「エーコお姉様、初めまして私はイヴ・フォレスト・アルビオン・ドラグーンと申します。
お姉様の従姉妹にあたります。」
そうイヴは言うとエーコに抱きついた。
「わ、きゃあ!!
突然なんなの!?
従姉妹?
ちょっと待ちなさい……えっと、あ、確かに――竜種の記憶《ドラグワース》にあるわね。
だけど親戚とか言われてもあるのは貴女の容姿だけでその他のことはわからないわよ?」
「そんなことを言われてもイヴはエーコお姉様の妹分です。
お姉様が言うのなら馬鹿で愚図な奴隷を噛み砕くこともできます。」
そんなことを言いこっちを向いてくるイヴ。
「ま、待て待て待て待て待て~。
口開けるな、歯をたてるな!!
俺は奴隷じゃあねぇ!!
アッシュも変態を見る目で俺を見るな!!
変態プレイなんか要求してねぇし、アイツのいう奴隷は下手したら食用だ……。」
イヴの奴人前で何を言ってるんだ。
危うく俺がドMだと認識されるところだったぜ……。
「……ノア、君にはそんな趣味があったのか?
鞭で叩いたほうが喜ぶのか?
私なら……別に構わんぞ?」
そんな的外れなことを言う生徒会長様。
「違う!!
俺はSM好きじゃない。
やるならノーマルな方がいい!!
……って何を言わせるんだよ!!」
人前で何を言わせるんだよ、ほら見ろ周りはドン引きしてるじゃねえか。
「うるさい奴隷ね。
スミマセンお姉様。
すぐに新鮮な生肉を用意しますから……。」
そういいにじり寄ってくる悪魔……ってヤバイ近い、ああ……いい香りがする……クチナシの香りが……。
……マズイ、なる……なってしまう。
ドクン――――。
身体の中の血液が徐々に芯に集まりだした……。
――――――ああ、駄目だ―――。
ドクン、ドクン――――。
身体中が熱い……。
血流が激しい……。
――――――――――――なってしまった。
血液が身体の中の芯に集まった。
――――ドクン、ドクン、ドクン、ドクン――――。
「ふぅ、やれやれ……まったく困ったお姫様だ。
肉をご所望かい?
なら僕に任せてくれるかな?
君だけの為に最高の肉を用意するよ?
少しだけ時間がかかるけどレディの頼みだ、聞かない選択肢はないしね。
それまで……よっと姫達はこちらの席でお待ち下さいませ。」
俺はイヴとエーコ、さらにレベッカを順番に抱えあげるとお姫様ダッコをして席まで運び笑顔なまま、ホストのような仕草をして彼女達の相手をした。
「それでは肉の調達に行きますのでしばしお待ちを……。」
そう言い部屋から出ようとすると……。
「待ちなさい、肉もいいけどアンタ、なかなか気が利くのね。
イヴのパートナーなだけはあるわ。
それにひきかえ、うちの肉奴隷は……(ギロッ)」
エーコはアッシュを睨み、そして、再び俺に顔を向けた。
「アンタがパートナーだったらよかったのに――馬鹿で愚図な人間のわりには使えそうだしね。」
「黙って聞いていれば言いたいことを言いやがって!!
俺だってできればもう少し可愛いげのあるパルがよかったさ~。
こんなチビじゃなくてな。」
――――パシッ。
「言い過ぎだぞ、アッシュ。
エーコはまだ幼竜なんだ……君まで感情的になってどうする?」
俺はエーコが踏み潰す前にアッシュの元に行きアッシュを叩いて落ち着かせた。
「長年待ち続けたパルだろ、エーコをどう躾るかはこれからの君しだいだよ?
エーコもアッシュのことをあまり悪く言わないでくれ!!
彼はこれまでずっと君を待ち続けてきたんだ。
君のパートナーは彼以外にありえないよ?
もちろん、そこで膨れているイヴ、君のパートナーは僕だけさ……。」
HSSの思考力強化によりどうにかその場を治めた俺はエーコとアッシュを残して、部屋を出て顔を赤くしてチラチラ見てくるレベッカとも別れ自分の部屋があるジュリアス館に帰った。
そして、部屋に着くとイヴが……噛みついてきた。
「アンタ、さっき……エーコお姉様と人間のメスにも色気づいてたでしょ?
アンタは私だけの物なんだからね!!」
―――カプリ……。
そう言い頭の天辺、頭頂部に噛みつくイヴ。
まるで……某、銀髪シスターみたいだな。
って……。
「痛い、痛い、痛い、痛い、痛い……」
あまりの痛さによりHSSが解除されて、普段の俺に戻ってしまった。
「痛い、痛い、痛い……って言ってるだろ、この馬鹿竜!!」
俺はついにぶちギレてイヴの頭に右手をかざした。
すると暴れていたイヴは急におとなしくなった。
「ん、んっ……何これ?
き、…………気持ちいい………………あ、だめ、ああん……あ、ん、んっ……駄目、もう……駄目…………あ、ああん…………気持ちいい……。」
端から聞くと誤解をあたえそうな声を出してイヴはおとなしくなりそのまま眠ってしまった。
「はぁ~~今日も疲れた。
イヴ、エーコ、レベッカ相手にヒステリア無双とかどんな悪夢だよ。
幸いにも、まだトリガーの『性的興奮』はバレてないからよしとして、ああ……死にたくなってきた。
何がお姫様ダッコだよ、何がレディの頼みを聞かない選択肢はない……だよ。
ああ……死にてぇ……。」
俺はヒステリア・モード時に耐え難いキザな言語をしたことに激しい後悔をしていた。
ああ……不幸だ――――――――!!
そして、翌日。
アンサリヴァン市内。
「へぇ~けっこう、賑わっているのね。」
「エーコお姉様、あちらから甘いいい匂いがします。
いってみましょう!!」
「待ちなさいよ、私もいくわよ!!
イヴ。」
「なぁ、アッシュ……なんで俺達のパルは少女の姿をしているんだろうな?」
「そんなこと……知らないよ。
むしろ知ってたら教えてくれ!!」
「「ほら、早く来なさい!!
こないと……」」
「踏み潰すわよ!!」
「噛み砕くわよ!!」
お待たせしました。
本当にお待たせしました。
なるべく早く更新します。
……た、多分。