きみはまだ廃棄処分されないんだ
修行篇ってか小話だ
~リーアたん篇~
「そんで、なんで結婚拒否ってんの?」
なんでってそれは
「私が決めた相手と添い遂げたいからよ」
「乙女なの?リーアたん」
「うっさいわね」
わかってるわよ、自分の幼稚な乙女じみたわがままだって。
「それじゃあ好きなやつは?」
「はぁ?」
「いないん?」
「…いないわよ、悪い?」
「wwwww」
「草はやさないでくれないかしら?」
なんで好きな人がいないだけでこんな笑われなきゃいけないのかしら?
「一応フェニックスってそこそこの地位の家なんだろ?玉の輿じゃん。キープしとけよ」
「家で言えば私の方が上よ」
「あれ?いいとこのお嬢さんなのリーアたん」
須臾案外何も知らないのかしら?
「そういやお前の兄さんさっちゃんか、なら納得だ」
「私のリーアたんもだけどそのさっちゃんもなんなのよ」
「サーゼクスだからさっちゃん。分かりやすいだろ?」
「魔界でそんな呼び方したら不敬罪で打ち首よ?」
「永久がいれば捕まるなんてありえないから大丈夫」
あながち嘘と言い切れないのが怖いのよね…
「それでは乙女ってる、リーアたんに問題です」
「なによ」
「その幼稚なわがままで自分の眷属がボコられてます。結婚すればこれ以上傷つかずにすみます。さてどうする?」
須臾のそんな質問を今まで考えなかったわけじゃない。ライザーの炎に飲み込まれていく自分の眷属の姿を想像すると心が折れそうになる。
実際そんなことになれば私はきっと結婚する道を選ぶのだろう。
なんて考えていると頭に衝撃が走る。
「Nice」
「いえいえ、基本ですよ」
そこにはハリセンを手に持った永久と永久にサムズアップを返す須臾がいる。
「…何するのかしら」
「リアスさんが折れそうでしたから」
「あのな、あいつらはお前を結婚させないために体張って戦うんだ。それなのにお前が勝手に折れて諦めたりなんてしたらあいつらの頑張りはどうなる。リザインなんかすんな。最後に一人残ったとしてもリザインすんな。負けるんなら最後まで戦って、ボコられて負けろ。それが礼儀だ」
「…そうね」
確かに、あの子たちが最後まで諦めなかったのに私が諦めたら、全部無駄じゃない。あの子たちの頑張りが。
「それで、リアスさん?私の兄さんと何言と話したんですか?」
「え?いや、わからないけど」
「わからないほど話してたんですか、2人で。そうですか、フフフフフフ」
「ねぇあんたの妹が怖いのだっけど」
「いつも通りの可愛いMy Dearest sisterじゃないか」
「それではあ値で数え切れないほど広域殲滅叩き込むんで準備しといてください」
「ねぇ、あなたの妹が私を塵さえ残さず消し去ろうとしているのだけど」
「大丈夫だ、今の永久にはせいぜい986発分くらいしかストックがない」
「塵になるには十分ね…」
ps.あとでちゃんと須臾が止めました。
~あけのん篇~
「あれ?あけのんってベース人じゃないんだ」
気づかれた。気づかれてほしくなかったことに。
「元は堕天使か。へぇ~光使えるなら悪魔コロコロするなんて楽勝じゃん」
「やめて!!」
私はこんな力認めない。あの人の力なんて私は認めない。
「なんだ、親と喧嘩でもしたか?もったいない」
「…もったいない?」
人が…人がどんな気持ちでいるかも知らずに…
私は堕天使の翼を出す。
「こんな穢れた力のどこがいいていうのよ!あんな男の力…私はこんな力使いたくない!あの人の血の力なんて使いたくない!」
「どこが穢れてんの?診た感じ使ってないからへたれてはいたけど綺麗なもんだったぞ?」
おかしい。たぶん論点が違ってるんだろう。何を考えてるんだろうかこの男。
「私の父は私の母を見殺しにしたんです。だから私はこの力を認めない。あの人の血の力なんかに頼らない」
「見殺しにしたくて見殺しにしたと思うのか?もっとほかの記憶にも目を向けて見ろよ朱乃。ま、使いたくないなら使わないでいい。宝の持ち腐れだがな」
急に須臾君の視線が覚めたものになり今までのまじめにふざけていた雰囲気が霧散します。
「自分の見たいこと以外も見ろよ」
そう言って部屋を出ていく須臾君。
「朱乃さん。私怒ってます。怒っていいですか?」
急に後ろからかかる声。いつの間にかさっきまで須臾君が座っていたところに永久さんが腰かけていた。
今までにないほど静かにキレながら。
「兄さんはほとんど親からの能力を受け継いでないんです。身体能力はもともと人外の血が入ってるので高いのですが母の理不尽なまでな膂力なんてもん持ち合わせてませんし、父のような再生力もありません。魔力などの資質もすべて私にありますから兄さんは何も持ってません」
「でも須臾君には自分のものでない魔力などを自分のもののように扱う力があるじゃないですか」
「あれは後天的ですよ。私のせいで兄に身についたといってもいいかもしれませんね」
「それは何で…」
「昔は私は単独で魔力とかの回復ができたんですよ。寝て起きたら元気いっぱいです。でも扱いは致命的に下手だったんですよ。だからたびたび暴走してそのたび母が無理やり私の力を散らしてたんです。母は扱いも完璧でしたから。
その様子をいつも兄さんは羨ましそうに見てましたよ。その力が自分にも欠片でもあればってね」
須臾君が自分の無力さを呪っていた時期があったと言うことを初めて知った。
「そしていつだったか、大切な用事で母が家を空けなくてはいけなかった時があったんです。私が暴走しないように母は私に封印をかけてから出て行ったんですけど…私の力が思ったより強かったみたいで私の臨界点を超えちゃったんです。結果私はすっごくもがき苦しみながら大暴走。まぁこの時は父が臨界点を下回るまでずっと持久戦して何とかなったんです。それからです。兄さんが力の扱いを覚えようとしだしたのは。
”母さんがいなくても俺が永久を守る!俺はあいつの兄なんだから”
って」
「だから兄さんは才能がない辛さを知っているんです」
「そう…なんですか」
「ってことで怒っていいですよね、安心してください。メテオ一発で許してあげます」
「今許してあげますが塵にしてあげますって聞こえたんですけど気のせいですよね?」
「うふふふふ」
「気のせいと言ってください!」
ps.メテオ発動の魔法陣が空に浮いたところで兄がストップかけました。
うん、ライザーボコるのまだ待って!