IS~インフィニット・ストラトス 失われし青い翼の騎士と平和の歌姫   作:ダークエイジ

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セシリアがボロボロだぁ囧rz


第四話『蒼穹のアルテミス』

セシリアとキラが決闘をする事になってから一週間後の月曜。第三アリーナに一夏は箒を連れて向かっていた。

「それで、あのヤマトは勝てるのか?」

「さぁ、何か色々調べてたけど。」

それは恐らく、セシリアのISを調べていたのだろう。間違いない。

「織斑君!織斑君!」

第三アリーナのピットに入ると真耶が豊満な胸を揺らしながらこちらに走ってくる。

「山田先生。」

「はぁ、はぁ!!」

全力で来たからか、酷く呼吸が荒い。一夏はある事を思い付き、実践してみる。

「山田先生、まずは深呼吸!」

「すーはー、すーはー、すーっ」

「はい!そこで止めて!!」

「んっ!!」

息を止めた真耶は直ぐに真っ赤になって息をブハッと吐き出す。その瞬間、一夏は千冬に頭を叩かれる。

「目上の人間には敬意を払え、馬鹿者。」

「千冬姉・・・」

パァン!!更にもう一発。

「織斑先生と呼べ。学習しろ。さもなくば死ね。」

一夏が絶句していると、奥からユウイチがやって来た。

「なんだ、凄い音がしたけど?まぁいいや。それよりお前の専用機が来たぞ。」

「おれの専用機?」

なんで俺の?みたいな顔をしているが、よく考えれば当然の事だ。一夏は唯一のISが使える男子なのだ。だから、そのデータ取りとして専用機を渡されても不思議ではない。とにかく、奥に進んで見るとそこには白がいた。

「これが、お前の専用機。『白式』だ。」

「白式・・・」

全身が白く塗装されたIS、一夏だけの専用機、それがそこに存在していた。一夏と箒が見惚れているとキラがやってくる。

「さぁ、乗って。フォーマットとフィッティングをしなきゃいけないから。」

「あ、ああ。」

一夏が白式に乗り込むと同時にキラもストライクフリーダムを全身に身に纏う。

「これが、キラの専用機。カッケぇ!!」

「ヤマト!お前は勝てるのか?」

「うん、確実にね。」

「そうか。私の事も箒で良い。」

キラは真っ直ぐ箒を見つめると束とやっぱり似ている所があるなと感じた。

「やっぱり束さんの妹だね。」

「なにっ!?姉さん?」

驚愕の表情をしている箒を尻目にキラはフリーダムのVPS装甲をオンにした後、カタパルトへ脚を進めた。

「キラ。」

管制室にいるラクスからの通信。やはり、彼女の瞳は綺麗だ。

「気を付けてくださいね。」

「うん、大丈夫だよ。」

そう言って、キラはカタパルトに脚部を接続してゆっくりと重心を傾ける。すると、ストライクフリーダムは勢いよく吐き出された。

「キラ・ヤマト、ストライクフリーダム行きますっ!!」

一方、セシリアはアリーナの中央で自らの専用機。『ブルー・ティアーズ』を身に纏い、浮いていた。

「ふふ、このわたくしが負ける事などありえませんわ。」

自らの勝利を信じて疑わないセシリア。不意にキラの意思の強いパープルの瞳が思い浮かべられた。

(わたくしに挑んだ事、後悔させて差し上げますわ。)

そう考えていると、ピット内にISの反応が出る。数は2つ。一つは白式と出たが、もう一つはアンノウンだった。セシリアは直ぐ様、特殊レーザーライフル『スターライトMK-Ⅲ』のセイフティを外した。

「アンノウン。どういう事ですの?」

そして、ピットから現れたのはアンノウンのISだった。今まで見たことの無いISにセシリアと観客の生徒達が驚く。

「なっ、なんですの?その機体は?」

「これが僕のIS、ストライクフリーダムだよ。」

全身装甲で、輝くまでの白い四肢。背後に広がる蒼い翼。黄金に輝く関節と胸部の砲口。セシリアが唖然としていると、その機体から通信が送られてくる。

「とにかく、始めようか。」

「っ!良いですわぁっ!」

試合開始の合図は既に鳴っていた。セシリアは直ぐ様にストライクフリーダムにスターライトMK-Ⅲの銃口を向けようとする。しかし、セシリアの瞳に映ったのはフリーダムの高エネルギービームライフルの銃口だった。

「なっ!?」

放たれたビームは真っ直ぐにブルー・ティアーズに直撃する。しかも、その出力は小型ながらスターライトMK-Ⅲより遥かに高い。

「やりますわね。今度はこちらから行きますわっ!!」

直ぐ様、姿勢を制御してレーザーライフルを放つ。しかし、フリーダムはいとも簡単に避けて行く。そもそも、早過ぎて捉えられない。セシリアがイライラしながら狙っていると、レールガンがブルー・ティアーズの肩の装甲を弾き飛ばす。

「きゃあ!!速過ぎますわっ!行きなさい!ブルー・ティアーズ!」

すると、背面の非固定浮遊部位からフィン状のパーツが四機分離し、一つ一つ意思を持っているかのように動き始める。ブルー・ティアーズ最大の特徴であるBTビット『ブルー・ティアーズ』である。まぁ、大まかにはフリーダムのドラグーンと同じ原理である。

「さぁ、踊りなさい!わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズが奏でる円舞曲でっ!」

「あれが、ブルー・ティアーズ・・・。」

因みにキラは既にブルー・ティアーズの事はイギリスのメインコンピュータをハッキングして調べてあった。確かにブルー・ティアーズの原理はドラグーンと同じ遠隔無線操作攻撃だが、明らかに致命的な違いがある。ブルー・ティアーズを操作している時はセシリア本体がビット操作の為に動けずに無防備になってしまうと言う事だ。しかも、ビットの動きもセンスはいいが、今までのドラグーンを使っていた者達より遥かに技術が低い。

「なるほど・・・。」

キラは静かにビームライフルの銃口を向ける。彼女は対象の反応が一番遠い所を狙ってくる様で、それでは予測射撃の良い的だ。

「ふぅ・・・。」

「なっ!!」

キラの放ったビームは全基正確に撃ち抜く。唖然としているセシリアにキラは苦笑混じりで右の方翼から四機のドラグーンを放った。ブルー・ティアーズと似た形のビットがブルー・ティアーズより速く、複雑に動きながら急襲する。

「なっ!!その翼はビットですの?そんな馬鹿な事がっ!?」

ビット攻撃を頑張って回避しているセシリアを見てキラは溜息を吐くと腰部のビームサーベルを抜いた。

「そろそろかな?」

ブルー・ティアーズに急速接近してくるフリーダムを確認したセシリアが不適な笑みを浮かべた。

「かかりましたわ。おあいにく様、ブルー・ティアーズは六機ありましてよ!」

すると、腰部から広がるスカート状のアーマーの突起が外れて動いた。しかも、それはレーザー射撃タイプではなくミサイルタイプだ。しかし、セシリアはとんでものないものを見た。なんと、フリーダムが向かってくるミサイルの間をすり抜けたのだ。このミサイルは誘導型、という事はミサイルが反応するより速くミサイルの間をすり抜けなきゃならない。それも凄まじいスピードで。間をすり抜けたフリーダムを追尾しようと向きを変えるミサイルは互いにぶつかって爆発する。セシリアが唖然として止まっているとフリーダムが目の前に舞い降りた。

「残念。さぁ、もう終わりにしよう。」

「っ!?」

両手に持っているビームサーベルが踊り出す。その刃は簡単にブルー・ティアーズのシールドエネルギーを0にした。

『ブルー・ティアーズ、シールドエネルギー0。勝者キラ・ヤマト。』

地面に落下したセシリアは呆然として空に漂う蒼い翼の大天使を見る。その姿は圧倒的で美しい。

「キラ・ヤマト、貴方は一体何者ですの?」

「僕は僕だよ。君もこれからは僕や一夏を見下さないようにね。」

そう言いながら、地上に降りるとストライクフリーダムを解除して手を差し伸べた。

「君はこれから頑張り次第でもっと強くなるよ。それを僕に見せて。」

強い意思を持った瞳の中にセシリアは何かを見た。そして、無意識に彼の手を取る。

「はい・・・」

「大丈夫?顔が赤いけど?」

「大丈夫ですわ!?」

一方、管制室の中ではキラの戦闘を見て一夏達が驚きの声をあげていた。

「すげぇっ!!」

「あれがキラ・ヤマト君。」

「凄まじいな。」

しかし、一人だけ騒いでない人物がいた、ラクスだ。彼女は不安な瞳でモニターに映るセシリアと握手を交わすキラを見つめる。

「キラ・・・?」

いつもはクリアな筈なその瞳は今は不安と言う雲に覆われていたのだった。

 




うーん、前の作品と同じパターン
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