聖天竜騎士は転生者!?   作:トナカイさん

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遅くなりました。
本当すみません。


第三十六話アッシュの苦難?

「よ、よ、浴室⁉︎」

 

一瞬、頭の中が真っ白になってしまった。

目の前のメイドさんは何を言っているのかわかっているのか?

浴室って……あの浴室だよな?

告げられた場所に愕然としてしまう。

浴室、入浴するための施設。

どうやって使う?

無論、服を脱いで。

 

「はぁー⁉︎」

 

理解した途端、驚きのあまり大声を出してしまった。

何かの悪い冗談だろうか?

自分を呼んだ相手が男性ならなんの問題もない。

裸の付き合い、という文化もどこぞの国であると友人のノアも言っていた。

一緒に風呂に入るくらい大した問題ではない。

寮でも大浴場で入るからそれは別に平気だ。

だが、しかし俺に告げられたのは普通の入浴ではなかった。

入浴する相手はこの国、ロートレアモンの第一王女。

一緒に風呂に入る相手が同性ではないという時点で大問題だ。

 

 

「ちょっ……どういうことですか?」

 

どうして浴室なのか。

ものすごく嫌な予感しかしないんですけど。

 

「さ、アッシュ様。姫様のご命令は絶対なのです!行きますよ!」

 

メイドのプリムさんはそう言うと俺の右腕を強引に引っ張り、辺りをよく確かめずに駆け出した。

しかし、プリムさんの行き先には……。

 

「いや、そっちは壁だから!」

 

______ごちん。

 

「はうっ……!」

 

部屋の壁に頭から激突し、涙目になるプリムさんの姿がある。

 

「……だから言ったのに」

 

「ううっ。言うの遅いですよー。アッシュ様」

 

忠告したのにも関わらず壁に激突したせいでプリムさんはまたひとつ余計な生傷をこしらえていた。

なんていうか、こんなドジの人をメイドにしてヴェロニカ王女は大丈夫なんだろうか。

 

 

 

「さ、着きましたよ。この先に着衣室があります」

 

「はぁ、どうも」

 

「さ、さ、こちらにお入りください」

 

やる気なさげな声を出してしまったが、この状況ならそれも仕方ないだろう。

着衣室といっても普通の着衣室のゆうに倍はある広々とした空間になっている。内装は客間と比べても遜色しない程だ。そして、奥にある戸を開ければそこには……って駄目だ。

変なことを考えるな……くっ、こんなの入れるわけないじゃないか。

ヴェロニカ王女は確かまだ未婚の筈だ。

未婚の女性……それも王族相手に混浴などいくら王女の命令とはいえ、入れるわけがない。

 

「あらあら。まだ脱がないんですか〜」

 

「まだ心の準備が……って、プリムさん⁉︎」

 

声をかけられたので普通に返事を返してしまったが……なんで彼女がまだここにいるんだ!

 

「ふふ。よろしければ脱がすのお手伝い致しますよ〜」

 

「結構です!そんなことより何でまだいるんですか?」

 

まさか、ここ女性の着衣室だったのか。いかん、なら早くでないと。

 

「うふふ。大丈夫ですよ。アッシュ様。

()は他には誰も来ませんから」

 

「駄目ですって!場所、間違えました!男用の着衣室に案内してください」

 

「心配しなくても大丈……きゃあ」

 

「うわっ」

 

______ドサッ。

 

急に俺の方に倒れてきたプリムさんを支えようとして一緒に倒れてしまった。

押し倒された形になっているのがせめてもの救いだ。

逆だったら、押し倒したように見える状況だったのならいい逃れはできなかったかもしれない。

とっさに支えようとしてプリムさんの腰に回していた手を退けようとした、その時______。

 

「……また、やったのね。アッシュ」

 

今、もっとも聞きたくなかったどこかで聞いたことのある声が聞こえた。

 

「リ、リア……さん?」

 

プリムさんを退かそうと力を入れ

なんとか半身を起こすと俺の視界に、メイド服姿の美少女が入った。

 

 

「なんとなく、どうしてそうなったかはわかるけど。ツーアウトよ!アッシュ。

次はないわ」

 

左手に持つ銃をチラつかせながらリアは俺達の側に近づいてくるとプリムさんに手を貸してやり起き上がらせるのを手伝ってくれた。

 

「全く。あんまり騒がしいから寝れないじゃない!」

 

今まで寝ていたらしい彼女はよく見れば瞼が重そうにトロンと下がっていて、どこかフラついてる感じもある。

 

「すみません。俺達のせいで……大丈夫ですか?」

 

「ええ、平気よ。

ちょっとお酒が効きすぎたのかもしれないわね」

 

そんな事を言って胸元をパタパタ煽るリア。

ついつい、視線がいってしまうが慌てて目を逸らした。

谷間と呼ばれるものがなかったのがわかった。

エーコの方がまだあるな。

 

「うん?あ、もう……アッシュったら。

エッチね……」

 

「ち、違う。誤解だ!」

 

胸元を慌てた表情で隠すリア。

その仕草にドキッとしてしまった。

改めて見るとリアは綺麗だ。

流れるような金色の光沢のある髪に、落ち着いた雰囲気で佇むその姿。

身長は女性にしてはやや、高めで170センチくらいだろうか。

手足は細いが筋肉は無駄なく付いている。

声は結構低めで、どういうわけか聞き覚えがある声をしている。

よく顔を見ると、その顔立ちにも見覚えがあるような……。

……気のせいだよな。

 

「そ、そんなことよりリアもプリムさんも何で入って来てるんですか⁉︎

俺がいるんですよ!」

 

いや、自分が出ていけばなんの問題もないのはわかってるけどさ。

何故リアまでここにいるんだ?

 

「大声で寝れないから様子見に来たのよ!

でも何もないならちょうどいいわ」

 

へ?

ちょうどいい?

 

「私も一緒に入ってもいいわよね?」




風邪ひきました。
だけど明日も投稿します!
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