2人で1人の略奪者   作:bakabakka

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ネタがなかなか浮かばないから諦めて久遠兄妹の休日のだらけを


休日に何してるの?→いちゃついてる

 

ライザーへの一方的な仕打ちが起きてからしばらくたち、久遠兄妹は穏やかな休日をはじめようとしていた。

 

「永久、朝だよ」

 

そう優しく隣で横になっている妹に声をかける須臾。

その声を受けた妹は瞬時に意識を覚醒させ、兄と目を合わせた後、

 

「く~く~私まだ寝てます」

 

斬新な寝たふりに突入である。

 

「あらら、これは困った。俺の可愛い妹はどうやったら起きてくれるかい?」

「愛を囁きながら口付けをすると起きるのが鉄板でJusticeです!く~く~」

「いつも通りね。愛してるよ、永久」

 

そう優しく語りかけながら永久の頬をなでながら髪を流し、口付けを行う。

このやり取りがいつものことという事実。甘ったるいを通り越して寒いやり取りであり。

 

「はい!起きました、元気百倍です!」

 

そう言いながらベットから体を起こしその場に女の子座りする永久。

カーテンの隙間から降り注ぐ朝日がその艶やかなシルバーブロンドの髪と透けるように白い肌に反射し、声も出ないほど芸術的である。

 

てかなぜ裸?いや、答えなくてもわかるけど。

 

「それじゃあ服を着て、朝ごはんにしようか」

「今日は兄さんの順番ですよね!メニューはなんですか?」

「そうだな、永久は何がいい?」

「兄さんが作るものすべてが私にとって至高の料理です!」

 

要約。何でもいい。

 

「それじゃあ朝は軽くトーストにサラダ、ベーコンエッグに野菜スープでいいかな」

「何でも構いません!」

 

そう鼻息荒く両手でガッツポーズをする永久の頭を優しくなで、布団を出る。

 

゛今日もいい朝だ゛とか思ってそうな爽やかな表情しているのが地の文的に癪でした、まる。

 

 

 

 

 

 

朝食も終わり、そこから掃除、洗濯、食器洗いと言った家事を分担して行った後、須臾はリビングのソファーに座り読書タイムである。

対し永久は、紅茶をいれソファーの前のローテーブルにのせ須臾のすぐ横に腰かけ裁縫を始める。

何を隠そう永久の趣味は服飾である。久遠兄妹の着ている服は基本永久の手作りである。ちなみに小物の作成は須臾が行っている。

 

そのままたまに紅茶の入ったカップに手を伸ばしながら本を読む兄。兄に寄り添いながら鼻歌を歌いながらチクチクと針を進める妹。

 

ページをめくる音と鼻歌をBGMに穏やかに時間は過ぎていく。

 

 

 

 

食事の用意は交代交代であるため昼は永久の用意したものを食べ、ソファーに一緒に座って昼ドラを見ながらのブレイクタイムを挟み午後が始まる。

ちなみにソファーの座り方が須臾が座った後に、その膝の間に永久が収まるように座り、須臾がそれを後ろから抱き寄せる形だったのは余談である。

 

さて、ブレイクタイムも終わり、次に行うのは夕飯と明日の朝食の材料の買い出しである。場合によっては本屋や小物売り場、服屋なども廻ったりする。

 

「兄さん、今晩は何を食べましょうか?」

「ん~最近何を食べてなかったけ?」

「そうですね…大体食べてる気がしてくるのはなんででしょうか」

 

そんな会話をしながらナチュラルに腕を絡ませ歩く兄妹。見方を変えると夫婦である。

 

「あら、須臾君に永久さん。偶然ですね」

 

そうやって歩いていると知り合いと遭遇である。

我らが生徒会長、支取蒼那ことソーナ・シトリーである。

 

「よ、こんなところでどうしたんだ?」

「クッキーの材料を買いに来たんです」

「ちゃんとレシピを見て、レシピ通り作るんだぞ?」

「わかってますよ」

 

どうやら目的地は同じくスーパーらしく、一緒に向かうことになる。

若干永久の雲行きが怪しくなってくる。

 

「それでクッキーなんて作ってどうするんだ?」

「最近生徒会に新しく男の子が入ったので、歓迎会用を開こうと思いまして。それで前回レシピ本もいただいたので挑戦してみようかと」

「あぁ、下着といっしょにレシピ本渡しましたもんね」

「永久さん、そのことをほじくり返さないでください」

「嫌です」

 

どことなく永久からのソーナへのあたりが厳しい。

やはりせっかくの二人っきりの時間を邪魔されるのがぷっちんなのだろうか。

 

「それでそーたん、試しに作ってみたか?」

「いいえ、作ろうとするたびに椿姫が止めるので作れてないんです」

「椿姫さんも苦労されてるんですね」

 

真羅椿姫。生徒会副会長にしてソーナの女王である。クールなメガネキャラなくせして割とミーハーで木場のファンである。陰できばきゅんなんて呼んでいるのはストレスからだろうか?

 

そのままソーナをいじっていくスタイルでスーパーまでたどり着いたのだが…

 

「おいそーたん。マグロの切り身なんて何に使うんだ?晩御飯のおかずだと答えてくれ頼むから」

「蒼那さん。その梅干しは何に使うんですか?ご飯の上ですよね?それが行くのはご飯の上ですよね」

 

「どれもクッキーの材料のつもりだったんですが」

 

「「Oh…Jesus」」

 

どうやら生徒会役員の歓迎会は処刑会場に早変わりしたようである。

 

「そーたん?俺の渡したレシピにそんなもの使うって書いてあった?なかったよな?なかったよなぁ!なに、そのメガネの度あってないんじゃねぇのか」

「なにを言うんですか。度はしっかりとあってます。矯正視力1.5です」

「ならなぜレシピにないものを買おうとしてるんですか?」

「アレンジした方がベースよりおいしくなるはずです」

「そーたん蛇足って知ってる?」

「知ってますよ。楚ニ有二リ祠ル者一。賜二フ其ノ舎人ニ卮酒一ヲ。舎人相謂…」

「暗唱しなくていいです」

「意味を知っていてこれか。末恐ろしいっていうか現在進行形で恐ろしいな」

 

この後店内で正座させめちゃくちゃ説教した。ソーナが泣いて謝るまで叱るのをやめなかった。後日椿姫にめちゃくちゃお礼言われた。

 

 

 

 

 

 

 

それから家に帰り、晩御飯を終わらせゴールデンタイムをソファーに座り(いつものスタイル)テレビを見て潰す。

 

「それじゃあそろそろ風呂入るか」

「そうですね、用意してきます」

「あぁ、俺も着替えとってこよ」

「先に入らないでくださいね?待っててね?」

「はいはい、ちゃんと永久が来るまで待ってるよ、だから早く取っておいで」

「はい!」

 

まさかの風呂は一緒に入るスタイルである。

いや、まさかでもねぇな。

 

 

風呂から上がればまた二人並んで座りながら永久は裁縫、須臾は小物作りに勤しみ、夜も更けて来たころに2人して一緒の布団に入る。

 

布団にYes・Yesクッションが乗っているが気にしてはいけない。これからわかるのは常に私は、俺はあなたを受け入れますってことだけだから。

 

 

これが何気ない二人の日常。

 

こいつらトイレ以外で離れることあるの?って思うぐらい一緒にいる。それがこの兄妹のデフォである。





くっつきすぎだろぉ
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