†ボンゴレ雲の守護者†雲雀さん(憑依)   作:ふぁもにか

1 / 45

 どうも、ふぁもにかです。今回、リアルが凄まじく忙しいのに、衝動的に新連載と相成りました。というわけで、あまり設定を考え込んでリアル生活に支障を生じさせないために、特に何も考えず、楽に執筆できそうなものをこの度連載することとなりました。ついでに執筆に時間をかけないために描写もかなり簡素にしています。ストックはないため、更新不定期なのは確実でしょうから、あくまで気軽に暇つぶし程度に楽しんでくださいませ。



日常編を咬み殺す
風紀1.†方針を決めて風紀を守ろう†


 

 並盛中学校の応接室にて。

 この度、僕は改めて姿見の前に立ってみた。

 ムスッとした顔。ボサボサの黒髪。肩に羽織った学ラン。『風紀』と書かれた左腕の腕章。

 

 あぁ、これは間違いない。間違いようがない。

 どうやら僕は†孤高の浮き雲†こと雲雀恭弥に憑依してしまったらしい。マジかよ。

 

 雲雀恭弥とは、漫画『家庭教師ヒットマンREBORN!』の登場人物である。主人公・沢田綱吉(ツナ)が通う並盛中学校の風紀委員長兼不良であり、ボンゴレファミリー10代目の雲の守護者。集団でいることや束縛を嫌う性格で、気に入らない者や群れる「草食動物」は仕込みトンファーでめった打ちにする。初期は主人公の味方とは言えなかったが、沢田綱吉の家庭教師リボーンの策略によりマフィアの世界へと巻き込まれていくうちに主人公に協力することが増えてきている傾向にある。この作品屈指の人気キャラクターであり、全アニメキャラを対象とした人気調査などでも上位の常連である。また公式の人気投票でも主人公のツナを差し置いて1位を取ることも多い。

                             by.ピク○ブ

 

 僕の知る雲雀さんの基本的情報はザッとこんな感じだ。

 僕自身、厨二病時代にリボーンにハマり、貪るように漫画を読みふけっていたので、原作での雲雀さんの行動スタンスも大体覚えている。

 

 しかし、原因が全く分からない。

 どうして僕が漫画のキャラクターの体に憑依したのか。

 どうして僕の憑依先があの雲雀恭弥なのか。

 あまりにも唐突すぎて、何の前兆もなさすぎて、意味不明だ。

 

 わからないことも数多い。

 本来の僕の体はどうなってしまったのか。

 本来の体の持ち主たる雲雀さんの意識はどこへ行ってしまったのか。

 

 でも、それらの謎は一旦捨て置こう。捨てている場合じゃないかもしれないけど、今はとてもわかりそうにない難題よりも、目の前の珍現象だろう。

 そう、僕は気づいてしまったのだ。

 とんでもない事実を知ってしまったのだ。

 

 

「僕の眠りを妨げると、どうなるか知っているかい?」

 

 試しに声を出してみて、確信した。

 服の中を覗き見て、胸を覆うサラシを見て、確証した。

 アルトボイスで中性的な声。それなりに膨らみのある胸。あぁ、なんてこった。

【悲報】家庭教師ヒットマンREBORN!の雲雀恭弥は実は女の子だった件について

 

 ……

 …………

 

 え、ええええええええええええええええ!? 待って、超待って!? どういうこと!? 雲雀さんって普通に男じゃないの!? まさかの女の子なの!? 何その設定、僕そんなの全然知らないんだけど!? てことは雲雀さん男装してたの!? 漫画で上半身裸の雲雀さんを見た記憶とかあったっけ!? いや、でもでも女の子でCV近藤さんってあり得る!? あり得ないと思うんだけど、でも実際にこの雲雀さんボディは実在しているわけで!? ハッ!? まさか妹!? 特に存在を示唆されてなかった雲雀さんの妹に憑依しちゃったとか!? それならあり得るか!? あるいは雲雀さんのお姉ちゃんとか!? と、とにかく雲雀さんの情報を集めねば!

 

 僕は一旦姿見から離れ、応接室を片っ端から調べ始めた。

 そうして。2時間後。机や本棚を漁り、色々と資料を読み込んだ結果、今僕が憑依した体の本名は雲雀恭華(きょうか)であり、この恭華さんがなぜか自身を雲雀恭弥と偽り、男装した上で並盛中の風紀委員長に君臨していることがわかった。要するに、この恭華さんは雲雀恭弥の妹でも姉でもなく、この世界における雲雀恭弥ポジションだということだ。

 

 え、ぇぇえええええええー。

 なんで恭華さんってば偽名&男装しちゃってるの?

 並盛の風紀を守るためには男だと思われた方が都合がいいとかそんな感じ?

 性同一性障害とか、過去に男に性的に襲われたトラウマとか、そういう可能性もありますかね?

 教えて! わかる人! 神様でも何でもいいから事情を教えてください!

 

 ……

 …………

 

 反応ないな。それもそうか。

 にしても、この状況。どうしようか。

 せっかく雲雀さんに憑依したんだから、俺TUEEEEでもやってみる?

 どうせ今の僕、雲雀さんに憑依した夢を見てるとかそういう展開だろうし。

 

 ~妄想中~

 

僕「うぇーいwww雲雀さんの体操れるとか超楽しいんですけどぉーwwマジうけるwww。せっかく雲雀さんの体をゲットしたんだし、面白愉快に並盛支配しとこっと。あぁぁ~、王様気分はとっても気持ちよくて楽しいんじゃあ~~!」

雲雀さん「やぁ、僕の体を無断で使って、随分愉快なことをしてくれたみたいだね」

特に武術の嗜みのない凡人な僕「\(^o^)/オワタ」

 

 ~妄想終わり~

 

 あ、ダメだ。夢だろうと関係ない。

 雲雀さんの体でハチャメチャやらかしたら、後々雲雀さんに殺される。

 いつまでも雲雀さんの体に憑依してるわけじゃないだろうし、いずれ本物の雲雀さんの意識が帰ってくるだろうし、ハチャメチャはやらないのが賢明だ、うん。間違いない。

 でも、もしも僕が普通に凡人なリア充生活をしたらそれはそれで雲雀さんのキャラ崩壊になっちゃうよね。それってかなりマズいよね。

 

 俺TUEEEEもダメ、凡人生活もダメ。

 となると、なるべく今までの雲雀さんの言動を模倣するのが良さそうなのかな。

 どうせ雲雀さんの意識が戻ったら僕は速攻で咬み殺されるだろうけど、咬みっぷりが肉を引きちぎる残虐レベルなのと、甘噛みレベルなのでは大違いだからね。

 

 でも、僕のアイデンティティを完全に潰してまで雲雀さんに徹しようとも思えない。

 僕はそんなに自己犠牲精神にあふれた、凄まじい人間力を持った聖人じゃないからね。

 だから、僕は僕らしく、雲雀さんで在り続けよう。適度に雲雀さんのイメージを保っていよう。

 方針は決まった。ならば、始めよう。†孤高の浮き雲†とか言われながらも、何だかんだで色々と人付き合いのある雲雀さんライフを。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 最近、雲雀さんの態度が軟化した。

 風紀委員の副委員長として雲雀恭弥の下で働く草壁哲矢は切に思う。

 

 これまでの雲雀さんは暴力に物を言わせた強権っぷりを見せていた。

 自身が他者と慣れ合うことを酷く嫌い、その心情を他者に押し付ける。

 気に入らないことがあれば、ムカつきとともに誰だろうとトンファーを振るう。

 並盛中の生徒だろうと風紀委員だろうと教師だろうと他校の生徒だろうと。

 結果、並盛は雲雀さんによる恐怖支配状態が続いていた。

 

 が、ここ最近は雲雀さんが理不尽な暴力沙汰を起こさなくなったのだ。

 例えば不良のカツアゲ現場を制圧したり、引ったくりや食い逃げ犯を咬み殺したりと、私情でなく、真に風紀を守るためにその手に持つトンファーを振るい始めたのだ。

 当の本人は、「今日はトンファーを振るう気分じゃない」とか「群れることしかできない哀れな小動物を咬み殺しても時間の無駄だから」などと主張している。

 

 が、単なる気まぐれではなく、明確に雲雀さんの中で心境の変化があったのだと草壁は確信した。そして、これは嬉しい変化だと草壁は考える。当然だ、草壁は決してMではない。所構わずトンファーを振りかざしてくる、いつ爆発するかわからない爆弾のような雲雀恭弥よりも、速攻で暴力的手段に任せようとしない雲雀恭弥の方がいいに決まっている。

 

 それに、雲雀さんは決して腑抜けたわけではない。

 並盛町の住民に危害を加えようものなら、例え他校の不良だろうと銃を持った凶悪犯罪者だろうと容赦なくトンファーで殴りつけ、無力化してくれる。

 

 その影響で、一部では雲雀さんを好む生徒や並盛町民も生まれてきている。

 草壁は嬉しかった。雲雀さんはやり方こそ暴力的だが、並盛町のために身を尽くしていることをよく知っているからだ。

 

 大抵の人にとって、今の雲雀さんのイメージは未だ横暴な独裁者だろう。

 しかし、雲雀さんの心境の変化がこのまま持続すれば、いずれは並盛の守護神として尊敬される立場になってくれるかもしれない。いや、そうなるのは時間の問題だ。

 

 草壁は確かな確信を抱く。そして、何か雲雀から仕事をもらえないかと、雲雀のいるであろう応接室へ向かおうとすると、当の雲雀が下駄箱で靴を履き替えている姿を偶然目撃した。

 

 

「委員長。どこへ行かれるのですか?」

「パトロール。並盛町の風紀を乱す不届き者がいないか、学校の外を見てくるよ。あぁ、今日分の書類はもう済ませたよ。応接室に置いてるから」

「はッ!」

 

 雲雀は草壁の返事などどうでもいいと言わんばかりに玄関から外へと出立する。

 草壁はその後ろ姿を見て、雲雀から神々しい後光が差し込んでいるように感じるのだった。

 

 




雲雀恭弥→本作の主人公。本名は雲雀恭華。理由は不明だが、偽名と男装の上で並盛を支配していた所を異世界の凡人に憑依された。凡人に憑依されるまでは、原作雲雀さんに負けないぐらいにやりたい放題やっていた模様。
草壁哲矢→風紀委員の副委員長。太いリーゼントに中学生とは思えない老け顔、なぜか草を口にくわえているのが特徴的。憑依の影響で落ち着きが見られるようになった今の雲雀さんに好印象を抱いている。

 というわけで、1話は終了です。今後、この作品は基本は原作沿いに進むのですが、あんまりにも原作と一緒だとつまらないので、それなりにオリジナル要素を投入していきたいと思います。せっかく雲雀さんを女体化させて、さらにその体に憑依させたわけですからね。

Q.どうして雲雀さんを女体化したの?
A.ボンゴレ守護者勢の男女比が男:女=6:1で凄まじくバランス悪いと思ったから
Q.その心は?
A.とりあえず女主人公にしとかないと私の執筆意欲が持続しないから
Q.本当の所は?
A.強くて普通に戦えるキャラが男装していて、実は女の子とか、萌えませんか? 私は興奮します。そういうことです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。