やはり俺のボーダー生活は間違っている   作:空気ゆーま

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さてボーダーへ戻りました。

しかし本編とは全くの無関係。

では~どぞ


9話 『スカッシュ』

俺は青い顔をしながらもボーダーに着いた。着く頃には体調がよくなると思っていたが、だんだんひどくなってきた。頭痛と腹痛が波のように襲ってくる。もうだめだ動けねぇ

 

ボーダーに入るとフラフラと開発室に向かうが他人の目線が刺さる。

さすがにこの大人数から敵意のようなものを向けられると気持ち悪い。俺のサイドエフェクトがうざい。

そうして開発室に着く頃には、頭痛、腹痛、吐き気の三連コンボでノックアウト。

鬼怒田さんに事情を説明し、防衛任務を他の人と交代しといてもらうように頼んだ。鬼怒田さんの話は、体調が戻ったらということで、俺は仮眠室に転がり込んだ。

 

 

 

 

 

「知らない天井だ。」

 

うん。そんなわけないね。加古さんの炒飯食べる度にここにきてるし。もう10回以上食べてるのになぜかハズレしか食べたことがない。もう虐めでしょこれ。体調は平気そうだな。時間は9時か。もちろん夜。

 

「鬼怒田さんのとこ行くか。さすがにまだ起きてるだろ。」

 

俺はそうつぶやき再び開発室に向かうのだった。もちろん途中でMAXコーヒーを買いました。

 

「今晩は。鬼怒田さん。今平気ですか?」

 

9時に人を訪ねるのが失礼と考えるかもしれないが、鬼怒田さんは基本夜には寝ないので平気なのだ。俺は先ほど寝たから問題なし。

 

「おお、起きたか小僧。話とは言ったが今日やるのは新しい訓練方法として考えてる、スカッシュの実験をしたい。このトリガーをもってそこのブースに入れ」

 

「分かりましたーこれって給料出ますか。」

 

「少しなら出すぞ。そもそもお前がただで働くとは思っておらん。」

 

うっ、ピンポイントで的を得てるから何も言えない。

さっきの部活も給料がでれば…何もしてないからそれは無理か。

 

「トリガーオン」

 

俺の声と共に手元にラケットがでてくる。

マジでスカッシュなんだな。しかしテニスでは壁打ちしかしない俺は壁と戦うのに慣れている。あれ、目から汗が出てきた。

 

『スカッシュスタート レベルが上がるごとに弾速が上がります。』

 

ボールが出てくるが難なく打ち返す。おっそ、これならラケットの持ち手でも打ち返せるぞ。レベル1の球は確かに遅すぎた。高速道路と同じくらい。

 

俺が鼻歌を歌いながら打ち返してくとだんだんと球が早くなってくる。ちなみに今はレベル49 ライトニングの速さだ。20回ほど打ち返すと球が消えた。

 

『レベル50 球が2つになります。』

 

そしてまたあの遅い球が2個

 

「さっきより簡単なんだけど。」

 

俺はぼやきながら淡々と打ち続ける。

しかし弾がイーグレット並みの速さになるとだんだんとつらくなってくる。仕方ない。サイドエフェクト使うか。あの球は敵だ。俺に害をもたらす。と考える。すると不思議なことに球が次どこに飛んでくるかがわかるようになる。

原理は簡単だ。俺のサイドエフェクトは自分の捉え方によって随分と変わる。言ってしまえば好意の視線も自分が不快にさえ思えばサイドエフェクトで感知できるのだ。

 

「余裕だな」

 

俺はそれからも早くなって、増えて、威力が上がって透明になる球を打ち続けた。

 

「比企谷、終わりだ。それ以上続けられるのは迅とお前ぐらいしかおらん。それに時間がない。どう思った。」

 

と俺のスカッシュは時間の都合で終わってしまった。レベルは249

 

「ちょっと難しい気がします。ライトニングの速度なんてB級下位なら打てないし。ほとんどの人が45レベルぐらいで断念するかと。」

 

「まあそれはしょうがない。実際49を超えたら少し楽になるようにしてあるしな。分かった。あとB級とC級のデータを取ってから実装に移る。では寝坊しないようにな。」

 

「失礼しました。」

 

俺は開発室を出て時計を見る0時。よし、寝るか。もう家帰らないでいいや。

俺はぼーっと仮眠室に向かうのだった。

 

「あ~あ、俺も隊室ほしいな~」

 




さてさて

これを次回かその次当たりのフラグにしたい。

次書きたい事、分かるかな?

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