森から抜け出し学院の部屋に戻るとイヴはベットを占拠して眠ってしまった。
「く~、く~……」
寝顔は……か、可愛いな~。
黙っていれば間違いなくアンサリヴァン市内でも5本の指に入る美少女なんだけど……。
残念ながら性格がきつすぎる……。
ツンツンが強すぎて心が折れるわ~。
唯一の救いは、イヴの一部分……。
虚無の魔法使いやピンク武偵と違いメロンちゃんになってることだな……。
なんて事を考えていると部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「ノアいるな?
入るぞ!!」
そう言って入ってきたのはアンサリヴァン市内で知らぬものはいない有名人。
もといアンサリヴァン竜騎学院が誇る生徒会長。
レベッカ・ランドール
学院生にしてすでにパルを聖竜《マエストロ》に進化させており聖天竜騎士《アークドラグナー》である最強の竜騎士の一人だ。
「えっと……レベ……あっいや、ランドール会長どうしたんですか?」
と俺が言うと彼女は溜め息を吐いて俺にいい放つ。
「レベッカ……いや、昔みたいにレベでいい、私達の関係はすでに学院中に伝わっているんだ……今さらよそよそしくしても無駄だぞ?」
「いや、親同士が勝手に決めたことだし……学院二番の落ちこぼれと聖天竜騎士がそんな関係だって広まるのはレベッカ……ランドールさんの評価に傷がつく。」
と俺が言うと彼女は顔を曇らせ…… あれ?
泣き出した。
え?え?何で……?
「……私のこと、嫌いか?」
などと聞いてきた。
「いや、そうじゃないけど……とそれより何があったんだよ?」
強引に話題をそらすと……
レベッカは涙を拭い語り始めた。
「ああ……アッシュ・ブレイクにもパルが誕生した。
……それも人型の少女がね。」
……きたか。
ついに原作が始まるんだな。
「君達もアッシュの部屋に来てほしい。
それとこれはあの子の着替えだ。
女の子の服……ないだろう?」
そう言い渡された紙袋には様々な女子の服が入っていた。
……とりあえず、服を用意する必要はなくなったな。
さっきまで俺の制服の上着一枚着ただけのイヴが徒歩で学院に戻ってきた時は周りの視線が痛かった。
……黒歴史確定な瞬間だったな。
そして、イヴをたたき起こしアッシュの部屋に来てみると、そこに彼女がいた。
「ふみゅ……」
寝ているエーコがな。
ってこら……イヴの奴エーコの隣に入って眠り始めた。
……意味なくねぇ?
揺すっても起きなく、結局翌日までイヴをアッシュに押しつけて……任せて部屋に戻った。
そして、真夜中……。
「う~……ん?」
何か寝苦しいので起きてみると……イヴが布団の中に潜り込んでいた。
小さな口を精一杯開けて……まるで狙った獲物に襲いかかるように……―――カプリッ―――……って……「痛てぇ~~~~!!」
「こ、これが噂の甘噛みか……甘くないが……。」
俺はパルを得た証の甘噛みを初体験した。
そんなこんなで朝になり、「昨日はよく寝たわ~」
と大満足なイヴと「…………。」寝不足と甘噛みで死にかけた俺はアッシュの部屋に向かい、たどり着くとエーコと対面した。
そして……
イヴが前に出て驚愕の一言を口にした。
「初めまして、エーコ御姉様。」
はい、いよいよ原作や原作キャラと絡みはじめます。