更新を待っていてくださった心やさしい皆さんのご要望により連載を再開させることにいたしました。
約1年間の間が空きましたが心機一転、また初心に戻って筆をとろうと思います。
何卒、よろしくお願いします。
…さて、堅い挨拶はこれくらいに…。
星刻アニメになりますね――――!!
まさかなるとは…1年前は想定してマセンデシタヨ!?
知名度いつのまにかあがっていたんですね…。
シルヴィアやレベッカさんが動いて、話すなんて…もう最高すぎてやばいです。
テンション上がってきました、ハイ。
原作も15巻まで続いているとか…。
ならば…二次も盛り上げないと…。
多分、月1か2あげるのが今は精一杯なのでかなりのスロー&文字少ないですが続けていきますので改めてよろしくお願いします。
第二十一話 SKFC(Silver Knight Fan Club)!?
始まりは1枚のポスターだった。
何気なく見てみるとこんなことが書いてあった。
君は知っているか?
先日、公式に『屍灰竜』《ネクロマンシア》と呼ばれることになった怪物から、このアンサリヴァン市を救った英雄達を。
目撃者の証言によれば、彼らは白銀の聖騎甲《アーク》と黄金色の聖騎甲に身を包んでいたらしい。
彼らの活躍がなければ、被害は甚大なものとなっていたであろう。
最悪、街そのものが壊滅しても不思議ではなかった。
ところが、あれほどの活躍にもかかわらず、彼らの正体は不明なままである。
聖騎甲を装備していた以上、聖天竜騎士なのは間違いないのだが。
彼らは、自らの武功を誇るわけでもなく、恩に着せるわけでもない。
騎士の中の騎士とは彼らのことを指すのだろう。
というわけで―――――我々は、彼らの内の一人を便宜的に《銀麗の騎士》と呼称し、
SKFC(Silver Knight Fan Club)
を結成することを、ここに宣言する。
入会希望者は随時、歓迎する次第である。
SKFC会長 ジェシカ・ヴァレンタイン(上級課程1年)
これが彼女達SKFCの存在を思い出し、これから起こるであろう茶番を思い出した瞬間だった。
時は少しだけ戻る。『屍灰竜』襲撃事件から数日たったある日のことだ。
ロートレアモン騎士国―――――通称「竜を飼う国」。
北方にはゼファロス帝国、南方にはシェプロン王国。
二大国家に挟まれた、この人口500万足らずの小国には、ある特殊な学院が存在する。
アンサンリヴァン騎竜学院。
ドラゴンと契約を交わした少年、少女達―――――竜飼い人《ブリーダー》を教え、導くための学院である。
その学院である重大な発表がおこなわれていた。
「それでは、諸君に新たな生徒会役員を紹介しよう」
講堂に集まった全校生徒を前に、生徒会長レベッカ・ランドールが朗々と宣言する。
『真紅の女帝』《スカーレット・エンブレス》の異名を持つ彼女の立ち姿は、今日も大理石の彫像さながら輝いていて、学院生の視線を一身に集めている。
「まずは風紀担当、シルヴィア・ロートレアモン」
「はい」
凛とした返事を響かせると、彼女は舞台の袖から一歩を踏み出した。
《蒼氷の姫君》『アイスブルー・プリンセス』―――――その異名が示す通り、彼女の瞳は蒼い氷のようだ。
白皙の美貌を彩るのは、まばゆいばかりの金髪である。
「このたび生徒会のの風紀担当に就任した、シルヴィア・ロートレアモンだ。
若輩者で至らぬ点もあるが、このアンサリヴァン騎竜学院の風紀を守るべく、全力を尽くす所存である。
以後、よろしく頼む」
神妙な挨拶に周囲の学院生がざわついた。
以前のような刺々しさが感じられないからだ。
変わってきたな…。
これが恋する乙女っていうやつか。
「お疲れさん。いい挨拶だったよ」
アッシュが声をかけているが…顔を赤く染めて俯いてる。
シルヴィアも可愛いとこあるな~と思って二人のやり取りを眺めているとすぐに眉を吊り上げてシルヴィアはアッシュに詰め寄った。
「そんなことよりも、だ!次はお前の番だぞ?
大丈夫なのか?」
「そ、それは…」
出番が近いアッシュはかなり緊張している。
まあ、無理もない。
なんだって俺達二人は『学院が誇る二大落ちこぼれコンビ』だからな。
とはいっても俺はアッシュよりもまだ緊張慣れしている。
これでも一貴族の嫡子だから貴族社会の茶会や会合、王族との謁見とかいろいろ参加してたしな。
「はあ~姫様は緊張とは無縁そうで、羨ましいよ」
「バカをいうな!私だって緊張くらいはする!」
おお~シルヴィアが怒っている。
まあそうだよな…本当の彼女は…だもんな。
二人のやり取りがまだ続いていたがあることに俺は気がついた。
誰かいない。
やけに静かなんだ。
いつも騒がしく、人を肉奴隷呼ばわりしてくるあいつがいない。
なんだか嫌な予感がする。
「それでは、次の役員を紹介しよう。
”学院一の問題児〟改め、庶務担当のアッシュ・ブレイクだ」
アッシュの名が呼ばれ壇上に上がっていった。
「えっと…このたび生徒会に入りました、アッシュ・ブレイクです。俺に何ができるかはわかりませんが…と、とにかく精一杯頑張りますのでよろしくお願いします」
シルヴィアと小声でやりとりしてたが…公衆の面前でイチャつくなよな。
アッシュ…第一王女にボコられろ。
そんなことを思っていると俺の名が呼ばれた。
覚悟はしていたが…。
「では次は、”学院二番目の問題児〝ノア・リーシュブル。
私の夫だ。
次期生徒会長最有力候補でもある。
今回は私の助手としてあんなことやこんなことを学院内でやってもらうポジションの生徒会長補佐に着く。
よろしくしてやってくれ!」
「何いってんだ―――――お前は―――!!」
馬鹿なの?馬鹿なんですね。
公衆の目の前でなに言ってんのこの人?
「あ、ちゅみません、ニョアさん。かみまちた…」
「違う、ワザとだ」
「かみまちた」
「わざとじゃない!?」
ちなみにこのネタは子供の頃にレべに教えたものの一つ。
子供ながらなにおしえてんだろ…俺。
俺とレべの夫婦漫才により会場は笑いに包まれた。
「む、きたな。
本当ならこれからシルヴィア王女の好きな人暴露で皆を笑わせようと思っていたがそれはまたの機会にしよう。
諸君、ようやく四人目と五人目の新役員がお出ましだ」
レべッカが意気揚々と告げる。
「そっちの胸がないのがエーコ。
胸があるのがイヴだ!」
「(…ガマン…ガマン…ガマン。
後で殺す…後で殺す…後で殺す…)…」
なんだかエーコからものすごい殺気が出ているが大丈夫なのか?
逃げろよ、レベッカとアッシュ。
それにしても二人ともドレスを着るとかなり可愛い。
まるでお姫様だ。
「イヴ…胸がヤバい。
ただでさえデカイのにドレスのサイズがあっていないのかぱっつん、ぱっつんになっている。
メロンちゃん…ごちそうさまです!!」
「お気に召しましたか?」
音もなく近づいてきたのはコゼット・シェリー。
シルヴィアのメイドさんだ。
「G・Jです。
あの服はコゼットさんが?」
「はい。
姫様のお古ですけど二人ともとてもにあっていますね~♪
仕立てがいがありましたわ」
さすが万能メイドさん。
いい仕事をする。
いや…ヒス的には困るんだけどな。
エーコとイヴの二人にコゼットさんがなにか言ってる。
やがて揃って吠えた。
「「がお~」」
なんか二人揃ってコゼットさんに聞いてると思ったら真剣な表情で最後は怪獣?の雄叫びをあげたよ…。
まあ、会場は大爆笑したから結果オーライかな?
そして生徒会の初仕事がはじまったんだが…。
命じられたのは新興学生団体が無断で貼っているポスターやビラの撤去。
書かれているのは同じ内容。
どれもこれも《銀麗の騎士》にかんすることばかり。
俺としては目立ちたくないからいいんだが、なんでアッシュばかりモテルンダヨ?
病気持ち(HSS)の身としては安全なんだが。
なんか釈然としない。
まるで徹底的に俺については隠されているような…。
ん?
ふと一枚のポスターに目が止まった。
「『SKFC』?
何だこれ?」