこの博麗結界の管理者で番人なんだ。だから幻想郷に迷い込んだ人を外の世界に戻すのも仕事なんだ」

 

 そうなのか。てことは

 

 

 「俺は元の世界に戻れるということなのか」

 

 俺は喜んだ。この世界からおさらばできるのだ。正直元の世界も嫌だ。だが異様なモノを見なくてもすむのだ。これが一番うれしい事だ。

 

 「たぶん戻れるはずよ」

 

 これで俺は帰れる。嬉しくて嬉しくて涙が出そうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それじゃ元気でな!」

 

 「まぁ元気にね」

 

 「あぁ。治療ありがとうございました霊夢さん。あんまりに迷惑かけるなよ霧雨。」

 

 「別に迷惑かけてねえだろ。」

 

 「嘘つくんじゃないの」

 

 「ははは。まぁもう会うこともないんですね」

 

 まぁこの二人にはお世話になったし少しさみしいような気もするが僕は自分の望む世界に戻る。

 

 「じゃ。あっちの世界でも頑張って生きるんだな」

 

 「結界開いたわよ。そのまままっすぐ進みなさい。そしたら戻れるはず」

 

 そういうと自分目の前の空間が歪みが生じた。

 

 ・・・・・・あれ・・・・こんなこと前もあったような気が・・・・・・・・・

 

 しかし俺は気にせずそのまま足を進ませた。そして自分のいるべき場所に俺はもどった。

 

 「ただいま。俺の居場所――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ・・・・・・・・あれっ?・・・・・・・・・・

 

  どうしてだろう。俺の目の前にはさっきまで見ていた博麗神社が見えている。そして後ろをみると

唖然としている霊夢と霧雨が見える。おかしい・・・おかしいぞ・・・・

 

 

 「あれれ・・・やっぱりここが外の世界なの・・・かな・・」

 

 「いいえ。確かに結界を緩めて通れるようにしたのに。おかしいわ」

 

 「なら外部からなにか細工されてるんじゃないのか?」

 

 「結界を緩めた時外からの違和感もなかったし・・・もう一回やってみて」

 

 

 俺は霊夢さんの言うとおりもう一度歪んだ空間に入った。しかし結果は同じだった。ただその空間を通りすぎるだけだ。

 

 「俺って・・・・もしかして帰れないパターンですか・・」

 

 「そうね・・・・多分このままだと帰れないわね・・・」

 

 俺は泣きそうになった。絶望よりつらかった。悲しくて悲しくて泣きそうになった。おお神よ。私は何か悪いことをしましたか。記憶の中ではまだ両親にしか1回嘘をついた事しかないのに・・

 

 

 「どうしたらいいんだ・・・・このまま異世界で死ぬのか・・・」

 

 「おい霊夢・・・こいつ滅茶苦茶暗くなってんぞ」

 

 「・・・・・・・・・・」

 

 「おいどうした霊夢急に黙りだして」

 

 「いいえ。すこし考え事。何でもないわ」

 

 「あああぁ神よ!!私の人生の幕はここでとじるのですかっ!!」

 

 「お前すこしうるさいっ!!」

 

 霧雨に思いっきり殴られた。しかもかなり痛い。女の子はみんな怪力なのか

 

 「ぐおおおぉぉぉ・・・・み・・みぞに・・・」

 

 「しっかしどうしたものか。こいつどうしたらいいんだ」

 

 

 

 

 「あら、かんたんじゃない。」

 

 

 

 

 急に見知らぬ声が聞こえた。どうやら頭上から聞こえた。

 

 俺は上を見た。すると空間の裂け目見たいなものから金髪でリボンがついた不思議な帽子をかぶっているお姉さん?がいた。

 

 

 「あら紫ちょうどよかったわ。あんたを呼ぼうとしてたのよ。」

 

 「あらあら霊夢からお誘いがくるなんてゆかりんうれしいわ~」

 

 「いい歳してなにいってんだ。このおb

 

 霧雨が言い終わる前に急に霧雨の足元が消えた。いやさっきのお姉さん?がでてきた裂け目が足元にでてきて霧雨が落ちたのだろう。

 

 「まったく女性の年齢は禁忌なのにね。同じ女性として恥ずかしいわ」

 

 

 「あ、あの・・・」

 

 「あら、自己紹介しなきゃね。こんにちは鎌瀬悠斗さん。八雲紫よ。紫でもゆかりんでもいいわよ」

 

 「え、ああこんにちは・・・えっと・・・・・・紫さんで・・・」

 

 なんだろう・・この人もやっぱり頭がすこしアレなんだろうか・・・それよりもなんで俺の名前を知っているんだろうか・・・

 

 

 「あら、恥ずかしいのかしら。照れなくてもいいのに~」

 

 「で、霊夢私を呼ぶつもりだったらしいけど、どうしたのかしら?」

 

 「この男外の世界から来たから外の世界に戻そうとしたけどなぜか結界を緩めて開けたけど送り返せないのよ」

 

 「あらら~大変ね。でもいいんじゃないかしら」

 

 「ふぇ?なにがいいんだ?」

 

 「別に無理に送り返さなくてもいいと私は思うのよね~」

 

 「は?」

 

 俺は唖然とした。なんで居たくもない世界に居てないといけないのかわからない。

 

 「え、でも無理にってことは送り返せることは返せるって事ですよね」

 

 「どっちかというと不可能かしらね。」

 

 「は?それじゃ無理にじゃなくて無理ってことじゃないですかっ!」

 

 「まあそういうことになるわね」

 

 なんだよこの胡散臭さ。お姉さんじゃなくてもはやオバサンのようにかんじた

 

 

 「今わかったんだけど結界を緩めても意味がないわね」

 

 「ん?どういう事紫?」

 

 「結界の中にもう一枚謎の壁ができているのよね。たぶんこれが帰れない原因ね」

 

 「ならこの結界を破ればいいじゃない。紫なら簡単でしょ」

 

 「それが簡単じゃないのね。この結界がなかなか厄介で博麗結界にくっついていて壊そうとしたら博麗結界もろとも壊してしまうのよ」

 

 「じゃあどうしたら俺は帰れるんですかっ!!」

 

 俺はもうなげやりになりそうだ。もうどうにでもなれ

 

 「お前大丈夫か。安心しろここは慣れたらいい世界だぜ」

 

 「俺にはこんな世界耐えきれませんよ・・・・」

 

 「ああああもうっ!!お前本当に弱音しか吐かないな。見てるだけでイライラするぜ!」

 

 「お前!普通異世界に放り込まれたらガックリか絶望を感じるだろっ!」

 

 「感じもしねえよ!というか絶望じゃなくてワクワクはねえのかよっ!」

 

 「そんなもんねえよっ!!」

 

 「絶対感あるっ!!」

 

「「ぐるるるるるるるるるるるるる」」

 

 

 「本当に仲がいいわねあの二人。霊夢も混ざらないのかしら」

 

 「いやよ。あんなのと一緒になりたくないもの。でどうするの?」

 

 「ん、何かしら?」

 

 「彼しばらくは多分元の世界に戻れないのでしょ」

 

 「まさか。戻せるわよ。ただ結界が邪魔で戻せないだけよ」

 

 「だからその結界だけ壊せばいいじゃない。あなたならできるでしょ」

 

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 「まさか・・・・紫でも解除できないの」

 

 「何度も解除しようと試したけど解除どころか返り討ちに遭いかけたわ」

 

 「返り討ち?結界の番人でもいたの?」

 

 「いいえ。解除しようと近づいたら反射攻撃されたのよ。しかも博麗結界も近くにあるから弾幕も張れないからたいへんだったわ」

 

 「対抗策は?」

 

 「今の所何もないわ。そもそもどんな結界かもわかってないからそこんとこ詳しく調査しないとわからないかしらね」

 

 「まぁ大変だけど頑張ってね。」

 

 「あなた博麗の巫女でしょ霊夢。なんか思わないの」

 

 「面倒事は苦手なのよ」

 

 「まぁまだ様子見だからいいけどそのうち依頼として出すから把握しとくのよ」

 

 「はいはい。さすがね幻想郷の管理者さんは。もう対策を考えてらっしゃるわ」

 

 

 「なあ霊夢こいつ今日どこで寝るんだ?」

 

 「そういえば俺はどこでしばらく居てたらいいんですか?」

 

 「え。・・・・あ・・・・・・・」

 

 霊夢はすっかり忘れてしまっていた。そう出れないのならしばらくここの世界に居ることになる。しかし彼の過ごす場所を考えるのを忘れていた。

 

 「もう野宿でいいんじゃない」

 

 「ちょ、れ、霊夢さんっ!こんな異様な世界の夜を野宿でしろと!つまり死ねってことですかっ!!」

 

 たしかにそうだこの幻想郷には人間以外に妖怪もいる。そんな世界で夜外寝るのはもはや自殺志望者みたいなものだ。

 

 「ん~どうしようかしら。」

 

 「なら魔理沙。あなたの家にしばらくお邪魔になったらいいじゃないのかしら」

 

 

 

 

 

 

 「は?え?」

 

 「なんでだよ紫!!こんな弱音吐くばっかな奴を家になんか入れたくねえよっ!!」

 

 紫さんがいまおかしな事を言ったような気がした。霧雨の家でしばらく過ごせ?ふざけるなっ!こんなおかしな魔女といても野宿と同じぐらい危ないじゃないか。

 

 

 「そもそもなんで私の家なんだよ。霊夢の神社でもいいじゃないかっ!」

 

 「駄目よ。しばらくは神社でその防いでる結界の除去しなきゃいけないの。もし結界が急に破れて彼が外の世界とは違う世界に飛ばされたら大変でしょ」

 

 「で、でも・・・」

 

 「そもそも彼はまだ怪我人でその怪我を負わせたのがあなたでしょ。その位責任はとれるはずよね?」

 

 「う・・ぐぐぐ・・・」

 

 「で、それでいいわよね悠斗」

 

 「え・・・あ・・・・」

 

 「なに?これから幻想郷で過ごすんだから【お前】じゃ分かりにくいでしょ」

 

 「あ・・・おぅ・・・わかった」

 

 俺は不思議に思った。今まで名前をちゃんと呼ばれることは本当になかった。しかも数少ない友人でも名字しかいわなかった。だからだろうか俺は心が何故か暖かくなった。暖かくなった?いや・・なんとも言えない気持ちだ

 

 「そんじゃまぁ・・・・行くか」

 

 「へ?」

 

 そう言って霧雨に首根っこを掴まれた

 

 「ほら・・・行くんだろ。私の家」

 

 そう言って箒に乗った。

 

 「じゃあ行くぜ。急には止まらないからな」

 

 「安全運転は頼みますよ・・・・」

 

 「まかせろっ!んじゃ出発だっ!」

 

 「じゃあ元気でね。また何かあったらこの神社にくるのよ。あとお賽銭今度入れなさい」

 

 「お姉さんも相談乗ってあげるからそのときはゆかりんってよんでね」

 

 霊夢さんと紫さんが見送ってくれた。

 

 「お世話になりました。ありがとうございましたっ!」

 

 そして霧雨の乗った箒はすごいスピードでぶっ飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  俺を箒に縛りつけて

 

 




今回は長くなりました


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。