2人で1人の略奪者   作:bakabakka

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今回は兄中心だよー


兄バカ

 

「おい、松田に元浜。こっちでいいのか?」

「ああ、絶好のポジションだ」

「フフフ、探し当てた俺に感謝するんだな」

 

茶髪とメガネ、坊主がこそこそしゃべりながら茂みの中を移動する。

この三人こそ駒王学園が誇る(?)三大変態、兵藤・元浜・松田である。

 

この性欲が天元突破したうえそれに馬鹿正直な三人が今行ってるスニ―キングミッションとは

 

「ホントに更衣室がのぞけるんだろうな!」

「ああ、確認済みだ!」

「そして今日の時間割的に、今更衣室を利用しているのは三年生の二大お姉様が所属しているクラスだ!」

「マジか!?あの御身体を眺めることができるというのか!」

「ああ、さらにあのクラスには禁忌様までおられる。」

「そうか!久遠様も同じクラスだったな!」

「あの美しさは二大お姉様に勝るとも劣らない!」

 

この会話を見てくれたらわかるだろう。

 

そうだよ、覗きだよ!

 

更衣中の女性の姿を見るという行為をやろうとしているんだよ!この三バカは。

だがここで気を付けなくてはいけないことがある。

 

久遠永久がなぜ禁忌様と言われているかである。

それはもちろん触るな危険だからである。

 

この事実は当然この三バカも知っている。

だから兵藤も

 

「だけど禁忌様を覗いて大丈夫か?兄にばれたら消されるぞ」

「「フ…ばれなければどうということもない」」

 

兵藤の言葉に無駄にかっこつけながら返す松田と元浜。

 

「それに考えて見ろ兵藤」

「兄が今まで守ってきたということはあの玉のような肌を見たものは同性以外いないということだ」

「さぁ兵藤。目の前に誰も足跡をつけていない新雪が積もっている。」

「お前はそこに飛び込みたいと思はないのか?」

 

2人の熱弁に兵藤は…

 

「思うに決まってんだろうが!!」

 

熱く返した。あの兄の存在を頭の隅に追いやってしまいながら。

それが運の尽きである。

 

 

「よし、お前らGuilty」

 

判決が下った。

妹のことに関して慈悲のない、最凶の兄によって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、妹はと言うと、

 

「永久、また大きくなったんじゃないかしら?」

 

リアスがその下着に包まれた双丘を眺めながら永久に聞くと

 

「はい、兄さんへの愛がいっぱい詰まってますから♥」

 

惚気が返ってくる。

 

「このくびれも羨ましいですわ」

 

朱乃が腰に手を這わせながら言うと

 

「はい、兄さんといつも運動してますし、兄さんの料理は完璧ですから♥」

 

もうほとんど自分の体は兄によって形作られた発言。

しかもそれが最たる幸せのように語る永久。

 

なんとも平常運転である。

 

「でも、お二人とも私より胸大きいじゃないですか~。もぉ…もぎ取りたくなるじゃないですか」

「「ヒィッ」」

 

急いで体を腕で抱き隠しながら黒いとわから一歩引く2人。

 

「そんな怖がらなくて大丈夫ですよぉ?えぇ、本当に。この兄さんを誘惑しようとしたクソ乳袋がなんて一切思ってませんよぉ?」

 

未だに根に思ってることが分かった瞬間である。

黒い永久の迫力に2人ひしと抱き合うリアスと朱乃。

 

ちなみに周りと言ったら少し距離を置き写メをとったりムービーをとったりしている。

もちろん永久がアングルに入らないように注意しながらである。

 

もし永久を写すようなことがあったらその兄がケータイのメモリーを破壊しに現れてしまう。

 

本当にこの兄妹の周りは地雷原である。

それに慣れ切っているクラスもどうかと思うが。

 

 

 

 

 

 

その頃兄はと言うと…

 

 

 

「さぁ、もう1セット逝こうか?」

「「「ずびばぜん!!ゆるしてくらはい!!」」」

「だぁめ」

「「「ぎゃぁぁぁガポガポガパポ……」」」

 

三バカをプールに沈めていた。

 

「は~い、顔あげて~」

 

そう言いながらプールに無理やり押し付けてた三人の顔を持ち上げる。

 

「「「ぶっはあぁぁぁ!ひーひーひ…」」」

 

久々の空気に荒い息をする3人を無情にもまたプールにたたきつける兄鬼。

 

パッチーン!という音と水中でもがき叫ぶくぐもった音、そして暴れてもむなしく水面をパシャパシャ叩くだけの手のひら。

 

 

もうどのくらいの時間繰り返されただろうか?

少なくとも3人の顔が鼻水と涙でぐちゃぐちゃになる程度には繰り返されたようだ。

 

そんな猟奇的現場に勇気あることに割り込む人が1人、

 

「久遠君、そろそろ止めてあげてはどうですか?」

「ん?あぁ、そーたんか。どうした?」

「そのそーたんをやめていただけませんか?あとついでにその拷問もどきも」

 

声をかけたのは支取蒼那。我らが駒王学園の生徒会長である。

 

「ん?そーたんの姉さんにそーたんって呼ぶの許可されてるから問題ないだろ」

「本人の了承を取ってください。あとそろそろヤバそうですよ、3人とも」

「あぁ、そーたんのせいで忘れてた」

「私のせいですか?私のせいにしないでください」

 

蒼那のせいで暴れていた手が痙攣するところまで放置されていた3人はようやく解放される。

解放されプールサイドに仰向けに転がされた3人は

 

「「「…空が青いな、生きてるっていいなぁ」」」

 

と自分の生を噛みしめていた。

 

「それでそーたんはこんな時季外れにプールなんか来てどうしたんだ?」

 

季節は春。泳ぐには圧倒的に早く、秋冬と放置され、プールには落ち葉もたまっている。総じて泳ぐコンディションではない。拷問にはまずまずなコンディションではあるが。

 

「生徒からの拷問の報告があったから来たんですよ」

「拷問?俺はここにずっといたけどそんなもの視なかったぞ」

 

あらやだ。この人自分の行動に自覚がないわ。

 

「…では、久遠君のさっきの行動はなんだったんですか?」

「Punishment」

「処罰ですか…罪状は?」

「俺の妹の着替えを覗こうとした」

「そういえば久遠君のクラスは次体育でしたね」

「あぁ、そういうことだ」

「なるほど…覗きならば仕方ないですね、このくらいの罰」

 

生徒会長といえど女性。当然覗きは極刑である。

 

「ちなみに久遠君、どうして覗きが分かったんですか?」

 

率直な疑問である。なんせこの男、覗きに先んじて未遂にとどめたのである。

実際覗いてるところを女生徒が発見したならわかるが、この男はどうやって分かったのであろうか?

 

その問いに須臾はさも当然、一般常識のように告げる。

 

「妹にハエがたかろうとするのに気づかない兄がいるわけないだろ?」

 

意味が分からない。

なんとも意味不明な知覚能力である。

 

なんと言っていいかわからず、蒼那が口をパクパクしていると

 

「あら、蒼那さん。こんなところで兄さんと、何をしているのですか?」

 

魔王から声がかかった。

体操服に身を包んだ美しい肢体と普段と違いアップにまとめた艶やかなシルバーブロンドの髪。見るものすべてが失神するような魅力的(殺人的)な笑みを浮かべるのは今目の前にいるよく似た男の双子の妹。

この魅力にやられた死にかけバカ3人衆は鼻血を噴いた後、兄である須臾の殺気で撃沈。

この殺気に充てられてる蒼那は顔面蒼白。

 

「My Dearest sister、今支取と話してたとこなんだがどうしたんだ?」

「いえいえ兄さん、さっきまで通りそーたんでいいんですよ?」

 

その言葉とともに蒼那の肩に永久の手がかかる。

実際に力はかかっていないはずなのに、まるで漬物石でも乗せられたように肩に重圧がかかる。

 

「ははは、最高の妹が傍にいる今、そんな遊びをする意味がないじゃないか?」

「あらやだ!兄さんったらぁ」

 

その言葉に重圧は嘘のように消え去り、兄に抱き着く永久。

蒼那一安心である。

 

「で・も・お兄様?」

 

そしてまた噴き出す黒いオーラ。

 

「何だい、永久」

 

全く動じない兄に、きお抜いた瞬間また襲ってきた寒気に思わずしりもちをつく蒼那。

 

「私がいるのに他のメスと遊ぶなんてひどいと思いませんか?思いますよね?思いますね」

 

無理やり断定する永久。

 

「だからこれから兄さんは私と遊びましょう。大丈夫ですよ、次は体育の時間。あんな激しい運動をするのだから問題に問われるなんてあるわけないじゃないですか♥」

 

そして盛りだす永久。

さぁ生徒会長。今不純異性交遊が行われようとしている。立ち上がれ!生徒会長!

 

「あの…永久さん」

「な・ん・Death・か、そーたん?」

「…何でもないです。ごゆっくりどうぞ」

 

屈した生徒会長。こうして学園の風紀は乱された。

頑張れ生徒会長、戦え生徒会長。どんなに勝てない相手でも立ち向かえ!

軽くちびってしまっても頑張れ生徒会長!

 

明日はいいことあるさ!

 

 

 

後日、須臾によってお詫びの菓子折りとお菓子の正確無比のレシピ本。

そして下着が送られました。

 

生徒会室にて眷属に慰められ、嗚咽を漏らす女性がここから1週間見られるようになったのは余談である。




あれ?これ兄中心か?

結局妹なような?


まぁ気にしたら負けか
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