RAIL WARS!~警4にもう一人少年が居たら~   作:鶴雪 吹急

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三番線

 時間の流れは速いもので、もう特別講習最終日となった。

 五能教官による國鉄中央学園での講習は『キツイ』の一言に尽きるぐらいの日々だった。

 鉄道公安隊の講習だけあって、鉄道に関する知識・法律を嫌というほど叩き込まれた。

 さらには、連日最後にはテストがあり、赤点を取れば次のテストの枚数が増えるというシステムだった。

 俺や高山、桜井は大丈夫だったが、岩泉は毎日赤点ばかり取ってた。そんな中、新しい友達が出来た。小海はるかさんだ。初日に桜井が話しかけていた子だ。毎回テストはクラストップだが、運動は苦手らしい。

 

 その他にも体力を結構使う過酷な訓練があった。

 先ずは、射撃訓練だ。

 バスで、近くの警察学校に連れて行かれ、そこで訓練を行った。

 使うのは38口径リボルバー6発弾倉。

 弾丸は男子が普通の、女子はライトロードを10発使った。

 結果は、高山が10発中2発と平均的。岩泉は10発中5発。俺も10発中5発で男子ツートップだった。

 しかし、驚いたのがクラストップの桜井だ。

 普通、女子はいくらライトロードだろうが、発砲の衝撃に驚き、下手をすれば泣いてしまうだが、桜井は違った。

 桜井はライトロードを使わずに普通の弾丸を使い、しかも全弾命中させたのだ。脳天に一発、心臓に一発、そして、股間に八発。あいつは男に恨みでもあるのだろうか...。

 

 他に、自衛隊体験入隊や列車防護訓練。

 そして、投炭訓練があった。

 投炭訓練では二人一組でC62で100Km/h走行をするというものだった。

 

『C62』

 蒸気機関車の一つ

 東海道線、山陽本線などで活躍した。

 

 C62は横に並ぶ形で二両あり、一気に二組出来るようになっている。

 トップバッターは岩泉&高山と小海&桜井の二組だった。

 二組は高山の「燃焼効率だー」の声で、100Km/h走行を達成した。

 高山たちの後は俺と、山田という奴の組と男女コンビで行われた。

 俺は、機関車の爆音の最中に微かに聞こえた高山の「燃焼効率」の言葉を思い出し、訓練にのぞんだ。

 結果は俺らのコンビは100Km/h走行達成。相手の男女は失敗という結果だった。

 訓練後、五能教官がこちらにやってきて、俺に聞いてきた。

 

「もしかして、高山の声が聞こえていたか?」

「はい。機関車の爆音がすごかったので微かですが...」

「そうか」

 

 五能教官はそう言うと、訓練を続行させた。

 最終的に、成功者は高山たちと俺と山田コンビの六人だけだった。

 五能教官はその結果を見て、

 

「高山と岩泉にひっぱられて、桜井と小海のチームも出来て、久里浜も高山の声で山田と出来たということか、まあ、あの五人はそれだけじゃあないんだろうけどな...」

 

 と言って、六人は成功の報酬?で二日間テストを受けなくて済んだ。

 

 そんな事があり、現在へ戻る。

 今は、講習の最終日。挨拶は皆くるいなく揃っている。敬礼も角度がしっかり揃っている。

 五能教官は、皆を見渡し、初めて笑顔を見せて話始めた。

 

「全員ご苦労だった。今日...正確には昨日でこの鉄道公安科短期講習は全て終了だ。今日からは半人前だが、諸君らは鉄道公安隊員だ。今日まで厳しくやってきたが、それは我々が人の命を扱う仕事だと認識してほしかったからだ。鉄道公安隊は警察でも自衛隊でもなく、お客様に楽しく旅行をして頂いたり、毎日快適に通勤していただくサービスを提供する鉄道会社『國鉄』の職員なのだ。だから...」

 

 チョークを取り、黒板に大きく教官は

 

 強く・正しく・親切に

 

 と書いた。

 

「これが鉄道の安全を守る鉄道公安隊のスローガンだ。現場に出たらお客様を犯人のように疑うようなことは絶対にするな!お客様には親切にしろ」

 

 

 五能教官はここで黙り、さっと厳しい顔になり最後に言った。

 

 

「しかし、お客様の迷惑になるような奴には、どんな理由があろうとも戦え……いいな」

 

 俺は「この人は一生尊敬すべき人だ」っと直感で思った。

 その後、一時間ほど現場に出る心得を受け、鉄道公安隊手帳が卒業証書のように配られた。

 この一ヶ月の緊張感が切れてか、泣きながら受け取る人が岩泉や小海を筆頭に多く居た。俺?俺は、こんなんじゃね泣かないよ...グスン

 鉄道公安隊手帳は警察手帳のように二つ折りで、正面にバッチが入っている。警察は桜がモチーフのデザインに対し、鉄道公安隊は機関車の動輪がモチーフのデザインになっている。

 そして、教官が退室し、全ての研修が終了した。

 帰り道、どうせ皆一緒に終ったならっと五人で西国分寺駅まで帰る事になった。

 皆とも今日でお別れだ。

 

 皆で、一言づつ、感想を言い合い、

 最後ってことで敬礼をして別れた。

 キッツーイ一ヶ月が終った。

 しかし、終ったのは講習であって研修ではない。

 國鉄での研修はこれからである。

 こんな騒がしい講習があって、研修が心配だ。

 とりあえず、配属までの一週間は普通の学校生活に戻るらしい。

 何も起きない事を長いながら、俺は南武線でお昼寝をし始めた。




 いかがでしたか?
 ほとんど地文じゃねえかですか?
 まったく持って、その通りです。すみません。
 事後報告みたいな感じなってしまいました。

 まあ、次では台詞をちゃんと入れるのでお許しを

 解説は今回はいりませんね

 次回もお楽しみに
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