聖天竜騎士は転生者!?   作:トナカイさん

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第十一話 アンジェラ・コーンウェル博士と緋色の力

ほんのりと温かく、どこか懐かしい感じのする光に照らされて、エーコはうっすらと目を開けた。

 

商店街の公衆トイレで用をすませ、洗面所へ向かったところまでは覚えているのだが、それ以降の記憶はない。

 

自分が置かれた状況を理解するなり、エーコは愕然とした。

 

「なっ……なによコレ!」

仰向けの状態で寝台に縛りつけられている。

服は二ーソックス以外全て脱がされており、全裸も同然の状態だった。

 

拘束具は頑丈でエーコの怪力をもってしてもびくともしない。

 

「う、う~ん……。」

隣を見てみるとイヴもエーコと同じ状態で縛りつけられており、まだ寝ぼけているのか呻き声をあげている。

 

「イヴ、イヴ……起きなさい!!」

 

「う~ん……お姉様?」

エーコの声に反応して目を覚ますイヴ。

そして、縛りつけられている状態に気がつくと……。

何やらブツブツと小声で言いはじめた。

 

「――――――エクスプロージョン、爆発しなさい!!」

イヴが声を発した瞬間、爆発が起こり凄まじい爆風が部屋を破壊した。

 

「コホコホ……な、なんなのよ?」

エーコは突然破壊された室内を見渡すとそこにはあれほどの爆風が襲ったのにもかかわらず無傷のイヴが拘束具を破壊して立っていた。

エーコは自分の拘束具を見ると爆発で破壊されていることに気がついた。

「ええっと……どうなってるのよ?」

ただ呆然とするしかなかった。

 

 

 

「これはハデにやってくれたわね!!」

と部屋だった場所に一人の女が入ってきた。

「アンタ誰よ?」

エーコが問いただすと……。

「私は、アンジェラ・コーンウェル博士……あなた達を解剖する為に連れてきたただの学者よ!!」

そう言い、メスを手に取るアンジェラ博士。

「な、解剖ですって?」

「馬鹿な人間風情が調子にのるんじゃないわよ!!……とお姉様が言っています。」

「ちょっ……イヴ!?」

「そう、ならまずはエーコ貴女から解剖してあげるわ!!」

「殺れるもんならやってみなさい!!……とお姉様が言っています。」

「イヴ―――!?」

「『紅の炎竜吐息!』《クリムゾン・エクス・ブレス》」

アンジェラ博士が竜綺華晶(オラクル)を発動させると爆発が起こりエーコは吹き飛ばされた。

「うっ……。」

そして再び気を失ってしまったエーコ。

「次は貴女よ?

覚悟はいいかしら?」

「とっととかかってきなさい!

風穴開けてあげるわよ!!」

イヴはそう言い放つと再び何やら呟きはじめた。

「『紅の炎竜吐息!』」

アンジェラ博士が再度竜綺華晶を発動させ爆発が起こる。

煙が晴れて博士がエーコとイヴの状態を確認しようと向かったが……背後から鋭い一撃を受けた。

「がはっ……ば、馬鹿などうやってあの爆発から……」

アンジェラ博士が背後を振り返るとそこには爆発で吹き飛ばされた筈のイヴがエーコを背負い立っていた。

「人間風情が私とお姉様を倒せるはずないんだからね!!」

「ど、どうやって避けたというの?

わからないわ……。」

アンジェラ博士は驚愕の表情を浮かべている。

「簡単よ!

ちょっと……瞬間移動《テレポーテション》しただけよ?」

さらっととんでもないことを言うイヴ。

「はっ?」

愕然とするアンジェラ博士。

 

そこへ……。

「エーコ!!」

「イヴ!!」

「無事か二人?共!?」

「あらあら……なんだか凄いことになってますね。」

 

駆けつけてきたアッシュやノア、シルヴィア、コレットは部屋が爆発で吹き飛ばされた状態の中平然と立っているイヴとアンジェラ博士を交互に見つめた。

 

「……信じられない、でもこれだから竜族は面白いわね。」

博士はそう言い、アッシュ達に向かって竜綺華晶を発動させる。

「『闇の幻竜魔歌』《ダーク・マザーズ・ララバイ》」

床に魔法陣が展開され、アッシュ達に睡魔の魔法が襲いかかる。

コレットとシルヴィアは抵抗むなしく崩れ堕ちるが、アッシュとノアはなんとか意識を保って立っていた。

「竜綺華晶の粉末で描いた魔法陣よ。こういった使い方もあるってこと習わなかった?

でも、おかしいわね?どうして、あなた達は眠らないのかしら?」

その疑問に答えたのはイヴだった。

「ふん、当然よ!!

そこの二人の肉奴隷の飼い主は誰だと思う?

偉大なる―――の末裔のエーコお姉様とその守護騎士の私なのよ!!

というか……そこの馬鹿(ノア)に手を出していいのは私だけなんだからね!!

 

 

噛み砕くわよ!!」

と理不尽さMaXで叫ぶイヴ。

「肉奴隷じゃねぇ―――!!」

全力でノアは否定するがイヴは聞いていない。

 

アッシュとノアの刻印に異変が起こっていたが、二人のやり取りで気づいていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――続く。

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