†ボンゴレ雲の守護者†雲雀さん(憑依)   作:ふぁもにか

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 どうも、ふぁもにかです。意外にレヴィさんの女体化の件が好感触っぽいので、ちょっとレヴィさんの女体化を前提に話を組み立ててみます。ついでにレヴィさんを強化してもよさそうですかね。電気傘を使った攻撃しかできないとか、個人的にヴァリアークオリティを満たしてない感じがしますので。それでちょっと女体化レヴィさんを妄想してみたら、なぜかむぎのんのイメージになった件。さすがにむぎのんよりは口が悪くはないだろうけど。



風紀14.†堂々たる殴り込みで風紀を守ろう†

 

 

 『並盛中ケンカの強さランキング』22位と24位の風紀委員、秋田くんと哀川くんを襲撃した黒曜生5名を僕が返り討ちにした後。僕は黒曜生たちをしっかりとボコり、無事黒曜生から、彼らを支配する骸くんの情報を入手した。

 当然ながら、一般人な黒曜生が知っている骸くん関係の情報なんて高が知れている。

 が、黒曜生を尋問して情報収集した。この事実を作ったことで、僕は動きやすくなった。

 

 ということで、ズタボロにされた秋田くんたちのため、まずは救急車を手配する。

 そうして。僕は単身、向かい始めた。目的地は黒曜ヘルシーランド。

 並中生の被害者がいて。加害者の黒曜生を偶然居合わせた僕が倒す。これが原作知識を悟られずに骸くんのいる黒曜ヘルシーランドにいち早く殴り込みをかける条件というわけだ。

 できれば、秋田くんたちがボロボロになる前に助けに入りたかったんだけどね。

 これ、2人1組じゃなくて3人1組にしておけばよかったかな。後の祭りだけど。

 

 さて。僕が黒曜編での被害者を減らすために何をしようとしているか。

 端的に言うと、僕は骸くんに交渉するつもりだ。襲撃する並中生の数を減らしてもらう。『並盛中ケンカの強さランキング』の順位でカウントダウンをするなら歯の本数でなく、懐中時計の時間で示してもらう。これが僕の要求だ。つまり原作のような襲撃方法でなく、アニメ版の襲撃にする&被害者を減らすように骸くんに提案したいのだ。

 

 だって、ねぇ。考えてほしいんだけど、歯を抜くって酷い仕打ちだもの。

 ほとんどの中学生は永久歯だから、抜かれたらもう二度と生え変わってくれない。

 となると、被害者は今後、入れ歯や差し歯で生きていくことになる。

 それって凄まじく不憫だと思うんだよね。マフィア関係者じゃない分、なおさらね。

 80歳になっても20本以上の自分の歯を維持する啓発活動こと『8020運動』に割と真剣に取り組んでいた僕からすると、無理やりな抜歯行為なんて看過できない。

 それに。歯を抜くって結構手間だし、被害者の悲鳴も周囲一帯に響き渡るしで非効率的な手段だ。骸くんからしても、僕の提案を受け入れる余地はあるはずなのだ。

 

 とはいえ、骸くんが僕の提案を受け入れるわけがないから、そこは交渉(物理)を成功させるしかない。骸くんの六道輪廻への対抗手段がない以上、僕の勝率はほぼゼロだ。

 だから、交渉成立の可能性も皆無だ。それでも、僕は雲雀さんらしさをどうにか保ちつつ、黒曜生の襲撃による被害者を減らすために動くと決めた。ゆえに、骸くんと戦うのは決定事項だ。

 原作と違って、僕は骸くんの手札を知っている。このアドバンテージを上手に活用すれば、何かこう綺麗な感じにハマって、交渉成立とならないだろうか(圧倒的希望的観測)

 

 いやいや、もしも骸くんに勝ったら襲撃自体をやめさせろよ。

 その方がもっと並中生の被害を減らせるだろ、との意見があるのはわかる。

 だが、僕が奇跡を呼び起こしたり、骸くんがとんでもなく油断してたりで、僕が骸くんに勝利して、それで黒曜編が終了となるのはかなりマズい。

 

 理由は単純、ツナくんたちが骸くん一派との戦闘で成長しないからだ。

 特に、ツナくんが覚醒イベントを経て(ハイパー)死ぬ気モードを得られないのは最悪だ。

 普通の死ぬ気モードなツナくんではさすがにザンザスに勝てないだろう。パンツ一丁だし。

 そうなれば、ボンゴレリング争奪戦でヴァリアーに敗北。守護者は壊滅。

 もちろん、ツナくんの雲の守護者な僕もデッドエンドな未来が透けて見える。

 

 原作の展開を踏まえると、ツナくんVS.骸くんの構図は残したい。

 ゆえに、僕は仮に骸くんに勝てたとしても、骸くんを戦闘不能にしてはいけない。黒曜生の並中生襲撃を中止させて、リボーンに骸くんの存在に気づいてもらうきっかけを消してもいけない。

 だからこそ。具体的には『並盛中ケンカの強さランキング』10位辺りから上位の面々だけを襲ってもらうよう交渉するのだ。上位ランカーの方々、本当にすみません。特に草壁さん。

 

 

「ちゃおッス、雲雀」

「ひ、雲雀さん! お、おおおはようございます!」

 

 と、頭の中で思考をつらつらと垂れ流していると。前方からリボーンと制服姿のツナくんが近づいてきた。ツナくんは僕に咬み殺されるのが怖くてあまり近づきたくないようだけど、リボーンが平然と僕の元へテクテク歩んでいるので渋々後を追ってきたって感じかな。

 

 

「やぁ、赤ん坊に沢田綱吉」

「お前の妹の調子はどうだ?」

「妹? ……あぁ、恭華のことか。君のおかげで変装の精度が上がったって喜んでいたよ」

「そうか。変装の第三段階の進捗は聞いてるか?」

「着ぐるみパジャマのまま町を散策して、住民に見られた時には自分が動物だと錯覚させるのが第三段階だったかな。凄く恥ずかしそうにしてたけど、ちゃんと取り組んでるよ」

 

 唐突にリボーンに妹のことを聞かれ、僕は一瞬硬直する。が、すぐに僕のもう1つの姿である恭華さんモードのことを問われたと気づき、特に違和感なく返答する。

 

 そう。僕がリボーンから変装スキルの教授をお願いしてからもう何か月も経過した現在。僕の変装スキルは著しく上達している。リボーンのお墨付きをもらえるくらいだ。

 でも、着ぐるみパジャマで外を歩くのはホント恥ずかしいんだよね。目撃者がいた時には、僕が動物だと勘違いしてくれるように動物の鳴き真似とかしないといけないし、全然慣れない。

 現状、知り合いには誰も会っていないのが幸いだけど、誰かとバッタリ出くわすのは時間の問題だろうし、早くこの第三段階をクリアしたいなぁ。

 

 

「リボーン、変装って?」

「雲雀の妹に俺が直々に変装スキルを仕込んでるんだ」

「えええええええッ!? 恭華に何やってんの!?」

「あんまり目の前でコソコソしてると目障りなんだけど。咬み殺すよ?」

 

 ツナくんがリボーンに顔を近づけてごにょごにょと内密話を展開していく。

 放置しているとしばらく続きそうなので、遮断するために軽く脅しをかける。

 すると、効果抜群。ツナくんは「ひぃいいい!! ご、ごめんなさい!」と涙目でリボーンから距離を取った。ホント、ツナくんのリアクションは天下一品だよね。

 

 

「ピリピリしてるな。何かあったか?」

「黒曜中の生徒が並盛中に喧嘩を売ってきたから、今から思い知らせに行くのさ」

「面白そうだな」

「君たちの出番はないよ。それじゃ」

「あ、失礼します! 雲雀さん!」

 

 僕がツナくんたちの元から歩み去る際、あからさまにホッとした顔のツナくんがペコペコ頭を下げる。ますます『雲雀恭弥=雲雀恭華』であることを暴露したくなったけど、全力で我慢。

 

 さてと。リボーンに黒曜中とのキーワードをサラッと与えられたことだし。改めて。

 骸くんハウスのある黒曜ヘルシーランド(廃墟)へ。いざ、みのりこめー^^

 

 

 ◇◇◇

 

 

 あの時の雲雀恭弥はまるで鬼神か死神のようだった。後の黒曜生は語る。

 2年前の土砂崩れにより、今は閉鎖した総合娯楽施設:黒曜センターの一角、黒曜生の不良がたむろする黒曜ヘルシーランドにて。ある日突然、一人の並中生が乗り込んできた。

 ムスッとした顔。ボサボサの黒髪。肩に羽織った学ラン。『風紀』と書かれた左腕の腕章。

 不良たちは並中生の外見要素から、すぐに並盛中の風紀委員長:雲雀恭弥だと気づいた。

 不良たちは雲雀恭弥を知っている。自らの勢力図を広げようと画策し、抗争を仕掛ける時、いつも自分たちの目論みを物理で叩き潰してくる、並盛中の目障りな守護神だ。

 

 

「おい! 何の用だ、雲雀恭弥!」

「六道骸と話がしたい」

 

 不良の1人が問いかけると、雲雀は言葉少なに要求を口にする。

 が、他校の不良の言うことに素直にうなずくようなら、不良なんてやっていない。

 また、支配者たる骸に「来客は丁寧にもてなせ(意味深)」との命を受けていることもあり、「あぁ? 誰がテメェなんかに従うかよ!」と、ポケットからナイフを取り出す。

 

 そんな血気盛んな不良の言動を契機に、他の不良たちもワラワラと雲雀の元に集う。

 それぞれ得物を構え、ジリジリと雲雀との距離を詰める不良たちに慢心はない。

 だが、これだけの数の差があるのだから、自分たちの勝利は固いと推測していた。

 

 

「ふぅん。暇つぶしにはちょうどいいかな」

「ヘラヘラ笑ってんじゃねぇ!」

 

 が、傍目から見れば絶対的に不利な状況下で、雲雀は不敵に笑う。

 この時、一部の不良は今の戦力では雲雀恭弥を倒せないと悟った。

 しかし。不良たちの士気の高揚からして、白旗を掲げることは許されない。

 一部の優秀な不良たちは覚悟を決めた。残る不良たちはヒャッハーと世紀末の住人のように雲雀へと一斉に襲いかかった。その顛末はここに記すまでもない。南無。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 黒曜ヘルシーランドの3階。今や何も上映されない映画館にて。ソファーに悠然と六道骸は腰かけていた。黒曜ヘルシーランド1階で雲雀が派手に暴れ回っていることを知っていながら、泰然自若な構えを崩さない。そんな骸の眼前の扉が、ゆっくりと開かれる。

 

 

「おや、来客ですか」

 

 数多くの黒曜中の不良を相手にしたのに無傷かつ全然疲れてなさそうな雲雀の来訪に、しかし想定の範囲内な骸は敢えて意外そうに言葉を紡ぐ。一方、来訪者たる雲雀は一瞬、不思議そうな顔をした後に、何事もなかったように骸をまっすぐに見据える。

 

 

「君が六道骸かな?」

「ええ、そうですよ。貴方は誰ですか?」

「雲雀恭弥。並盛町の風紀を乱す君を咬み殺しにきた」

「クフフ、物騒ですね。僕はただ、並盛町に新たな秩序を設けようとしただけなのに」

「既に僕が秩序だから、君の行いは余計なお世話だよ」

「そうですか」

「いつまでソファーに座ってるの? さっさと立って、得物を構えなよ」

「クフフフ、まぁそう逸らずに、まずは話でもしませんか?」

「……いいよ。僕も君に話があるから」

 

 雲雀は構えていたトンファーを一旦仕舞う。

 対する骸は、雲雀が自分の提案に素直に応じたことに笑みを深める。

 

 

「クフフ。貴方、興味深いですねぇ。気に入らないことがあればすぐに暴力に頼る狂犬だと聞いていたのですが、実際は随分と聞き分けがいいらしい。何だか貴方がわざと狂犬を演じている良い子ちゃんのように見えてきました」

「無駄話をするだけならここらで実力行使させてもらうけど?」

「おっと。聞き分けはいいけど少々せっかちなんですかね、本当の貴方は」

「君、さっきから何を――」

 

 

 

「――ねぇ、雲雀恭華さん?」

 

 




雲雀恭弥→本作の主人公。本名は雲雀恭華。今は凡人が憑依している。骸戦で敗北濃厚とわかっていながら、譲れない思いを抱え、原作よりも早めに黒曜ヘルシーランドに乗り込んだ。
リボーン→ツナを立派なボンゴレ10代目にするために、イタリアから派遣された凄腕の殺し屋。雲雀さんの変装スキルを着々と上達させる辺り、家庭教師(?)のプロの風格が感じられる。
沢田綱吉→原作の主人公。初対面で雲雀さんにボコられたため、苦手意識が強い。彼の様子からして、雲雀さんの正体に気づくのはまだまだ先かもしれない。
六道骸→黒曜編のラスボス。マフィアの刑務所を脱獄した凶悪犯で、マフィアに実験体にされた影響か、マフィアへの憎悪が強い。雲雀さんレベルの相手は何人も倒せるぐらいには強い。
黒曜生の不良たち→今回の被害者枠。雲雀さんと言う名の災害に遭ってしまったと割り切るしかないだろう。次の彼らは上手くやってくれるはず。

 というわけで、14話は終了です。上手いこと骸さんの大物感というか、強敵オーラを演出できているかが非常に不安ですね。どうなることやら。


 ~おまけ(※これは羞恥プレイではなく、変装の修行です)~

 とある日。昼下がり。
 猫の着ぐるみパジャマを着た恭華さん、町を歩く。

一般人A「え?(え、何このコスプレした子?)」
恭華(うわ、見つかった)
恭華「に、にゃお~ん♪σ(=^・ω・^=)(←精一杯の猫っぽい仕草付きで)」
一般人A「かわいい」
一般人B「かわいいは正義」
一般人C「あ! 猫さんだもんね!」
一般人D「かわいいにゃんこがいると聞いて」
一般人E「これはもふもふしたくなるあざとかわいさ」
恭華(あれ、こんなに人いたっけ? いつの間に集まった?)
Dr.シャマル「かわいい。さすが恭華ちゃんだ、チューしよう!」
恭華「ちょッ、どこから湧いた! この変態!」
Dr.シャマル「恭華ちゃんのいる所ならどこでだって湧くぜ!」
恭華「ひえッ(←逃走)」

 かくして、意味があるのかよくわからない修業は続く。
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