あのあと、イヴにレベッカとの関係を聞かれた俺は素直に彼女との関係を話はじめた。
彼女、レベッカ・ランドールと俺はまだ本当に子供だった時……あれは5、6歳の頃だったと思う。
実家のあるリーシュブル領にて野生の小鳥や兎と戯れていた時に彼女は声をかけてきた。
最初はビックリして呆然としてしまい、レベッカとも満足に声をかけることができなかったんだ……。
兎と戯れていた俺の隣で彼女は先に口を開き、「触ってもいい?」と言い俺が兎を渡すとうれしそうに顔を輝かせて兎を抱き上げそして互いに自己紹介をはじめた。
それがレベッカとのファーストコンタクトだった。
許嫁にされたのは別の話になるんだが……イヴはここまで聞くとレベッカに向きビシッ―――――と指先を突きつけて宣言をした。
「アンタ、私の奴隷に手を出したら許さないんだからね!!
こいつは身も心も私の奴隷なのよ?
許嫁だかしらないけど人(竜)の所有物にちょかいを出さないでほしいわ!!」
そんな宣言を聞いたレベッカは肩をすくめてヤレヤレと言った感じに首と手を振りイヴに言葉を返した。
「君の言うことを聞く必要は残念ながらないな。
何故ならこれは私たち当人同士の問題だからだ。
パルの君の言葉に従う必要はない。」
そんな返答をすると案の定イヴは怒りだした。
―――――えっと?
俺の意見は……。
ノアの意見はまったく無視されてはじまったノアの争奪戦。
二人はお互いにボロボロになるまでやりあうとどういったことか何故か……Wデートをすることになっていた。
……何で?
理由はまったく説明されなかったがノアは残念ながら逆らえず、彼女達二人と次の日の休日にアンサリヴァン市内を見て回ることになった。
そして翌日。
デート当日。
待ち合わせをわざわざ学院の外で行い聖ダーラム広場という場所で二人を待っていると一人の花売りの少女と目が合った。
……。
来たか……。
そう言えば今日があの日だったな。
と前世で読んでいた原作を思い出していると背後から突然耳を引っ張られて痛みが襲ってきた。
「痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い――――――――!!」
そう叫ぶと耳を引っ張っていた張本人……イヴはノアを睨み付けていた。
「せっかくの休日を奴隷の散歩に使ってあげるんだから感謝しなさい!!
……さっきの花売りは知り合い?」
どす黒いオーラを出しているイヴ。
「やぁ、待たせたな、ノア?」
声をかけられてそちらに振り向くとレベッカが笑顔で微笑んでいた。
「いや、今来たところだ……。」
そう、無難に返答をして改めてレベッカを見ると黒いリボンを着けて、可愛い感じのいかにも女の娘が着そうな洋服を着ていた。
「ど、どうしたんだ!?
レベが制服以外を着るなんて珍しいな……。」
とついつい思っていたことを口に出してしまったノア。
「むっ?
似合わなくて悪かったな……。」
そう言い頬を膨らませるレベッカ。
「似合わないなんて言ってないだろ?
よく、似合ってるよ!!
とっても可愛いよ!!」
「か、かわ、かわわ……。」
口をパクパクさせるレベッカ。
「ちょっと……私には何も言わないわけ?」
―――――ゾクリ。
背後から強烈な殺気を浴びせられるノア。
「も、もちろん、イヴも似合ってるよ!!
可愛いいし、素敵だよ……時に揺れるメロンちゃんが……。」
「なっ、な、な、何を人前で恥ずかしい事を言っているのよ!?
噛み砕くわよ!!
とツ――――ンとそっぽを向くイヴ。
しかし、レベッカはノアはまったく気づいていなかったが イヴが頬を赤く染めたのをばっちり見て歯ぎしりしていた。
デートは進み時刻は昼過ぎになった。
クレープ屋ではイヴがアンサルクレープを買おうとしてノアとレベッカに止められたりといろいろ一悶着あったが……。
レベッカは友人と待ち合わせをしていると言いデートを途中辞退しており今はイヴと二人っきりだ。
もちろん離れる際に……「不純異性交遊は厳罰に処罰する」と脅すのも忘れずに……。
しばらく聖ダーラム広場でのんびりしていると何やら騒がしい声が聞こえてきた。
見渡すとアッシュにエーコ、それにシルヴィアにレベッカまでいた。
何やら騒がしく話すとすぐに4人でどこかにいってしまった為声をかけられなかったがノアはそろそろだな。
と呟き広場を見渡して警戒していた。
数十分後……一匹の竜が広場のど真ん中に襲来した。