それだけです
「こいつ・・・俺を刺した・・・・・か・・・怪物・・・ッ」
「GAAAAAAAAAAAAAッ!!!」
俺はあの化け物を知っている。そうあの神社で俺を刺してきて殺そうとしたあの長い爪を持ったあの狼男だ。
しかもかなり変化が起きている。体の周りに口らしき物が出ている。
「GAAAAAAAAATTTTTTTTTTTTッ!!」
そして俺と魔理沙を見ると標的を変えたのか俺と魔理沙をにらんできた。そして鋭い爪を滅茶苦茶に振り回してきた。
「あぶねっ!!こいつ!喰らえッ!!恋符「ノンディレクショナルレーザー」!!」
そういうと魔理沙の周りに三つのレーザーが回転し星型の弾幕が狼に命中しレーザーが狼の腕を切り裂いた。
「GAAAYYYYYYYYYッ!!」
「おおすまないな腕までぶった切るつもりはなかったんだがな。」
魔理沙は嫌味らしく狼に言ったが
「GYYYYYYYYYUUUUU!!!」
レーザーで引き裂かれた腕から腕が再生した。
「おお。すげえな。やっぱりそこんとこ怪物だな・・・・って悠斗?どこに行ったんだ?」
「GAAAAAAAッ!!!」
「うわっ!!ちょっ・・危ないな!こいつ無駄に爪を振り回しやがって」
狼はただ魔理沙の事を執着し爪で切り裂こうとしている。空回りしている爪は地面を抉ったり木々をなぎ倒したりしている
「ええい面倒だ!!これで終わらせてやる恋符「マスタースパーク」!!」
すると魔理沙の手に持ってる謎の箱から七色に輝くレーザー砲が狼に目掛けて発射した
「GAAAAAOOOOOOOOOO!!!」
「ウソだろ!マスタースパークでもやられないのかよっ!!」
狼の体は七色のレーザー砲のせいか真っ黒焦げになっている。しかし先ほどとは違いかなり弱っている。
「よしっ!これならもう一発ぶち込めば。くらえ!」
そういうと魔理沙はさっきの七色のレーザー砲を撃った。しかし
「BBAAAAAAAAAAGGGGGGG!!!」
狼はさっきとは桁違いの速さでレーザー砲をよけた。そして
「GGGGAAAGGAGGAGAGAッ!!」
爪で音速で空気を斬り斬撃を飛ばしてきた
「おっと。やばいなあれ。私一様人間なんだぜ。当たったら体が二つになっちまうじゃん」
「GGAAGAGAGAGAッ!!!」
しかし狼はそんなこと構わずに大量の高速斬撃を作りだしていた。しかし魔理沙も対抗し星型の弾幕を大量に作って斬撃を消滅していった。
「くそったれ!!なんだこの狼!うっとしいってレベルじゃねえ!」
魔理沙は斬撃を消滅させるのに必死すぎて気付かなかったのか
「GYYYYYYYOOOOOOOOOYYY!!」
「しまっ―――
気付くのに遅かった。狼は魔理沙が斬撃に夢中になっている時すばやく動き魔理沙の懐に入った。そして鋭い爪が腹部辺りに思いっきり切り裂いた。そして魔理沙の体から鮮血が飛び散った。
「グッ・・・・・く・・こいつはヤバいな・・・・」
「GRRRRRRRRRR・・・・・・・・」
狼は魔理沙にジワジワ近づいて行きた。狼はニヤニヤと薄気味悪い顔で舌なめずりし、爪をガチガチ鳴らしながら魔理沙を追い詰めた。
「ああ・・くそっ!なんて厄日なんだ!っていうか悠斗っ!!お前どこに行ったあぁぁぁぁ!!」
「はぁ・・・はぁ・・・・・く、くそぅ・・・・なんであいつが・・・・っ!!」
俺は一目散に逃げてしまった。そりゃそうだあれはトラウマ物だ糞。思い出すだけでも頭が痛い。って
「ッつぅぅぅぅ・・・・痛ってえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!痛てえよッ!!なんか躓いたし!!」
俺は何かに躓いたようだ。俺は爽快にこけた。足元を見ると拳4個分の大きさの石に躓いたようだ。
「ああくそっ!!なんて厄日なんだっ!あの化け物を見るし、石に躓くし何なんだよっ!!」
俺はその石を蹴り飛ばした。蹴った時の痛みなんか知るか。俺は興奮していたからだ。すると
「・・・・・あ?なんだこれ・・・・・・石?かこれ・・何だ・・・」
俺は蹴った石に違和感を感じた。蹴った石はかなり柔らかったのか粉々に砕け散った。しかし砕けた中に不思議な石の欠片があった。異様なオーラを放っており砕けた石は茶色だったがその石の欠片は紫色で石というより結晶である。しかも深海よりも深く引き込むようなモノだ。
「なんだろう・・・異様だけど・・・・・不思議だ・・・・」
俺はその紫の欠片に見とれていた。すると草むらがガサガサ揺れた。
「!あの狼人間か!!くるなっ!あっちにいけっ」
俺は砕けた石の欠片をむちゃくちゃに草むらに投げた。
「い・・痛いです!!やめてくださいっ!!」
「え?・・・ち、違う?」
すると草むらから女の子が出てきた。緑色の髪でサイドテールって奴かな。そして背中に透き通った羽が生えていた。何だっけ・・・・そう神話にあったな。たしかフェアリーってやつか・・・・って!!
「お前も俺を襲いにきたのかっ!!」
基本フェアリーは人などを襲わないはずだが中には気性が荒い者や子供を連れ去る者もいたはず。
「ち、違いますっ!!私も逃げてきたんです!!」
「逃げてきた?・・・・・・っあ!お前たしかあの狼に襲われてた奴の一人かっ!!」
俺は思い出した。あの時狼は最初は別の奴と戦闘してて、青い髪の女の子が狼と戦ってたら切り裂かれて砕けた。そしてこの子はその砕けた奴の付き添いにいた子だ・・・たようなきがする。
「そうか・・・お互い無事でよかったな・・・・でももう一人の子・・・・」
確か青い髪の子は切り裂かれて砕けてしまった。つまり死んでしまったのだ
「いえいえ。チルノちゃんは大丈夫ですよ。多分1日で戻ると思いますし」
「は?一日で命が元に戻る?何言ってんだ?命は消えたら戻らない。これ位わかるだろ」
「確かに人間では死んでしまいますね。でも私たち妖精は死なないんですよ」
どういうことだ。俺にはさっぱり理解できないぞ・・・・・
「分かりやすく言いますと、私たち妖精は死んだではなく一回休みになるんですよ。そして一回休みになった妖精は個体によりますけど1,2日で元に戻るのです」
「・・・・・・・ワーォ・・・・そりゃ・・・すごい・・・な・・」
俺は唖然としていた。そりゃいきなり死んだら生き返りますっていわれたらびっくりどころか頭がパンクしちまう話だ。
「あの・・・・その手に持ってる本は何ですか?」
「え?本?・・・・・・・あれっ?俺いつから本持ってんんだ?」
俺は家を出る際に魔理沙に引っ張り出されたから何も持てなかったはずだ。俺はその本のタイトルを見た
「・・・《ルルイエ異本》・・・か・・・・・・・」
俺は心底はこの異様に慣れてきた。しかしこの本から出ているオーラはケタ違いだ。下手したら心そのものが壊れそうな位だ。改めて悪感を感じた。
「どうしようか。捨ててもいいけどな・・・これ」
「え・・・捨てるんですか・・・・勿体無いような気がしますけど・・・」
「じゃあ持っといた方がいいのか?」
「いやその・・・それはあなたが決めたらいいと思いますが・・・」
俺は正直子の本が子の本が嫌いだ。持ってるだけでナニカが俺の中でささやくような気がする。そしてナニカにずっと見られているような視線すら感じる。
「じゃあ捨てよう。うんそうしよう」
「・・・・・・・・あの・・・・・そう言ってますが・・・ずっと持ってますよね・・・・」
俺は本をどっかに投げた。しかし俺は投げたつもりなのだが何故か俺は本をずっと持っていた。俺はブンブン振って投げたがそれでも俺の手はあの本をずっと持ったままだ。
「あの・・・・・・大丈夫ですか・・・その・・」
「もうどうしようもないね。仕方がないもう持っておこう」
俺は結局あの本を持って置くことにした。正直邪魔なのだが捨てれないなのなら持って置くしかないのだ。というか俺は今思い出した。
「そういやこの本の内容あまり知らないな・・・・・」
「そうなんですか?・・・・うーん。この際一度読んだらどうですか?」
「そうだな・・・どうだ。一緒に見るか。えっと・・・・・・」
「そういえばお互い名乗りあってませんでしたね。私は名前は無いのですが他の妖精から「大妖精」って呼ばれています。」
「そうか。俺は「鎌瀬悠斗」。本当に普通な人間だ。そのまぁよろしくだ」
「はいっ!よろしくおねがいしますっ♪」
正直この子も現実では居ない子だ。つまり異様な存在だ。しかしこの大妖精って子は危害を加える様子もなく俺は心を許したんだろう
「さてと・・・・読んで・・・見るか・・・・・・」
俺はビクビクしながらも本を開けることにした。すると俺の視界は真っ暗になった。
「え・・・・・・・・な・・・・・・何だ・・・」
周りは真っ暗・・・ではなくどちらかと言うと深海に近い。しかし何もなくただ蒼暗い空間が広がっていた。しかし俺は見てしまった。
俺の足元に大きな魚の化け物がいた。しかも周りには人の形をしているが顔は魚みたいで鱗があり目はギョッと飛び出ていた。
俺は逃げようとしたがあの大きな魚の化け物が俺の目の前まで来てたのだ。
「やめろっ!!助けてくれっ!!」
俺は必死に逃げようとしたが体が思うように動けずあの魚顔の化け物たちに囲まれた。
「ひいっ!!殺すものなら殺せ!!俺はもう死んでる身だ!!」
俺はやけくそで言った。すると俺の右ポケットが紫色に光始めた。
「なんだよ。これ・・・・あ、あの時の欠片か!!」
そしたら欠片がひとりでに出てきて魚の化け物の前に言った。そして
===アア・・我等ノ神・・・九頭龍・・・・死ノ眠リカラ覚メル・・・・====
魚の化け物がしゃべった。その声はおぞましくあの狼よりも恐ろしい声だ。そしてしゃべったあと魚の怪物は溶けるかのように消えていった。そして下からナニカが現れたのが分かった。すると
「だいじょうぶですか悠斗さんっ!!返事してくださいっ!!」
俺は、はっとした。そして俺の周りの空間は深海じゃなくて森になっていた。そして横には心配そうな顔をした大妖精がいた。俺は横に倒れていた。
「よかった。やっと目を覚ましてくれました」
「お・・俺・・一体何が起きたんだ・・?・・・・」
「何って覚えてないんですか?悠斗さん本を開いたと思ったら急に倒れて意識がなくなったんですよ!」
「え・・・そうなのか・・・・・迷惑かけたね・・・」
「ほんとですよ!まったく」
「・・・・・・・君はなんでそこまで心配するんだ・・・・」
「え?どういう意味ですか?」
「俺はそこまで他人を助けようとしたり心配する気持ちが分からないんだ。しかもまだ出会って数分も経ってない奴にだ。」
他の人たちもそうだ。魔理沙や霊夢も俺の事を助けてくれた。でも多分後々めんどくさくなるから先に助けたんじゃないかと思った。それでも助けてくれる意思が分からない。
「そんなのかんたんですよ。私たちは種族も違い確かにお互い危害も加えます。でも困っている人がいるなら私は少なくとも関係ないと思います。だから助けたんだと思いますよ」
俺はなんだか分からない気持ちになった。俺の今までの気持ちがひっくりかえりそうな位だ。でも俺の心は何かが変わったような気がした。
「そうか・・・ありがとう・・・・」
「なんか照れ臭いですね・・・・・ってそう言えば本の内容はどうでしたか?」
「あ・・・そういえばすっかり忘れてた!気絶したから見てないぞ!」
俺はすぐさま本を取った。しかし
「どういう事だ・・・・真っ白じゃないか・・・・・・」
そう本の中身を開いたら何もないただ真っ白なページがずっと続いていた。一様全部のページを見たが全部真っ白だった
「どうして全部真っ白なんですかね?」
「わからない・・・でも・・・なにか心当たりがある・・」
もしかしたらあの魚の化け物が関係しているんだろうか。すると
「! あぶないっ!」
そういうと大妖精が俺を押し飛ばした
「いってえ!何しやがんだよっ!って!」
すると俺の居た場所にでかい木が倒れて大きな音を鳴らして倒れた。しかも周りの木々もだんだん倒れていってるようだ。
「一体どうなってんだ。なんで木が急に倒れてきたんだ」
「たぶんナニかで斬られていってると思います!」
「ナニカって・・・・・あっ!あれか!!」
俺は木々が切られていく中音速で飛んでいるものが見えた。たぶん刃物のようなものがとんできてそれが木々を切っているのだろう。
「あれは何なんだよ。俺あれにあたった体が無事な自信ねえぞっ!!」
「たしかあの方向は・・・!!狼がいた場所です!!」
「狼?なんで狼がこんなのを飛ばしてんだ?」
「多分誰かと戦闘をしている中で流れ弾がこっちにきたんじゃ・・」
「一体誰と・・・・・・あっ」
俺は今思い出した。そう俺はたしか魔理沙につれてこられてそしたらあの狼がいて俺はあまりにも怖くてスタコラ逃げてしまったんだった
「やべえっ!!魔理沙が危ないじゃないか!どうしようっ!」
「どうしようって逃げるしかないんじゃないですか!私たちじゃ太刀打ちできませんし・・・・」
「でも・・・だからってほっといてももしかしたら死んじまうかもしれないじゃないか!!」
「だからといって助けにいっても・・無駄死にしてしまって逆に悲しませることになるんですよっ!!」
「くうぅぅぅぅ・・・・・・」
たしかに大妖精の言うとおりだ。俺がいっても足手まといかただ死にに行くかしかないのだ。でも
「うおおおおおおおおおおおお!!!」
「えっ・・・・どこにいくんですか悠斗さんっ!!」
俺は覚悟をして走った。別に俺は死にに行ってるわけではない。俺は助けに行くんだ。俺が行っても俺は死ぬだけかもしれない。でもただ死ぬのとかばって死ぬのとはちがう。なら俺はせめて役に立って死ぬ。
「うおっ!!あぶねっ。めっちゃ飛んでくるじゃねえか!!」
俺はぎりぎりの所を回避した。あのマト○ックスではなく彼○島の主人公が注射を避けるかの感じだ。しかしかすったのか服が破れていた。
「ひぃ・・・でも・・・かんけえねえぇぇぇぇぇ!!」
俺の体はアドレナリンが爆発してんだろうか全然恐怖がない。正直やけくそに近い。でもそれで今俺は動けているのだ。
「待ってろっ。まりさぁぁぁぁぁ!!今戻る!!」
「けっ・・・・ここまでかよ・・・くそったれが・・・・・」
狼は魔理沙の弱ってるところを見て爪をガチガチ鳴らしながらニヤニヤして笑っている。
「GAGAGAGAGAGAGAッ!!」
「へっ、趣味の悪い奴だぜ。お前モテないだろ。その性格を直さないと無理だな」
「GYAGYAGYAGYAGYAGYAYGYAGYAGYAッ!!」
しかし狼はそんなことお構いなしに嘲笑っていた。そしてあの鋭く長い爪の生えた手をあげた
「あぁ・・やり残したことはまだあるのにな・・・未熟だったぜ・・・・」
そう言った時、狼は思いっきり手を振りおろして切り裂こうとした。しかし
「うおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!くらえぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
謎の男の声が響いたと同時に横の草むらから急に何かが飛び出てきて狼に思いっきりドロップキックした。狼は少しよろめいて大きな咆哮をした
「GOOOOOOOOOOAAAA!!」
「へっ!!こなくそが!!俺がただのビビりだと思ったか!!やる時はやるんだぜ俺はっ!!」
しかし実際はかなりビビってるようで足がぶるぶる震えている。
「こいよっ!こちとら今は怖くないぜっ!今ならどんなのもよけれそうだ!」
「GAAAAAATTTTTTTT!!」
狼は怒りに満ちた目で俺の事を見て襲ってきた。そして爪で作った高速斬撃を飛ばしてきた。しかし俺は綺麗にその斬撃を避けた。しかし俺は確信したまぐれである。しかしまぐれでもいい。逃げれる時間を作るんだ。俺はそう言い聞かせ斬撃を避けまくったが。
「おらおらっ!なんだこの遅い風は!そんなもんかって・・・・あれ?」
俺の目の前からあの狼が消えたのだ。しかも唐突にだ。しかし俺は魔理沙の声にきづいた。
「おい悠斗っ!避けろっ!!」
俺は嫌な予感がした。そして俺の予感は的中し、狼が俺の後ろにいてあの鋭い爪のはえた手で切り裂いてきた。俺は昔使っていた反射神経で神回避できた。しかし切り裂いたと同時に音速の斬撃ができたのか俺の肩を切った。血が地面を赤くした。
「うぐ・・・・・い、痛てぇ・・・・でも、まだだ!魔理沙っ!早く逃げろっ!」
「何言ってんだ。お前私より弱いくせにこいつに挑むって言うのかよ!死にに行くもんだぞ!」
「それでもいいっ!何もせずに死ぬより、守って死んだ方がいいしな!ということだ」
「何がそういう事だよお前っ!まっとけ今そっちに・・・っう!・・・」
魔理沙は腹の傷を抑えた。無理もないあんな鋭い爪で切り裂かれたんだ。かなり痛いはずだ。しかし問題は魔理沙が傷の痛みでその場から動けないのだ。しかしその時
「悠斗さんっ!!大丈夫ですか!!って魔法使いの人!」
「あ!ナイスタイミング!大妖精そいつをどっかへ避難させてくれっ!できれば遠い所へ」
「何いってるんですか!魔法使いはともかく悠斗さんはどうするんですか!」
「俺は・・・・こいつの攻撃をなんとかしてしのいで時間を稼ぐ。だからその間に避難しろっ!そしてこのことを誰でもいいから伝えてくれ」
「時間を稼ぐって・・・あなたは人間。相手は怪物ですよ!本当に死にますよっ!」
「うるさいっ!つべこべ言わず魔理沙を連れて避難しろっ!」
「っ!!」
「大丈夫・・・絶対にすぐ追いかけて行くから・・・」
「・・・・・・絶対に死なないで下さい。これが約束です・・・」
「・・・・おう・・・・・」
「おいっ!まて悠斗っ!・・・・死んだら招致しないぜっ!」
「へっ!まだ俺の人生は前編だ。死んでたまるかっ!・・・・・早くいけよっ!!」
そう言うと大妖精は魔理沙を持ちあげ空をとんで避難した。とりあえずこれでいい
「・・・・別に俺は死んでも変わらない人間・・・まぁ約束は守るつもりだぜ・・・・さぁこい狼!お前の攻撃なんて全部トロいぜ!」
狼は斬撃をフルに展開していった。俺はそれを必死に避けた。昔のかすかな記憶がよみがえる
―――――――――おらっ!邪魔だどけっ!!―――――――
――――――――こいつ今避けたぞ。ウッザ。もう殴っちまえ―――――――
――――――――また避けた。もういい箒で殴れ。――――――――
―――――――もう面倒だ。帰ろうぜ―――――――
――――――――結局3回しか当てれなかったな。ハハハハ!!―――――――
俺は昔の嫌な記憶からヒントを得た。それはやり返すんじゃない。避けろ。避けて避けて避けまくる。そう全部を回避行動に全力を出す。そうすれば俺は安全に時間を稼げる。
「はぁ・・・はぁ・・・・・これなら・・・・時間を稼げる・・・かな・・・」
しかし問題は体力だ。時間を稼いでも俺の体力が尽きたら本末転倒。俺が死んだら元も子もない。だからと言って半分の力でやってもあの狼には全力で回避しないと絶対に引き裂かれてしまう。だから全力で避けつつ力を残しつつの戦いになると思う
「Go・・・・・・・・・Go・・・・・・・」
しかし怪物も同じで全力で斬撃を飛ばしているからか狼のほうも疲れが出ているようだ。
「これはチャンスか?ならば今のうちに・・・・」
俺は全力で後方に走った。狼は斬撃を出しすぎたのか俺をずっと睨むだけで追いかけもしなかった。
「よしっ!これなら逃げ切れる。あとは・・・・・・どこへいけばいいんだ?」
よく考えたら俺はこの後の事をあまり考えていなかった。正直結構長期戦になると思ったがすぐに相手がへばったから逃げるのが容易かった。
「このまま進んでいこう。どこに行けばいいかわからないがまぁ大丈夫――――――
俺はそう言おうとした瞬間、俺は違和感を感じ後ろを見た。遠くだが周りの木々が倒れているからかよく見える。狼が全く見当たらないのだそして気がついた。
「GOOOUUUUUUU・・・・・・・・・」
狼が俺の目の前にいて鋭い爪の生えた手を振り上げていた。そして猛スピードの速さで手を下してきた。
俺はその時思い出した。あの狼に刺された痛みを思い出した。そしてそれ以上の痛みが襲ってきた。今度は刺されるのではなく思いっきり切り裂かれた。魔理沙と同じ、いや魔理沙以上の痛みかもしれない。
「フグゥ!!・・・・フ―――・・・・・フ――――・・・・ヘグッ・・・・」
俺はその痛みで倒れそうだ。というか倒れてしまった。刺された時よりも痛く、肉が裂けて血が滴り落ち、俺の足元は真っ赤に染まった。
「GAGAGAGAッ!!」
糞が。あの狼笑ってやがる。俺の血がついた爪をずっと舐めている。
「俺だって・・・ただでやられて・・・・たまるかっ!!」
俺は残った力で立ち上がってとび蹴りをぶちかました。しかし
「GAGAGAGAッ!!」
狼は俺の渾身のとび蹴りをつまみ俺を地面に思いっきり叩きつけた。俺の体から嫌な音がなり響いた。
「があああっ!!・・・・い・・・たい・・・・・」
痛いってものじゃない。まるで3階から飛び降りた位の痛さだと思う。手足は動かそうとすると激痛が走り、あばら骨は何本か折れている感覚がある。もちろん出血は切り裂かれた時以上だ。
「あ・・・あ・・・・・ち・・ちく・・しょう・・・・・すま・・ん・・」
「GAGAGAGAッ!!・・・・・?・・・・・・・ッ!!!」
俺は意識がもうろうとしている中俺はむなしく思った。何より約束を破ってしまいそうだからだ。俺はそのまま狼に食われるか無茶苦茶に切り裂かれるか考えた。
しかしある事にきづいた。さっきから狼が俺の事を警戒しているかのように唸っている。しかも俺は何故か立っている。立てるような体ではないはずなのだが・・・。
そして俺の手にはあの紫の欠片が握りしめられていた。そして俺の体を謎の紫の煙が包んでいた。