ダイクン皇国は本日も平和です。   作:黒岩 虎吾郎

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06腕の悪いコックさんのつぶやき

 私の名はブライト・ノア。元連邦軍の仕官にて現在はダイクン皇国にて家族で大衆食堂『木馬』を経営している。

 

 今日はひさびさに旧知の友が集まり食事を行っている。個性の強いメンバーが集まっているので紹介したと思う。アムロ・セイラ夫妻と天然パーマ2号、そして娘であり女王のベルトーチカと彼らはダイクン皇国の中心ともいえる人物だがこんなに気軽に出歩いていいのだろうか? 後はハヤト・フラウ夫妻とその子供達。

 彼らとはホワイトベースのクルーとして一年戦争を戦いぬいた。

 

 何?私の料理は相変わらずマズイだと。失礼な私の『木馬』は毎日、盛況ではないか。

 ・・・私以外の料理でだと・・・少し落ち込んでしまうではないか。

 

 そんな辛辣な意見に私の嫁であるミライがフォローをしてくれるようだ。

 材料の仕入れ、料理のキャンペーン、店の維持管理。ブライトはよくやってくれるし優秀だと

 そうそう、私の事をもっとほめてほしい。

 でも、ブライト印の料理は売上が伸びないからメニューを減らしてほしいだと、夫に止めをさしてどうするのだ。たしかにミライが最終確認するヤシマ印やハサウェイが作るクェスのお勧めに比べると、売上は伸びていないのは認めるがホンの少しの差ではないか。(ハサウエィの売上の一部が計算に入っています。)

 

 

 旧知の仲間達との会話は気がおけない所はあるが、気安くでいいものだと思う。

 話はダイクン皇国独立戦争の話に移った。優しい時代の幕開けといわれた、あの戦争の話である。

 一年戦争やグリプス戦役は悲惨な話が多く、話をする事が憚れるがあの戦争は例外である。

 

 今でも覚えている。ダイクン皇国独立戦争はアクシズがサイド4への移動開始した事により始まった。

 当時、連邦軍独立部隊ロンド・ベルに所属していたアムロと私はサイド4宙域への急行する事となる。そして、アムロは娘が喜ぶという理由で髪を伸ばしていた。日々、成長するしていくアフロヘアに驚愕した物である。そして、ロンド・ベルの母艦であるジュピトリスもあわせて移動を開始した。

 

 シャアにより編成されたネオジオン軍と相対した我々は彼から驚きの提案をうける。

 ニュータイプ能力を開花したパイロットと一般兵士の実力の差は歴然である。人的損失をお互いに抑えるために、エースパイロット同士の一騎打ちで雌雄を決しないかと。

 そして、シャアとアムロを中心としてお互いのエースパイロットは幾度となく激しい戦いを繰り広げる。不思議な事に一騎打ちが終盤となり、命の危険が生じた時に介入する事は許されていた。それがゆえに両者の戦いは激烈を極め、そして著しくはた迷惑であった。

 驚く事に激しい戦いの中でもアムロのアフロは決してへたる事はなかった。

 

 転機となったのはジュピトリスの到着である。ジュピトリスの艦長であるパプティマス・シロッコはこの当時、自らの事をマッドサイエンスと称し言動がかなりオカしかった。言動だけですめばよく、誘導式質量弾(隕石にバーニアをつけたファンネル)、波動砲(3本捻り収束式メガ・粒子砲)などトンでも兵器を開発しジュピトリスへ搭載していた。口惜しい事にシロッコは優秀で商才もあり、どこからともなく資金と資材を集めてきた。ロンドベルもその資金で運用されていたようなものである。

 

 そして、ジュピトリスは突如としてネオジオン軍に投降、同鑑を生活の場としていた。私やアムロの妻子は人質に取られる事となる。戦争は戦闘が発生しないまま長期化した。すくいであったのは妻子との面会を申請すればネオジオン側が応じてくれた事である。この頃のアムロのアフロは自身の娘からストレスのはけ口にされておりメチャクチャな状態であった。油断すると飛んでもない物がアムロアフロの中から飛び出してくるので、油断ができなかった。

 

 唯一の巨大戦力であった連邦軍及び連邦政府は指揮系統の弱体化が進んでおり、シャアとシロッコの狂犬ブラザーズの工作の前になすすべもなくダイクン公国の成立を認める事となる。そして我々、ロンドベルは終戦協定による監視のためダイクン公国にとどまる事となる。正確には長期化し人死が発生しない戦争を経験したロンドベルとネオジオンの間には仲間意識が発生しており、連邦はこれを警戒したのである。

 アムロはアフロをアフロ化したアムロの髪をようやく切る事だできた。その場に私はいなかったが、まわりから壮絶にディスられ、やけくそになったようである。アムロ本人が望んでアフロアムロになったわけでもないのにアムロのアフロ化したアムロの髪型をディするのは理不尽ではあるが私もついつい同乗してしまった。この件がトラウマのため天然パーマとアフロは現在も禁句である。

 そこを事あるごとにうるさくいうシャアとはいい年こいて殴り合いをしている。

 というかこの二人はいい年こいて殴りあいをやりすぎである。そして、最後はシャアがボコボコされて終わる。シャアはアムロにかまって欲しくてしょうがないようだが、そのアプローチはどうかと思う。

 

 

 ダイクン公国は終戦協定の後、急速に国としての体裁をととのえていった。名前も公国から皇国へと替え、象徴してのニュータイプの女王を頂点する国家となり、アースノイドとスペースノイドの融和に努めた。やさしい時代の幕開けである。

 我々、ロンドベルもネオジオン軍に吸収され再編される事なった。ちなみにアムロの天然パーマのアフロはジオン風の軍服やスーツには似合わなかった。アムロのアフロ化したアムロの髪型には連邦の制服が一番だ。

 私は古いタイプの人間なのだろう、変わりゆく時代についていく事が苦痛となり、兼ねてから思っていた。引退してからはコックになるという夢をかなえる事にした。

 

 友との昔語りあわせて、ダイクン皇国独立戦争を回想してしまった。

 ところで夜も遅いがクェスさんは何時、家に帰るのかな?

 何といったミライ。ハサウェイと一緒に風呂に入って寝ろ。だと。

 若い二人が不謹慎だやめなさい。我が家に何が起こっているのだ?

 

 

 何々もう随分と前から居候しているだと、いいのかミライ?同棲ではないか。

 それにハサウェイよ学生の本分を忘れるとは何事だ。(思わず殴ってしまう)

 ・・・いかん弾幕が薄い、ミライが完全に敵にまわっている。

 クエスちゃんはもう私の娘だと。いや、それは・・・

 

 

この件に関しての各人のコメント

セイラ  父親、失格ね。

フラウ  気を落とさないで、亭主留守で元気がいいといいますよブライトさん

     近くても留守でいいじゃないですが。

アムロ  それはエゴだよブライト。

シャア  認めねばならんな、年をとったがゆえの過ちは。

ミライ  いんですこれで、あの人はあれで、私がフォローしますから。

ハサウェイ お父さん、知っているものだと思ってました。

クエス  お父さま、遅くなりましたけど、よろしくお願いします。

ベルトーチカ ブライトさん、気を落とさないください。ナデナデしますから。

 

大衆食堂『木馬』の2号店『白馬』はノア家の若夫婦により無事に開店しました。

ちなみにパスタがお勧めです。(byベル)

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