IS~インフィニット・ストラトス 失われし青い翼の騎士と平和の歌姫 作:ダークエイジ
C・E73、コーディネーターとナチュラルの戦いはメサイア攻防戦を持って終決した。その一ヶ月後、エネルギー専門の企業『エネルフィールド社』が新しいエネルギー物質『アルファ』を開発した。このアルファの力はエネルギーに留まらずに軍事、IT、医療、宇宙開発に革命を起こした。しかし、これは新たなる戦争の狼煙となった。C・E74、アルファを開発したエネルフィールド社は大きく力を増した事で他の企業を次々と取り込み、『企業統合連盟』通称、企業連を創り出す。その軍事力はZAFTと地球連合軍を大きく上回る程であった。そして、C・E74、3月に企業軍は遂にプラントと地球軍に宣戦布告、全面侵攻を開始した。ZAFTと地球軍もこれに応戦したが、その強大な軍事力同士のぶつかり合いで戦局は膠着状態に陥ってしまった。
そして四月に事件は起きた。プラント最高評議会議長ラクス・クラインのシャトルが地球からプラントに戻る途中に企業連の部隊に奇襲を受けたのだ。一応、護衛としてヤマト隊の隊長キラ・ヤマトと副隊長のユウイチ・S・レイヴンが護衛に出ているが、苦戦を強いられている。
「くそっ!!」
「隊長!!このままだとまずいぞ!!」
二人が相手をしているのは、たった一機のモビルスーツ。ガンダムタイプで白い四肢に、腕と脚部に付けられている防具の様な追加装甲。そして、前フリーダムと似たような青い翼。データによるとアルファ・アレスと言うらしい。
「貴方の目的は一体なんですの?」
シャトルが撃墜される前に一緒にストライク・フリーダムに乗り込んだラクスがアレスに通信で呼びかける。すると、キラ達よりも年上の声が返ってきた。
「目的?目的なんてないさ。これも仕事なんでな。」
「くっ!」
いきなり、両手に持っているビームライフルを乱射してくる。それを、ユウイチの機体のアイズ・フリーダムがビームシールドで受け止めた。アイズ・フリーダムはストライク・フリーダムとシン・アスカのデスティニーの中間的な機体である。ユウイチは対艦刀『エクスカリバー』を抜き放ち、接近戦を仕掛ける。
「ふん、なるほど。」
すると、アレスは両手の手の平をこちらに向ける。次の瞬間、手のひらの真ん中のカバーらしきモノが外れて中の砲口から何十発と言うビームが放たれる。しかも、ホーミング式なのか回避行動をとったユウイチを追尾し始めた。
「なにっ!!」
「あれはパルマ・フィオキーナの発展型!?」
追尾式のビーム。あれもアルファ技術らしい。エネルフィールド社が作った技術はいつもキラ達を驚かせる。
「ふん、その程度か?」
腰部の大型ビームブレードを抜き放ち、ユウイチに接近戦を仕掛けてくる。キラもビームを放ちながら援護射撃をするが、アレスは脚部の追加装甲に取り付けられた追加ブースターで巧みに避けながらユウイチに近づいた。
「なんだと!?」
ビームシールドを張るが、それごと斬ってしまった。どれだけ出力が高いのか想像出来ない。アレスはアイズ・フリーダムを踏んづけると、助走をつけてキラに向かってくる。そして、翼に装備された特殊兵装『アルファ・ドラグーン』を放ってくる。
「やっぱり、あの翼はドラグーン!!」
「っ!!」
素早く動くドラグーンを回避していくと、本体のアレスが飛来してくる。すると、アレスの手のひらの砲口から五本の指にそって、ビーム刃が形成された。そのまま、フリーダムの左腕を掴むともぎ取ってしまった
「うわぁぁっ!!」
「きゃぁぁっ!!」
「キラっ!!ラクス!!!」
二機から離れたアレスの右手に光が集まっていく。そして最後には何やらバズーカの様な兵器が握られていた。これもアルファ技術の一種で物体を量子化して格納できると言うものである。三人が唖然として見ていると、アレスのパイロットが楽しそうに告げた。
「俺の名前を教えてやる。ヴァイスだ。」
「ヴァイス・・・。」
「覚えておけよ。」
そして、ヴァイスはバズーカのトリガーを引く。しかし、発射されたのは砲弾ではなく光の塊だった。その光は二機の近くまで来ると更に大きくなり、二機を飲み込んでいく。
「これはっ!!!」
「キラっ!!」
「のわぁぁぁぁぁ!!!」
光が消える頃には、ストライク・フリーダムとアイズ・フリーダムは消え失せていた。
「こちら、アルファ・アレス。対象を転送完了。これより、帰投する。」
一機だけ残ったアルファ・アレスのコクピットの中でヴァイスの口元は人知れず歪んでいたのだった。
消えてしまったので、しょうがなく新しく書き直します。すいません(´・ω・`)