都庁に来客あり、ミュラー大統領の補佐官をやっていたエメル。でも彼女の姿は幼い子供になっている。
エメルもアイテルと同じヒュプノス。アメリカが破壊された時、テレポートで逃げ出せたが、力を使い果たしてしまい、縮んでしまったのだ。
アイテルとエメルは再会し、お互いの情報を交換し合った。
アイテルの話を聞くうちに、どんどん、エメルの顔色が変わっていく。
話を聞き終えるなり、真っすぐ初音ミクの元へ。
小腹の空いた初音ミクはキッチンにいた。
包丁を手に取り、根深ネギの緑の葉の部分を除き、6センチぐらいに切った。
ごま油を流して熱したフライパンに根深ネギを入れて、炒める。
うっすらと色が付いたら、お皿に盛り、塩コショウと醤油と和え、ラップ掛けずにレンジで1分半チーン。
ネギが大好物の初音ミクにはたまらない香り、絶品料理。
「いただきます」
手を合わせて、ネギを食べようとしたら、部屋にエメルが飛び込んて来た。ほとんど表情はないが、険しいのは雰囲気で解る。
「欲しいの?」
大好物だけど、独り占めなんていじわるする気なし、決してボケたわけではない。
「なぜ、あなたはドラゴンと仲良くしている……」
ネギにはスルー。こちらも割と天然かもしれない。
「リュウは友達だから」
即答して、ネギをもぐもぐ。
「ドラゴンは人類の敵。私とアイテルの星もドラゴンに滅ぼされた。私たちの星だけではない、沢山の星がドラゴンによって滅ぼされた。この地球も滅ぼされようとしている。なのにどうしてドラゴンと、一緒にいられる?」
心の奥底で燃え滾る恨みを隠そうとはしない。
「リュウは、それを止めに来た」
そのことはアイテルから聞いている。トウキョウタワーで人竜ミヅチと戦った時、ブレスを使わなかったのも背後に住民がいたから。
エメル自身も頭では理解しているが、感情が伴わない。エメルはアイテル以上にドラゴンを憎んでいる。
そんなエメルに初音ミクはリュウから聞いた、ある話を話すことにした。
「元々、ドラゴン、竜の一族は温厚で優しかったのよ」
「嘘よ!」
聞いたエメルは反射で強く否定。
「本当のこと、竜の一族は故郷にいたころは本当に優しい種族だった。でも、とてもとても強い力を持っていた。世界に収まりきらないほどの、大きな『力』」
ネギを食べ終え、ポットのお湯を急須に注ぐ。
初音ミクの目をしっかりと見て、心の内を探ろうとする。
「だから恐れられ、根絶やしにするために狩られた。多くの竜の一族は戦うより、死ぬことを受け入れた。一部はドラゴンの力を捨てて生き延びたけど、ほとんどのドラゴンはドラゴンの力を捨てることより、ドラゴンとして死ぬことを選んだ。原初の竜の一族は、そんな誇りを持っていた」
嘘という言葉はエメルの口からは出て来なかった。目を見れば解る。とても嘘を言っているとは思えない、騙されたり、操られたりしていないのも解る。伊達に長い時間、存在していたわけではない。
「竜の一族の中で、宇宙へと逃れた数体のドラゴンがいた。そいつらに何があったかまでは解らないけど、いつしか、そいつらは星に文明の種を撒き、育ったころに喰らうようになった。星と人と文明を獲物と考えるようになった」
反論の言葉は何も出て来なかった。ショックなのか混乱なのか、自分自身ても、よく解らず、表現しきれない。
「リュウは1人、故郷の星で生き残った竜の一族」
急須で注いだお茶を飲み干す。
「ごちそうさま」
会議室に集まった面々。
13班の刀子、ピンクハーレー、力男。都庁の改修を請け負っていた8班のミヤ。道具類の開発を行っていた4班のワジ、レイミ、ケイマ。SKYのタケハヤ、ネコ、ダイゴ。自衛隊のリン。
10班のガトウとアオイの姿は無し。
全員の表情は清々しい、そこには誰一人として、絶望の色は無し。
ミロク、ミイナを両脇に従えたキリノがみんなの前に立つ。
「目指すは東京タワー、各員、出動!」
この号令と共に、ムラクモ機関は決戦の地へと出発。
トウキョウタワーにはバリアーが張られていて、突入できない。
「どこまでも小賢しい真似を」
果っての上司の評価を刀子は、さらに下げる。
自分の拳を見つめる力男。
「いくら、あんたの拳でもあのバリアーは砕けないわよ~」
ピンクハーレーの言うとは最も。とは言っても、このまま、ここで立ち往生していても埒はあかない。状況は好転することなく、悪い方向にしか転ばない。
「人間様を嘗めてくれるんじゃねぇ」
そこへロケットランチャーを担いだガトウが現れる、横にはアオイ。
「危ないから、ちょっと、どいてな」
ガトウはロケットランチャーを構える。
トウキョウタワーの前に集まった面々は、慌ててどく。
「受け取りな、元ボスさんよ」
引き金を引くガトウ。アオイは条件反射で耳を塞ぐ。
発射されたロケット弾がバリアーに命中。当たった場所から波紋が起こり、バリアーは砕け散る。
「よっしゃー」
「やったー」
ガトウとアオイの歓喜の叫び、手を叩き合わせる。
「あれは?」
リンが訪ねる。
「あの弾は、以前、ナツメが4班に開発を命じていた、対ドラゴン用特殊弾の試作品です。一発だけしか完成していませんでしたが、役に立ちました」
キリノはナツメにさんを付けずに呼んでいた、意図せず。
トウキョウタワーを包んでいたバリアーは破壊された、粉々に。もう道を阻むものはない。
「あの男、やってくれたな……。我々、自衛隊もムラクモ機関に負けていられないぞ」
まず自衛隊がリンの号令と共に突入。SKYのタケハヤ、ネコも続く。
「では、13班も突入です、派手に暴れてやりましょう」
ミイナの掛け声とともに、刀子、ピンクハーレー、力男もトウキョウタワーに突入を開始。
東京タワー。スカイツリーが出来てからも、東京観光の目玉の一つであることは変わらず、様々な都道府県、様々な国の観光客が来ていた場所。
今は人竜ミヅチによって、ドラゴンとモンスターの徘徊するダンジョン『トウキョウタワー』と化す。
「中学生のころ、修学旅行で来たときは華やかだったのにね。全然、雰囲気が変わっているじゃない~」
見た目より、案外、歳を取っているかもしれないピンクハーレー。
「蝋人形はどうなったんだ」
ボソッと力男が言ったのを刀子は聞きながら、もしアレが動いて襲い掛かってきたら、嫌だなと思う。
蝋人形は襲ってこなかったが、ドラゴンとモンスターは襲い掛かってきた。そんな敵を容赦なく、蹴散らして、上を目指し進む。
時々、強力な奴も襲い掛かってきたが、今の刀子たちには、恐れるような相手ではない。
途中、リン率いる自衛隊は安全なフロアの確保とドラゴンとモンスターの追撃をするために残る。
「お前たちは上だけ見て進め! 足元に余計にものがあったら、アタシが全部、どけてやる」
リンはそう言って送り出す。
「俺たちは、脱出口を確保するために、ここに残る。先へ行ってくれ」 4階まで来たところで、ダイゴが立ち止まった。
「お前らの背中は、俺たちが守る。安心していってこい」
刀子はダイゴの顔を見る。邪なことを考えているものの表情ではない。
タケハヤ、ネコの顔をそれぞれ眺めた。
「解った、ここは任せたぞ」
それ以外の言葉を残さず、上を目指す刀子。ピンクハーレーと力男も続く。
13班が行った後、
「大丈夫か?」
ダイゴに声を掛けられたタケハヤは、その場に座り込む。
「タケハヤ!」
慌てるネコ。
「心配するな、まだまだ、俺はくたばる気はない」
笑みを浮かべているが、顔色は良くない。
「本当は、あのババァの顔面をぶん殴りたかったが、それはお前たちに譲ることにするぜ、《竜を狩る者》」
タケハヤは笑みを、上へ向かった刀子、ピンクハーレー、力男に送った。
常人なら、東京タワーを徒歩で最上階まで行くのは大変だが、刀子、ピンクハーレー、力男はムラクモ機関のエース、13班。全然、へたばってはいない。
そもそも、これぐらいでへたばってしまうぐらいなら、ここまでは来れていない。
最上階にいた人竜ミヅチ。背中を向けて、星空を見ている。
「久しぶりだな」
何時でも刀子は日本刀を抜けるようにしておく。ピンクハーレーと力男も即戦闘スタイル。
「来たのね」
振り返る人竜ミヅチ。出会った時とは、すっかり変わってしまった姿。
両方、言葉を交わさず、13班と人竜ミヅチの間で、戦いのオーラが高まっていく、炎のごとく。
「いいわ、終わりにしましょう、人間の最後の歴史、私が看取ってあげる。力なき『人』よ、『神』の名のもとに……消えなさい!」
初っ端に雷の攻撃を放つ。
「ふん!」
その攻撃を自分の拳で打ち砕く力男。
抜刀と同時に、刀子は切りかかる。
「甘いわね」
触手で攻撃を受け止め、弾き飛ばす。
体制を整え、ダメージを軽減。
「神の炎に焼かれよ」
全体に向けて炎を放つが、素早く動くことで、皆、クリンヒットさせない。
与えられたダメージはピンクハーレーがキュアで治療する。
ここぞとばかり、力男が釣鐘マッハをかました後、刀子の袈裟斬り、ピンクハーレーはイフリートベーン。
さらに刀子と力男が連撃を仕掛けようとする。
「小癪な!」
力を溜めてからのアイシクルエデン。
ガードを固めて、全員、この攻撃を耐えきる。
傷ついた仲間をピンクハーレーがキュアで治療。
回復した力男は人竜ミヅチにダブルフックを決める。
ここで人竜ミヅチはサンダーシールドでカウンター体制に入った。この攻撃は近距離の物理攻撃に、強力な反撃を喰らわせる。
そこで遠距離攻撃のプラズマジェイルをピンクハーレーは放つ。
「ぐっ」
サンダーシールドの効果が切れたのを力男は見逃さない。
「超限界突破だ、うおりゃぁぁあ! ふぅ……、星をも砕く超絶キック! はぁっ!」
すかさず、奥義、スカイハイメテオを撃ち打ち込んだ。
「行くよっ! 駆け抜けろっ!」
刀子は十六手詰めを叩きこむ。
これらは強力すぎた。いくら人竜ミヅチでも耐えきらず、再生も追いつかない。
「う、嘘、私は神……」
フラフラと後ずさる。
「これでも、足りないというの。人を捨てて、力なき者どもを喰らって……、それでも私は、力を、チ……、カラがないと……」
天空へ伸ばした手は、何を掴もうとしているのか。
「わ、たしは……、この力で……。何を……したかったんだろう……」 人竜ミヅチは刀子、ピンクハーレー、力男を見つめる。
それに対して刀子は動かない、答えない。果っての上司を黙って見ている。ピンクハーレーも力男も同じ。憎しみでもない、侮蔑でもない、あるのは悲しみ。
「教えて、キリノ……。『力』を持つ恐怖を知らなくてはいけなかったの……。ねぇ、教えて、リュウ」
その言葉を最後に、光となって消滅。最後の言葉は人竜ミヅチでなく、日暈ナツメであった。
「これで終わったな」
刀を収める刀子。
ピンクハーレーも力男もこれで終わった、さぁ、帰ろう。そう思った時。
【……もう終わりか?】
唐突に声が聞こえてきた。
【何とも憐れで……滑稽な物語だ……。これだから、ヒトは面白い】
そこにあるのは嘲り。
「誰だ」
刀子の言葉には答えず、代わりにクァハクァハと笑い声が返ってくる。
【そう驚くな、ワレはこの余興を、ずっと、見ておったぞ。コノ星に、ワレの分身たる竜を遣わした時から】
声は上から聞こえてきていた、遥かな天から。
【ワレは力の頂点、真竜。人の言葉では『神』と呼ばれる】
天空へと続く、光の階段が現れる。
【世界は間もなく、滅びる。ワレが喰らうことで、星ごと消滅するのだ】
これで分かった。言葉の主こそ、全ての黒幕、全ての元凶。
【よもや、人竜などと、想像したこともなかった。この星は面白い星だ】
またも聞こえてくる笑い声、人間を完全に嘗め切った笑い声。
【ワレを楽しませてくれた礼に、お前たちにもチャンスをくれてやろう。竜の災厄を止めたければ、その光の階段を上がってくるといい。強制はせぬ、お前たちが選ぶのだ】
誘っている、登って来いと。そこには人間ごときには負けるはずがないとの、傲慢で絶対の自信が感じ取れた。
「あいつだけは許しておけない」
「そうね、人間の凄さを教えてあげようじゃないの~」
「ああ」
刀子、ピンクハーレー、力男は顔を見合わせて頷く。
これが罠であろうと、元凶は見過ごすことは出来ない。意を決して、光の階段を上る。
【お前たちは幸福だ。この世界の滅びを待つことなく――。ワレにその身を喰われる栄誉を得たのだからな。帝竜を狩った、その力……、我が前菜に相応しいやもしれん】
上がっていく最中も、声は聞こえてくる。
【地を這うケダモノに、知恵を与え、繁栄させ、天をつく、居城で大地を埋めさせたのは、我らよ】
【文明の持つエントロピーを喰らって、我らは生きている】
【そう、オマエたちは家畜にすぎない。クァハ…クァハ…】
挑発ではない、完全なる見下し、高みから下を見ているものの言葉。 それらの言葉を無視して、13班は階段を上がっていく。
光の階段を上り、螺旋に絡まった鉄骨を上り、ついにたどり着いた頂上。
そこにいたのは漆黒と金色の翼をもつ、黄金の巨大なドラゴン。
【ようこそ、最果ての玉座へ。ワレは『真竜ニアラ』お前たちを生み、喰らうものである】
今まで倒してきたドラゴンとは桁違いの『神』名乗るに相応しい覇気を持っている。しかし、それは神々しいとは、かけ離れた禍々しいもの。
この『真竜ニアラ』が宇宙へと逃れた数体のうちの一体。
例え、相手が人間に知恵を与えた存在としても、刀子、ピンクハーレー、力男のやるべきことは何も変わらない。諸悪の根源『真竜ニアラ』を狩る。
【ワレを満足させる、供物となれ!】
問答無用で攻撃を仕掛けてくる。
パリングシールドで攻撃を受け止める力男。
「人の視覚で認識できる『神』など、神ではない」
刀子は影無しを撃ち込んだ後、力閂オロシを続けて出す。
「かみはチェーンソーでバラバラよ~」
と言いながら、ピンクハーレーが出したのはチェーンソーでなく、マイクロバースト。
「どりやぁぁぁぁぁ」
クインテッタを力男は叩き付ける。
【身の程をわきまえよ、家畜よ】
漆黒の焔と真竜ブレスを放つ。これにはみんな重傷を追ってしまった。でも、すぐにピンクハーレーがキュアで回復させる。
真竜の牙に対して、力男は牙折る也でカウンター。
ピンクハーレーのフリーズとフレイム、低温と熱の連続攻撃に合わせて、刀子は風林重ねを討つ。
危険を顧みず、力男は『真竜ニアラ』に接近して、ダブルフックとドリルクロウラー。
【滅びよ】
怒り心頭の『真竜ニアラ』は真竜メテオ2020を使ってきた。極めて強力な攻撃だったが、前もってピンクハーレーが張っていた盾、デコイミラーで受け止める。
デコイミラーは消滅したものの、ぎりぎりで真竜メテオ2020を防ぎ切った。
確かに『真竜ニアラ』たちは地球に知恵と文明をもたらした。だが、与えられた人間でも、与えたものを越えられない道理はない。真竜からみれば、ちっぽけな存在である人間も力を合わせれば真竜さえも凌駕できる。
「トカゲはトカゲらしく、地面を這いずっていろ!」
ヒットと同時に防御力を下げる、スピネイジブロウで力男は叩き、
「本当に悪い子、開け! 冥王の懲罰門よ! いい感じね! 千回悔いたら出てらっしゃい~」
ピンクハーレーの奥義、黒のインヴェイジョン。
「風になる、はっ! 散々吹く風巻きに断たれて滅せ! はあぁ! たあっ! 塵になって飛んでゆけ」
刀子の奥義の乱れ散々桜。
13班の意思を込めての協力攻撃。ついに黄金の巨体を揺るがせて『真竜ニアラ』は倒れる。
刀子、ピンクハーレー、力男も肩で息をしている。こちらも力を使い切った。
「やったわ~」
言ってはいけない台詞をピンクハーレーが言ってしまう。
【家畜が神を踏み越えるなど、許されない!】
倒れたはずの『真竜ニアラ』が、突然、起き上がり、攻撃を仕掛けてきた。
疲労しきった13班たちは、この不意打ちを躱すことは敵わず、ふっ飛ばされてしまう。
それでも13班、辛うじてガードしたことで死にはいたらない。
【よもや、家畜ごときがワレをここまで追い詰めるとはな。しかし、神に抗なう、蛮行、無限の絶望をもって罰を与えよ】
一歩、一歩、近づいてくる。
人竜ミヅチと『真竜ニアラ』との連戦による疲労の蓄積。おまけに不意打ちのダメージ。刀子、ピンクハーレー、力男は逃げるどころか、立ち上がることも困難。
【死ぬがいい、愚かな家畜よ!】
真竜ブレスを吐こうと口を開く。
万事休すかと刀子が思った時、カッーンカッーン、階段を上る足音が聞こえてきた。
誰かが上がってくる。自衛隊のリン? それともタケハヤたち、SKY? もしかして、ガトウとアオイ10班? どちらにしても危険すぎる。《竜を狩る者》でなければ『真竜ニアラ』には太刀打ちできない。
「……逃げろ」
なんとか声を絞りだした刀子は階段を上がってきた相手の姿を見た。予想していた人物ではなかった。
「リュウ……?」
そう呟いたが、何かがおかしい。青いはずの髪の毛は金色、蒼いはずの瞳の色は紅い。
それに『真竜ニアラ』にはなかった、神々しいさを纏っている。
刀子を見て、リュウは微笑む。
ブレスを吐こうとしていた『真竜ニアラ』が驚愕している。
【あ、あなた様は――】
その言葉を耳に、刀子、ピンクハーレー、力男の意識は途絶えた。
次に刀子、ピンクハーレー、力男が気が付いた時には、都庁のベットにいた。
一体、何がと考えていたら、
「倒れていた皆さんをSKYと10班と自衛隊の皆さんが、運び出してくれたんです」
傍にいたミロクが教えてくれた。
一瞬、刀子は、助かったと思ったら、実は夢オチの死亡フラグだったを疑い、ほっぺを抓ったり、辺りを見回したりして、確かめてみたが、どうやら、本当に現実である。
「おめでとうございます13班。東京にいた、全てのドラゴンは消滅しました。みなさんの勝利です」
観測してみたところ、東京のいた全てのドラゴンの反応は消えていた『真竜ニアラ』の反応も無し。
ミロクの言葉でようやく、刀子も勝利を確信できた。その確信はピンクハーレー、力男と伝染されていく。
これで本当に終わった。
「アオイさんなんか、すぐにパーティを初めてがっていましたが、今はゆっくりと体を休めていてください。パーティは主賓が回復してからです」
ミロクの好意に甘えることにした13班。今はゆっくりと休みたい。
ただ刀子の心に引っかかっていたのは、金髪のリュウのこと。そんなことを考えているうちに、再び、まどろみの中に落ちていく。
タケハヤを人竜にしないことにしたので、どうやってバリアーを破壊させるかと思い、あのような形にしました。
刀子が真竜ニアラ戦で言った、
「人の視覚で認識できる『神』など、神ではない」
の台詞は、あるアニメの劇場版で出てきた台詞で、お気に入りだったので刀子さんに言ってもらうことに。
奥義の台詞はゲーム中のもので、この声優なら、合っているかなと思い使いました。
リュウと真竜ニアラは次回に。