まあノリと勢いだけど見てってちょ
「一卵性双生児」
それは一つの卵から2人の人が生まれることである。
彼と彼女は同じ卵から生まれたそっくりな双子である。
彼らは同じ白い肌にワインレッドの瞳、すらっと通った鼻梁、シルバーブロンドの髪、AB型の血液とあらゆる身体的共通点を持っていた。
そして共通点は好み、趣向にも及んでおり、好きなものはお互いにお互いが作ったすべての料理、好きな飲み物はお互いいお互いのついでくれたものならドブ水でも、というほど共通している。さらには好きなタイプは兄(妹)、好きな異性は兄(妹)、愛する人は兄(妹)と仲良く答えるほどである。
さて、これはこんな互いにどっぷりと溺れる双子の物語。
この双子が、2人の仲を見せつけるだけの物語。
駒王学園には様々な有名な人物がいる。
学園の二大お姉様であるリアス・グレモリーに姫島朱乃。
学園のマスコットである塔城子猫。
学園1のイケメンの木場祐斗。
学園の変態、兵藤一誠、松田、元浜。
そして最後に…
「兄さん、あ~ん」
「あ~ん。…ん、いつも通り世界一おいしいよ、永久。
永久も食べようか、はい。あ~ん」
「あ~ん。ん~!!やっぱり兄さんの料理は宇宙一ですね!」
「む、なら永久のは宇宙最優秀賞受賞だ!」
「む、なら兄さんのは宇宙……浮かびません!この上に何があるんですかぁ!」
「はははは、諦めろMy Dearest sister!」
「でもでも兄さんのが一番なんです!
あとDearestなんて照れちゃいますよ~」
この甘ったるく~く弁当を食べている兄妹。
これが学園の触るな危険、久遠須臾と久遠永久である。
そしてこんなお熱い空間に飛び込む勇気のある夏の虫が一人、
「ねぇ、ちょっといいかしら?」
その紅の髪をたなびかせながら訪ねるその人は
「はい、どうしたのですか?リアスさん」
二大お姉様の片割れにして学園の触るな危険のクラスメイト、リアスグレモリーである。
「あなたたち本当に兄妹なのよね?」
「「もちろん」」
「血のつながった兄弟なのよね?義兄妹なんかじゃなくて」
「「もちろん」」
「ならもう少し甘さを控えてもらえないかしら?クラスのみんながブラックコーヒー買いすぎて校舎の自販機が売り切れてしまったんだけど」
「「どこが甘いんだ(の)?いつも通りだろ(でしょ)」」
どこか疲れたように告げるリアスにさも当然のように言葉を被らせて返す久遠兄妹。
そしているも通りという言葉。
これには少しの誤植も誇張もなく、本当に事実なのである。
毎日どころか365日、ずっとこれなのである。
そのことを高校一年生からの付き合いで知ってるリアスは大きく肩を落とす。
「あらあら、今日もいつも通りですわね」
そう言ってダウンしたリアスを支えるようにして現れたのは二大お姉様のもう片割れ、姫島朱乃である。
「兄弟仲が良くていいではないですか」
そう言いながらうふふと笑う。
「「いやいや仲がいいなんてぇそんなことありますよ~」」
そう言って鏡写しのように照れる兄妹。
そのなんとも息の合った姿と、照れる永久に見とれる男子が須臾に殺気を向けられ机の下に逃げ込み、照れた須臾に目を奪われた女子に永久が殺気を放ち不自然にクラスの女子が一斉にお手洗いに立つまでが1セット。
「朱乃…わざとやってるでしょ」
そんな、これまたいつも通りの光景を作り出した朱乃にまたかと文句をつけるリアス。
そしてそれをうふふと笑って流す朱乃。
「それで、お二人はいつまで兄さんの半径一メートル以内におられるつもりですか?」
そんないつもの調子の二大お姉様を襲うのは永久からの殺気という名のクレーム。
ちなみに2人の席は須臾の前と左前である。
つまり自分の席に戻ることを許されていないのである。特例を除き。
「おいおい、マイシスター。俺が永久以外の女を女と見ているわけないだろ?
永久以外の女は等しくみんなただの穴だよ」
「もうやだぁ~兄さんったら!」
これが特例。兄である須臾がこんな発言をした場合のみ約一時間くらいなら半径一メートルに入ることを許される。
といってもこんな発言をされるとさすがに女としてプライドを傷つけられるというか尊厳を崩されるというか…
まぁ簡単にいうとプチって来ちゃうところである。
だがここで下手な行動に出たらいけないということをリアスと朱乃は身をもって知っている。
過去、この発言にプッツンして軽く須臾を誘惑したことがある。
正直、2人とも自分の体には自信があったので少し須臾に摺り寄せたのだ。
そしたらどうだろう。気が付いたら放課後だった。
何が起きたかがわからなかった。これでも2人は悪魔なのだから一般人と比べたらはるかに優れた基礎を持っている。にもかかわらず何もわからないまま放課後までキングクリムゾンしたのである。
そして次の日、兄に腕を絡ました永久が
「先日は申し訳ありません!少しやりすぎました!」
「兄として俺も謝る。すまなかった」
とガチ謝罪が来た。2人は何が起きたか知るのが怖くなった。
そしてこの後、謝罪を受け取り許すと
「わ~!ありがと~!」
といって2人に抱き着く永久。そして
「…次、兄さんに手を出したらどうなるかわかってんだろうなぁ?兄のすべては私のもんなんだよォ」
と、耳元で囁かれた。2人は昨日のことを思い出すのをやめ、須臾との接触をよそうと心に決めた。
はてさて、こんなことがあったわけなので2人は何の抵抗もすることもできず、ただ乾いた笑みを浮かべるのみである。
ちなみに須臾の席は廊下側後ろから二番目でその後ろが永久である。永久の席は人数の関係で一人だけ飛び出しており、隣接する席は須臾しかいないためこの話の逆パターンは生まれていない。
ん?須臾の左となり、つまり永久の左前はだって?あいつはいいやつだったよ、うん。
彼のご冥福をお祈りします。
そんなこんな脱線してる間も仲睦まじく一緒の椅子に須臾が後ろから永久を抱きしめる形で座る2人。
そんな2人のThe Worldを見せつけられている二大お姉様は今夜部室で飲むお茶は無糖の濃いめと心に決めるのであった。
はーい軽くオリキャラ2人の説明
久遠須臾(くおんすゆ)
見た目はまぁ書いた通り
欠落してる才能についてはそれが関わるときにでもまた。
久遠永久(くおんとわ)
見た目は書いた通り。想像したかったらジャック・オーと画像検索してみよう。
大体そんなんだ。須臾はその男版を想像してくれ。
今回で分かった通りの妹だ。
次回からは原作組がもう少し出てくるんじゃないかなぁ?たぶん