いづなとフェイトがダンジョンに居るのは間違い、です?   作:いづなたん大好き

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フェイト、お説教される

 あの後、私はお母さん達に連れられて本館の部屋に移動した。そこでお母さんと一緒に怖い人に説教をされている。

 

「いいか、あのような危険な魔法を町中で放ってはいけない。それに一つ間違えば死人が出ていたのだぞ」

「……私、わるくない……お父さんを虐めるのが悪いんだ……」

 

 お母さんの後ろに隠れて顔だけだして、反論する。

 

「それでもやりすぎだ。確かにあれはベートが悪い。だが、お前の一撃は確実にベートを殺していたぞ」

「……お父さんを虐める奴……きえちゃえばいいんです……」

「それはやりすぎだ。せいぜい動けなくなる程度にしなさい」

「う~」

「アイズからも言ってやれ。これは子育てだぞ」

「……よく、やった」

「んっ♪」

 

 お母さんが褒めてくれる。嬉しい。

 

「でも、大穴はやりすぎ。次は抑える」

「お母さんがそう言うなら……」

「これでいい?」

「まあ、いいだろう。しかし、アイズには母親としての事をしっかりと教えねばなるまいな」

「えっ!?」

「当然だろう。お前次第でこの子は大変な事になるのだからな」

「……が、頑張る」

「よろしい。それでそっちはどうだ?」

「こっちの治療は終わりました」

「はい。助かりました」

 

 お父さんの折れていた腕が治っている。とてとてと歩いて抱き着いたら、頭を撫でてくれる。

 

「後で二人には色々と言わないとな」

「リヴェリア、お母さん」

「だれがお母さんだ」

 

 お母さんのお母さん?

 

「リヴェリア」

「まあ、うちらのお母さんやな」

「待てい!」

「まてい!」

「あっている」

「アイズっ!」

「事実」

「ぐっ」

 

 怖い人、お婆ちゃんが唸っている。

 

「ええい、そっちはどうなっているっ!」

 

 神様達にきいていく。へすてぃあ様は頭にたんこぶをつくっている。

 

「そうやな……」

「誤魔化すしかないね」

「それしかないやろうな。なんせ、()()()やった訳やし」

「ありえへんと言いたいねんけど……神力があの一撃には混じっとった」

「原因はわからなかったけれど、彼女のステータスを見てわかったよ」

「せやな。いづなたんの時と違っておもろいで」

 

 

【フェイト・ハツセ】

 所属:なし

 Lv. 1

 力:I-

 耐久:I-

 器用:I0

 敏捷:I0

 魔力:I0

 スキル

 《Uc207番機Pr型4f57t9》:神造デバイス。魔法少女への変身から魔法の詠唱、魔力の無限供給や増幅、模倣を行ってくれる。血壊と同様に法則の限界へと至れる。

 《疾風迅雷》:風や雷を作り出して操作する事が可能。両系統において威力、形状、範囲は使用する魔力量により変化する。性能がよくなるのに比例して詠唱が長くなる。

 《零時変身》:深夜0時に初瀬いづなとフェイト・テスタロッサが入れ替わる。

 

 

「この神造デバイスってのが原因やろう」

「フェイト君はわかるかい?」

「この子は機凱種(エクスマキナ)でインテリジェンスデバイス。挨拶して」

『はじめ、まして。先の、一撃。使用者、要望答えた。神撃から一、部模倣』

「どういう事や?」

「そ、その……神様の攻撃の一部を模倣した……から……」

「怖がらんでええから」

「なんだ、つまりフェイトがした詠唱のせいか」

『肯、定。イメージと詠唱を元に作った』

「まあ、あれや。色々とごまかさなあかんな……インテリジェンスデバイスとかも含めて……」

「神様の力は使用禁止だよ。いいね? 大変な事になるから」

「はい、わかりました……」

『肯、定』

 

 詳しい事を話されたけど、簡単に言えば神様の力は地上で使っちゃ駄目らしい。特に人間がそれを行使できるとなると、大変な事になるみたい。

 

「あの、この子はいづなちゃんが変身したのですよね?」

「そうやで! それも魔法少女や! イヤー実物を拝めるとは思わんかったで」

「それはいいから。ベル君、それでどうしたんだい?」

「まあ、変身はわかったんですけど、ステータスこのI-ってなんですか?」

「……それはな、いくら頑張っても成長しいひんって事や」

「それって……」

「うん。彼女は力も耐久力も一切ないね!」

『貧、弱』

「うぅ~」

「よしよし」

 

 涙が出てくる。お母さんとお父さんが撫でてくれるから、頑張れる。デバイスからはぐさりと来る事実を言われたし。

 

「まあ、どこの神が作ったんかはわからんけど、このデバイスっちゅうんはとんでもない代物や」

「魔力の無限供給とか、魔法を使う者からしたら……」

「奪ってでも欲しいな。彼女の手と融合しているようだから、切り取られる可能性もある」

「ひぃっ⁉」

「リヴェリア……」

「事実だ。だから、隠しておくのだ。疾風迅雷の方も変わっているが、こちらだけでも狙われかねんからな」

 

 風と雷の魔法、どんなのでも作れる。形状と威力、範囲を好きに設定できるから。

 

「ん……」

『問、題無し。当機、迎撃する』

「いらないちょっかいは控えたほうがいいから基本的に隠す方向でいこう。それで、彼女の所属はどうする?」

「めんどいからヘスティアの方でええよ。二人の子供がいるって事になるんやけど、別々にするとちとまずいからなぁ~」

「ロキがそれでいいならいいよ。しかし、リヴェリアだったか」

「なんでしょうか?」

「この子に常識とか教えてあげてくれ。後、モンスターとかも」

「ええ、いいでしょう。ついでにそちらの父親もしっかりと教えておきましょう」

「僕もですか!」

「うん、頼むよ。しっかりと絞られるといい」

「私もだから、三人でお勉強」

 

 三人でお勉強は嬉しい。一人じゃ大変だし。

 

「んで、ベートの処遇やけど……一ヶ月の雑用係にしとくわ。ロキファミリアの一番下っ端扱いや」

「生ぬるくないかい?」

「フェイトたんも譲ったるんやから、それで勘弁したってくれや」

「じゃあ、彼女の装備……はいいだろうから、服とかを買ってあげてくれ。ベル君のも含めて三人分ね」

「それは、うちがコーディネートしてもええんやろうな?」

「もちろんさ。値段も性能も含めて全て君に任せるよ?」

「よっしゃああああああああああっ! 何着せようか、フェイトたんにはゴスロリが似合うやろうし、ここはアイズにも着せて……」

「……私は……」

「お母さんとお揃い……」

「アイズ」

「わかった。着る。ただし、皆も一緒」

「「「えっ!?」」」

「逃がさない」

「もちろんええで! よし、ロキファミリアでファッションショーや!」

「アイズっ、貴様ぁあああああああああぁぁぁぁっ‼‼」

「道づれ」

 

 お婆ちゃんの絶叫が響いた。

 

「これって後で勉強が大変な事になりそうな……」

「ベル君、頑張れ」

「か、神様……」

「ボクの乙女心を踏みにじったむくいだよ」

 

 へすてぃあ様が私のステータスを書き換えていく。

 

「え?」

「なんでもない。それより、アイズ君とベル君はフェイトちゃんを連れて冒険者登録にいっておいで。明日はいづな君だからね。こっちはどうにかしておくから」

「わかりました。行こう」

「ん」

「はい」

 

 お母さんとお父さんと一緒に冒険者ギルドへと行く事になりました。

 

 

 

 

「えっと、アイズさんがヘスティアファミリアに移籍ですか?」

「そう」

「それでそっちの子供も冒険者登録すると。ですが、若すぎるのでは……」

「問題無い。私とベルの子供だから」

「こっ、ここここ子供っ! ど、どういう事っ!」

「えっと、これはですね……」

「はっ、ちょっとこっちに来てくださいっ!」

 

 私達は個室へと連れていかれました。そこでお母さんとお父さんが説明していきます。私は怖いのでお母さん達の後ろに隠れています。

 

「で、義理の娘で、一緒に潜るという事ですね」

「そうです。魔法も凄く強いですから」

「なるほど。確かにベル君だけなら不安だけど、アイズさんが居るなら平気ですね」

「そう。二人は私が守る」

「ぼ、ぼくも守りますから」

「わかりました。フェイトちゃんだったかな、実力を見せてもらっていいかな?」

「……いいの?」

「いいよ」

「わかった。フォトンランサー」

 

 雷の球体を作り出す。これくらいならデバイスの手伝いがなくても出来る。

 

「詠唱も無しで単語だけで発動するなんて……」

「凄いよ!」

「凄い?」

「そう、フェイトは凄い」

「えへへ」

 

 お母さんとお父さんに褒められて、私はどんどんフォトンランサーを増やしていく。

 

「えっと、もういいから消して欲しいな」

「うん」

 

 25個くらい作ると止めるように言われたので、消す。

 

「問題ない?」

「はい。問題ありません。では、登録させて頂きますね」

「あと一人、居る。その子は明日連れて来るけど、先に発行する事はできる?」

「本人が居ないと無理ですね」

「わかった。明日でいい?」

「僕も大丈夫です」

「私も平気です」

「じゃあ、それで」

「わかりました」

 

 その後、ロキファミリアに散歩してから戻って食事をして、勉強になりました。分厚い本が9冊もあってお母さんとお父さんは凄く大変そうでした。私はそんな事はなかったけれど。

 

 

 

 

 夜、日付が変わる前。部屋にはお母さんとお父さん、それに神様の二人が居ます。私が変わる所をみたいようです。

 

『マス、ター』

「どうしたの?」

『変わ、る前に……名前、つけ、る……』

「あ、そうだったね。やっぱり、貴女はシュヴァルツァー。愛称はシュヴィで」

『了、解。登録、完了』

 

 そんな風に話していると、時間がきたようで胸が苦しくなってくる。

 

「「フェイトっ!」」

「っ、だい、じょうぶ……」

 

 激しい鼓動の中、身体が端っこから雷光になっていく。同時に雷光になった部分が別の小さな手へと変わっていく。存在そのものが書き換わっていく。私の意識も例外ではなく、変化していく……()()

 

「ん」

 

 頭に耳が生え、お尻には尻尾が生えた、です。

 

「いづな、転身完了だ、です」

 

 そう、いづな・てすたろっさへと変わったぞ、です。

 

 

 

 

 

 




【フェイト・ハツセ】
 所属:ヘスティア・ファミリア
 Lv. 1
  力 :I-
 耐久:I-
 器用:I0
 敏捷:I0
 魔力:I0
 スキル
 《Uc207番機Pr型4f57t9》:神造デバイス。魔法少女への変身から魔法の詠唱、魔力の無限供給や増幅、模倣を行ってくれる。血壊と同様に法則の限界へと至れる。
 《疾風迅雷》:風や雷を作り出して操作する事が可能。両系統において威力、形状、範囲は使用する魔力量により変化する。性能がよくなるのに比例して詠唱が長くなる。
 《零時変身》:深夜0時に初瀬いづなとフェイト・テスタロッサが入れ替わる。
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